MALE DOLLS外伝集   作:ガンアーク弐式

24 / 75
今回は、oldsnake氏の破壊の嵐を巻き起こせ! との大型コラボです
https://syosetu.org/novel/180532/

尚、前半部分は番外編特有の本編未登場キャラの先行登場があります

以下は同じ規格内でコラボするドルフロSSです
NTK様 作 『人形達を守るモノ』
焔薙様 作 『それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん!!』
試作強化型アサルト様 『危険指定存在徘徊中』
白黒モンブラン様 『Devils front line』より…





工場と地下道:1

S07前線基地中央棟地上部二階にある応接室で、サクラは来客が提示した紙媒体の資料に目を通していた

そこに書かれていたのは、現時点での鉄血支配区域内に存在する資源地帯や生産拠点のリストと簡易な地形図と周囲で確認された鉄血部隊と物資の動きをまとめたモノであった

 

「なるほど……鉄血の大攻勢が失敗したにも関わらず組織的抵抗を続けられる理由がこれか、ワカ?」

「そうだ……このリストでも重要な拠点に関する情報を纏めてみた」

「戦局がこっちに有利に傾いているとはいえ、I05地区に現れた大型兵器のような物を今、出されたら戦局がひっくり返される可能性もあるのか」

 

サクラは手元の資料から対面のソファーに足を浮かせた状態で座るワカと呼ばれた来客――全長1m程の白と黒二色の毛並みが特徴的なペンギン型自律人形に視線を向ける

彼(?)は顔をしかめて頷いた

 

「奴らが作り出したと思わしき巨大兵器は万能者と互角に戦う奴も確認されている――それを作るにも莫大な資材が必要だ」

「ならば……ここで奴らに巨大兵器を作るための資材の供給を断つわけか」

「社長もそう考えているようだ……ちょっと失礼」

 

彼はそういうと目の前のテーブルに置かれた人形用エナジードリンクの缶をヒレの裏側に取りつけたロボットアームで掴む

そして、嘴を開けて缶の中身を口の中に流し込むとワカは軽く体を震わせてから、ドリンク缶をテーブルに置き……こう言った

 

「グリフィン本部から近いうちに指令が出るかもしれない。その情報はきっと役に立つはずだ」

「情報提供は感謝するが……紙媒体にする必要があったのか?」

「紙は盗撮や持ち出しを除けば、最高のハッキング対策だ……じゃあ、俺は帰るぞ」

「いつも情報をありがとう、S07情報支援基地のタケミ指揮官にもよろしくな」

 

ワカがソファーから降り、部屋を出ようするのをみたサクラが礼を言うとワカは振り返り、右ヒレを上にあげた

 

「あぁ、このご時世だ……グリフィン同士でに足の引っ張り合い等愚の骨頂だからな」

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――

 

 

ワカさんがS07前線基地を訪れてから数日後

ワカさんの予想通りに鉄血支配区域内に存在する資源地帯奪還作戦が発令され、ヘリアン上級代行官からS07前線基地へ出撃命令が下った

俺達BB小隊とSDMRが所属するM1911、通称ガバメントさん率いるSO小隊はすぐに準備を整え、数機の輸送ヘリと共に作戦区域内へ向かった

 

その輸送機の中で俺は思わず、目の前に座っているリーを見て、ため息をついた

 

「リー……どうしてセーラー服を選んだ?」

「なんでって? 単純にこっちの方が縁起よそうだったから」

「……」

 

俺は質問の意味が理解できずにきょとんとするセーラー服姿のリーに何もいう事ができなかった

俺がリーに不安視する理由は、彼が身に着けているセーラー服そのものだ

戦術人形達の大半は、戦場でもオシャレを忘れないためか、個性的な服装で出撃するのはよくある光景だ

 

ただ、リーの場合は男性型二も関わらず、女物の服を好んで着たり、化粧をする女装趣味があるのだ

おまけに、小柄で色白で中性的かつ童顔な容姿のせいで、女装をすると完全に少女型人形にしか見えない

リーの女装趣味を否定するつもりはないが、その女装趣味が時にトラブルを招き寄せるの事実で……

 

ある時は、部外者から指揮官の性癖を疑われ、ある時は他の前線基地の指揮官に女性型と間違えられてセクハラを受ける等々……

他の前線基地の人形部隊と共闘する際は、男物のブレーザー式学生服を着させているのだが……今回はよりもよって、セーラー服で出てきたのだ

 

それを見て、MP5Fさんがフォローに入った

 

「まぁ、いいじゃん。リーの趣味を説明すればいいだけだし……それよりも愛銃のセッティングは指揮官通りにした?」

「うん……銃身はCQB用のショートバレルに変えているし、アクセサリーもフェアグリップとホロサイト、PEQ-15とフラッシュライトに変えているよ」

 

MP5Fさんの質問に笑みを浮かべるリーはガンケースから愛銃であるMK16を取り出し、俺達に見せる。

確かにリーが持っているSCAR-Lの銃身は普段よりも短い物に換装されているし、取りつけているアクセサリーも指揮官の指示通りの物だった

リーは証拠を見せて満足したが、ふと俺の隣に座るパラの様子がきになったのか、彼女に顔をむけてこう言った

 

「パラ、どうしたの?」

「妙な気配を感じるの……あそこから」

 

パラは神妙な表情で輸送機の窓ごしにとある方向から――資源地帯がある方向を指差した

その方向には鉛色の雲が日差しを遮るように空を厚く覆い隠していた

その光景に俺達はある種の不安を感じずにいられなかった

 

(不吉な空だな……何事か起きなきゃいいが…)

 

 

俺の不安は、合流先であったバルカンさんとP228のやり取りを知ってから確信に至った

この作戦、絶対にヤバイ事が起きそうだと




作戦参加予定人形リスト
地上ルート部隊
BB小隊
M14(隊長)、P228、M16A4、MP5F,AUGパラ(A1仕様)

地下道ルート部隊
SO小隊
M1911(隊長)、03式、M38SDMR、MP5、スコーピオン
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。