https://syosetu.org/novel/180532/
ちなみに、NTK氏の 『人形達を守るモノ』についても言及しています
後、後半部は、企画元の最新話を読めばM16A4とバルカンが何を話したのかが分かります
「愛銃ヨシ、予備マガジンヨシ、銃剣ヨシ、P220ヨシ、防弾チャッチヨシ、防塵マスクヨシ……すべて問題無し!!」
俺は戦闘前の最終確認として持って行く装備品を地面に広げ、すべて指差確認を進めていた。指差し確認は民間人形時代の癖で、民間人形時代に工場で俺を設計した爺ちゃんや工員達に教えられた物だ
俺が物思いにふけていると弱い風が吹きだすと心地良い土と木の匂いが俺の鼻をくすぐり、思わず笑みを浮かべつつも確認を終えた装備を身に付けていく。
俺が今いる場所は、このご時世には珍しい全域が崩壊液や放射能に全く汚染されていないS10地区に存在する山岳地帯、その一角にあるS07地区前線基地部隊――正確には、臨時編成小隊の陣地だ。こんな共同任務じゃなきゃもっと豊かな山岳風景を楽しめたのにな……
俺がある種の居心地の悪さを感じながら、少し遠く離れた場所にある共同相手――EA小隊やDG小隊(正確には、そのメンバーの一人)の陣地がある方向に無意識の内に睨み付けていた。
なぜなら、今回の任務で共に戦うEA小隊の内二名、マーダーとデストロイヤーとDG小隊の派遣メンバーのリバイバーはグリフィンに寝返った鉄血人形だからだ。グリフィンに寝返ったとはいえ、蝶事件の際にエルダーブレインに呼応して人間を襲ったという事実は代えられない。
だが、リバイバーは少し事情が違うのは、
けど、クズとはいえ人間を……それもグリフィンの基地の人間を寝返るためとはいえ、皆殺しにした事は変わりない。
おまけに、EA小隊のマーダーというハイエンドモデルは人を好んで喰うらしい……意図的にそのようにメンタルモデルを組んだとしたら、ある種の悪意すら感じる。
もう一人のハイエンド、デストロイヤーに関しては、何度か同個体を撃破しているから、裏切っても対処できると思う。が……猫耳オバサンの魔改造で武装が変わっている上に最近、上位個体(ガイア)に換装したらしい。
(もしもの時は……って、彼女達が裏切る事を前提に考えているんだ!? )
俺は恐ろしい事が電脳内に浮かぶ自分に寒気がした。仮に裏切った所で、ヘリアンさんから指揮官に預けられた体に埋め込まれた自爆装置のボタンを押されるだけだ。
なのに彼女らが裏切られる事を考えてしまったのは、ここにいないBB小隊のメンバー達の電脳に埋め込まれた見えない爆弾――メンタルモデルを遠隔で強制停止させるもしくは、初期化させるプログラムのせいだろう。
少し前、ネットワークのアップデートプログラム用メモリーに擬装されたそれを俺達が差した瞬間、俺達は意識を失った。今考えるとあの瞬間に、俺は遠隔操作で眠らされてしまったんだろう
そして、目が覚めた時には、指揮官はこの任務を許諾した後だった。普段は女傑と言うべき指揮官が涙を流しながら、俺を抱きしめながらすべてを教えてくれた
俺達のメンタルモデルに爆弾プログラムが埋め込まれた事、この任務――「H&R社制圧」を許諾しなければ、俺達を遠隔操作でバックアップごと初期化すると……指揮官は俺達を助けるためにそれを許諾した事を
そして、指揮官が言うには俺が目を覚ます直前に。任務の許諾を確認した脅迫者から爆弾を埋め込んだ6人の中で三人だけ爆弾プログラムを解除するというメールが受信したらしい。
ソレと同時に、俺とM14さん、P228さんが目覚めらしい。
後の検査では、俺達のメンタルモデルには異常はない事は確認済みだ
けど、他のBB小隊員の三人は今もスリープ状態のまま、……彼女達の電脳内埋め込まれたメンタルモデルを破壊する爆弾もそのまま残されている
脅迫者からのメールには爆弾プログラムを解除するには、この任務を許諾する事し、失敗成功関係なく今回の任務に参加する事。
そして、任務が完了すれば、頭の爆弾は自動で解除、無効化されるとメールに書かれていた。
けど、S07基地関係者以外の人や人形に爆弾の事を喋ったり、爆弾を解析しようとすれば、爆弾が炸裂するという警告文まで書かれていた。
そして、目覚めないBB小隊で欠けた枠をG36Cさんとスコーピオンさん(共に4link編成)を臨時に編入した上で輸送ヘリに乗って、S10地区の山岳地帯に向かったのだ。
指揮官も陣地内に着陸させた大型輸送ヘリの中で同じ所属のM3さんを護衛にしながら、俺達をオペレータとして、支援してくれる。
どっちにしろ、俺達がなんとかしないとリー達が廃人同然と化してしまう。
「本当に……嫌な任務だ。けど、俺達の爆弾を消すにはこれしかない」
「M16A4さん、そろそろ時間ですよ……どうしたのですか?」
後ろから聞き覚えのある声が聞こえ、振り返ると両脇に拳銃が収まったショルダーホルスターを提げ左腰に短めの刀を差した銀髪の人形―――俺と同じS07基地所属であり、BB小隊員で俺とM14以外で目を覚ました一人で、HG型戦術人形のP228さんが不安そうに俺を見ていた
「いえ……じゃあ行きましょうか?」
「無理をしていませんか? さっきあいさつに来たバルカンさんと何かあったんですか?」
「さっきのは今回の作戦での挨拶ですよ。男性型戦術人形がいる前線基地なんて、俺達のS07前線基地だけ、珍しいでしょうね……じゃあ、行きましょう」
P228さんの問いかけに俺は笑って答えるが、ついさっきほど陣地の裏側でバルカンさんが見せたもう一つの姿とその直前に放った言葉が頭から離れなかった
『良く見とけよ。鉄血ハイエンドと戦術人形の狭間にいる人形の姿を』
そう言って、
でも、俺にとっっては「A1姉ちゃんが鉄血ハイエンドになってもお前は撃つ事が出来るのか?」とバルカンさんに言われたみたいだった
(鉄血は敵だ……けど、鉄血化した味方も敵だと俺は思えるのだろうか?)
P228さんを心配させないように笑うと俺とP228さんは自分達のダミー(ちなみに、俺も彼女の4link編成である)を起動させて、他のメンバーと合流するべく集合場所へ向かった
今はBB小隊の皆を助けるために、任務に集中しよう……それが今の俺達に出来る事だ
そして、リザ・ワイルドマン……いや、鉄血ハイエンド、お前の首を必ず取ってやる。慈悲は無い!!!
つまり、どういう事?
??「S07地区基地所属のBB小隊人形体のメンタルモデルの中に爆弾が埋め込まれていて、任務に参加しないと廃人同然になるよ」
↓
参加する事は分かった。でも、頭の爆弾を消すのは三人だけ、後の子達の爆弾は任務が終わってからだよ
↓
M16A4「仲間のためだ。リザ・ワイルドマンいや、鉄血ハイエンド=サン、ハイク詠め」
上記の事情と怨敵であるハイエンドモデルと共闘のストレスで、M16A4のメンタルモデルは少し不安定な状態です
爆弾がなんとかなれば、鹵獲されたハイエンドモデルたちへの視線は少し柔らかくなります
ただし、リホーマーに関しては首を取るつもりで動くことに代わりはありません
脅迫者に関しては他の皆様に任せます
ちなみにBB小隊は以下の六人のメンバーの内、任務に応じて人員を変更しています
M14(小隊長RF)
M16A4(AR)
P228(HG)
???(SMG)
???(SMG)
リー(愛銃は秘密)
以下は先行登場したオリ人形のP228についての情報です
P228
容姿
イメージは東方の魂魄妖夢を基本に、瞳の色が琥珀色になっている
服装の色を青に、スカートをキュロットスカートに変えて、リボンと取り除いたような感じ
さらに左腰に日本刀型の特殊鋼ブレードが収まった鞘、両脇にASST済みP228が一丁ずつ収まったショルダーホルスターを提げている
性格はモデルとなった妖夢と基本は同じで、真面目だけど天然な部分もある感じ
戦闘スタイル
基本はP226の二丁拳銃を使用するが、状況によっては右手の刀で切り込むスタイル
とはいえ、基本はHG型と同じように偵察や支援に徹する
主に同じBB小隊のM14が狙撃する際の観測手やM16A4の銃剣突撃する際に直掩隊として動く