「……はぁ。」
「どうしたの?」
「まぁ大体予想はつくけど。」
俺は少しホワホワしながら今日の合同防衛任務で一緒になっている那須隊の二人の姿がいた。日浦もいるがどこかで狙撃位置にいるんですよ。
「いや、ですね。加古さんが積極的に勧誘してくるので部隊を作ったんですよ。確か昨日発表だったはずですけど。」
『そうですね〜加古先輩が剥れていましたよ。結局入ってくれなかったって。』
「まぁ元々作るつもりだったのだよね?それならいいと思うのだけど。」
玲先輩が俺に少し苦笑しているが
「それがオペレーターがいないと隊って結成できませんよね?」
『そうですね。隊員が一人でもいれば話は別ですけど。』
「それで俺がオペレーターで知っている人で未だにフリーで総合力が高いって言ったらやっぱり歌歩先輩しかいなくて。」
「あぁ。だから最近遥ちゃんが剥れているってことね。」
歌歩先輩に頼んで即オッケーが出たことを説明しなくても加入が決定して遥先輩が拗ねているって言わなくても分かるんだな。話が早くて助かるけど。それだけだったらまだいいんだけど
「……多分すぐに分かるから言いますけど、宇佐美先輩が玉狛に移るんですよ。」
「……えっ?」
「それで宇佐美先輩が昨日歌歩先輩に風間隊の後釜を任せようと勧誘していたんですけど。俺が偶然にも先に歌歩先輩をとったことがメールで知れ渡って。」
「……うわぁ。」
「それは厄介ね。」
「つまり宇佐美先輩が慌ててしまって。奪った俺に「オペレーターを探すのを手伝って」って言われて現状俺と歌歩先輩も急いで風間隊のオペレーター候補を探している現状です。」
すると少し厄介なことを感じ取ったのか少しため息を吐く熊谷先輩
「……どれだけタイミングが悪いのよ。」
「知りませんよ。でも風間先輩の隊に生半可な人送れるはずないですよ。それにオペレーターも歌歩先輩がずば抜けていたし、さすがに手放す訳にもいかないし。」
「歌歩ちゃんのオペレーター能力は認めているんだ?」
「…認めてますよ。あんなに動きやすいのは正直夏先輩のオペレーターとは比べ物になりませんよ。正確で早くて頭の回転も気遣いもできる。……ただ。俺を甘やかしてくるのだけはちょっと。俺も一応男ですし。」
俺の境遇を知っているあって甘やかしてくる人がちょっと。
「でも大体逆になるよね?」
「遙ちゃんも言っていたけど大体大人っぽいよね。なんだかんだ理由つけて後輩や、女性の先輩たちにも奢ったりしているよね。」
『私も奢ってもらいました。』
「面倒見もいいし、先輩受けもいい。まぁ私も結構お世話になったからね。」
「私の戦闘スタイルも元々は佐藤くんのものだし。」
「……恥ずかしいのでやめてくれませんか?さすがに照れます。」
さすがに少し照れくさくなってしまう。すると那須先輩が少し頰が赤くなっている
「……あの那須先輩?顔赤いですけど大丈夫ですか?風邪なら先に上がりますか?」
『えっ?先輩大丈夫ですか?』
「えっ?あっうん大丈夫よ。」
「……これは大変ね。無自覚なのが尚更厄介ね。」
「……なんか失礼なことを思われたような気がする。」
熊谷先輩をジト目で睨むとすると逆にジト目で返される俺は少しため息を吐く
平和だなぁ〜
未だに戦争中でもあるが俺は小さく笑ってしまった
「そういえば明日から入隊式ですよね?仮入隊でいい人いたのですか?」
あの後結局数体のネイバーを倒し太刀川隊に引き継いだ後日浦の安くて美味しいお好み焼き屋かげうらにきていた
「居たな。スナイパーは豊作。そのうちの恋は早速俺の隊に入ることになった。」
「あぁ。恋ちゃんはやっぱり先輩がいるところに入ったんですね?」
「二つ返事だったしなぁ。そしてもう一人が絵馬。カゲ先輩の部隊に入る予定。恋や日浦とはスナイパーのタイプ自体は違うけどかなりまずい。アイビスを正確に打ち抜いているな。」
「アイビスでですか?」
日浦は驚いたようにしている。アイビスで正確に撃ち抜くのは難しい。元々威力重視で射程もかなり落ちる。
「天才っていきにはいるだろうな。……かなりの豊作。アタッカー組もレイガストを使っている村上先輩はいいんだけど支部配属が決まっているし。なんというかシューターガンナー組がなぁ。オールラウンダーになればエースになれる人材はいるから別にいいんだけどそいつもガンナー希望だし。ちょっと不作かな。」
「……でも木虎先輩はボーダー内での評価は高いですよね?」
「……そいつだよ。俺が言っているのは。」
お好み焼きを頬張りながら日浦にため息を吐く
「木虎の射撃のスキル的にはかなり高い。元々気が強い性格や真面目な性格。プライドが高い性格など全部とってもエースになれる実力だ。実力なんだけどなぁ。トリオンが少なすぎるんだよなぁ。」
俺は少しため息を吐く。
「俺が少しオールラウンダーに転向した方がいいって言っているんだけど、聞く気がないしなぁ。性格的に前線でもやっていけると思うし……でもやっぱりガンナーだけだったらきついな。シューターならまだワンチャンあったかもだけど。ガンナーは一番トリオンに左右されやすいポジションだ。……ちょっと無理があると思っているな。」
「……どうしてですか?」
「元々シューターは点を取らせるポジションだ。トリオンが少なくてもなるようになる。弾速や弾の配置で誘導や置き玉とかもできるしな。でもガンナーは違う。トリオン量を左右されて決められた軌道で飛んでいく。……生憎木虎じゃ銃一本で稼いでいくんだったらまだ厳しいな。トリオン体とも相性はいいわけだし。地形踏破訓練や探知追跡訓練。近界民討伐訓練は圧倒的で一位なんだけどなぁ。今はシールドがないぶんランク戦でも少しはやれると思うけど。」
するとニコニコと笑いながら日浦は俺の話をきいている
「ってわけだ。ってなんだよニヤニヤして。」
「先輩その木虎って人をかなり買っているんですね。」
「イラつくしクソ生意気だけどな。でも真面目で頑張り屋で負けず嫌い。……トリオン量が少なくても十分にチームの中心として活躍する素質はあるんだよ。」
「……おめぇがそこまで褒めるなんて珍しいな。」
すると影浦先輩ことカゲさんが店の奥から出てくる。
「…あっ。カゲさん。」
「おう。今日も食いに来たんだな。」
「妹が友達の家に食べにいきましたから。でもかなり優秀ですよ。トリオン3 機動力も素で8 技術も8はあるでしょうし何よりもあのトリオン量で最速15秒でネイバー訓練のネイバーを倒せるんですよ。……オールラウンダーになるなら俺の隊でエースにしたいくらいの逸材すよ。」
「……お前がか?」
「はい。もうそろそろ俺も戦略を練る方向にシフトしなければならない古株ですし。」
俺も三年間ずっとエースを張っていた人材だけど多分木虎は俺よりも強くなれる人材だと思っている。
「……へぇ〜。そりゃ面白い。将来が楽しみだな。」
「まぁ、銃一本でこのままだったら多分いつまでたってもマスターランクにはなれないと思いますけどね。」
と焼きあがったお好み焼きをたべながら少しため息を吐く
「……まぁ、でも……いい奴だとは思うんで結構真剣にメニュー考えます。指導係は俺なんで。」
「頑張れよ。」
「うす。」
とお好み焼きを食べるとカリカリふわふわとソースの香りが口の中に広がった