さてさて、今回は西行号サイドの作戦開始前とBB小隊とTR小隊の二人の戦いの始まりを描写します
エストアニアに存在する廃都市タリンから離れた場所に停車させたS07前線基地所属特殊仕様ストライカーICVD――通称、西行号は車体上部に備わっている30mmチェーンガンに方向を廃都市へ向けていた
その車内の砲手席に腰を掛けるパンツァージャケットに身を包んだサクラが先ほどの演説内容を思い出していた顔をしかめていた
「弱体化パッチで仕込んでいるから、私達でも倒せるね……簡単に言ってくれる!」
「指揮官、気持ちは分かりますが……ここで言っても仕方がありませんよ」
「せやで、西行号も奴らと戦うために送られたものやし」
「まぁ……偏向障壁を無視しても装甲とか火力は正規軍の装甲兵器群に匹敵するから気持ちは分かるッス」
サクラの補助をするために車長席に座るP228と兵員室内のGSh-18が彼女をなだめると二人のやり取りを兵員室内のハクが手元の端末を操作しながら言葉を挟むと操縦席でハンドルを握っていたジンが余裕な口調で反論を始めた
「おいおい……なんのためにロリっ子達や西行号がいるんじゃないか」
「油断は禁物ッス……前回みたいな罠があるのか、分かったもんじゃないッスよ」
「……それにあのいけ好かないリ男(リヴァイル)が用意したデータを元にシュミレーションを作ったんだ。これで問題が起きたら、あのあいつが悪いぜ」
「どっちにしろ……ブッバラしちまえば問題ないぜ!!」
ハクの言葉に隣でヒートカッターを握りしめたトビーが、聞いていられないとばかりに力強く断言すると車内に同乗していたAGS達も答えた
「「「もんだいなし!!!」」」
「AGSちゃん達、調子に乗っちゃいけまちぇんよ」
「ヒィ……!?」
トビーの言葉に同乗していたAGS達を白い帽子に、ワンピース風のコートを着込んだ亜麻色の長髪の人形がAGS達をネコナデ声をなだめるとそれを聞いたハクが顔面蒼白させた
彼女の側には頭身とほぼ同じ大きさの彼女の愛銃である重機関銃――Kordが壁に掛けれていた
彼女の名はKord……S07前線基地に配属されたばかりのMG型戦術人形の一体であり、彼女は自らをクリークと名乗っていた
そして、彼女には子供好きで世話好きな一面を見せる事があり、主にハクとファルコンはそれに巻き込まれて酷い目に会う事がたびたびあった
特に数日前のハロウィンの時に彼女が起こした騒動についてはハク達はおろか、サクラやM16A4達ですら語ろうとしない程の惨事と化した
その様子にハクはナニカを思い出したのか、顔を青くするとそれを側で見ていたGsh-18が彼女達の気を引き締めるように言った
「クリーク、そろそろ時間や……」
「分かりましたよ、仕事が終わったら一杯してから」
「むしろ、その飲酒が……あ、別行動をとっていたTR小隊のファルコンさんとG28さんがダミーと共に狙撃ポイントに着いたとの連絡が入ったッス!!」
「こちらも確認しました……BB小隊すでに配置完了しています!!」
ハクの手元の端末に一足先に狙撃ポイントへ異動していた狙撃部隊TR小隊のファルコンとG28から暗号通信を受信した事を確認すると同時にP228の電脳内に前衛を担当するBB小隊も配置を完了した事を確認し、サクラに伝えた
そして、二人の言葉に迷いを振り切ったようにサクラは照準用のヘッドマウントディスプレイを装着し、車内にいる全員に号令をかけた
「作戦を開始、S07所属部隊は攻撃を開始するう!!!」
「「「了解」」」」ッス」
「それじゃタリンに殴り込みにイクイクぅ~!!!」
ジンの陽気な掛け声と共にアクセルを西行のエンジンが唸り声を上げるとタリンに向かって爆走を始める
それに合わせて、西行号の周囲でも無数の銃声や駆動音を含んだ轟音が鳴り響き始めていた
それを車内越しに聞きながら、サクラは操縦桿を握りしめた
サクラが戦闘を開始してから約数十分が経過した頃
M14が率いるBB小隊にSDMRを加えた前線部隊は、パラデウスの防衛線を突破しようとパラデウスの防衛部隊と銃火を交えていた
「パラとMP5F、それにリーが兵士型を攪乱している間に、M16A4は武器庫改で前衛型を、SMDRは皆がに後方の狙撃型を排除するよ!!」
「分かりました……二人共お願い!!」
「OK,パラ、リーいくよ!!!」
「了解しました」
パラデウスの歩兵型ユニット「ストトレット」の小隊にMP5Fとパラが突貫し、そのすぐ後ろでリーがSCAR-Lの下部に取り付けたグレネードランチャーを発射し、援護する
そして、ストトレット達が装備する光学兵器による光の弾幕をかいぐくった二人は、自身のダミーと連携し、敵を攪乱する
二人の変幻自在の動きに、ストトレットが対応しようと銃口を向けようとするとMP5Fが隙を見て投げた焼夷グレネートに焼かれるか、二人が放つ銃弾の弾幕に貫かれて倒れる
その間に、M14とSDMRがストトレットの後方でレールガンを構える狙撃型ユニット「ドロデア」を狙い撃つ
狙われている事に気づいたドロデアが湾曲障壁を展開し、銃弾を防ごうとする
だが、リヴァイルが仕込んだ弱体化パッチにより、障壁が作動せずにM14達が放った弾丸が撃ち貫かれ、地に伏せた
それと同時に武器庫改を構えたM16A4が出力を半分程にセーブした状態で放ったエネルギー弾がによって前衛型ユニット「グラディエーター」の白い体躯のに大穴を開けられ、轟音と砂埃を巻き上げながら擱座した
M16A4は武器庫改を構えつつ、敵が機能停止になった事を確認するとほっと一息つくと他の敵を撃破したSDMRが彼の元へ駆け寄った
「お兄ちゃん、敵を吹き飛ばしたんだね!!!」
「あぁ……とはいえ、この調子で撃ち続けていたら、タリン市内に到着する前に武器庫改がガス欠を起こしますよ」
M16A4が不安げな表情を浮かべながら武器庫改を背負うと変わりに、手に自身の半身でもある銃剣付きのM16A4を握りしめた
それをみたM14が彼を元気づけるようにこう言った
「だったら…グリフィンの航空部隊が対偏向障壁弾頭を搭載した武装ヘリをとばしているから、彼らに支援を頼みましょう」
「そうそう、困った時は素直に頼っていいじゃない?」
「僕もそう思うよ」
仲間達からの言葉を聞いて、M16A4は小さく微笑んだ
「そうですね……先を急ぎましょう!!」
「OK,予定通りに進みましょう」
M14の号令を出すとM16A4達は事前に指定されたポイント……廃棄都市タリンに進入するべく進軍を再開した
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前衛部隊がタリンへ駒を進めているのと同時刻
配属されていた西行号を降り、別行動を取っていたTR小隊のファルコンと豊満な肉体と肩まで伸ばした緑色の髪と灰色の帽子が特徴的な戦術人形は自分達の狙撃ポイントとして、選んだ高台の廃墟に自身のダミーと共に狙撃による支援を行っていた
だが、二人は今自身が見えている光景に唖然としていた
「ファルコン……あれは一体なんなの?」
「G28……あれが万能者……だと思うよ」
「強すぎるわよ」
G28と呼ばれた緑髪の人形が唖然とするのを横目にファルコンはスコープを覗いていた
ファルコンが自身の半身である対物ライフルに備え付けられていたスコープ越しに、G28は双眼鏡で見たモノのは、パラデウスの軍勢を過剰と形容できるほどに装備を装着した万能者が蹂躙している光景だった
「BB小隊が思い出したくないと言ったのが……分かるよ」
「そう……あ、万能者の背後の一つ目の人型がまだ動けるみたいだわ、ここから11時の方向に」
「分かった……距離と風速諸々お願いね!!」
「分かった…」
G28が指示した方向にファルコンがスコープを覗くと半壊した大型人型兵器――ドッペルゼルドナーが頭部の戦車砲を万能者に向けていたのを見つけた
そして、側でスポッターとして必要な情報をG28から伝えるとファルコンは照準を合わせ、と引き金を引いた
大きな轟音と共にファルコンの半身でもある対物ライフルの銃口から12.7mmNOTO弾規格徹甲榴弾が放たれた
そして、ドッペルゼルドナーの露出した制御中枢部に着弾、弾頭に仕込まれた炸薬が小さな爆炎を伴って、制御中枢部を焼き尽くす
そして、辛うじて無事だった制御中枢を破壊されたドッペルゼルドナーはそのまま崩れ落ち、完全を機能停止に陥った
ファルコンがそれを確認するとボルトを操作し、排莢、次弾を装填する
「敵は撃破を確認したわよ」
「了解……気を取り直して、ピッチを上げていくよ!!」
ファルコンはそう言うと二人は次の獲物を求めて、万能者が縦横無尽に暴れまわる戦場を見下ろしていた
廃棄都市タリンの旧市街地の一角にそれらは潜んでいた
その場に気配を感じるも姿を捕らえる事はできないであろう
されど、その気配は己に死を実感させるには十分であった
「近づいてくる……咎人の気配が」
「遥か南の孤島で気配の残滓を感じ、我らはそれを辿った」
「そして、奴の言葉通りにここで待ち構えてはや一月と少し……ついに咎人を視野に入れた」
「後は、咎人が処刑場に定めたこの地に足を踏み入れるのを待つのみ」
「彼女が引いた引き金によって、万の民の死を招いた」
「故に、咎人は自らの死を持って償わければならぬ」
「そして、咎人に組みする者も同罪……死あるのみ」
「「「「「「「「「「故に我らはここで待とう……断罪の時を」」」」」」」」
今回登場したクリークこと、Kordが参戦しています
原作の彼女とは違い、中の人を意識したキャラとなっています
……というか、ある意味で公式が夢の国チキンレースをしているソシャゲで、ハロウィンイベで彼女のアレを実行するとは運営の度胸は大した物ですね
それとG28も参戦していますがこちらは公式と変わらないキャラ付けです
地味に好みです……
そして、最後のアレは……ナイショです
ですが、警戒はしては損はありません