MALE DOLLS外伝集   作:ガンアーク弐式

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今回は白黒モンブランさんのDevils front line(https://syosetu.org/novel/191561/)のコラボ企画「|Memories of a summer」に参加しました

今回は
移動中の豪華客船でのサクラ達の様子を描写します


休暇日和:2

シーナ指揮官に客船の船室に案内された後、私は無人島までの航海を船室内で過ごす事にした

正直な話、他の指揮官と不必要に馴れ合いをするつもりはないし、毎晩の悪夢にうなされたせいで、疲れが抜け切れていないから休んでおきたかった

 

「まぁ……無人島に到着するまでゆっくりさせてもらおうか」

 

私は船室のベッドにそのままの恰好で体を横たえる

だが、精神的に疲れているはずに眠気がまったく感じなかった

(疲れているはずなのに眠れない……悪夢を見たくないと思うせいか)

ほぼ毎日、過去に見た経験した悪い事ばかりが夢として出てくるのは思っていた以上に身心に傷を抉っていた

 

私はそう思いながら、ベッドに横になっていると船室内にドアをノックする音が響いた

「一体誰だ?」と私は体を起こすと同時に懐に忍ばせていた護身用の拳銃に手を伸ばした

しかし、銃を抜く前にドア越しに聞こえる声で誰がいるのかすぐに理解した

 

「指揮官様、冷えたお茶と茶菓子を貰ってまいりました」

「03式か……」

 

私はノックをしたのが03式だと分かると拳銃から手を放すとベッドから身を起こした

身を起こした私は船室のドアを開けると紅茶が入ったピッチャーとグラス、菓子入れを乗せたお盆を持った03式が立っていた

彼女は私の姿を見るや驚いた表情を浮かべた

 

「指揮官様、無理をなさらないでください!!」

「無理もなにも私があけなきゃお前が入れないだろう」

「ですが……とりあえず、船内に入れてください」

 

私は不安そうに見る彼女を船室へ入れた

そして、03式がテーブルにお盆を置くのを見た時、背中に愛銃の03式自動歩槍を背負っている事に気づいた

 

「03式、武装しているのか?」

「はい……指揮官様の護衛として私はあなたに同行させてもらいましたから」

「いつも生真面目だな」

「いえ、かつてあなた様が指揮する部隊に助けられたその時からこの身とメンタルモデルは貴方様に捧げると誓っております」

 

彼女は答えるとグラスに冷えた紅茶を注ぐと私に手渡した

グラスを受け取ると私は一口飲んでみるとほどよい冷たさが心地良かった

 

「良いお茶だな……ちょうどいい冷たさだ」

「指揮官様のお口にあったようで何よりです」

 

敬礼する彼女を目にすると自然と体の強張りがほぐれていくのが感じた

 

(とりあえず、無人島に到着するまでこのままゆっくりしていよう)

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

客船内を歩いていたM14とパラは目の前で繰り広げられている逢瀬(のような物)に言葉を失っていた

いちゃついている(ように見える)バレッドとMk48のやりとりを二人は呆然と見ていた

 

「あらぁ、また会えてうれしいわ~バレッド」

「おい……お前とどこかであったか?」

「いやねぇ、鉄屑共のアジトに殴り込みに行った際に共闘したじゃない……い、け、ず」

 

二人のやりとりをただ茫然と見ていたM14のそばでパラが小さく呟いた

 

「バレットさん……浮気しているの?」

「パラ、なんてこと言っているの!?」

 

パラの一言に顔を赤めるM14の叫ぶとバレットが反乱した

 

「違うぞ、こいつが勝手に……胸を押し当てるな!!」

「いいじゃない……浮気に見えるなんて、それはそれで面白いわね」

「顔を赤らめるな、それとM14もそんな顔をしないでくれ!!!」

 

バレットとMk48のやりとりを見て、M14は憐れむ視線を送りながらはずかしそうに言った

 

「パラ、さすがに邪魔になるから行こうか」

「うん」

「おい、誤解だから……胸をひっつけるな!!!」

「うふふ、いやがるともっとくっつけたくなっちゃうわよ」

 

慌てるバレットと彼の表情を堪能するように笑みを浮かべるMk48を背に二人はそそくさとその場を後にした

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

「ギャパパパ、暇だと何かをブッパらしたくな……ギャパ!?」

客船の甲板の上でトビーはつまらなそうにつぶやくと腰に手を当てた

そして、いつも腰に提げていた愛用の工具兼武器であるヒートカッターは船室にしまっていた事を思い出すと肩を落とした

 

「そういや、ヒートカッターは船室に置いてちまったな」

「トビーさん、ここにいたのですね?」

 

ぼやくと後ろから気配を感じ、トビーは後ろを振り返る

そこにはサクラ達を今回のバカンスに誘ったシーナ指揮官が立っていた

 

「シーナ指揮官だったか、俺のなんのようだ?」

「いえ、アヤトルズの皆さんが姿を見せなかったので気になっていたのですが他のみなさんは?」

 

シーナの質問にトビーはつまらなそうに答えた

 

「ハクの奴は船室でタブレットを弄っていたぜ……何をしているか知らんが」

「それで、ジンさんは?」

 

シーナがジンの事を聞くとトビーはきまずそうに答える

 

「ジンの奴は船室のモニターでAVを見ていたぞ」

「……すみません」

 

トビーの言葉にきまずさを感じたシーナは話題を変えるべく口を開いた

 

「トビーさんはどうしてここに?」

「俺はこういう場所は性に合わないし、他二人がいなきゃ楽しめないしな」

「そうですか……03式さんがあなたが好きだからと頼んだプリンも用意したのに残念です」

「プ、プリンだと!?」

 

シーナの発した「プリン」の言葉に目の色を変えたトビーは口早に話し始めた

 

「それを先に言え、ラウンジに行ってくるか!」

「03式さんの言う通りプリンに目が無いのね」

 

そう言い残すとトビーは慌てるように船内へ向かうトビーにシーナは呆然と彼の後ろ姿を見送った




バレッド……女難の相でMk48に絡まれちゃいました
一応補足しておくと彼女に関しては、本編時空で彼女が加入した経緯がほぼ同じです
まぁ、M14ら元G01組とは別の経緯でツクモとしてのM16A4を知っています

03式に関しても本編時空で加入にして描写するつもりです
情報を一部出すなら03式がサクラと会った出来事はゲーム原作の0戦役より少し前に起こった出来事です

今回のオマケもあります
豪華客船の客室の一室にて

トビー「イクゥ~~~~!!!」
ハク「ジンさん、煩いッス」
トビー「いいだろう、ここまでAV女優の演技やカメラワークがいい人妻AVなんてそう簡単に見られないんだぞ!!」
ハク「だったら、AVじゃなくてジンさんの声がうるさくて作業に集中できないッス!!!」
トビー「ハクも社畜人形のワカみたいに仕事をバカンスまで持ち込む……」
ハク「……なんか文句でもあるッスか?」
トビー「すまん、ちょっと自重する」
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