MALE DOLLS外伝集   作:ガンアーク弐式

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MALE DOLLS番外集:その時、人形達は知ってしまった編の二話目です

さて……M16A4を始めとするS07地区前線基地の面々が対峙奴らとの会敵する瞬間が来ます


その時、人形達は知ってしまった:1

S07地区に存在する廃棄都市の一角で、黒いインナーの上に白い装甲を纏った人型は自身の足元で地に伏せているモノを無言で見つめていた。ソレの頭部はヘルメットのバイザーに覆われて表情しているのが分からないが、手にしたライフルを地面に伏しているそれに向けていた

 

白い人型が握るライフルの銃口の先には上半身だけとなり、白い肌や銀色の長髪を自身の人工血液で赤く染め上げた鉄血ハイエンド:ゲーガーが仰向けに倒れて、人工血液の海を作っていた。

仰向けに倒れるゲーガーの瞳に光は灯っておらず、ただ夜が明け始めた空をガラス玉のように映すだけだった

 

白い人型は動けなくなったゲーガーに向けて無言で光線をライフルから放つとゲーガーの胸部を撃ち、トドメを差した

そして、白い人型は視線をゲーガーから周囲の散乱する鉄血人形や装甲兵の残骸とその周囲に立つ白い人型を更に簡略させたような外見をした白い人型に視線を移すと肩をすくめながら電子音声でこうつぶやいた

 

「掃除完了……ハイエンドモデルとはいえ所詮は鉄血か……()()()()()()()()がしないナ」

『ケントゥリオ……作戦区内ノ敵反応ナシ。次ノ司令ヲ』

「そうか……じゃあ、いつも通り反認識信号を発信しつつセーフゾーンに戻るゾ。ドッペルはデカイから地下貯水池跡に潜伏させ『警告、作戦領域周辺ニ戦術人形部隊ヲ確認!!』

 

ケントゥリオと呼ばれた白い人型が別の白い人型に指示を出そうとした瞬間、彼の脳内に目の前の人型とは別のキーが高い電子音声が響き渡った

それに気づいたケントゥリオは舌打ちをすると声の主に向かって思念を飛ばし始めた

 

「クソ、反認識信号はストレレットならともかく、図体がデカイドッペルは攪乱しきれん……ドッペル、敵の規模を教えロ」

『固有反応ノ数カラ三個小隊規模、ダミーリンク数ハ4相当ガ大半デス……迎撃シマスカ?』

「無論だ……総員擬装IFFを鉄血のまま、メインストリート周辺に身を隠セ。鉄血が動いているように見せロ。ドッペルはその場に待機しロ」

 

ケントゥリオの指示を出すと周囲の白い人型――ストレレット達は周囲に散開し始めた。

ストレレット達が動くのを見ながら、ケントゥリアが機体の念を込めた電子音声に漏らした

 

「さてさて、今度は掃除(口封じ)じゃなくて戦争(コミュニケーション)をやらせてくれよ」

 

 

 

S07地区ポイントD2に存在する廃墟街に到着した俺達はBB小隊は廃墟街の違和感に気づいた。

今回の編成は俺に、リー、MP5Fさん、パラちゃんことAUGパラ、そして隊長のM14さんで、副長のP228さんが作戦ごとに編成される混成小隊――E01小隊の隊長として、別の小隊に配属され今回の作戦に参加している。

 

事前情報じゃ鉄屑共と会敵してもおかしくない場所まですすんだのに一行に敵が姿を現さないのだ。

 

俺達BB小隊は大通りだったであろう瓦礫だらけの道を自身のダミーと共に陣形を組みながら、周囲に銃口を向けながら進んでいるとリーがMk16を構えながら怯えをにじませながら口を開いた。

 

「いくらなんでもおかしいよ……指揮官の話じゃもう戦闘になっているおかしくないようよね!?」

「皆も分からない……先行しているはずのE01小隊やTR小隊も戦闘に入ったという連絡はない」

 

リーの疑問に頷いた俺達BB小隊長のM14さんも今回の異常さに首を傾げていた。

MP5Fさんやパラちゃんも異様な静寂に恐怖をかんじているのか一言も発さずにただひたすら各々の銃をの握り占めるだけだった

 

その時、俺達の左斜め後ろの位置に立っているパラちゃんが大声を上げた

 

「みんな、こっちに来て!!!」

「パラちゃん、どう……な!?」

「これは……一体何が」

「嘘でしょう!?」

「マンティコアが黒焦げに……」

 

パラちゃんは俺達が集まってくるのを見ると今いる通りの置く方を指差し、俺達がその方向を見るとそこに転がっている者に俺達が言葉を失った

パラちゃんにに指差した方向にあったモノ……それ真っ黒に焼け焦げた鉄血の四脚装甲兵器マンティコアの残骸だった。それは辛うじて原型を留めていた脚部を見なければその残骸がマンティコアだと分からないほどに破壊されていた

その周囲には原型をほとんど留めていない鉄血人形や機械兵器の残骸が多数散乱していた。

 

そして、それがRF型やMG型が使用する専用徹甲弾やグレネード弾ではなく、もっと大口径……それこそ戦車砲の対戦車榴弾か対戦車兵器の直撃によるモノだとすぐに分かった

 

それを見た、リーが顔を真っ青にして叫んだ

 

「まずいよ、僕達以外の勢力がこの廃墟に隠れているんだ……それも重火器を持った奴らだよ」

「M14、この事を指揮官に報告しないと!?」

「わかったわ、すぐに……ッ、散開!!!」

 

MP5Fさんの言葉にM14さんが遠く離れたS07前線基地に連絡を入れようとした瞬間、無数の閃光が俺達へ殺到した。

M14さんの号令を発して、俺達はとっさに左右に散開し、近くの瓦礫等に身を隠すも俺とM14さんのダミー達が逃げ遅れ、胸や頭を撃ち抜かれて地面に倒れてしまった

俺達は少しだけを顔をのぞかせるとそこにはIOP社の軍事用人形でも鉄血人形とも違う白い戦術人形らしきナニカが数体がアサルトカービンを構えながらこっちに近づいてくる

 

「皆のダミーが二体やられた!!」

「M16のダミーも一体逃げ遅れたみたいだよ。M16は大丈夫?」

「大丈夫ですが、M14さん、通信は出来ますか?」

「だめ……通信妨害のせいで指揮官に連絡がとれない」

 

M14さんが首を振るのを見て、リーが不安な声色で口を開いた

 

「あいつら人形よね? 強化装甲服みたいな物を身に付けているけど……鉄血の新型?」

「分からない……けど、敵には違いないですね」

 

俺がそういうとMP5Fさんが不敵な笑みを浮かべながら言った

 

「だったら、やる事は決まっているね」

「襲ってきた白い人形を全部壊して先行しているTR小隊やE01小隊と合流だね」

 

MP5Fさんにリーが答えると俺達はうなずき、それぞれの愛銃を構えるとM14さんはすぐに俺達に指示を出した

 

「よし、皆の合図でリーがグレネードを発射後に、一斉射撃で敵を一掃する。いいね?」

「任せてよ!!!」

「うん、分かった」

「いいよ、アイツら全員、丸焼きにしてやるんだから」

「分かりました……みんな、行くよ!!」

 

M14さんの指示に俺達が頷くとMP5Fさんとパラちゃんがダミーと共に瓦礫の影から飛び出す体勢をとり、リーは自身の愛銃の下部に取り付けたFN40GLグレネードランチャーに榴弾を装填し、ダミーと共にこっちに近づいてくる白い人形に標準を合わせる

 

そして、俺と銃剣を付けた愛銃を手前の白い戦術人形に狙い定める……そして、俺の背後でM14さんが無言で手を振ったのを合図にリーが瓦礫から身を乗り出すと同時にダミー4体と共にグレネードランチャーを発射し、放たれたグレネードは白い人型の足元に着弾と同時に半数近くを吹き飛ばした。

 

それを合図にパラちゃんとMP5Fさんが瓦礫から身を乗り出すとグレネードの直撃を受けて、半壊状態で倒れている白い人形に向かってパラちゃんは愛銃のフルオート射撃を叩き込んで奴らにトドメを差す

それと同時に、MP5Fさんは手に持った焼夷榴弾をグレネードを避けた白い人形に投げつけ、白い人形達を火ダルマにするのと同時に俺とM14さんがダミーと共に一斉射撃を浴びせて敵を蜂の巣にする

 

だが、白い人形も怯まず、手にした光学式アサルトカービンで反撃してくるも瓦礫を盾にして敵の光線を凌ぐとすぐに俺達のダミーと共に反撃を開始する

 

俺は白い人形と銃撃戦を繰り広げる中で、目の前の敵の正体が気になってしょうがなかった。

 

 

 

(IOP社でも鉄血工造でもない……こいつらは一体何者だ?)




今回登場したオリジナル敵の解説は次回にします

おそらくですが、グリフィン所属戦術人形部隊として白いヤツらと激突したのって、ハーメルン界隈じゃここが最初になりましたね(まぁ、グリフィン所属という条件を除けば、先に白いヤツらと戦闘を行った所もいるんですがね
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