Angel Beats!-Atonement for you-   作:柑橘類さん

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大変長らくお待たせしました。漸く続きが書けました。所々違和感を抱いてしまうかもしれませんがそこはご了承ください。では、どうぞ。


EPISOUDE6 Meeting

ゆりの話を聞き終えてから、夕飯を食べに行った。食堂では沢山の人で溢れていた。特に、戦線が集まっている場所では常にどんちゃん騒ぎであった。

 

「おいっ!それは俺の肉だぞ!」

「いいじゃねぇーか。代わりにこの卵焼きをやるからよ」

「卵焼きと肉じゃ釣り合わねーだろ!」

「日向くん!それは卵焼きに失礼だよ!」

「大山の言う通りだ!卵焼きは肉と同じくらいタンパク質が入っているんだぞ!」

「そうです!卵は筋肉にも最高なのですよ!」

「なんで俺が悪いみたいになってるんだ!?そもそも!藤林が俺の肉を取らなければ済んだ話だ!」

「けっ、ちゃんと卵焼きと交換したじゃねーか」

「まぁまぁ、日向も貰えたんだし、許してやれよ」

「けどなぁ〜」

「だが、卵は栄養素が沢山含まれているんだぞ?ある意味、お前の方が恵まれてるんだ」

「.......そう言われると、まぁ許してやるか!」

「優しい日向、かっこいいぞ!」

「いよっ!微妙なイケメンさん!」

「そうだね!これから日向くんのことは微妙なイケメンさんと呼ぶね!」

「やっぱお前ら喧嘩売ってるだろ!?」

 

相変わらず賑やかな連中だ。あそこまで騒げるのが正直羨ましい。しかし、ここにいる奴は理不尽な生前だったんだよな?俺はまだ完全に戻ったわけではないが、あまり明るく振る舞おうとは思わない。それに、遊佐の生前を聞いちまったしな......。

 

「私のことは気にしないでください」

 

俺が座っている席の前に遊佐が定食セットを持ってきた。

 

「でもなぁ〜、気にするなというのは難しいんだが」

「では、話題を変えましょう」

「どうやって?」

「こちらをご覧ください」

 

そういって、遊佐が渡してきたのは一つのビデオカメラだった。何が映っているのか確認すると、

 

ドドドドドドド!!!

キィン!キィン!

 

「うぉ、これって皆が戦っているのか?しかも、相手はたったの一人の女?」

「彼女が天使です」

 

それは、戦線メンバーが天使に何発も撃って戦っていた。しかし、天使には当たっていなかった。

 

「確かに人っぽくない感じもするな」

「これだけではありません」

「しっかし、こんだけ撃つのは勿体ないな」

「これはあくまで時間稼ぎです。彼女を倒すわけではないので」

「なるほど。それにしても、このバリアみたいなのは何だ?」

「それは、ディストーションと呼ばれる空間を歪めて自分に当たらないようにしています」

「ディストーション、そのまんまだな」

「他にもハンドソニックというのもあります」

「はんどそにっく?手から剣が生えたりするとか?」

「その通りです。こちらの映像をご覧ください」

 

先ほどのビデオカメラから違う映像が流れた。それは、天使の右手から研いだばかりの包丁のように切れ味抜群という感じに見えた。

 

「これは何で出来てるんだ?」

「不明です」

「壊すことは可能か?」

「今のところ、誰もあの天使に歯が立っていませんので分かりません」

「そうか......」

「何か策があるのですか?」

「策ではないが、敵の武器を壊すことができれば一気に戦力が落ちる。また、壊されたことで動揺もしやすくなる。そういった相手に隙を作らせようと考えたが、情報がこれといったものがないから難しいな」

「なるほど」

「こればっかりは、経験だからなぁ〜」

 

それから、俺は遊佐と一緒に戦線と天使が戦っているシーンを何度も見直し、あれやこれやと話し合った。

 

そして............

 

「なるほど。天使は一度口で言ってから発動してるんだな」

「そうですね」

「重要なポイントは如何に天使の技を発動させないようにしないといけないことだな」

「それは可能ですか?」

「正直言って無理に近い」

「近いということは何か方法があるのですか?」

「かなり限定されてるが、まず俺と天使に戦える奴の2人が必要だ。そして、両者共に拳銃とナイフを持っている。この時、ナイフの存在は天使に気付かれていない状況だ。もう分かるか?」

「はい。不意打ちですね」

「そうだ。天使の攻撃を躱すことはある程度できそうだ。避け続けることでどちらかに集中させて死角ができた隙にナイフで刺す」

「これはかなり厳しいですね」

「だな、これができるのは椎名と組んだときだけだろうなぁ〜」

「ゆりっぺさんでも可能かと」

「何?ゆりはそんなに強いのか?」

「ゆりっぺさんは戦線で初めて神に抗った方です。私なんかよりずっとこの世界に残っています」

「そうか、そりゃあ経験が豊富だもんな。一度手合わせ願いたいものだ」

「それは不可能ですね」

「だな」

 

キーンコーンカーンコーン♪

 

「そろそろ部屋に戻りましょう」

「もうそんな時間なのか」

 

俺たちは寮に戻った。

 

「お先にお風呂行きますね」

「あぁ、お前が帰ってきたら行くわ」

「はい。それでは失礼します」

「あぁ」

 

ガチャッ!

 

「...................」

「...................」

「.............はぁ」

 

何だか急に寂しさを感じた。遊佐がいないだけでこんなに静かなんだな。けど、俺は元々1人だったんだよな。この空間が普通だったんだよな。むしろ、これがいつもなんだよな。ていうか、さっきから『だよな』ばっか言ってんな。この気持ちは何だ?あれか。恋ってやつか?特定の異性を異常に考えたりするんだっけ?そもそも俺は生前に恋をしたことがあるのか?いや、ないな。恋の存在を知るには一度経験しているはずだ。俺の記憶にそんな経験はない。じゃあ、心不全とかか?いや、この世界で病気になることはない。あぁー!もうやめだやめ!何か嫌な気分だ!

 

「................」

「.........遊佐、まだかな......」

 

****************

 

大浴場にて

 

チャポーーン

 

「.........ふぅ」

 

私はこの時間が好きだ。今までの疲れや嫌なことを一時だけだが忘れることができるからだ。しかし、今日は色々とありすぎた。佐野さんの生前、私の生前、相棒となったこと、ゆりっぺさんから聞いた作戦の内容。明日はギルド降下作戦、これは戦線にとって重要なことだ。私がしっかりと情報を伝えなければならない。

 

「となり、いいかしら?」

「...........どうぞ」

 

****************

 

遊佐が風呂に行ってからどれくらい経ったか分からないが物凄く長い気がする。チラッと時計を見ると部屋に戻ってきてから30分くらいだった。

 

「女は風呂が長いとは言うが俺の気が短いだけかもしれないな」

 

ガチャッ!

 

「ただいま戻りました」

「お帰り」

「佐野さんもどうぞ」

「あぁ、行ってくるわ」

「はい」

 

遊佐は髪を結っていなかった。普段と違って妙に色っぽい。

 

「(......なんか、エロいな......)」

「馬鹿なことを考えてる暇があるのでしたらさっさと行ってください」

「うぉ、すまん」

「....................」

 

ガチャッ!

 

今の遊佐、スッゲー怒ってたよな。俺が邪なことを考えたからか?そりゃそうか、誰だって嫌な視線の一つや二つあるよな。あいつの読心術は厄介すぎるから今度から変なことは考えないようにしよう。

 

大浴場にて

 

「はぁ〜〜〜」

「今日は色々とありすぎた」

「変な疲れが溜まったなぁ〜」

「それにしても、あいつ、男嫌いだったんだな」

「いや、単なる嫌いだけじゃないな。もっと深い言葉じゃ表せないような感じかもしれん」

「ここにいるやつはそんな生前ばかりかと思うと、やっぱ強いよな」

「俺も、自分に負けないようにしないとな」

 

数十分後

 

ガチャッ!

 

「ふぅ、サッパリした」

 

シーーーーン

 

「ん?遊佐?もう寝たのか?」

「...................」

「おーい?」

 

俺はそっと遊佐のベットに近づいた。そこには、やっとの思いで見つけた世界一の輝きを放つ宝石のような寝顔があった。

 

「すぅー.....すぅー」

「.............やっぱ、綺麗だな」

 

こうして、今日も一日が過ぎていった。




最後まで読んでくださり、ありがとうございます。今回は、二人の対天使に対する作戦会議みたいなものにしてみました。敵を倒すときは人道など関係なく倒すためには手段を選ばない。そういった雰囲気を意識しました。また、次のお話が遅くなってしまうかもしれませんが、今後とも、宜しくお願いいたします。
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