MALE DOLLS外伝集   作:ガンアーク弐式

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今回は白黒モンブラン氏のDevils front line との大型コラボ編です
https://syosetu.org/novel/191561/


今回はBB小隊サイドの導入編で違法カジノ制圧作戦開始前の状況を描写しています


闇のカジノに刃桜は舞う:1

資源地帯攻略作戦から約二ヵ月が経った頃、俺は輸送ヘリの中でBB小隊の仲間と共に今回の任務に対する打ち合わせをしていた

 

「みんな、今回の作戦目的は違法カジノの制圧よ」

「違法カジノか、人類人権保護過激派の資金源になっていそうですね」

 

俺は真ん中に広げられた違法カジノの見取り図を視線を落とすとM14さんが頷いて言葉を続けた

 

「ここの警備を行っているのは人形排除派の傭兵達だとヘリアンさんが言っていたから間違いないわよ」

「それに私達が担当する場所以外にも違法カジノが多数あるのよね」

「そうです、そのためにいろんな所からグリフィンの部隊が協力して、違法カジノを一網打尽する作戦ですよ」

 

MP5Fさんが漏らした言葉にP228さんが頷くのを見て、リーが口を開いた

 

「しかも、違法カジノの一つでは誘拐した子供と人形との殺し合いをさせる賭け試合までやっていると情報も」

「ヒドイ話ね……どうして富裕層ってこういう裏の娯楽に手を染める奴が多いのかしら」

「おかねを持ち過ぎると人の心は歪みやすいからだよ」

 

MP5Fさんのボヤキに哀愁の表情を浮かべパラちゃんが答えると機内は重い空気に包まれた

それを感じたM14さんが俺達に鼓舞させるかのようにこう叫んだ

 

「湿っぽいは話はここまで!! じゃあ、作戦時は室内戦になる可能性も高いからSMGの二人とARでも銃身が比較的短いMK16を装備したリーが前に出て攪乱して」

「わかったわ」

「うん!!」

「任せてよ!!」

 

三人の返事を聞いてM14さんは俺とP228さんの方を向くと俺達に指示を出した

 

「P228は遊軍で障害となるトラップ等の排除、皆とM16A4は前衛の三人のすぐ後ろで援護射撃よ」

「了解しました」

「分かりました!!」

 

俺とP228さんの返事を聞いた彼女は、念を押すように俺達に言った

 

「指揮官も言っていたけど、無条件で殺すのはカジノの関係者のみで客は自衛目的以外で殺しちゃだめだからね!!」

 

彼女の言葉に俺達は無言で答えた

 

「どんな理由があっても攻撃対象の関係者以外を無意味に殺したら、鉄血のイカレ共と一緒だ」とは指揮官の言葉で、S07前線基地部隊では攻撃対象とは無関係な人間の殺傷を禁じている

 

任務を名目に人間を無差別に殺すという行為を指揮官は絶対に許さない。

もちろん、自分も無意味に人間を殺すという行為に拒否感を感じている

 

「どんな理由であろうと人間を殺すという行為を正当化する事はできない」

 

俺がそう呟くと機内に差し込む夕焼けの日が俺達をオレンジ色に染め上げるのを見て、俺は今回の任務へ挑む気持ちを強くもった

 

――――――――――――――――

 

 

 

 

グリフィンS06情報支援基地所属にするペンギン型警備人形のワカが意識を取り戻し、目に映ったのは薄暗い倉庫のような場所だった

目を覚ますとワカは自身の身体が鎖のような物でぐるぐる巻きにされている事に気づいた

 

「ここは……は、鎖で体を拘束されている!?」

 

ワカは自身が拘束されている事に気づき、振りほどこうとするも鎖が甲高い音を立てるだけで一切振りほどくことはできなかった

 

「く……ここは一体どこなんだ? 俺は確かグリフィンで護送中の戦術人形が行方不明なったと聞いて、タケミ指揮官の指示で行方不明になった現場を調べていたはずだが……」

「それはお前も俺達の仕事を邪魔されたくないからだ」

 

自身の身に起きた事を思い出さそうとするワカに突如中年男性らしき男の声が彼の耳に入り、振り向くと複数の銃を持った傭兵達に混じってスーツを着た50代らしき男性がワカを軽蔑の表情で見下ろしていた

 

「よくも我々のビジネスを邪魔されては困るだよ」

「ビジネス……つい最近起こっているガンスミス誘拐事件やグリフィンの人形の消失事件はお前らの仕業か!?」

 

ワカの質問にスーツの男は首を横に振りながら答えた

 

「残念ながら、ガンスミスの誘拐は俺達ではない」

「つまり、人形の誘拐については否定はしないだな?」

「好きに解釈しても構わん……よし、そいつを入れろ!!」

「へい……さぁ、入れ!!」

「わたくしをこんな目に会わせてただでは済ませませんわよ!!」

 

スーツの男が嘲笑うように言い捨てると後ろの傭兵達に指示出した

男の指示に従って数人の傭兵達が手足を拘束した3体の人形達がワカの近くに放り投げた

 

一人は白い半袖ドレス姿で頭にヘッドドレスを付けた金髪の人形で美しい顔を怒りで歪ませながら傭兵達を睨み付けていた

 

二人目は青のボディスーツを身に着けた赤毛の人形で、自身に起きた事に戸惑いの表情を見せていた

 

そして、三人目の頭頂部にシニョンのように結った黒髪につけたゴーグルと赤いアイシャドーが印象的な人形はすべてを諦めたかのように顔で床を十止めていた

 

「ペンギン、お前にはそこの人形立と共に今夜のスペシャルギャンブルに参加してもらうぞ」

「ギャンブル、ここは闇のカジノか……体何をやらせるつもりだ?」

「それは今夜教えてやる……それまで神様でも祈っているんだな」

 

「まぁ、神様はいないがな」とスーツの男は笑いながら傭兵達と共に倉庫を後にした

そして、倉庫の扉を閉じるや否や白いドレスの人形が怒気を隠さずに叫んだ

 

「わたくしをこんな目にあわせるなんて……あいつらの身体を引き裂いて赤いお花を咲かせて見せ上げますわ!!」

「そうよ、アタシもあいつらのオモチャにされるのはごめんよ」

「そうだな……なんとか隙を見てここから脱出しよう」

 

二人の言葉にワカは同意し、力強く脱出する決意を固めると黒髪の人形が投げやりかつワカ達に聞こえるように呟いた

 

「無駄だよ……逃げた所で奴らに捕まっていいように弄ばれるのがオチさ」

「やってみないと分からないだろう……それにどこかで逃げるチャンスはあるはずだ」

「外にはチラッとみたけど、どこからか鹵獲したイージスやマンティコアもここにはいるのよ。逃げた所で丸腰の私達がどうにもならいなじゃない」

 

黒髪の人形の言葉に倉庫にいる人形達は彼女の言葉に何も言い返せなかったがワカだけは力強くこう言った

 

「それでも……俺は諦めない、必ず脱出するチャンスはあるはずだ!!」




最後に登場した三体の人形がだれかわかるでしょうか?

ヒント
一人目は星5AR(日本鯖未実装)
二人目は星3AR(ログボ)
三人目は星5SG
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