https://syosetu.org/novel/190134/
そして、本編でも名前のみ登場した人形を先行登場します
旧世紀のロボット漫画の理屈を彼女らに当てはめる事は我ら人間のエゴではないかね?
S07前線基地の地下一階にある喫茶店は俺達戦術人形達の憩いの場で、指揮官も休憩の時にはここをよく利用している
ちなみにこの喫茶店を切り盛りしているのは、他の基地では古参のL85A1(M14さんののようにG01前線基地から指揮官についてきた人形を除けば)が切り盛りしている
特に紅茶やコーヒーを淹れるのが上手いが、料理に関してはサンドイッチ以外は彼女の手伝いをしているガバメントさんに任せている辺りお察しのレベルだが
そして、俺は今顔がよく似た三つ子の茶髪の人形達が目の前に置かれたクッキーが盛られた山と紅茶の前に目を輝かせているのを見て輝かすのを紅茶を飲みながら見ていた
「さて~三つ子ちゃん達、訓練お疲れ様。紅茶とクッキーを召し上がれ~」
「「「いただきます!!!」」」
彼女達はそう言って美味しそうにクッキーをほおばっていた
一見すると養女用民間人形にも見える彼女達だが、S07前線基地にとってはある種の切り札にもなるIOP社が開発したす新機軸の戦術人形達だ
彼女達の名はAGS-30――通常の戦術人形が使用する銃器類よりも強力な重火器類を数人一組で使用する『重装部隊』という新機軸の戦術人形の一種とジル主任は言っていた
その中でも彼女達は部隊名でもある自動式グレネードランチャー「AGS-30」で後方から支援するタイプだ。俗に言う
TVRチーム主任のジルさんのツテで現地試験配備の名目でIOP本社から貸し出される形でS07前線基地に配備された。
だが……指揮官は口に出さなかったが、俺達BB小隊が白い武装集団と遭遇戦闘したことが決め手らしい
AGS達は実戦経験はまだない。
だが、彼女達の訓練を見学した時を標的であるマンティコアやイージスと言った装甲兵器を正面から撃破した。少なくとも今までのセンサー等非装甲部をRF型専用徹甲榴弾等で撃ち抜いて撃破するよりは、確実に敵を撃破できると俺は確信を持っていた
そして、訓練を行っていない非番の時はある種のマスコットとして基地の人形達や職員から可愛がられているのだ。ちなみに、AGSのメンバーにもそれぞれ、アニヤ、ガリーナ、ソニアと個体事の名前がある
それにしてもあの子達を見ていると顔が自然とニヤケテしまう。ロリコンじゃなくても少女達が笑顔で食事する光景というのは良い物だ……俺はロリコンじゃないが
(子供がいない夫婦向けの養女人形を迎い入れた人間はこんな感じで見ているのかな?)
俺は心の中でそう思いながら、彼女達を見ていると店内にドアベルが鳴り響いた。
ベルが聞こえた方に顔を向けるとそこには赤いフード付きケープを身に付けた黒髪の人形が入店した。
「あ、SDMR、パトロールお疲れ様」
「ツ……M16A4兄ちゃんとAGS達も来てんだ。L85さん、コーヒーを一つください」
「は~い」
彼女はそう言って、AGS達の隣に座るとコーヒーを注文するとL85A1さんがコーヒーを入れ始めた
彼女の名はM38SDMR――HK416を元にした分隊支援火器であるM27をアクセサリーを一部変更したマークスマンライフル仕様を扱う戦術人形だ。
俺達は彼女の事をSDMRと呼んでいる(M38だと他のSMG型戦術人形と被るから)
彼女がS07前線基地に配属された時は、俺達BB小隊が白い人型兵器によって大損害を受けた1週間後に、戦力化の空白化を補うためにIOPの警備部門からS07前線基地に転属になったらしい(ちなみに、転属した直後から4LINK相当の実力をもっていた
そして、俺達の不在を補うために編成された暗号名、K部隊「SO小隊」の一員として俺達が不在の間、任務を遂行していた
俺達BB小隊が戦線復帰後も、解隊されることなくBB小隊との二部隊体の即応部隊として共に鉄血の侵攻に備えているのだ
「SDRMお姉ちゃんもクッキー食べる?」
「美味しいよ」
「お姉ちゃんが好きなチョコチップもあるよ」
「じゃあ、いただこうかな……」
AGSの一人、サイドテールが印象的なソニヤが一枚のクッキーをSDMRに差し出そうとした瞬間、店内のスピーカーから指揮官の叫び声が響き渡った
『基地内待機中のすべての戦術人形達とAGS-30チームはミーティング室を集合しろ! 今事案はKクラス事案である。繰り返す……』
その放送を聞いて、俺は目を見開いた。
Kクラス事案……グリフィンにとって重大案件司令が本部からこの基地に発令された事を意味しているからだ
「K事案とはただ事ではないぞ、SDMRとAGSちゃん達、行きましょう!!!」
「分かった!! チビちゃん達いくよ」
「「「クッキーまだ食べ終えていないよ……」」」
「「クッキーを食べている場合じゃない」よ!!」
俺とSDMRは口惜しそうにクッキーの山を見つめるAGS達を(俺は左右の脇にかかえるように一人ずつ、SMDRがだったこする形で)抱えるとミーティングルームへ足早に向かう。
尚、AGSちゃん達はそれでもクッキーを何枚かを掴んだり、口に加えたままだ
――――――――
「「DG小隊副隊長のスミスが鉄血ハイエンドに誘拐された」と隊長のバレッドから緊急通信をキャッチした」
ミーティングルームに集まった俺達に向かって指揮官が放ったその言葉に周囲は騒然とし、俺は言葉が出なかった
(嘘だろう……つい最近、5LINKなったばかりの俺達BB小隊の誰よりもずっと強いはずのDG小隊のスミスさんが誘拐されたなんて……何があったんだ?)
指揮官の言葉が信じられず、電脳と感情モジュールがオーバーフロー寸前だったが、隣のP228さんの悲鳴が俺を現実に戻した
「あのスミスさんに一体に何があったのですか!!!」
「落ち着きなよ、P228!!」
「MP5Fの言う通りよ。ここで混乱しても何もならないよ」
「離して、スミスさんに何があったの!?」
P228さんが絶望に染まった顔で指揮官に詰め寄ろうとし、それを見たP228さんをMP5FさんとM14さんが必至に抑えようとする。スミスさんにほのかな恋心を抱いていた彼女からすれば居ても立っても居られないのだろう
そんな彼女を冷静な表情で見ていた指揮官は、手をP228さんの前に突き出した
「落ち着け、今から具体的な状況を話すから、落ち着け」
「は、はい」
指揮官の言葉でP228さんが落ち着くと指揮官は言葉を続けた
「彼はI05地区で陣取っているコレクターという名のハイエンドの元に囚われており、我々はその救援作戦の掩護を行う。そして、今回はAGS-30チームにも出撃させる……頼むぞ、チビ達」
「「「はーい、任せてください」」」
「いい返事だ……その調子で戦術人形達を援護してくれ」
真剣なミーティングルームに場違いな陽気な声で返事するAGS達に指揮官は頷くと俺達に向かって口を開いた
「そして、お前らに聞きたい。今回の作戦に志願する人形はいるか!?」
指揮官がそう言うや否や俺は他の人形よりも先に手を上げて出撃の意志を示した
バレッドさん、スミスさん……今まで助けてもらった借りを返す時が来たようです
そして……鉄屑共、俺の恩人に手を出した事を後悔させてやる!!!
以下は先行登場したM38SDMRの現状で明かせる部分の情報です
M38SDMR
RF型
容姿
肩まで切りそろえた黒髪に銀色の瞳
外見年齢は16歳程度
敢えて言うなら、RWBYに登場するルビーローズに近いです
衣装
白のブラウスと裾が赤い黒のスカートを着用し、弾倉や拳銃を収納するためのベルトを巻いている
その上に赤いフード付きのケープを付けている
使用銃器
基本的には、M27IARのマークスマン仕様であるM38SDMRである
カスタムとしては、グリップバイポッドを取り付けている事くらい
なお、滅多に使わないがフルオート射撃も可能
サイドアームにP226を装備している
性格
基本的には明るくて、積極的で好奇心旺盛
しかし、寝返った鉄血に対しては背景上苦手意識を持っているため積極的に関わろうとしない
また、珍しい人形(鉄血を除く)に対して好奇心が爆発して、質問攻めや触りまくる
例
G11を見た瞬間、目を輝かして彼女に抱き付き、言葉責めが始まる
戦闘スタイルは友軍のすぐ後ろから援護射撃による中距離狙撃
RF型にもかかわらず、義体の構造上瞬発力は高く、回避してカウンタースナイプを決める事である
また、フルオートに切り替えて制圧射撃で味方を援護する事もある