MALE DOLLS外伝集   作:ガンアーク弐式

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試作強化型アサルト氏の「危険指定存在徘徊中」の大型コラボに参加しています

さて、今回はS07情報支援基地のワカとSG550に焦点を当てています

自分は黒い展開が好きなので……ちょっとばかしお約束の展開を入れてみました

戦場に理不尽は付き物ですよね(黒笑)

ワカの武装を少しだけ変更しました




総員!鉄血防衛線を越えろ!:4

サクラがEA小隊を目撃したのと同時刻、グリフィン臨時本部

 

応急物資が満載の箱を抱えたワカとSG550は駆け足で前線で負傷した人形達がいる応急処置室へ手元の物資を運んでいた

ワカは横にしたドラム缶に車輪をつけたような作業用ユニットを装着し、ユニット上部に更に大きなコンテナを搭載していた

 

本来は事務要員であった一人と一匹であったが、未知の乱入者――プレイヤーズ・レギメント―――により、正規軍とグリフィンの被害が跳ね上がり、作業要員である人形達だけでは人手が足りなくなっていた

また、敵の襲撃に備えて、恥部

 

「くそ、予想以上に負傷した人形が多いな……俺達まで動員されるとはな」

「謎の増援部隊のせいで被害が急拡大したからね……私達も手伝わないと」

 

SG550がワカの愚痴をなだめつつも応急処置室として使われているテントへ向かった。

テント中では、戦闘で負傷した人形達がすし詰め同然に寝かされ、修理用民間人形やIOPが技術者達の処置を受けていた

 

「くそ、輸血用の人工血液が全然足らないぞ!!」

「こっちは交換用腕部フレームと生体上皮を持ってきて!!!」

「その子はもうすでに機能停止している……隣のFALを診てちょうだい」

「ご主人様……どこ?」

「しっかりしろ……急いで調整機具をもってこい!!」

 

うめき声や悲鳴を上げる人形達や彼女達を必至に救おうとしている技術者達を目に二人は言葉を失った

 

「想像以上の地獄だな」

「うん、私達も小隊のみんなと一緒に出ていたら……って、物資を持ってきましたよ!!」

「お、お前らすまない。応急物資はそっちにおいてくれ」

 

SG550の予備声に技術者の一人がテントの片隅を指差すと彼女達は、持ってきた物資コンテナを置くとすぐに次の物資コンテナを運ぶために物資集積所へ再び向かおうとテントを出る

その時、ワカは二人の男達がテント前で言い争っている姿が目に入った

一人はワカが出会った初老の老兵――アラマキで、もう一人はグリフィンの制服を着た中年の男性であった

胸の紋章からして上級職員である事が二人はすぐに分かったが二人には彼の顔に身をおぼえがなった

 

 

「無茶を言うな、今の陣地にいる戦力を減らしてまで決死隊に参加させるとは正気か!?」

「俺が決死隊に選ぶのは、後ろのテントの中にいる奴らだ……修理すれば前線復帰が可能な人形を集めれば援軍すれば十分な戦力だはずだろう?」

「それこそ愚策の極み、先ほど見たが修復作業を終えたとしても戦意を喪失している人形の方が大ンダだぞ」

「ふん、できないは嘘つきの言葉だ。それにこの命令を出すのは本部所属の私だ……その言葉で人形達を解雇すらできるんだぞ?」

「貴様……彼女達が壊れるまで戦わせるつもかりか?」

「この戦いは鉄血との戦いに終止符を打つ大きな一歩となる……代わり等いくらでもいるヒトモドキ(戦術人形)の犠牲など……おや?」

 

グリフィンの制服を着た男はアラマキの避難を受け流しつつ、テントの前に立っているSG550に気づくとニヤリと笑みを浮かべた

 

「おぉ、生きのいい奴がまだいるじゃないか……そこの人形共、ちょっとこい!!」

「は、はい!!」

(嫌な予感がする)

 

二人のやり取りを聞いていたSG550とワカは彼の言葉が何を言うのかがすぐに想像し、血の気が引いた

 

「お前とペンギンは、特殊防衛施設の攻略するための攻略部隊に入れ!!!」

「ですが……私達は事務要員と陣地警備のために……」

「正規軍の先遣部隊が救援を求めているのに見て見ぬフリをするのか!?」

 

男の言葉に足がすくむSIG550にワカとアラマキが二人の間に割って入った

 

「味方を助けるために味方を犠牲にするつもりか!?」

「そもそもこの救援要請は参加自由のはずだぞ……そもそもお前に俺達を」

「ジョージ上位指揮官の上位命令だ!!例の潜入していたAR小隊の二人も参加させるつもりだ……ずべこべ言わず、俺の命令に従え!!」

 

 

 

 

それから数分後、ジョージ上位指揮官と自称する男の一声で臨時本部に待機していた応急修復済みの戦術人形15体と正規軍に雇用された傭兵部隊1個分隊で攻勢された防御施設攻略部隊が結成され、『Hell guard tower』攻略の決死隊として派遣された

 

その中には、本来は事務要員であったSG550とワカ、M16A4の救援ためにM4に無断でかけてつけたM16A1とM4S0PMODⅡも混ざっていた

 

(全員あの男に命令されてきたという感じか)

 

正規軍が有する大型ヘリの機内で顔色が暗くする人形達をM16A1は同情の念をかんじていていた

彼女達の服装や装備は応急修復されたと明らかにわかるほどつぎはぎだらけで、中にはスーパーショーティのように失った腕を簡易的な義手で済まするなど損傷部位を応急修復ですませた痕跡が目立つ人形ばかりであり、そのほとんどがダミーをすべて失っているかせいぜい一体いるかどうかというボロボロの状態であった

彼女達の顔は死刑を待つ囚人のように絶望に染まっていた

 

(自分達を蹂躙した奴らがいる戦場に戻されたなら、無理もないか……で、こっちは)

 

そして、彼女が隣を見るとSOPがユニット上部のアタッチメントにMINIMI軽機関銃の7.62mmNATO弾仕様であるMk48二挺とダネルMGLグレネードランチャー装着したド作業用ユニットを装着したワカをなでていた

その姿はさながら、車輪付きのドラム缶型作業機械に1m程のペンギンのぬいぐるみと銃器と簡易的なロボットアームを取り付けたという珍妙な姿であった

 

「ペンギンさん……まるで軍艦が擬人化させたみたいな恰好だね」

「それは初見の奴らによく言われるが……そうみえるのか?」

「確かに、昔のアニメかゲームでそういうキャラが活躍するきゃらを見た事があるよ」

 

ワカが困惑する傍らでSOPとSG550が談笑するのを見たM16は不安が少しだけ和らいだような気がした

その時、ヘリパイロットの一人が叫び声を上げた

 

「もうすぐ、予定降下ポイントに到着する……お人形さん方、準備はいいか!?」

「!?」

 

ヘリパイロットの言葉に彼女達は恐怖を露わとする中で、SOPだけが元気よく答えた

 

「もちろん!! SOPはいつでも準備はいいよ」

「俺はトンデモナイ人形と関わってしまったようだ……理不尽だ」

 

ワカが力なく呟くもその声はローター音にかき消され、誰の耳にも届かなかった




はい……グリフィン臨時本部から決死隊(と書いて捨て○戦法隊)にAR小隊とワカ達が巻き込まれました

この部隊に関しては、こちら側が描写しない限り自由にしてもかまいません
ですが、出来るなら一連絡をくれれば尚いいです

ちなみに、ジョージ上位指揮官のモデルはテイコウペンギン(動画版)の上司です
元ネタを知っている人は分かると思いますが……彼はクズです


オマケ
グリフィンの本社での一件

「社長、あのジョージという男にグリフィンの作戦指揮権を握らせるとはどうつもりですか!?」
「ヘリアン……私が彼に作戦の指揮権をすべて渡すと思うかね?」
「ですが、彼の命令権は前線基地の指揮官のソレよりも優先されるせいで現場は混乱、指揮官達は不満が起きています!!!」
「彼は同士グリフィンからの推薦で上位指揮官に着任している」
「グリフィン……彼はわが社の経営に口を出さないはずでは?」
「設立前ではそのはずだった……なぜ、今になって私達に干渉しはじめたのか……理解できん」
「……社長」
「ヘリアン、404小隊とDG小隊にあのジョージと言う男を調べさせろ」

オマケ:2
とある通信ログ

「こちら、■■■あなた様の指示通りに現場に命令を下してきました」
「削除済み」
「はい、予想通り現場は大混乱……S09B基地所属のA小隊の敵前逃亡について追及したスキをついて、かの基地の不正の証拠を同士達が抑えました」
「削除済み」
「はい、それ以外にS07前線基地やS10前線基地等の国家安全局が強制査察になりえる根拠となる物証、特に本部での崩壊液技術に関する多数の違反行為の証拠を抑えました」
「削除済み」
「残念ながら、S09P基地に関しては失敗しましたが……ゼリンスキーならば間違いなくかの基地も強制査察を行うと思います」
「削除済み」
「強制査察後は、かの技術のすべてを葬り去ります……あれはロクセット氏の理念を踏みにじる忌むべき技術……ルーラー共々必ず抹消します」
「削除済み」
「了解しました……すべては世界の輝きを更新するために」
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