今回はプロローグ、M16A4達はとあるビルでアラマキ元指揮官と合流する予定でしたが……なにやら問題があるようで
S07地区某所、繁華街
あのカオスとしか言いようがなかったターミネーターとの攻防から数か月後がった頃
俺はBB小隊副長のP228さん、S0小隊のSDMR、そしてS07前線基地の車両運用や警備を担当するAZ小隊かつG01前線基地から一緒だったM3さんと共にG&K社所有の雑居ビルの一室で俺達が良く知るある人物を待っていた
俺が部屋に掛けられている時計を見ると待ち合わせの時刻まで5分を切っていた
あの人ならもう少し早くにここに到着しそうなのだが
「……もうすぐ時間ですが、遅いですね」
「確かに、なにかあったのでしょうか?」
俺とM3さんが彼の到着が遅い事に疑問を感じていると室内にドアをノックする音が室内に響いた
すると誰よりも先にP228さんが先に扉の方へ向かった
「あ、来たようですね……私が開けてきます」
「今、開けますよ」と言いながら彼女がドアを開けると別人だが、俺の知っている人物(?)の声と共に見知った顔の集団が目に入った
「あら……P228に、M16A4、前の作戦以来じゃない」
「私がお前と顔を合わせるのは久しぶりと言いたいが、爺さんはいないようだな」
「おかしいな? ここにアラマキ氏と待ち合わせをする予定だったんだが……」
そこにいたのはS07情報支援基地の後方幕僚兼火力支援担当のペンギン型自律人形のワカ、副官のM686、そして彼女の相方とも言えるパイソンさんだった
ワカさん達とは過去に何度か共闘した仲で特にワカさんとはSG550さんを始めとしたコト小隊の皆さんと共に共闘することが多かった
「ワカさん、M686さんにパイソンさん、お久しぶりですね!!」
「久しぶりだが……彼はまだきていないのか?」
ワカさんは室内を見渡すと本来いるはずのはアラマキ元指揮官の姿が無い事に疑問を感じているようだった
それを見て、俺も頷くとP228さんが俺達の話に割り込んできた
「確かにおかしいですよね……時間に遅れるなんてありえないですし」
「た、確かに……やはり、何かあったのでしょうか?」
P228さんが壁の時計に目をやり、俺も釣られてみるとすでに待ち合わせの時間を過ぎている……やはり、何かあったのではないか?
俺がそう考えているとパイソンさんが楽天的な口調でこう言った
「まぁ……爺さんが来るまで、部屋のソファーでくつろぎながら待とうじゃないか」
「そうだな……アラマキ元指揮官が来るまで待つか」
「それもそうね」
パイソンさんの提案にワカさんとM686さんも同意すると部屋に置かれたソファに腰を掛けた
ワカさんは元々ペンギン型ゆえに短足なので足が地面から離れている
そして、俺達もソファに座るとアラマキ元指揮官が来るまで今回の任務について話し始めた
そう……俺達に課された万能者救出任務についてそれぞれの考えを出し合うために
「万能者がいる場所って所謂未踏査区画の近くにある廃工場群だよね?」
「簡単に言えば、第三次世界大戦後に発見された所謂ブラックゾーンの中でも常に深い霧と詳細が不明な場所の一つだな」
「どうしてそんな場所に彼は行ったのでしょうか?」
未踏査区画の事を知らないSDMRに教えるワカさんにMさんが質問をぶつけると彼は両翼を絡ませて、考え始めた
「確かにな……万能者があそこに行く動機が思いつかんな」
「単純なことじゃないか、そこに万能者が狙う獲物がいたからさ」
突然、パイソンさんが口にキャンディを煙草代わりに加えながら話し始めた
「そこに万能者の御眼鏡にかなう獲物かお宝の気配を感じて、一狩りでたんだろうな」
「でも、そこで緊急信号を出しちゃったら、かっこ悪いけどね」
パイソンさんの持論にM686さんが皮肉を言うのをみた俺は小さく息を吐いた
「万能者はどこまで……うん?」
俺の言葉を遮るように突如ドアをノックする音が聞こえたかと思いきや、俺達にとって聞き覚えのある声がドア越しに聞こえてきた
「ワシじゃ……アラマキじゃ、車がエンストを起こして到着が遅れた」
「あ、アラマキさんだ……今、開けます!!」
「待って!!」
SDMRが開けようとした瞬間、M686さんが彼女の腕を掴んで彼女を止めた
「どうしたの?」
「何かおかしいわ……A4、あなたが開けて!」
M686さんが深刻そうな表情で静かに腰のホルスターからリボルバーを引き抜いた
パイソンさんんも何かを察したのか、彼女の愛銃でもあるリボルバーを抜くのを見て、嫌な予感を感じた
そして、俺は無言で頷くと恐る恐るドアに近づき、ドアノブに手をかけた
「元指揮官、今開けますよ」
「すまんな……早く万能者回収任務についてのブリーフィングを始めよう」
「!?」
アラマキいや、アラマキ元指揮官を名乗るナニカの声を聴いた瞬間、背筋に悪寒が走り、後ろへのけぞった
その瞬間、ドアをすり抜けるように黒いスーツを着たナニカが姿を現すと手にしたナイフを片手に俺に飛びかかってきた
ソイツの頭はまるで書類を人の頭部状に固めたような外見で一目でかつて遭遇した存在と同種であると理解した
「この……バケモノが!!」
俺はとっさに横に転がって、ナニカのナイフを避けると腰からサイドアームの拳銃を引き抜き、数発発砲した
俺に合わせるようにM686さんや他の皆も丸をバケモノに叩き着こむ
銃弾を受けてバケモノは怯んだのか、分が悪いと判断したのかドアの奥へとすり抜けて行った
それを逃がすまいとM3さんが愛銃のM3サブマシンガンを構える
「逃がしませんよ!!」
「待て、M3!!!!」
M3さんが引き金を引こうとした瞬間、ワカが彼女を静止した瞬間……
「ギャアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!」
バケモノの絶叫らしき声が響き渡った
俺達は壁に置いていた愛銃(重機が持てないワカさんを除いては)を手にして、部屋の外に飛び出た
そこには、人型二黒焦げになった壁を睨み付け、斧を両手で握り持つアラマキ元指揮官の姿が見えた
そして、俺達に気づいたアラマキ元指揮官は俺達の方を向くと申し訳なさそうにこういった
「すまんな……アブノーマルの襲撃を受けて来るのが遅くなった!!」
「アラマキ指揮官、大丈夫ですか!?」
「あの程度の奴に遅れをとるほど……衰えていないよ」
アラマキ元指揮官は静かに笑うと一変して、真剣な表情で俺達に向かってこう言った
「さて、予定を変更してこのままグリフィンのヘリポートに向かうぞ」
「了解!!!」
張り子の社畜(ペーパー・スレイブ)の収容違反を阻止しました
はい……さっそく、アブノーマルのカチコミを受けました
とはいえ、ぶっちゃけ今回の刺客、ペーパースレイブは雑魚も雑魚の存在です
むしろ、雑用とかで力を発揮できるタイプなので、アラマキからすれば雑魚以外でもありませんでした
次から本番のミッション開始です