MALE DOLLS外伝集   作:ガンアーク弐式

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今回は試作強化型アサルト氏の「危険指定存在徘徊中」の大型コラボに参加します

まずは序章編です


総員!鉄血防衛線を越えろ!

闇カジノ制圧作戦から一か月後

 

俺達BB小隊を含むS07前線基地戦術人形部隊はカスミ指揮官と共に鉄血支配領域の近くに設置された作戦本部で今回の作戦についてのミーティングを始めようとしていた

 

彼女の背後では、前回の闇カジノ制圧作戦の報酬として、本部から贈呈されたM1296 ストライカーICVD――ストライカー装甲車の歩兵戦闘車仕様を給油や砲弾等を積み込むアヤトルズとAGS-30達の姿が見えた

 

俺達の新戦力とも言えるアレこそが俺達の新戦力であり、指揮官が現場に出てこれる最大の理由だった

見た目こそはストライカーICVDだが、中身は16LABやTVRチームが共同で書き上げたシステムを元に、猫耳オバサンやアラマキ元指揮官の知り合いが在籍しているというスヴァローグ重工が製造した車両版火力小隊ともいうべき魔改造メカとなっている

 

装甲の材質やエンジン、センサーなどは2060年代のソレに置き換えられ、フォースシールド発生装置を搭載した事で短時間のみだがミサイルなども防げるらしい

また、通信機材も強化された上で俺達の指揮を執りつつ、機関砲で火力支援できるという欲張りな仕様だ

主砲の30mmチェーンガンは砲身等は現在水準までチューンアップされ、さらに重装部隊の特徴でもある対湾曲障壁用弾頭も撃ちだせるらしい

 

そんな魔改造歩兵戦闘車を指揮官は「西行」と言う名前を付けているほど、気に入っており時折自身で操縦する姿をよく見るようになった

 

指揮官曰く「グリフィンの指揮官になる前は張り子のトラ同然のポンコツ戦車や装甲車で仲間達と共にELIDや別のPMCとドンパチしたものさ」と語る彼女の顔はどこか満足げだった

 

今回の作戦でもパンツァージャケットに身を包んだ指揮官がアヤトルズとP228とM3と共に西行に登場して、俺達の指揮を取ると言う……今回の状況からすると久しぶりに戦士の血が湧いたともいうべきか

 

出撃した面々は俺達BB小隊、MG型戦術人形やSG型戦術人形を中心に構成された弾幕射撃と侵攻を阻止することに特化したK部隊の一つで、LWMMGこと、ラムさんが率いるBLOOD DRINKER’S STORM(血飲みの嵐)小隊、通称BS小隊。

そして狙撃を得意するTR小隊のR93さんとブレンテンちゃんやSO小隊のSDMR等や他のK部隊やE部隊から何人か抽出した指揮官を隊長にした直属小隊、それに重装部隊のAGS-30と大勢だ

 

残りの人形達は前線基地で後方幕僚のマギーさんが指揮を代行する形で警戒についている

 

俺は周囲に目をやるとほぼ全員が真剣な表情で紙に書かれた作戦エリアの詳細が書かれた大きな地図に目をやっていた

 

「グリフィンの主力部隊と共に鉄血の防衛線を突破し、制圧もしくは破壊する最重要ポイントはこの重要施設だ」

「ここを破壊すれば、俺達の勝ちと言う事ですね?」

「その通り

「そういえば、この重要拠点がある場所って……山岳地帯を越えたら鉄血の本拠地のすぐ近いだよ」

「本当だ、山を越えた所に鉄血の本拠地があるね」

 

パラちゃんが指差した箇所を指差した箇所をリーが興味深そうに頷くのをみて、俺もその意味が理解できた

俺達が攻略する予定の重要拠点から山を越えればそこは鉄血の本拠地からはすぐそこだ。

そして、重要拠点よりも後ろに防衛線を張るための拠点を作れる場所実質存在してないことから俺はすぐにこの防衛線が鉄血にとっての最後の防衛戦であることは明白だった

 

だが、ミーティングに参加していた人形の一人G36Cさんが不安げな表情を浮かべていた

 

「でも、ここに来るまでに本部からの情報では鉄血の大群に加えて、多くのジュピターや地雷現が存在しますよ……どうするつもりですか? 指揮官さん」

「特にジュピターの大群はいくらフォースシールドを張れる西行を使ってでも突破する事は難しいです」

「まさか、ジュピターの弾幕をくぐり抜けてろというんじゃ……ないよね?」

「指揮官……あなたには何か秘策でもあるのかしら?」

(確かに……ジュピターは背負っている物を使えば無力化できそうだけど、砲撃の弾幕を突破するなんて無理があるぞ)

 

G36Cさんの不安に同調するようにラムさんやSDMRを含めた何人か不安げに指揮官の顔をのぞき込み、おれもふと不安で背中に背負ったそれを無意識の内撫でていた

だが、MK48一人だけは期待と高揚感を隠さずに笑みを浮かべたまま、指揮官の目を見ていた。この状況をたのしんでいるかのように……

それに対して指揮官も顔をにヤリと笑うとこう言った

 

「ジュピターのような大物は正規軍かソレを得意とする奴らにまかせればいい……それを踏まえて作戦の段取りを説明するぞ」

 

指揮官はそういうと俺達に今回の作戦について粗方説明を行い、それに対して俺達は質問を繰り返すこと数十分後、大体の作戦の概要が理解できた

 

今回の俺達の作戦を一言でいうなら、正規軍の部隊を盾兼ジュピター砲や地雷を掃除役にしつつ、俺を含めてM14さんが率いるBB小隊が前衛として突貫し、鉄血兵を掃討する

その背後をラムさんを筆頭にMK48、M249SAWことM249さん、M1897さんとM1014さんで構成されたBS小隊AGS-30と共に重装部隊専用のヘリで移動しつつ、俺達を援護する

 

 

それ以外の面々はR93さんとSDMRが俺達の背後や補給線を脅かす敵を狙撃で排除

G36Cさん、P228さん、M3さん、ブレンテンちゃんが西行とそれに同行する装甲車に搭乗して指揮官とアヤトルズの面々と共に俺達とは別方向に進軍する

 

そして、あらかたの打ち合わせが終わった頃、西行へ補給が終わったのかアヤトルズの面々がこっちの方へ向かってくる野が見えた

 

「指揮官さん、弾薬の補給と給油が終わったッス」

「あのロリっ子達も見た目に異常に力があるから砲弾運びが楽ちんだったぜ」

「ギャッパパパパパ、輸送ヘリや装甲車にお前らのダミーも積み込み完了したぜ」

「よし、総員それぞれの割り当ての配置につけ……M16A4!!」

 

指揮官の号令に俺達は敬礼を還すと俺達は割り当てられた配置につこうと駆け足で向かった

だが、指揮官はナニカをおもいだしたかの俺を引き留めた

 

「指揮官、なんでしょうか?」

「背中のそれの使い時を見誤るなよ。」

「分かっています……A1姉ちゃんがわざわざ送ってくれた者ですか」

 

指揮官の言葉に俺は背中に背負っている黒いケースのような物を見ながら答えた

より正確に言うなら、鉄血製武装モジュール「武器庫」のレプリカであり……M16A1姉ちゃんがいつも背負っていたモノと同じ物だった

そして、これを送ってくれた猫耳オバサン曰く「M16A1が例の闇カジノの一件であなたがピンチになった事を聞いて、わざわざ送ってくれたのよ」

それを聞いた時は胸が熱くなったのを感じたものだ

 

(A1姉ちゃん、ありがとう……この力使いこなしてみせるよ)

 

だけど、俺はこの時A1姉ちゃんがあんなことをするなんて夢に思わなかった

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

S07前線基地部隊が作戦会議が終了したのと同時刻

 

前線から離れたグリフィンと正規軍の本営に設けられた物資集積所の事務所代わりのテントの中でペンギン型自律人形ワカと十代後半ぐらいの少女型戦術人形がパソコンや書類相手に格闘していた

 

彼女のボブショートの茶髪に嵌めた鈴が付いた花形の髪留めが印象的であり、書類を移動させるたびに澄んだ音を小さく鳴り響かせていた

彼女の名はSG550……偵察と後方支援、通信業務を専門とするS07情報支援基地に所属する人形の中でも数少ない戦闘小隊に所属する人形である

 

元々小規模である上に本格的な戦闘部隊が少ないS07情報支援基地は基地の戦力を維持するために物資集積所での事務業務や警備要員として少数の人形を派遣させるのだ

 

S06情報支援基地の指揮官が選んだのがワカとSG550、P226とパイソンの四名であり、彼らは物資集積所での補給任務に従事させている

 

「うぇぇぇん、次から次へと物資の要請書がいろんなところから届いているよ!!!」

「戦術人形の特徴上とはいえ、弾薬の種類は多すぎるな……正規軍を殴りたいぞ」

「実際にやっちゃだめだからね……はい、指示書まとまったよ」

「分かった……ダミーにそれを外の作業者たちに渡してくれ」

 

ワカが無表情に毒を吐きながらパソコンのキーボードをヒレにつけた人の手型マニュピレーターでキーボードを操作し、その隣でSG550ダミーをすべて動員して、外の集積所で働く人形達への指示書を仕分けていた

彼女の懐には愛銃であるSG550を置き、いざっと言うときに備えていた

 

両者とも必死な表情で作業に没頭しているとテントの中に眼鏡をかけた正規軍の軍服を着た初老の日系男性が入ってきた

男性は正規軍制式の野戦服に身を包み、MP7と老人が持つには少々不釣合いな大ぶりな斧を腰に提げていた

 

「スマン、ここの補給担当者はいるか?」

「うん、俺がそうだが……問題でもあるのか?」

 

ワカが尋ねると老人が苦々しい顔を浮かべた

 

「それがな……ワシが受け取るはずの物資が入ったコンテナにちょっと問題があってな」

「コンテナ?」

「そうじゃよ……ワシのコンテナの識別票が別の部隊の物だったんだがどうなっているだ?」

「え……こんな時に発想ミスだと!?」

 

それを聞いた瞬間、二人は唖然としていると息を荒くしたP226がテントに転がり込んできた

 

「SG550、ワカ、武装して現場に来て!!」

「どうしたのP226ちゃん!?」

 

P226の叫びに彼女はとっさに懐に置いていた愛銃を構えながら質問するとP226は少し戸惑いを隠さずにこう言った

 

「それが……物資コンテナの一つに戦術人形が紛れ込んでいたの!!!」

「どのコンテナに潜んでいたんだ!?」

「そこのおじ様が受け取る予定だったコンテナに潜んでいたのですわ!!」

「鉄血か!?」

「違いますが、怪しいのでパイソンに拘束させているのよ!!」

 

 

老人は自身の銃をいつでも使えるようにボルトを操作する野を見て、P226と共に外へワカ達がテントの外へ出て、物資の受け渡し場へ向かった

 

そして、受け渡し場で彼らが見た光景はワカ達はもちろん、老人にとっても予想外の物だった

そこで見たのは、黒い三つ編みと眼帯が特徴的な人形と黒いパーカーを着た人形が両手上げ、銃を向けるパイソンだった

 

「あはは……なんでバレチャッタノカナ?」

「弾薬コンテナの中からウィスキーの匂いがしたら、誰だって怪しむだろう?」

「だから、私達はお兄ちゃんに会いきたの……信じてよ」

「だったら、なぜコンテナの中に密入国するように潜んでいたんだ?」

「だって、ペルシカさんとM4が許可してくれなかったんだから隠れていくしかなかっただよ!!」

 

不信感を隠さないパイソンと対照的に、バツが悪そうに笑う眼帯の人形と頬を膨らますピンク髪の人形にやりとりを見たワカとSG550はその人形達が何者かを知っていた

 

「AR小隊のM16A1とM4SOPMODⅡだよね」

「間違いないが、どうしてここにいるんだ?」

 

二人が呆然とする中で老人――アラマキは大きなため息をつきながら、二人に聞こえないように呟いた

 

「アンジェリカ……これは聞いていないぞ」

 

 

 

そして、ワカ達がM16A1達の姿を見たのと同じ頃、IOP本社の一室で黄色のメッシュが入った黒髪が特徴の戦術人形、M4A1が表情が消えた顔で一枚のメモを見ていた

 

『SOPと一緒に弟の手助けに会行きます……心配しないでくれbyM16A1』

 

それを見たM4はメモを握りつぶすとドスが聞かせた声でこうつぶやいた

 

「万能者さんに頼みたい事が一つ増えましたね」




さて、今回M16A4は前回のカジノ戦を元にM4MOD3と同様に復讐砲を装備したフルアーマー仕様として参加しています

また、指揮官もストライカードラグーンを手に入れた事で本来の役職、火砲の砲手としての実力も発揮できるようになりS07前線基地(番外編時空)は大幅にパワーアップしました

そして、最後の展開は試作強化アサルト氏から許可をもらった上で導入しました
今後、彼女達がM16A4と合流できるかは今後の展開次第ですね

以下はオマケです

オマケ1:今回の参加勢力

S07前線基地
前衛部隊(積極的に前に出る子達)
BB小隊(M14,M16A4,MP5F,AUGパラ、リー)
支援部隊(前衛部隊の掩護を行う部隊)
重装部隊;AGS-30
BS小隊(LWMMG,M249SAW,MK48,M1897,m1014)

カスミ指揮官直接指揮部隊
戦力
M1296 ストライカーICVD改(西行)及び装甲車数台

搭乗員
カスミ指揮官とアヤトルズ(ジン、トビー、ハク)

戦術人形部隊
(R93、M38SDMR、M3、G36C、ブレンテン、P228)
ゲスト(?)
AR小隊からM16A1とM4SOPMODⅡ

S07情報支援基地部隊(本営地での警備及び事務仕事メイン)
後方幕僚
ペンギン型人形ワカ
戦術人形SG550(先行登場)
P226
パイソン

オマケ2:先行キャラ紹介
SG550
S07情報支援基地所属のAR型戦術人形
容姿
茶髪のボブショートの髪型に茶色の瞳、髪にレースと鈴が付いた花形の髪留めを付けている
服装は白いカッターシャツに紺色の膝丈まで長いジャンバースカートを身に着けている

メタ的には「夜、灯す」の十六夜 鈴に近い外見

キャラについて
烙印システムが施される前からライフル射撃の才能を示しており、
戦術人形となってからは、自前のライフル射撃の才能とASSTによりS07情報支援基地で数少ない戦闘小隊の一人で、戦闘では中距離から支援射撃を得意としている


誰とでも別け隔てなく接する明るい性格
だが、見た目と裏腹にジャンクフードが大好きという意外な一面もある

装備
SG550(Gw Pat. 90 5.6mm弾仕様及びスコープ付き)
サイドアーム
P228
コンバットナイフ


オマケ3:???
「メッセージは送ったが、彼女達が応じるかは分からないな」
「けど、ヒゲ親父が率いるグリフィンやクソッタレの正規軍相手に勝てると思う?」
「無理だな……蹂躙されるに骨髄液1リットルを賭ける」
「1リットルとはずいぶんとふとっぱ……招待状だ!?」
「よっしゃ!!!」
「待っていたぜ」
「じゃあ、フレンドにも伝えてくるよ」
「分かった、これでエリちゃんの笑顔を守れる」
「それこそが俺達が彼女達に接触した理由だ」
「だが、その分奴らは手ごわいぞ」
「分かっているさ……けど、これだけは言える」
「エリちゃんをクソガキとアイツは許せない!!」
「もちろんさ、あのガラスハートをにやけ面を泣かしてやる」
「あぁ、くそチート野郎はフルボッコにしなきゃ腹の虫がおさまらん」
「しかも、ハーレムな状況を投げ捨てた……非リアに対するイヤミだ!!」
「「「「「殺せ、リバイバーを!!!!」」」」

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