『佐藤くん砲撃型2体と近接型3体そして捕獲型6体だけど一人大丈夫?」
「今現場に向かっています。月見先輩。まぁいつもの通りなんとかなるかと。」
『本当に頼ましいわね。それじゃあそれが終わったのなら迅くんに引き継いでね。』
と俺は一人でいつもとは違いボーダーの一人で防衛任務に当たっていた。
三門市ボーダー本部周辺警戒区域内
俺はボーダーで昨日まではA級隊員だったのだがとある事情によりシーズン途中ながら、解散となり、俺はフリーとなっていた。
「月見さん、防衛任務の時間増やせませんか?俺固定給消えたら結構やばいんですよ。」
『忍田さん曰く特別処置で佐藤くんの固定給は2ヶ月は大丈夫らしいわ。妹さんも来季から戦闘員として入るのでしょ?』
「二人で稼げってことですねわかります。っと」
俺は空中にバイパーをセットして脳内で軌道を描く
「よっと。」
俺はシューターよりのオールラウンダーで瞬時に数体のトリオン兵それも瞬時に潰していく
そして近くこともなく敵のトリオン反応が消えると
「こちら佐藤。掃討終了回収班を呼んでください。」
『えぇお疲れ様。迅くんに引き継いでね。」
と回収班が用意されて俺は少しホッとする
『そういえばこの後デートだっけ?』
「デートじゃないですよ〜。歌歩先輩と一緒にラーメン食べに行くだけですから。元々歌歩先輩が奢ってくれるって言っていたので。」
『女の子に奢ってもらうのはどうかと思うわよ?』
「さすがに妹を養っているので、、、ちょっと。」
するとため息を吐く月見先輩に苦笑してしまう
「それに明日から嵐山隊と合同任務なんで。」
『綾辻ちゃんの機嫌が悪くなると。』
「俺いつか刺されるってことないですかね?全員善意で近づいてくるのが分かるんですけどそれでも男子のC級隊員からかなり睨まれているんですが。……准さんに相談ってそういえば准さんも鈍感だからなぁ。」
俺は少し苦笑してしまう
「まぁそうだな。准に相談しても解決にはならないさ。」
すると准さんと仲のいい迅さんがこっちに向かってくる。
「引き継ぎお願いします。」
「あぁ。それと。お前にとってはラッキーかもな。このタイミングで隊を作ることになったのは。」
「……どこまで見えているんですか?」
俺は少しジト目で見ると迅先輩は少し笑っている
俺は二人ほど心辺りがあった。一人は俺の妹。そしてもう一人は試験の成績はいいもののなんで最初の試験で引っかからなかったのか分からないクソ生意気な新人だ
「……大丈夫すぐにA級に戻れるさ。個性的なメンバーとお前がいればな。」
そして俺を見るとずっとまっすぐな目線で俺を見る
「俺のサイドエフェクトがそういっている。」
すると小さくため息を吐く
「……今度玉狛行くんでちゃんと飯奢ってくださいよ。小南先輩のカレー。」
「……お前食生活に限ったらお子様だよな?」
「…否定はしませんけど。明日も防衛任務と広報があるので失礼します。」
俺は一度頭を下げる。
中学一年の3月。そして明日からは4月になる少し暖かくなってくる
俺の作るチームはどうなるのか
不安で頭を抱えることになってしまった