元総合一位と生意気な少女   作:孤独なバカ

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木虎藍3

『木虎ダウン。』

 

歌歩先輩の声が聞こえてくる

スコーピオンを片手に俺は木虎は息を吐く

 

「はぁ。はぁ。」

「……これくらいにするか?」

「い、いえもう一回やるわ。」

「……了解。歌歩先輩もう10本。」

「えっと。二人とももう六時回っているよ。」

 

時間を見ると確かに六時を少し回っている。

今俺はスコーピオン一つで一対一の純粋な勝負をしていたのだけども結果は150戦近くやって150勝。すなわち木虎は一本も取れずにいた

 

「……と言ってもなぁ。んじゃ晩飯食ってからやるか。」

「まだやるの?」

「はい。佐藤くんから一本取らないと気が済まないんで。」

「まぁ、佐藤くんはスコーピオンも弧月も使えるからいい勉強になると思うよ。加藤くんはボーダーでもトップクラスのトリガーの扱いが上手いから。」

「……そういえば気になったんだけど佐藤くんのトリガー構成は?」

「メイン バイパー  スパイダー バックワーム シールド サブはバイパー メテオラ スコーピオンか弧月、シールドだな。」

 

実際今は改造型を入れられないから仕方ないんだけど

 

「藍ちゃんが入れるとなると……やっぱりアステロイドとスコーピオン。シールド二つにバックワームは確定だけど。」

「今はそれだけでいいと思う。純粋にB級中位レベルに上がるまではガンナーのままでも木虎は十分通用するしな。とりあえず練度を高めることが必要だし。木虎の本領はトリガー開発ができるA級に上がってからだと思う。」

「……トリガー開発ですか?」

「俺が少し木虎用に改造頼んでいるんだよ。元々木虎は嵐山隊か加古隊に移ると思って居たし。それなら連射性を高め後は威力は低いけど手数で押し込める。後はサブバレッドにスパイダーを入れるトリガー構成があっていると思う。」

「……スパイダー?」

 

歌歩先輩と木虎は首を稼げる

 

「あぁ。トリオン量が一番少ないけど俺の十八番。高速移動術に使っているワイヤーを出すトリガー実際見せた方が早いな。」

 

俺はそういうと俺の手から先端が尖っているキューブがでてくる

そしてワイヤーを張り俺は木虎の方を見る。

 

「まぁこういうトリガーだよ。」

「えっと、何でこのトリガーを私に?」

「まぁ色々あるし俺が張ってもいいんだけどな。木虎や俺とはかなり相性がいいトリガーなんだよ。」

 

そして俺はトリガーを大量に貼り始める。木虎は首を傾げていたが

 

「このトリガーにいいところはオペレーターの視覚支援によっては自分たちには見えて他のチームには見え辛くようになる点だ。つまり味方にだけは見えやすく足場になったり、メテオラと組み合わせてトラップにしたり。まぁだからポイントに直結し辛いから人気ではないんだけどな。」

「つまり、意識をワイヤーに逸らすことってこと?」

「おっ。正解。まぁお前の奴は巻き取り機能があるからもっと色々できるんだけどな。本質はそっちだな。」

「でも、それが何で私に進めるの?ポイントに直結し辛いんじゃ意味がないでしょ。」

 

確かに他のやつだったらそうかも知れない

 

「でもお前ならそれだけで十分だろ。」

「っ!」

「いいか。機動力や手数で勝負するんだったら一瞬の迷いがポイントに繋がる。そんな隙を見過ごすなんてお前ならしないだろ。」

 

トリガーOFF

 

俺はトリオン体から解除して背を向ける

 

「言っとくけど俺だって元エースとしてのプライドがある。A級で毎回やりあっていたんだ。正直入隊して一ヶ月くらいのやつに一本取られるわけにはいかないんだよ。」

 

実際木虎の剣は軽すぎるのだ。

 

「いいか?俺みたいな化け物が大量にいるのがA級なんだ。学んで鍛えて一年でA級エースクラスになれ。」

「一年?」

「俺の予想ではお前は今はB級のエース中位のエースあたりだ。と言っても俺も指揮に関してはお前とそこまで差はない。ただ経験だけはやっぱりランク戦じゃないと補えない。」

 

すると木虎も真剣に聞いている。なんというかこういったところに関しては素直なんだよなぁ

 

「……言っとくけど貶しているわけじゃないしお前を虐めているわけでもない。ただ今お前との差はこれくらいなんだ。それを身に沁みろっていうんだ。お前もここまで強くなれるし俺よりも強くなれる。」

 

断言できる。多分俺よりも。

こいつは絶対にエースの方が向いていると

 

「……とりあえず飯食いにいくぞ。中華でいいな?奢るぞ。」

「なんで勝手に決めているのよ。」

「俺は焼肉がよかったんだけど、歌歩先輩の要望。俺らに付き合わってもらったんだしな。好きなものくらい選ばせないと悪いだろ。」

「……まぁ、歌歩先輩の提案なら。別にいいのだけど。」

「お前歌歩先輩に甘くないか?歌歩先輩。恋迎えにいってください。多分ブースにいるはずなんで。」

『それじゃあ戸締り頼むね。』

 

といい先輩からの通信も切れる

 

「行くぞ。」

「えぇ。」

 

俺たちは歩き始める。

……案外うまくやれそうだ

 

そう思いながら

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