https://syosetu.org/novel/180532/
今回はコラボ最終回
リホーマーの瞬間移動でM16A4達が外に放り出されてから少し経った時です
「補給部隊の戦術人形は無力化され、ヘリの大半を破壊され、私も頭を殴られて気絶している間に任務中止。……早く止めてほしかったよ」
S07前線基地の司令官サクラ・カスミは手足を失って、うめき声を上げる補給隊の戦術人形達が本部から救援にきた整備班の自立人形達に応急手当を受ける光景に、ため息をついた。
彼女の頭に包帯巻かれており、自身が気絶する前に起きた事について鈍痛が残る頭で考えた
(チャフの役割するナニカを混入した煙幕弾で、奴は目と耳を封じた上で物音を立てずに戦術人形の手足と銃のみを狙って無力化し……ただ人形や人間で出来る所業じゃない)
カスミの脳裏には、血に染まった装甲服を身に纏ったナニカが両手に持った斧でM3の両手を斬りおとす姿にが浮かび、歯を食いしばった
「しかし、奴は一体……うん?」
彼女が背後から気配を感じ、振り返るとそこにはP228が不安そうな目でカスミを見ていた
「指揮官、頭の具合は大丈夫ですか?」
「あぁ、襲撃者の絶妙な力加減で殴られたおかげで大きなタンコブが作って気絶した程度ですんだが……他の奴らはどうした?」
カスミはP228しかいない事に首を傾げるとP228は彼女の疑問に答えた
「M14さんとG36Cさんはペイロードさんと今後の共同の件で話し合い、スコーピオンさんはリバイバーさんの装備に興味心身で彼を質問攻めにしています」
「あいつららしいな……後で、私からも挨拶をしてこう。…M16A4はどうした? アイツには色々と聞きたい事があるんだが?」
カスミの質問にP228は、少し悩むしぐさを見せたがすぐに答えた
「M16A4さんは今、救援所にいますが……」
「どうした? アイツもどこか怪我でもしたのか?」
「怪我は一切ないんですが、落ちこんでいまして……」
顔を暗くするP228を見たカスミはすべてを察し、ため息をついた
―――――――――
本部から救援隊の手当を受け、
両腕を失ったM3さんを見て、普段なら湧き上がってくる怒りの代わりに感情モジュールが示すのは虚しさだけだった
「完全に遊ばれていた。おまけに、BB小隊に爆弾プログラムを埋め込まれたのも俺のせいじゃないか……」
俺は呟き、眠っているM3さんを見つめながら、任務中の事を思い起こす。
第3ゲートの奥で待ち受けていたリホーマーに、不意打ち同然にで銃弾を叩き込むとフォースシールドで防がれた上に、瞬間移動で俺の背後を取って頬を指差しされた。本気で戦うつもりだったなら、間違いなく俺の頭かコアを撃ち抜かれて
おまけに、第二ゲートの門番らしき装甲兵と戦っていたリバイバーが追い付くと同時に
俺達に任務の中止を告げた。
けど、あの時の俺は先ほどの余裕綽々なリホーマーに我を忘れて、命令を無視してでもリホーマーの首を取ろうと思っていた。
けど、あの時のリバイバーの言葉で怒り狂っていた俺のメンタルモデルに大きく響いた
『あと、BB小隊の爆弾は解除しているから安心しろ』
あの一言がなければ、俺はM14さん達の静止を無視してでも俺はリホーマーの殺そうとしただろう。奴がある意味でBB小隊の電脳を初期化される原因の一つであり、BB小隊の電脳をリセットされる危険性がなくなった……そう思った瞬間、冷水でも浴びせられたようにリホーマーの敵意は引いていくのを感じた
後で聞いた話だが、俺達に爆弾を仕込んだメモリーで俺達に爆弾を埋め込んだのはグリフィンの上官……リホーマーが売った兵器のせいで妻子を失った男だったらしい。
彼は確実にリホーマーを殺すために俺の反鉄血感情を刺激してリホーマーを確実に殺させるために、俺達に爆弾を埋め込んで、この任務に参加するように脅したという……完全に俺の鉄血に対する憎悪を彼に利用されたあげく、仲間達を危険に晒してしまった。
その後、リホーマーは自分が進んでテロリストに武器を売ったと自供した上で俺達を坑道の外へ強制的に瞬間移動させた後に、自分は坑道内に仕込んだ爆薬で自決したのだ。
けど……俺はリホーマーの最後の言葉を聞いた瞬間、俺はそれが彼女の本心じゃないとすぐに分かった。その言葉は俺を設計した爺ちゃんとの別れとなったあの言葉と重なるからだ
『悪者にはお似合いやろ? まぁ…もう演算の為の時間稼ぎには十分や…』
『ツクモ、逃げろ!IOP本社に届けば、お前とワシらが作った製品に連中は手が出せん!!』
そう……リホーマーの本心は、自分だけがテロリストに与したという事で他の社員を庇ったのだと理解した時、彼女に対する敵意は消え去った。代わりに怒り狂っていた自分が情けなくなり……崩落した坑道の入り口に向かって叫ぶ事しかできなかった
それに加えて、俺達が坑道に突入している間に、グリフィン本社の補給部隊が何者かに襲撃で壊滅していた……指揮官は、気絶しと彼女の護衛をしていたM3さんも両手を切り落とされていた
それを見た瞬間、今までないほどに自分の無力さを実感せずにはいられなかった
「自分がなさけない……仲間や指揮官の事よりもリホーマーをいや、鉄血を殺す事を優先していた自分が」
「だったら、その分強くなればいい……義体もメンタルモデルも両方な」
「!?」
後ろから声をかけられ、振り返ると数多に包帯を巻いた指揮官が救護室の入り口に立っていた
「指揮官、頭の怪我は大丈夫ですか!?」
「あぁ、気絶していた程度で簡単な処置で済んでな……おい!?」
いつも通り不敵な笑みを浮かべる指揮官を見て、俺は思わず彼女に抱き付くと抱き付かれて戸惑う指揮官に向かって口を開いた
「指揮官が無事でよかったです……でも、任務は失敗してしました」
「いや……今回はお前達の爆弾を解除する事が最大の目的だ。そして、S07基地の主任達とGsh-18から連絡が入った……眠ったままの三人がついさっき目を覚ましたようだ」
「本当ですか!?」
俺は指揮官の言葉を笑みを浮かべながら、彼女の顔を見ると俺の反応を見越していたように指揮官は答えた
「あぁ……主任の言葉通りなら、三人のメンタルモデルから消え去っているようだ。元気がでたなら、P228やM14達の元へ行ってこい。 M3の事は私が見ておくから」
「は、はい!!!」
指揮官の言葉に俺は笑顔で答えると俺は救護室を出て、BB小隊がいるであろう場所に向かって走った。
いままで目覚めなかったBB小隊の仲間達が目を覚ました事を知り、俺の感情モジュールはただ一つの感情のみを俺の電脳内に示していた――喜びの感情を
―――――――――
M16A4が救護室を出るのをカスミは無言で見届けるとスリープモードのM3に視線を落とすと呟いた
「ここに向かう途中で会ったM14からの報告じゃ、M16が銃撃を加えた時、リホーマーは彼の背後に瞬間移動したと言っていたわね。それにあの時感じたアレは……いったい?」
彼女はM16A4達が坑道に突入している間に、自分達を襲撃した者の正体が気になって仕方がなかった。煙幕と共に展開された未知のジャミング手段は、カスミが全く知らない物だった。
しかし、彼女にとってはどこか懐かしいモノをあの煙幕、正確には煙幕に混入されたそれに感じていた。
(まさか、リホーマーは遺跡に関するナニカと接触していた……まさか、奴がそうなのうか?)
その後、救援のヘリでS07基地に帰還したカスミは、グリフィン上級代行官のヘリアンにあるこのような文面の報告書を提出した
【リホーマーは遺跡その物もしくは、遺跡に関連するナニカと接触した可能性がある。不用意な攻撃はその存在を刺激する危険性があり、慎重な対応が必要である】
さて、今回も本編に対する謎といいますが、自主的な伏線みたいな物を置いてみました
サクラ・カスミがなぜ、襲撃者(タナカ)さんが遺跡の関係者と気づいた理由は血目木的なネタバレになるので隠します
ただいえる事は、現状のカスミはただの人間と同等の能力を持った指揮官に過ぎないという事です
そして、oldsnake氏さん、大型コラボに参加できる機会を下さってありがとうございます