MALE DOLLS外伝集   作:ガンアーク弐式

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今回はNTK氏の人形達を守るモノ(https://syosetu.org/novel/190134/)とのコラボです
さて、今回はM16A4ではなく、BB小隊のリーとMP5Fが自分達の姪っ子、甥っ子達に会いにDG小隊の元へ向かう話です

久しぶりな上にレストとウェイターの口調を再現しきれているか不安です

「サクラちゃん、あの子達は今事グリフォン本部に到着した頃よね」
「問題がなければな……」


守護者達の子供達に会いに行こう

IOP本社の近くに設置されたバスターミナルに停車されていたバスから6人の男女――を正確には六人はS07前線基地所属の戦術人形が降車した。

 

一団がバスを離れてすぐに女性用コートにユキダルマをモチーフにしたキャラクターを模したマスクという目立つ服装の女性――ジルが目の前の金髪の人形――MP5Fに声を掛けた

 

「MP5F、リーもホーについてきてくれてありがとうダホー」

「いえ、レスト兄さんに会いに行く際に便乗しただけですから」

「それでも十分うれしいホー」

 

MP5Fの返事につられて彼女の隣を歩く灰色のブレザー服姿の中性的な少年型人形――リーこと、Mk16がジルの後方を歩く三人組の男達――アヤトルズの面々に視線を向けた

 

「僕達がジルさんについていくのは分かるけど、ジンさん達もついてきたの?」

「それは()()()()()()に興味があるからさ」

 

リーの質問に普段身に着けているキリンのマスクの代わりに青い帽子をかぶった日系人の若者――ジンが笑いながら答えると隣で小太りの小男――トビーが続けて口を開いた

 

「ギャパパ……人形同士の間に子供を作るなんて、Z級映画でもそうそう見ないぞ」

「まぁ、今でも信じられないッス……一体どういう理屈でそれを可能にしたのか、気になるところっすね」

 

トビーの言葉に頷くくせ毛の茶髪と緑色のパーカーが印象的な青年――ハクの言葉を聞いたジンとトビーが顔を青くした

 

「確かに、本当に人の形をしているのか?」

「ギャパパ……もしかたら、人じゃないとで言いたいのか?」

「もしかしたら、少し前のノベルゲーのように人に見えるだけで正体は肉塊だったな……あたぁ!?」

「おい、私の甥っ子や姪っ子達をバケモノだと言いたいの!?」

ジンの言葉に怒りを感じたMP5Fがジンの首根っこを掴み、戦術人形特有の力で持ち上げながら睨み付けるとそれを見たジルが彼女達に向かって一喝した

 

「お前ら、落ち着くホー!!」

「そうッス、ジンさんも勝手な憶測で決めつけはよくないッスよ」

「「そうだよ、ジンさんその言い方は酷いよ」

「俺が悪かったから、離せよ」

 

ジルに続けたハクの言葉を聞いたジンが謝るとMP5Fがジンを離し、解放されたジンが息を整えた

 

「はぁはぁ、とりあえずリア銃達(DG小隊)に会ってみるか」

「ジン……いいか、レスト達がグリフィン本社のエントランス辺りが待っているはずだし、主任さん……また後でね」

 

MP5Fが陽気に言うとジルも「じゃあ、甥っ子達に会ってきなホー」と返事すると彼女達から一人だけ離れるとIOP本社に向かって歩き出した

 

そして、自分達から離れる彼女の背中を少し見た後に、MP5F達はレスト達DG小隊と待ち合わせ場所に指定しているグリフィン本社へ歩き出した

 

 

グリフィン本社ではレストとウェイターがMp5F達を出迎えた

 

「久しぶりだな、Mp5F」

「兄さんも久しぶり、姪っ子達に会い来たよ」

「ウェイター、ひさしぶりだね

「兄さんも元気そうで……今日はブレザー服なんですか?」

 

ウェイターがブレザー服に着こむリーに興味深げに見ると「うん、今日は男物にしたんだ」と笑みを浮かべて答えた

それを見たレストがMP5Fの後方に立つアヤトルズに首を傾げた

 

「ノアと子供達は本社の託児室でMP5Fを待っている……が、後ろのヤツらが協力者のアヤトルズえだな?」

「あぁ、彼らは基地の物資調達を手伝ってくる頼もしい人達だよ」

「おい、リー……それは少し違うぞ」

 

リーの言葉に割り込んだジンにその場に居たハクを除く全員が首を傾げた

そして、ジンの発言に予想がついたハクがため息をついた瞬間、ジンが誇らしげに高らかに名乗った

 

「俺達は特殊チームアヤトルズ!! ジャンク屋家業を担いつつ日夜エキサイティングぅ~な事を調査する秘密機関だ!!」

「「……はい?」」

「メンバーは様々な銃火器類を使いこなし、機械にも精通している用心棒兼メカニックのトビー!!」

「ギャパパパパ、俺様は直す事もバラす事も好きだぜ」

「あのジンさん、ここで……」

「そして、得意技はハッキングである情報屋のハクだ」

「俺達は単なるジャンク屋ッス……まぁ今日は噂で聞いていたレストさん達の三つ子に会い来ました」

 

 

ジンの想定外の名乗りにレスト達は互いを顔を見るのをみたハクがため息をつくのを気にも留めずにジンは言葉をつづげける

「そして、彼らを率いるのはチームリーダである俺、ジンだ!!」

「兄さん、リバイバーから面白い奴らだと聞いていましたが……予想以上に個性的ですね」

「でしょう?」

 

ジンの名乗りに苦笑いするウェイターにリーは面白がるように笑う

そして、それを見てハクは申し訳なそうにこう言った

 

「ジンさんが変な事を言って申し訳ありません」

「まぁ、非リアな童貞達だけど、一応私達の仲間で結構頼りになるしね」

「童貞は余計だ!!」

 

MP5Fにジンが怒るのを見て、ウェイターは呟いた

 

「リバイバーやリヴァルと同等かそれ以上以上の変人じゃないですか……」

「まぁ、サクラ指揮官が信頼しているなら問題ないか……じゃあ、ノア達の所に行こうか、MP5F」

「うん、早く姪っ子達に合わせてよ、兄さん」

「だったら、子供達に会いにイクイクゥ~」

 

グリフィン本社の中へ向かうレストについていくMP5Fとアヤトルズ達のを見たウェイターがリーの方をむいた

 

「兄さん、フィオナと息子のアインがいる病院はすぐ近くなので案内しますよ」

「うん、いっしょに行こう」

 

リーが頷くとウェイターと一緒に病院の方に向かって歩き出した

 

 

 

 

「うわぁぁぁ、この子達がレストとノアの子供達?」

「ギャパパパ……なんて可愛らしい子達なんだ」

 

レストに案内されて託児所へ向かったMP5F達を待っていたのはレストと同じDG小隊の一員であり、レストの妻である9A-A1のノア、彼女の子供達である三つ子達のアンナとアリサ、リヒトであった

三つ子達を目にしたMP5Fトビーすぐに顔を赤らめ、笑みを浮かべると乳母車の中で眠る三つ子を眺めた

 

 

「MP5Fさん、男の子がリヒト、女の子がアンナとアリサという名前なんです」

「リヒト、アンナとアリサは瞳の色以外瓜二つじゃない~私があなた達のおばさんですよ~」

「俺様はトビー様だ~思った通り、可愛らしいな」

「ホントっすね」

 

三つ子にデレデレなMP5F達に対して、ジンだけは首を傾げながらリヒトに視線を向けていた事にノアは気づいた

 

「ジンさん、リヒトに何か気になる事でもあるんですか?」

「いやな、大きくなったらいろんな意味で苦労しそうだな」

「なんで、俺の方を見るんッスか!?」

 

ノアの問いかけにジンはハクに視線にそらしながら呟き、それを見たハクが不愉快そうに顔を歪めるもジンは言葉を続けた

 

「俺のカンだよ……大きくなったら、リヒト()()()()()()を教えてやっていてもいいかもな?」

「ギャパ? 男の楽しみ――マシンガンで的をバラバラかかそれともヒートカッターでジャンクをブッばらすのか!?」

「お前はそれしか思いつかないのかよ!?」

 

ジンの言葉にトビーが口を開くと少し不機嫌にジンが反論するのをみたハクはジンの言いたいことを理解したのか、ため息をついた

トビーがため息をついた瞬間、MP5F達もジンが言い事を察しノアは顔を赤くした

そして、MP5Fとレストは顔が引きつかせた

 

「男の楽しみと言えば……AVやエロ本、それにアレだよ!!」

「それはお前だけだろう!!」

「そうッスよ、そもそも子供の目の前でハレンチな何を言っているんですか!?」

 

「ハレンチだって!?少なくともAV鑑賞やエロ本は男なら一度は経験「ジン、蜂の巣か丸焼き、どっちがいい?」」

 

MP5Fの殺気を込めた脅し言葉で割り込まれ、レストの無言ながらも殺気を込めた目で睨みつけられたジンは顔を青くして、黙った

 

「……悪い、調子に乗り過ぎた」

「そうッスよ~じゃあ、俺にも抱かせてほしいッス」

「いいですよ、はい、気を付けて」

 

 

二人に謝るジンにハクがジンに釘を刺すと気を取り直したノアはハクにリヒトを抱かせた

 

それを見たジンは、嬉しそうにリヒトを抱くハクからMP5Fとトビーがそれぞれ抱きしめているアンナとアリサの方に視線を向けた

 

「ほ~れ、私はおばさんですよ~」

「ギョパパパパ~お前ら大きくなったら、美人さんになりそうだぜ」

「あぅあぅ?」

「まったく、そっちの双子もおおきくなったら、美人なお姉さんになり……え?」

 

そして、二人に抱かれているアンナとアリサは、少し離れた場所に立っているハク――正確にはリヒトの方に目を向けている事に気づき、顔を青くした

 

(俺の気のせいか……こいつらリヒトにばかり見てやがる)

 

アンナとアリサがある種の執着な視線に恐怖を感じたジンはレストに半ば同情を念を込めた視線を向けた

 

「ジン、なんだよ?」

「いや、親になるって大変だなって思っただけさ」

 

 

 

 

その頃、リーはウェイターに案内された先の病室でフィオナと彼女に抱かれた赤子を見た瞬間、目を輝かせた

 

「この子がウェイターとフィオナさんの赤ちゃん?」

「はい、名前はアインよ」

「男の子なんだね……アイン、君の叔父さんのリーだよ」

 

リーはフィオナの胸元に抱かれてすやすやと眠る二人の子供――アインを起こさないように静かに語りかけながら、頭をやさしくなでた

 

「兄さんもこれではれてアインの叔父さんですね」

「うん、僕もおじさんだね……これからは女装は控えた方がいいのかな?」

 

アインが恥ずかしそうに顔を赤らめる方がフィオナは首を傾げた

 

「女装って?」

「そう言えば、フィオナは兄さんの趣味の事を知りませんでしたね」

 

ウェイターはフィオナの疑問に答えるようにリーの女装趣味を手短に話した

その間、リーは製造されて以降初めて、自分の女装が好きな事が恥ずかしく感じ、更に顔を真っ赤にしてうつむいた

 

そして、ウェイターが話終えるとリーは小さく呟いた

 

「今まで感じてこなかったけど、僕の女装……止めた方がいいと思う?」

「義兄さん、恥ずかしがることはありませんよ」

「……え?」

 

リーにとって予想外の言葉に、彼はポカンと言葉が出なかった

それを見たフィオナはさらに言葉を続けた

 

「義兄さん、あなたが女装することを恥じだと思っていないわ」

「でも……アインの叔父さんになるんだよ。アインに変だと思われない?」

「大丈夫ですよ、きっとアインも分かってくれると思いますよ」

「そっか……ふふ」

 

二人の言葉にリーが小さく笑うとウェイター達もつられるように笑みを浮かべてすやすやと眠るアインに視線を向ける

その時の彼らは人間、人形に関係なく新しく産まれた子供を歓迎する家族その物であった

その時、リーとウェイターは病室のドア越しに異質な気配を感じドアに視線を向けた

 

「兄さん……分かりますか」

「うん、病室のドアごしに誰かいる……誰!?」

「あらあら、ばれちゃったか」

 

二人はフィオナを庇う形で一歩前にであるとリーが先ほどと違って、警戒心を込めた声でドア越しの存在に話しかけた

 

リーの問いかけから十数秒の沈黙を得て、潜んでいたモノがドアを開けたリー達の前に姿を現した

 

三人の前に現れたのは左目に付けれた縦一文字の傷と左側にサイドテールに結われた茶髪、そして、張り付けたような笑みが印象的な人形だった

 

「ここは基本的に関係者以外立ち入り禁止になっているはずですが?」

「まぁいいじゃない~近くまで来たから、ちょっと顔を出しに来ただけよ」

「……」

 

姿を現した人形――UMP45は猫撫で声で答えながら、眠るアインに視線を向けた

それを見たフィオナがとっさに庇うとそれを見たUMP45がクスリと笑った

 

「別に誘拐するつもりはないから、そんなに怖い顔で睨まないでよ……()()()()()()()()()()?」

「あなたは一体……」

「じゃあ、一体何が目的なの……()()()()()()U()M()P()4()5()()()?」

「!?」

 

リーの鋭い声色にウェイターが警戒すると同時に、UMP45は目を細めた

 

「どうして、わたしが404小隊のUMP45だと思うの? 私と同じ人形なんてグリフィンにはそれなりの数がいるわよ」

「M16A4が言っていたんだ……404のUMP45は他とは決定的な違いがあって、リーなら分かるだろうって」

「兄さん、彼女が404のUMP45で間違いないですか?」

「うん……グリフィンに入社する前はジャンク屋だったし、他のUMP45を見た事があるから分かるよ。彼女はまちがいなく、404のUMP45と明らかに違うって」

 

リーの確信めいた言葉にUMP45は目に暗い表情を浮かべてこう吐き捨てた

 

「ッチ、工員くずれ(M16A4)……本当に面倒なヤツ」

「404小隊の隊長であるあなたが私に何の用ですか?」

「はぁ~本当にただあなたの子供の顔を見に来ただけよ~これ以上はお邪魔のようだし、帰らせてもらうわ?」

 

UMP45は肩をすくめて、振り返って病室を出てこうとするも思い出したように、立ち止まった

そして、彼女は振り返ると確信を持った口調でこう言った

 

「そうそう、()()()調()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()が分かったとバレッド達に伝えておいてね」

 

そう言い残すと彼女は病室を去り、リー達もそれをただ黙ってみるだけであった




さて、本編番外編込みで本文で登場したUMP45ですが、M16A4を苦手としてします
理由は彼女が404小隊として、行動するために必須なアレが彼には実質通用しないからです


オマケ:S07前線基地データルームでの会話

「マギー、404小隊のセーフハウスに強襲をかけるなんて真似はしないでくれ」
「あら? 別に悪い子にちょっとお仕置きしただけよ」
「例の一件なら、ヤツが電脳を焼き切られかけただけで十分じゃないのか?」
「まぁ、念には念を入れて……セーフハウスに入って警告の証を残しただけよ」
「何をしたんだ?」
「セーフハウスにいた協力者らしき双子の服を剥いで、亀甲縛りして部屋につるしただけよ……男の子の方はいい声で鳴いてくれたね」

「皆は……聞かなかったことにしよう」
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