MALE DOLLS外伝集   作:ガンアーク弐式

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今回は白黒モンブラン氏のDevils front line との大型コラボ編です
https://syosetu.org/novel/191561/


今回はBB小隊サイドの実質的な最終話です


闇のカジノに刃桜は舞う:FIN

S07前線基地司令部で、サクラはモニターに映し出されている戦況から目を離す事が出来なかった

 

「M14、全員まだ戦闘は可能だな?」

『全員、まだ戦えますけど……戦況は最悪です!!』

『イージスはともかく、あのマンティコアに俺達の攻撃が全く通用しません!!』

「すぐに増援を向かわせる……それまで持ちこたえろ!!!」

『指揮官、早く増援を……うわぁぁぁ!!!』

「リー!?」

 

リーの悲鳴と爆音が彼女の耳に届き、歯を食いしばるサクラは彼らを救うための方策を模索し始めた

 

(すぐに駆けつけられるのはバックヤード区画でP228、それとカジノから10m離れた所逃走した客を監視しているSDMRと03式だけ……ヒュドラの装甲相手じゃ豆鉄砲と変わらんか)

 

サクラはすぐに増援を駆けつけられる場所で待機している人形達の姿が脳内に浮かぶも彼女達が使っている銃器でヒュドラの装甲を撃ちぬくのは困難だと判断した

次に思いついたのは、基地に待機中の人形中を増援に送る事であったが違法カジノとS07前線基地とは距離が遠く、それまで彼らが持つか保障が無かった

 

(今からTR小隊かBS小隊を派遣するにしても到着する前にBB小隊が持つかどうか……Wの案はアテにはできん)

 

サクラがBB小隊の窮地を救う策を必死に模索している最中、彼女の手元の通信機から聞き覚えのあることが指令室内に響き渡った

その声はS07前線基地に協力しているジャンク屋チーム「アヤトルズ」の情報屋Wこと、ハクの物であり、その声色は焦りと確信を秘めた物だった

彼単独行動をとっていたP228を自身の得意技であるハッキングで支援していたが、通信機から聞こえる声は焦りと確信が入り交ざったモノだった

 

『こちらW、カスミ指揮官応答してください!!』

「W、どうした!?」

『P228が囚われていた人形達をすべて解放したッス』

「そうか、ならば急いで人形達を連れて裏口から退避させろとP228に伝えろ」

 

サクラはハクにそう告げるとハクは自身ありげに反論した

 

『その必要はないッス』

「それはどういう意味だ?」

「バックヤード地下部の倉庫に彼女達の武器も弾薬もあったス。それに今はBB小隊はピンチなんっすよね!?』

 

ハクの言葉で彼女は彼が言いたいことが理解できた

 

「お前が言いたい事が分かった……そいつらを援軍にするんだな?」

「そうッス、SDMRさん達はTの救援に向かわせてください」

「分かった……P228聞いていたな!?」

『はい、最初からすべて聞いていました』

「そうか……囚われていた人形達の情報をすべてこちらに転送しろ」

「了解しました、そちらに転送します」

 

P228の返事と共に遅れられてくる囚われていた人形達のデータに目を通すとサクラは口早に指示を出した

 

「今から言う人形達を引きつれて彼らの救援に行け!!」

『了解しました』

『まず、連れていくのは……』

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

《怯えろ!!! 竦め!!!! 己の力を発揮できずに鉄屑と化せ!!!!》

 

改造マンティコアのガトリング掃射やイージス、そして傭兵達の制圧射撃で俺達は遮蔽地から一歩も動くことができず、スピーカーから放たれる嘲笑は俺達に苛立ちを感じさせずにはいられなかった

そして、俺のそばにはさきほど傭兵が放ったロケット弾の至近弾を受けて動けなくなったリーが苦しそううめいた

 

「くぅ~痛いよ……」

「しっかりしろ……パラちゃん、MP5Fさん、そちらで手榴弾で傭兵達でも吹き飛ばせませんか!?」

 

俺は銃声が鳴り響く中で彼女達の電脳に呼びかけるも彼女達の悲痛な叫びで帰ってきた

 

「無理よ、頭なんか出したら間違いない撃たれるわよ!!!」

「一瞬でも隙ができれば、なんとかなるんだけど……え!?」

「こうなったら……悔しいけど、皆達のダミー達を囮して一時撤退するしか……え!?」

 

M14さんの言葉を遮るかのような数発の銃声と共に改造マンティコアが一体が崩れ落ちるように横転、側にいた傭兵達を下敷きとなった

それにつられるように上階部から無数の銃声と共にイージスや傭兵達が銃弾の嵐に倒れていく

 

「ケイン3号が!!!」

「敵が上に……あいつらは俺達が捕まえた戦術人形達!?」

「もしかして……ここに捕まっていた人形達!?」

 

俺の目にはカジノ上階部四方のテラスや出入り口から十体近くの戦術人形達が怒りの表情で傭兵達を凝視しているのが見えた。なぜか、バニースーツを着ているの人形達もいるが……あれって、シノって呼ばれている人形だよね

 

「アタシ達をオモチャのように遊んでくれたね」

「ワタシは怒っていませんよ……許してあげますよ」

「シノ、こんな時でも嘘はいわなくもいいんだよ」

『そんな顔で言っても説得力ありませんわ……皆様、真っ赤なお花を咲かせましょう!!」

 

白いドレスの人形の叫びを合図に人形達は各々の銃から放つ弾丸やグレネードで傭兵達や傭兵やイージス達を撃ちぬいていく

 

白いドレスを着た金髪の戦術人形がAUGによく似たアサルトライフルで傭兵達をボディーアーマーごと撃ちぬき、青いボディースーツを着た赤毛の人形達はアサルトライフルというにはごつすぎる銃でイージスをスクラップに変えていく

この時、俺は知らなかったが彼女達が持っていた銃の名がそれぞれS-ACR、6P62だという事知ったのは任務が終わってからだった

 

俺達は遮蔽物の影から敵が鉄板に当てたバターのように溶けていくように倒されていく様子を見て言葉を失った

 

そして、一際大きな銃声がさらに二発響き渡り、残り二体の改造マンティコアをのセンサー部分を狙い撃ち、無力化した後にその射手らしき対物ライフルを構えた黒いマントを付けた銀色の猫耳のような髪型の人形が上階のテラスから現した。後、ぴっちりとした服を着ている性か女性的なラインが服越しでもわかった

彼女は俺達の方を向くと芝居がったような口調で話し始めた

 

「鉄血の徒に囚われた末に手足をもがれ、肉の盾に仕立てられた吾を救ってくれた人形の兵達よ。不覚にも再び囚われの身となりもここで再会とはこれも運命の……!?」

《調子に乗りがって、ぶっ殺せ!!!!!》

 

銀髪人形の演説を遮るようになスピーカーの叫びごと共に傭兵の一人が機関銃を彼女に向けて乱射するもその間に割り込むように頭頂部のシニョンに結んだ黒髪の人形が彼女の前に飛び出し、構えた盾で銃弾を防いだ。

そして、手に持ったブルパップ式の長銃いや、散弾銃から散弾を連射し、傭兵達をひき肉に変えた。というか連射できるブルパップ式散弾銃なんて……キワモノを使う人形がいるのかよ

 

「KSVK、面倒だから、早く片づけるよ」

「無粋だぞ、CAWS!!、再会の言葉は後にするとしようか」

「うわぁぁ……皆、反撃のチャンスよ!!!」

 

彼女はそういうとCAWSと呼ぶ人形と共に撃ち始め、それをみた俺達も残り少なくなった傭兵達に再び攻撃を始める

そして、あっという間に残りのイージスをスクラップと可視、数人だけとなった傭兵達はそれを見て顔を真っ青にする

そして、傭兵達を恐怖のどん底に落とす致命的な一言がカジノに響き渡った

 

《お前ら人形共を一掃しておけ……俺は定時だから帰るぞ!!》

 

放送の一言直後、電源が切れる音がなり響いた後にスピーカーは沈黙を保った

そして、生き残りの傭兵達は自分達が見捨てられたと悟るとすぐにその場で全員が武器を捨て、こう叫んだ

 

「降参だ……投降する!!!!」

「命だけは、ノーカウント、ノーカウントだ!!!!」

「ハイ、ゴメンナサイ……調子に乗ってゴメンナサイ」

『殺す気すら失せたな……お前らに任せるぞ、煮るなり焼くなり好きにしろ』

 

傭兵達の変わり身の速さに指揮官は半ば軽蔑するような口調で質問に俺達は言葉に失った

 

「どうする……このまま殺すのも後味悪いよな」

「まぁ、そのまま捕まえましょうか」

「「「「そうですね」だね」」」

 

M14さんに提案に俺達は頷くしな叶った

ほどなくして、投降した傭兵達は俺達の手で連行された後にグリフィン本社の尋問部に引き渡されたらしい

ちなみに、トビーさんもカジノの外を監視していたSDMRと03式の手で救出されたらしい

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

BB小隊が脱出した人形達と共に傭兵達を蹂躙しているのと同時刻、

ワカとP228はCAWS達とは別れて、ハクの誘導で支配人がいるであろうモニタールームを目指していた

 

目的は闇カジノの支配人の身柄の捕縛で、マンティコアを改造するさいに使われた正規軍規格の部品などの流通ルート等問いただす事が山ほどあり、捕まえ次第本部の尋問部に引き渡すつもりであった

 

すでに戦力のほとんどはカジノの方へむけられていたのか彼女達の侵攻を遮るモノはほとんど存在せず、残り僅かの傭兵達もP228の愛銃で撃ちぬかれるか愛刀に露とかしていた

そして、ワカの方は自身の足に内蔵されているローラーでP228とほぼ同等の速度で駆け抜け、両ヒレに内蔵されたスタンロッドで警備に傭兵達を次々となぎ倒していく

 

「この先がモニタールームですね!!」

『P228さんの言う通り、この先の突き当りが支配人が逃げ込んだモニタールームっす!!』

「あれか!?」

「きっとそうです!!」

 

ワカが右ヒレを眼前に見える扉を向けるとP228は頷き、モニタールームのドアまで一気に駆け抜ける

そして、二人がドアを蹴破り、モニタールームへと侵入した瞬間、彼女らは信じられ光景を目の当たりにした

それは闇カジノの支配人がモニタ―ルームのコンソールに寄りかかるようにして倒れていた姿だった

そして、彼の首は180度にねじ曲がっている事から死んでいる事はを明白であった

 

「あの男……支配人が死んでいる」

「一体だれが……」

 

二人は目の前の男の死体に呆然としているとP228の電脳に通信が入り、通信機能を起動させると聞き覚えのある声――Gの声が彼女とワカの電脳内に響き割った

 

『お前ら、Tは無事だったぜ。待機していたSDMRが駆けつけて、イージスを一掃したんだ』

「それはよかった……Gさん、Tに怪我がないのですか!?」

『ピンピンしているよ!!! Tなんか、見栄を張って返り討ちにしてやるつもりだったと言ってたんゼ~」

「それだけの元気があれば、心配する必要なか『ジン、余計な事いうんじゃね!!ばらすぞ!!!』

『やめろ、ヒートカッター振り回すんじゃね!!!』

 

トビーの怒気込めた叫びとGこと、ジンの悲鳴と二人の足音を電脳内に響くのを感じながらP228は支配人の死体を見て呟く

 

「一体誰が……彼を殺したの?」




とりあえず、今回で闇カジノ編:BB小隊サイドは終了です
次はいくつかの後日談を投稿する事になります

そして、番外編集恒例のおまけがあります
今回のオマケはとある人物の通信記録です


おまけ:とあるエージェントの通信ログ
記録開始
??:Kだ、対象施設をグリフィンが制圧した事を確認した
エージェント:こちらエージェント、状況を把握した……IOPの新製品はどうだった?
K:あぁ、叛逆小隊に納品する予定だっただけあって非常に優秀な人形達だ……特にR■K-1■はグリフィンが接触する前にターゲットを始末した
エージェント:そうか、確かにいろんな意味で性能がよさそうだしな。あのゴリラ女には勿体ない
K:一応言っておくがセクハラの代金は自分の指で払う事になるぞ
エージェント:分かっている、AN-94の失敗は繰り返さないつもりだ
K:無駄話はいい、そちらの方はどうだった
エージェント:A■-1■の話じゃ……P基地のイカレ共はターゲットを生き埋めにするつもりだ……
K:そうか……ターゲットの位置は分かっているのか
エージェント:彼女が事前に得た見取り図から大体の場所は特定している……どっちにしろ、行方不明にする予定だ

中略

エージェント:で、話は変わるが例の二体は国家保安局直属で運用することになった
K:まて、その二体は試用運用後、叛逆小隊と合流させる予定じゃなかったのか?
エージェント:どうも叛逆小隊の頭脳である彼女に要監視対象6885に共感している疑いがあるらしい……それどころか、叛逆小隊の指揮権剥奪すら検討しているらしい
K:要監視対象6885……ルーラーの事か?
エージェント:そうだ……鉄血工造も面倒な置き土産を残してくれたものだ
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