アニメを両方リアルタイムで見ていた人と語り合いたい!一番好きな漫画は幽☆遊☆白書です。
――夢を見た。
「おい、起きろって」
誰かの声が聞こえる。知らない人の声だ。
「おいってよ」
ゆっくり私―吉田優子―は目を開けると、誰かが目の前で座っていた。
「よーやく起きやがったか」
――めっちゃ怖!何この人めっちゃ怖い!
私の目の前でヤンキー座りをしていたのは黒髪のリーゼントの男の人でした。
もう見るからにヤンキーって感じです。道着みたいな服を着ていて、年齢は私より上のように見えます。
「なんだ、夢かぁ」
「あほか!寝ようとすんじゃねー!」
「ご、ごめんなさーい!」
知らない人だし、眠いので布団でもう一度寝ようとするとすごく怒られました。やっぱりこの人すごく怖い!
「あのー、どちら様でしょうか……?」
恐る恐る聞いてみると、その人は「調子狂うな……」とぼやきました。
なんでしょう、私を何故か残念なものを見るように見てきます。失礼な人です。
「俺は浦飯幽助ってんだ。おい、俺をこんなとこに閉じ込めてなんか用かよ?」
「ち、違います!こんなところ初めて来ました!」
こんな何もない空間なんか初めて来たのに、疑いをかけられてます。大体ここはどこなんでしょうか。
「じゃあオメーが俺をここに閉じ込めたんじゃねぇのか?てっきりここはオメーの領域《テリトリー》の中かと思ったが……」
「領域《テリトリー》?何ですか、それ?」
初めて聞く単語でした。なんか響きがかっこいいですが、よく意味は分かりません。
私がそう返事すると、浦飯さんは頭をかいていました。
「……なんか違うみたいだな。あの領域に入った感覚もねぇし」
「あのー、どうして私たちはこんなところにいるんでしょうか……?」
「さぁな。まったくよー、知らねぇところにいたかと思えばここから出れねぇし……どうしたもんかね」
どうやら浦飯さんは何故ここにいるのかわからないらしい。ということは……
「もしかして、迷子なんですか?」
「誰が迷子だ!誰が!」
「ほわ――――!!?」
やっぱり怖いですよこの人!私は布団に引きこもりました。
布団ガードです。お母さんさえ封じ込める防御力です。
「おい。オメーの名前は?」
「吉田優子です……」
「そっか。何か分かったら教えろや。俺も出れるように色々やるけどよ」
「は、はい……」
布団に包まれると段々眠くなってきた私に浦飯さんは色々言ってきました。色々って何をやるんだろう……
段々意識が遠くなり、溶ける感覚がしました。
そして目の前には、見慣れた天井が広がっていました。
「なんだ、やっぱり夢でしたか」
まちカド☆白書 1話「え、浦飯さん?私には無理ですー!」
その日は変な夢を見たかと思って起きたら、角や尻尾が生えててびっくり。
お母さんに相談すると「実は我が家は闇の一族です」とか言われてまたびっくり。
我が家の貧乏生活は光の一族の封印によるものだから、光の一族である魔法少女の生き血をご先祖が封印されている邪神像に捧げる必要があるとか何とか。
もうてんこ盛りです。意味が分かりません。
もちろん1ヵ月4万円の貧乏生活から抜け出せるならばと外出します。
しかし車にひかれそうになったところを桃色魔法少女に助けてもらいました。
なんていう1日でしょう。もう疲れたので早々に寝ました。
「おい!」
「出たぁー!」
「俺はお化けじゃねぇ!」
夢だけど夢じゃなかった!この人、ここにいました!
「オメー、角と尻尾が生えてるな。妖気も感じるし、オメー魔族として覚醒したみたいだな」
「この姿を見ても、浦飯さんは驚かないんですね」
こんな姿になって自分としてはすっごく驚いたんですが、周りの人は普通に受け入れているから、何だか私が変なのかと思い始めました。
「まぁな、俺も魔族だしよ」
「え、そうなんですか?でも私みたいに角とか生えてませんよ?」
「魔族にも色々あるしよ、俺の親父……いや先祖か、特に人間と大きく姿が変わったタイプじゃなかったからな」
「へー、魔族にも色んな人がいるんですね。あ、ご先祖で思い出したんですけど……」
私は今朝お母さんから聞いた話を浦飯さんに話した。聞き終わるまで浦飯さんは何も言わず、じっと考えていた。
「光の一族だの闇の一族だの……知らねぇことが多いな。ま、とりあえず俺はオメーのご先祖じゃねぇことは確かだ」
「そうなんですか?」
「結婚はしたが子供はまだできてねぇからな。最後の記憶は大会で優勝した後バカ騒ぎしたところで終わってっから、どうしてこうなったのかはわかんねぇが」
お母さんが言うには、私のヤギの様な角と、悪魔の様な尻尾は先祖返りのせいだというし、ご先祖は邪神像に封印されているという話だった。
それから考えると、確かに浦飯さんは全く違う姿だ。
浦飯さんが私のご先祖というのはなんか違う気がします。
しかしそれ以上に聞き逃せない単語がありました。
「え、結婚しているんですか!?」
「おうよ。まぁ今はそれはどうでもいいな。ここから出なきゃ始まんねぇ」
「そ、それでいいんですか……?」
どうでもいいって……奥さん大変だろうなぁ……。
「話を戻すけどよ、俺の親父もそうだったが、お前の先祖もどっかで生きてるかもな」
「そんなに長生きするものなんですか?」
「俺の親父は700年前に子供作って、その集大成が俺っていうことらしいから、それもあり得るんじゃねぇか?」
700年後の子供って、もうほとんど血なんか残ってないんじゃないかなぁと思うけど、魔族だから何でもありなのかなぁ?それに自分の子供だって分かるんだろうか。
「はー、気の長い話ですねぇ」
「オメーのお袋さんは、えーっと、魔法少女の血があれば封印が解けるって言ってんだな?」
「あ、はい。そう言ってましたけど……」
お母さんは生き血を捧げると言ってましたが、すさまじくバイオレンスです。喧嘩もしたことがない私にはハードルが高すぎると思います。
「ならよ、その封印が解ければ、俺も外に出れるんじゃねぇか?ここで霊丸とか色々やったけど全く変わんなくてよ!」
「えーっと、私には分からないんですが……?」
「物は試しだ!何、別に殺す必要はねぇ!半殺しにして言うこと聞かせりゃいいってことよ!」
「怖いですよ!やっぱり浦飯さん、危ない人です!」
「おいおい、中には問答無用で襲ってくる連中だっているんだぜ?俺は優しいほうだって」
「嘘だー!絶対嘘だー!!」
やっぱり魔族とはバイオレンスなのでしょうか。とてもじゃないですが、そんな人たちと戦えそうにありません。
しかも突然襲ってくる人たちもいるんですか!?
「そんな急に襲ってくる人たちなんて見たことないです!もしかして浦飯さんの嘘なんじゃ……」
「そうでもないぜ。街中で狙撃されたり、病院内の人間を俺たちもろともぶっ殺そーとする奴もいたり……そういや、仙水にはオレん家の部屋ぶっ壊されたっけか」
「えぇ……マジですか?」
一体何があればそんな状況になるんでしょうか。この人、すごく恨みを買っているんじゃないでしょうか。
「マジマジ。ところでオメー、喧嘩したことねぇだろ?」
「はい……お恥ずかしながら、一度もないです……」
喧嘩どころか、最近まで入院を繰り返して、まともに学校にいけないくらい病弱な私です。
「なら俺が喧嘩のやり方を教えてやるぜ!」
「えぇー!?」
どう考えてもスパルタに決まってます!しかもすごく偉そう!
「つーか、オメーが魔法少女にやられたら、ここから出れねぇかもしれねぇしよ。まず喧嘩は度胸だ!」
「ど、度胸ですか……?」
一体どんな顔何でしょうか。いったん浦飯さんが後ろを向き、徐々にこっちに向いてきます。
「……殺すぞコラ……」
「ほわ―――――!!?」
凄まじい顔でした。青筋は浮かんでいるわ、目がつり上がりすぎておかしなことになっているわ、もうやばいとしか言いようがなく、私は悲鳴を上げました。
「それじゃ怖いんじゃなくて、ただの危ない人ですー!」
「そのセリフ、ダメ松にも言われたなー。けどよ、目でおどす、声でおどす、顔でおどす。戦いの第一条件だぜ?ほれ、やってみろ!」
「こんな訓練嫌ですー!」
がんばれ優子!幽助の特訓を乗り越えて、魔法少女を打ち倒せ!努力は報われるぞ!(CV:ジョルジュ早乙女)
つづく
話を作るきっかけはシャミ子がご先祖に体を操作される魔族の子孫だったから。
あれ、これ雷禅じゃない?
でも雷禅だとシャミ子がビビりまくって無理だわ→じゃあ幽助だな!ダメ松の時も行けたし!という安直な理由。
そのために先祖は犠牲になったのだ……。
見てくれる人がいたら次回も書きたいです。