MALE DOLLS外伝集   作:ガンアーク弐式

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外伝集第四弾は、NTK氏の人形達を守るモノhttps://syosetu.org/novel/190134/以下複数との結婚式コラボです

下編は、コラボ元のDG小隊のバレット、レスト、ウェイターとの絡みを重点的に描写した披露宴と祝砲編です

そして、本編とは先行してとあるキャラの隠し情報の一部を公開します


守護者達に祝砲を:下

ブーケトスが終わった後、結婚式場とは別の会場で披露宴が始まった。

もちろん、俺達も続けて披露宴に出席する事になり、ケーキ入刀を見届けた後で自由時間となり、テーブルに料理が出され始める。指揮官の酒の嗜好に合わせたのか、俺達のテーブルだけ日本酒も用意してくれると至りつくせりの様子に俺は感激していた

 

グリフィンに民間用人形として入社した時のF02前線基地の一件やBB小隊に仕掛けられた爆弾の一件等助けられてばかりなのに……

で、他の皆はと言うと…

 

「この料理、全部天然食材だよ

「滅多に口できない天然素材の料理をこんなにも食べられるなんて、結婚式に参加できてよかったです」

「このステーキも天然肉ですよ。皆は、夢を見ているみたいです

「M14さん……私達人形は夢をみないんですよ……はぁ、バルカンさんがスミスさんと……」

 

テーブルに並べられた料理と酒に、感激するMP5Fさんとリー、それにM14さんは舌鼓を打っていた。バレットさん達の結婚を祝うよりも披露宴の料理を目当てにしているかのように、彼女達はテーブルの上に出された料理を味わっていた。

出された料理は美味しいと思うけど……披露宴はバレットさん達が主役なんだから、料理ばかりに夢中になるのはどうかと思うが

 

料理に夢中になっている3人とは、対照的に指揮官とパラちゃんは料理と共にこの場を雰囲気を楽しむように周囲に視線を移しながらも料理をゆっくりと口に運んでいた

特にパラちゃんは、普段の彼女からは考えられないほどに上品に食事をする姿は、深窓の令嬢だと錯覚するほどに優雅な物だった

そして、P228さんはいうとブーケトスに失敗を引きずっているのか、無言で料理を口に運んでいた。ブーケトスに失敗したからって、そこまで落ち込まなくても

指揮官が朱塗りの杯に注がれた日本酒を一口飲んで、周囲を見渡すと俺達だけに聞こえるように言った。

 

「MP5FとM14、それにリー、滅多に食べられないからって、ハメを外し過ぎだ。パラを見たいに上品に食事もできないのか?」

「指揮官、だってこんな天然素材だけで作られた料理を食べられる機会はそうそうないんですよ」

「そうそう、食べなきゃ損じゃない」

「でも、料理ばかり目が言っているようじゃ()としてまだまだよ」

 

M14さんがグラスのワインを飲みながら答え、MP5Fさんが頷いた瞬間……後ろからやけに色っぽい女性の声が聞こえてきた。この声はもしかして…

俺達は、声が聞こえた振り返るとそこには、三組の新婚夫婦のアスターさんとバレットさんがいた

それを見たM14さんとMP5Fさんは顔が赤くし、手に持っていた食器を皿に上に置いた。リーは気にせずに料理を食べ続けていたが

二人の姿を見て俺と指揮官が立ち上がって、結婚祝いと前回のBB小隊の爆弾を解除してくれたことに対してお礼の言葉を言った

 

「バレットさん、アスターさん。俺がBB小隊全員を代表して言わせてください。結婚おめでとうございます!! そして、本当にありがとございます」

「二人共結婚おめでとう。そして、この借りはいつか必ず返す……私の部下達もさらにメンタルモデルも実力も鍛え上げてみせる」

「それはレストに言ってくれ。BB小隊の爆弾に気づけたのはレストがS07基地に贈った脅迫のメールをみつけたからな」

 

それからバレットさんとアスターさんは、まだDG小隊がバレットさんとスミスさんの二人だった頃に、俺とF02地区前線基地の仲間を助けてくれた時の事を話題に話した。

 

「その指揮官最低じゃん、基地の人形達にM16を銃殺させようとするなんてなんてクズじゃない」

「うん、いくら人間が好きだからって、あの時は()()()()()が湧きましたよ」

「スミスはヘリアンが止めてなきゃ、奴の額に風穴をあけるつもりだったんだぞ」

 

そして、それからも俺とバレットさん……いやDG小隊との関わりについて軽く話した後でバレットさん夫婦は別のテーブルの方……S09P基地のテーブルの方へ向かった

その際、アスターさんは落ち込んでいたP228さんの耳元で囁いたのだが……なぜか、P228さんが顔を赤くして、彼女を見ていた。

 

(一体に彼女はP228さんに何を行ったのだろう?)

 

俺は気になったが、P228さんが恥ずかし気に俺を顔を見ていたのでこの事は聞かないでおこう

 

その次にあいさつ回りに来たのはレストさんとノアさんだった。

二人を見てすぐに口に開いたのはMP5Fさんだった

 

「二人共結婚おめでとう。私はMP5F、今後とよろしくね、兄さん」

「MP5F……お前は俺の妹になるのか?」

「私も今日まで顔見知りじゃない兄さんの結婚式に参加することになるのは変な気分だけどね」

「じゃあ、MP5Fさんは私の義妹と言う事になるのでしょうか?」

「そういう事になるね……まぁ、よろしく!!」

 

困惑するレストさんと首を傾げるノアさんにMP5Fさんを笑みを浮かべながら、二人を見ていた。

 

まぁ……癖の強い五人姉妹(AR小隊)と姉弟になった事に比べれば、顔も知らない身内が一人出来るくらい大したことじゃないと思う

その後も、ノアさんとレストとの出会いの話や猫耳おばさんの薬でショタボディになった際に話とかBB小隊のメンバー達が知らない事をノアさんと共に語り合った。

まぁ……ショタボディになった時の話はリーが好奇心全開で根掘り葉掘り聞かされたからだからけど……

 

 

レストさん夫婦が彼の友人であるホーテンさん達のテーブルへ向かった後て、最後に俺達のテーブルに挨拶周りにきた新婚夫婦は、ウェイターさんとフィオナさん達だ。

他の新婚夫婦と同じように結婚祝いの挨拶を済ませた後、指揮官がため息を一つ付いた後、真剣なまなざしで彼を見ながら口を開いた

 

「ウェイター、他の二人組が来た時が私の部下達が我先に話すから言いそびれたが……一般にお前達の結婚を公開するとは大胆な事をするな()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()分かっているだろう」

「隊長達と話し合って決めた事です、もちろん、過激派にフィオナを指一本触れさせません……隊長もレストも同じだと思います」

「そう言って大事な者を守れなかった連中を嫌ってほど見てきたけどな」

「カスミ指揮官……」

 

ウェイターさんの決意を秘めた目を見た指揮官に、俺達はただ黙ってウェイターさんを見る事しかできなかった

 

そして、少しの沈黙の後に指揮官が笑い出した。

俺とウェイターは突然の事に、首を傾げると彼女は笑いながら言った

 

「ふふ、ちょっとしたブラックジョークだよ。とにかく、結婚おめでとう」

「指揮官、皆達をドキッとさせないでよ」

 

 

 

披露宴が終わりに近づき、バレットさん達三人の新婦による終わりのスピーチが終わった後で、俺達は会場の外で最後の余興……俺達BB小隊6名による祝砲の準備をするために一足先に披露宴会場の外に出て準備を始めた

 

事前の打ち合わせ通りに、式場を警備していた本部所属のIDWさんから俺達の半身の銃が入ったガンケースを受け取った。

その場でガンケースから愛銃を取り出し、それぞれのマガジンに祝砲用空砲弾が一発装填されている事を確認する。ちなみに、俺達の愛銃に装填された空砲弾頭はペルシカ(猫耳オバサン)がバルカンさんの愛銃(愛砲?)であるM61A2用に開発した花火弾のスケールダウンさせたものらしい

 

その特注弾を愛銃に装填し、指揮官の指示を待っていると隣に立っていたリーが耳元で小さく囁いた

 

「ねぇねぇ、あっち見てよ」

「リー、どうした……あぁ、そういうことか」

 

俺がリーが指差した方に視線を動かした時、リーが言いたいことがすぐに分かった。

リーが指差した方で見た物は、目を丸くしたウェイターさんとフィオナさん、それに意味深の笑みを浮かべるうリバイバーの姿だった。

ウェイターさんが驚くのも無理もない。リーが抱えている半身ともいえる愛銃のMk16、の別名は()()()()()()……特殊部隊向けにFN社で開発された5.56mmNATO弾を使用するアサルトライフルだ

 

そして、ウェイターさんの対応銃であるSCAR-Hは、同じタイミングでFN社で開発されたSCARの7.62mmNATO弾仕様だ。

つまり、リーにとってウェイターさんは義理のお兄さんという事になる……数少ない男性型戦術人形の中でも兄と呼べる人形がいるのはウェイターさんだけだろう

 

驚いたウェイターさんの反応に満足したリーが笑みを浮かべるとパーティドレスの上からグリフィンの制服のジャケットを羽織った指揮官が俺達の前に立った。

それをみた俺達は背を正して、指揮官の指示を待た。指揮官がグリフィンのジャケットを羽織るという事は……俺達にとっては臨戦態勢を取れと同意義だから

 

 

 

そして、数分後……

 

「全員、整列ッ!!」

 

指揮官の号令と同時に、BB小隊長のM14さんと副長のP228さんを中心に俺達BB小隊員達が横に整列する 

 

「構えッ!!」

 

二度目の号令で事前の打ち合わせ通りの方角に向けて、俺達の銃を構える。ハンドガンのP228さん以外はセレクターをセミオートに合わせている……厄払いに使う弾丸は一発で十分

「…撃てェ‼︎」

 

三度目の号令で俺は愛銃の引き金を引く。

 

それと同時に祝砲が夜闇に鳴り響いてから、周囲に拍手が鳴り響いた

俺は招待客と三組の新婚夫婦に向かって笑みを見せた

 

(スミスさん以外のDG小隊の皆さん、どうぞご幸せに。後、スミスさんも()()とゴールインできるように頑張って!!)

 

 

余談だが、俺達BB小隊の祝砲の後に、バルカンさんが愛銃のM61A2で打ち上げ花火の余興をやっていた。

が……なぜか、バルカンさんの表情がポルノ動画の主演女優のような表情でこらえていたのは気になった? 酒の飲み過ぎで義体に不調でも起きていたのだろうか?

 

 

 

 

――――――――――――

 

 

 

 

 

バルカンが愛銃で打ち上げた花火に招待客と三組の新婚夫婦が歓声を上げていた頃……結婚式場から遠く離れた場所にある酒場でアラマキは、昼間に出会ったハンティング帽を被った老人……ダイスケと酒を飲み交わしていた

 

「結婚式場の周囲で事前に見つけた四つの穴の他にに二つも穴が開いていたとは……それも一つは蓋がほとんど開いていた状態なんだっただろう?」

「あぁ、もしも気づいてなきゃ少なくとも一体の猟奇兵が穴から這い出てくるだったぞ」

 

ダイスケはため息をつき、手にしたショットグラスに入った火酒を煽るとこういった

「アラマキ……やはり、捕らえた過激派は黒いペンキを被っていたのか」

「あぁ、それも書類型のアブノーマルの力で自身を過激派だと思い込まされていた者がほとんどだ」

「ツール系は猟奇兵みたいに自力で増殖したり、異常を発生させる事ができない……今回の過激派の動きには裏があるという事か?」

 

ダイスケの疑問ににアラマキは静かに頷いた

 

「それらをワシらの事を連中に悟られないように動きつつ、潜伏する過激派と猟奇兵の穴を封鎖しなければいけないのがワシらの大変なところだな…」

「しかし、それをしないとこ更なる混乱を招く事を」

「それそうだな……三組の新婚夫婦達の幸福を祈ろうじゃないか、戦友

 

アラマキは共に崩壊液汚染が蔓延する2030年の中国を駆け抜け、時にWW3の戦火を潜り抜けた戦友であるダイスケにそう言うとグラスに入った酒を飲み干した

 

だが、アラマキの心の中には一つの懸念が鉛のように沈み込んでいた

 

(過激派の動きの裏にナニカが動いているの確実だろう。しかし、それが分からない……正規軍でもない過激派に隠れる連中でもない別の勢力が動き始めている)

 

 

 

 

 

三組合同結婚式か数日後……

 

「アラマキが言っていた「過激派の裏に気を付けろ」はこういうことだったの……」

 

ペルシカは自身のパソコンに表示されたそれを見て元々青白い顔をさらに青くしていた

パソコンに表示されていたのは、受信した一通の電子メールであった

 

送り先はIOP傘下の製造工場のパソコンからであったが、ペルシカはそれを送った人間が工場関係者ではない事を一瞬で理解した

工場から送られた電子のメールの内容はたった一文だけだった

 

『君が作った守護者の隊長(バレットM107)の結婚並びに義理の娘(ユノ・ヴァルター)の懐妊おめでとう』




さて、今回で結婚式コラボは終了です

今回、先行公開した情報はリーの戦術人形としての名前がMk16であることです
Mk16……SCAR-Lはウェイターの対応銃であるSCAR-Hと同じSCARシリーズの5,56mm弾仕様です
早い話がリーはウェイターの兄さんということになります


最後に、アラマキの独白で言及された「過激派に隠れる連中」は試作強化型アサルト氏の危険指定存在徘徊中に登場する■■■とその部下達の事を差しています

■■■が開発した兵器は、他者の作品でも登場する兵器……主にP.A.C.S.が登場しています(実際、人形達の守護者にもそれらしき推測される兵器がリバイバーの初任務話に登場しています
それら出所不明の兵器群が正規軍ではなく、人権過激派の手によって運用されていることから、裏で暗躍する存在がいることに気付ています
といってもアラマキは存在に気づいているだけで、■■■やファーニーズの詳細は全くつかめていません(そもそも、P.A.C.S.等の存在に違和感を感じている指揮官や人形達はどれほどいるのでしょうか……

あとがきが長くなりましたが、NTKさんコラボに参加させてもらってありがとうございます

最後に……ペルシカを青ざめさせたメールの送り主が誰かのヒントとなるオマケがあります





オマケ
■■■■将軍と■■■■■教授の秘匿通信ログ

「人権団体の過激派共の多くはグリフィンに自滅同然に壊滅したよ。教授が提供したアレのおかげで扇動も連中にティポーンを渡す事も容易だったよ」
「ふん、本命の人権派団体が例の情報に喰いつかなかった時点で私の策は失敗しているのだよ。アレも子供だましのオモチャにすぎない」
「彼らにとって、過激派は隠れ蓑どころか捨て駒でしかないという事か?」
「その通りだ……むしろ、簡易型とはいえ、私の手駒を多く潜伏させるための陽動になったという点では役に立ってもらったよ」
「……例の勢力を動かすつもりか?」
「時が来ればな……もうそろそろ、ペルシカの元に私の祝電が届いている頃だ」
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