ビルド NEW WORLD~Masked Rider Lyricar Build~   作:ミノル

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戦「天っ才物理学者の桐生戦兎は万丈の拾って来た宝石と白いパンドラパネルの力で気が付くと見知らぬ場所にいた。そこで謎の二人組フェイトとアルフと出会い、宝石がジュエルシードという強大なエネルギーを秘めた願いを叶える物であることとここが自分がいた新世界とは別の世界であることを知る。」
ア「ちょっと、なんだいこれ?」
戦「あらすじ紹介だよ、いいから黙ってなさい。ジュエルシードを狙うフェイトを相手に桐生戦兎は仮面ライダービルドとなり戦うも、未知の技術、魔法に苦戦する。しかし、天っ才的発想でトライアルフォーム、タカタンクとなりフェイトとの遠距離からの撃ち合いを制する。」
ア「天才的って、ただ単にフェイトが飛ぶから飛行能力を持ってるボトルに変えただけだろ…」
戦「戦いが終わり話を聞くとジュエルシードを集めるのは母親の為だという事を知り、心優しい俺はそんな健気な少女を見捨てることができず、魔導師のフェイトと犬の使い魔のアルフに協力する事にしました。はてさて一体どうなる第2話!」
ア「あたしは狼だ!!」
戦「ツッコミ遅いんだよ…」


第2話 不屈の心のウェイクアップ

戦兎がフェイトとアルフに出会った頃

 

 

 

「クソ、どこだよここ!?気が付いたら戦兎もいねぇし。」

 

白いパネルが光ったと思ったら気が付くと道の真ん中に俺一人で突っ立ってた。しかたねえから歩いてんだけどちっとも見覚えのあるところにでねえ。

 

「ほんとにどうなってんだよ?はぁ…なんか腹も減って来たし、金持ってねえから何も買えねえし…」

「キャー!!」

「なんだ今の声!?」

 

なんか悲鳴が聞こえたと思ったらどこからともなく戦兎が俺に作ったクローズドラゴンがやって来た。

 

「あっ!?ドラゴン、お前今までどこ言ってたんだよ!!」

 

ドラゴンの奴はこっちと道の先を何度ま見ている。

 

「ついて来いって言ってんのか?よし、わかった案内しろ!!」

 

俺はドラゴンを追いかけて声の方向に走った。

 

 

 

 

 

 

「何?どうなってるの?」

 

私は高町なのは、いたって普通の小学3年生。今、すごいピンチに見回れてます。

今日、学校の帰り道で怪我をしてる不思議なフェレットを拾って動物病院に預けたんだけど。その夜に不思議な声を聞いて動物病院まで来たら、道路にあのフェレット君が倒れてたんだ。しかもそのフェレット君は言葉を喋って、それに驚く間もなく黒い何かが遅いかかってきたの。

 

「あれ、何?」

「あれはジュエルシードの異相体…あれを封印しないと大変なことになる…お願いします、僕に力を貸して下さい。」

「そんな事急に言われても…」

「危ない!!」

 

フェレット君が叫んでるのを聞いて、前を見てみるとあの黒いのがまたこっちに突進して来ました。

 

「キャー!」

 

つい私は目を閉じちゃったんだけどそのとき…

 

「オラァッ!!」

 

男の人の声を聞いて目を開けると、私の前に男の人がいて。周りにはなんか黒い何かが飛び散っていて。どうやらあの黒いのを男の人が殴ったみたいでした。

 

 

 

 

 

 

ドラゴンを追いかけるとなんか黒い変なのが子供を襲ってた。俺は急いでフルボトルを取り出してそれを振りながら子供と黒い変なのの間に入って…

 

「オラァッ!!」

 

思いっきりその黒いのを殴り飛ばした。そしたらその黒いのがバラバラになって辺り一面に飛び散った。なんか気持ちわリーな。

 

「おい、大丈夫か!?」

 

俺は子供の方を振り返って無事かどうか確認した。

 

「は、はい。」

「すごい、あの異相体を一撃で…」

 

どうやら、無事みたいだな。…ん?なんか今声が一人多くなかったか?俺は声の方を見るとよく見たらイタチが子供に抱き抱えられてた。

 

「あの、なにか?」

「イ、イタチが喋った!?」

「えっと…この姿は一応フェレットなんですけど…」

 

マジか!?最近のイタチは喋るのかよ。

 

「気を付けて下さい!まだ終わってません。」

「は?何言ってんだ、あの変なのはバラバラになっちまっただろ?」

 

俺はそう言って変なのを見るとなんか黒い破片が一つに集まってた。

 

「…マジ?」

「あの異相体は本体のジュエルシードを封印しないと倒せません!」

「それを早く言え!どうすりゃいいんだよ。」

 

イタチは子供の腕から飛び降りて首に掛けた宝石を見せてくる。

 

「これを使えばあの異相体を封印できます。」

「なら早くやれよ!」

「今の僕にはこれを使う力は残ってません。けれど…」

 

イタチが子供の方を向く。

 

「僕の声が聞こえた貴方なら使えるかもしれません。お願いします!僕に力を貸して下さい。魔法の力を…」

「ま、魔法!?」

 

おいおいまずいぞ!?もうあの変なのほとんど元通りになってやがる。

 

「おい、イタチ…その封印って奴は時間がかかるのか?」

「え?はい…起動するための起動用パスワードを詠唱しないといけないので…」

「だったらその時間…俺が稼いでやる!」

 

俺はボトルを握りしめてあの変なのに向かっていく。

 

 

 

 

 

 

突然現れた男の人はそう言って黒いのに立ち向かって行きました。黒いのは元通りになってその人に襲いかかりますが、その人は一歩も退きません。

 

 

「すごい…生身なのにあの異相体とあそこまで戦えるなんて…」

 

フェレット君が男の人の戦いを見てそう言っています。必死に私達を守ってくれてるその姿を見て私は決心してフェレット君が首に掛けてる赤い宝石を取ります。

 

「ねえ、これどうやって使えばいいの?」

「力を貸してくれるんですね。」

「早く教えて!」

「その宝石を胸に当てて僕が今から唱える呪文を復唱して…いくよ?」

「う、うん…」

 

私は言われた通りに胸に宝石を当てます。

 

「我、使命を受けし者なり…」

「わ、我、使命を受けし者なり…」

「契約のもと、その力を解き放て…」

「契約のもと、その力を解き放て…」

「風は空に、星は天に…」

「風は空に、星は天に…」

 

あれ?なんだろう?不思議な感覚…頭に言葉が…

 

「そして不屈の(こころ)は…」

「そして不屈の(こころ)は…」

「「この胸に!」」

「「この手に魔法を。レイジングハート、セットアップ!」」

『Stand by ready,Set Up.』

 

呪文を唱え終わると私の体はピンク色の光に包まれました。

 

「すごい、魔力だ!?」

「な、なんだ!?」

 

フェレットと男の人の驚いてる声が聞こえました。

 

Welcome,new user.(はじめまして、新たな使用者さん)

「え?あっ、はじめまして…」

 

あの赤い宝石が話しかけてきました。

 

Your magic level qualifies you to use me.(あなたの魔法資質を確認しました)|May I select the optimum configuration for the Barrier Jacket and the Device?《デバイス・防護服の最適な形状を自動選択しますが、よろしいですか?》』

「えっと…とりあえず、はい!」

 

なんの事かわからないからおまかせします。

 

All right.(わかりました)Stand by Ready.Barrier Jacket, Set Up.』

 

光が更に強くなって…気が付いたら、私は真っ白な服に杖を持った姿に変身してました。

 

「えー!?」

 

 

 

 

 

 

 

スゲー…あの子供、変身しやがった。俺はそう思いながら、またこの変なのを殴り飛ばしてバラバラにしてやった。これでまた元に戻るまで時間が掛かるだろ…。俺は変身した子供に近づいて話しかける。

 

「スゲーじゃねえか、どうなってんだ?」

「私も何がなんだか…」

「あっ!?見て下さい、異相体が!」

 

なんかイタチが叫んでるから変な奴の方を見ると例の破片が今度は3つに集まって元通りになった。

 

「マジかよ。増えやがった。」

「どうしよう…」

How much do you know about magic?(魔法についての知識は?)

「全然!全くありません。」

Then I shall teach you everything.(では、全て教えます)Please do as I say.(私の指示通りに)

「うお、今度は誰だ!?」

 

また誰もいねぇのに声がしやがった。今度は周りに他の生き物はいねぇ。

 

It's me.(私ですよ)

 

声は子供の持ってる杖からしてた。

 

「イタチの次は杖かよ…」

My name is Raising Heart.(レイジングハートと申します)I wish you would know me.(以後お見知りおきを)

「お、おう、よろしくな…とりあえずなんとかできそうなのか?」

「や、やってみます。」

 

子供はそう言ってるけど少し震えてるじゃねえか…しょうがねえ。

 

「だったら一緒に戦うぞ!!」

「え!?」

it's dangerous! Go back!(危険です、下がって下さい!)

「そうですよ!」

「まあ見てろよ、俺の変身を…」

 

俺はそういうとビルドドライバーを取り出して腰につける。そしたらドラゴンの奴が飛んできた。俺はドラゴンを掴むと頭と尻尾を折り畳んで背中にドラゴンフルボトルを刺す。

 

『Wake Up!』

 

次にドラゴンをビルドドライバーのボトルを刺す所に入れた。

 

『Cross-Z Dragon!』

 

最後にレバーを回すと俺の前後に…戦兎の奴なんて言ってたかな?えっと…そうそう、スナップライドビルダーだ!それが出来てく。

 

『Are you ready?』

 

「変身!!」

 

そのスナップなんちゃらが俺を挟んで一つになる。

 

『Wake up burning!Get CROSS-Z DRAGON!Yeah!』

 

「えっ?えー!?」

「一体、これは!?」

 

へっへ、驚いてやがるな。

 

「俺は仮面ライダー…仮面ライダークローズだ!」

 

俺はそういって名乗りをあげると変な奴等の方を向く。

 

「今の俺は…負ける気がしねぇぜ!!」

 

俺はそう言って変な奴等に向かっていく。そしたら、変な奴等の2体はこっちに向かって来て残りの1体は逃げて行きやがた。

 

「ちょうどいいな。おい、お前はあの逃げたのをやれ、この2体は俺がやる。」

「わ、わかりました。えっと…どうすればいいのかな?」

Flier Fin.(飛びます)

「うわっ!?わっ、わぁー!?」

 

スゲーなあの子供、飛ぶ事もできんのか…ちゃっかりあのイタチもしがみついていったな…さて、こっちもいっちょやるか!

 

「オラオラオラァッ!!」

 

まずは1体、俺は何度もそいつにラッシュを叩き込んでやる。当然、今までどおり木っ端微塵になりやがった。

 

『ビートクローザー!』

 

次に俺はクローズの武器、ビートクローザーを取り出した。剣はあんまり性に合わないけどせっかくアイツが作ってくれた武器だからな、使ってやらねえと。

残りの1体をそのビートクローザーで斬っていく。そして、とどめにグリップの端を2回引っ張ってから…

 

『ヒッパレー!』『ヒッパレー!』

『ミリオンヒット!』

 

思いっきり振り下ろす。そうしたら、斬撃が飛んでってそいつを斬った。けれど倒した2体の欠片はまた集まって元に戻る。

 

「だぁー!こいつら弱いのにすぐに元に戻ってメンドクセー!!」

 

俺は今度はグリップの端を1回引っ張る。

 

『ヒッパレー!』

『スマッシュヒット!』

 

ビートクローザーが刃が青く燃え出してそのまま斬りつける。今度はあの変なのはかわして、少し端を削るだけだった。…けどな、その削った欠片に炎が移ってそのまま燃え尽きてなくなったのを俺は見逃さなかった。

 

「なるほどな、全部燃やし尽くしちまえばいいのか!!」

 

ビートクローザーに俺の持ってるもう一つのボトル、ロックフルボトルを填める。

 

『スペシャルチューン!』

 

そんでまたグリップのところを2回引っ張る。

 

『ヒッパレー!』『ヒッパレー!』

『ミリオンスラッシュ!』

 

そうすっとさっきよりも激しく刃が燃え出したからそいつを振り払うと炎が飛んでって変な奴の1体に当たり、そのままそいつは完全に燃え尽きた。

 

「しゃあ、まず1体!次は…」

 

俺はドライバーのレバーを回す。

 

『Ready go!』

『ドラゴニックフィニッシュ!』

 

そうすっと、俺の右足が青く燃え出して後ろに青い炎のドラゴンが出てきた。そんで、そのドラゴンが吐き出した炎に乗ってのこりの1体にその燃えた足でボレーキックをかましてやった。のこりの1体もその炎で完全に燃え尽きた。

 

 

 

 

 

 

私はあの男の人、クローズさんに言われてあの黒いのを追いかけてました。でも、まだ頭の中がパニックです。どうして、私飛んでるんだろう?本当に何がどうなってるの!?

 

「あっ!?いた、あそこ!」

 

いつの間にかついて来てたフェレット君が指す方を見るとあの黒いのがいました。そして、私達に向かって飛び掛かってきました。

 

「わぁ!?」

『Protection』

 

レイジングハートからそんな声が聞こえると私の前にバリアが張られてその黒いのを受け止めてました。

 

Your magical powers are impressive.(良い魔力をお持ちです)

「予想以上だ…あなたの魔力があればあれを止められます。レイジングハートと一緒に封印を!」

「封印って…どうすれば?」

『|To seal,either get closer and invoke the sealing magic or use more powerful magic.《封印は、接近による封印魔法の発動か、大威力魔法が必要です》』

 

レイジングハートが教えてくれました。

 

『|Imagine you're about to strike.《あなたの思い描く強力な一撃をイメージしてください》』

「そんな、急に…」

 

いきなり言われてもどうすればいいのかわからないよ。

 

Hold out your strongest hand.(利き手を前に)

「は、はい!」

『Shoot the Bullet.』

 

言われた通りに利き手を前に出すと手の平から光が出て来ました。

 

Shoot.(撃って)

 

言われた瞬間に私はそこ光が飛んでいくイメージをしました。すると、イメージどおりに光が飛んで、バリアで受け止めてた黒いのを吹き飛ばしました。光を撃ったあと少し疲れてしまい、私は肩で息をしてました。吹き飛ばされた黒いのはまた逃げ出してます。このままだと見失っちゃう。

 

「ねえ、さっきの光、もっと遠くまで飛ばせない?」

If that's what you desire.(あなたがそれを望むなら)

「うん!」

 

あの光がもっと遠くまで、真っ直ぐ、一直線に飛んでくイメージ…なんだろう?胸の奥が熱くなってきた。

 

That's right.(そうです)|ocus your internal spiritual heat through your arms(胸の奥の熱い塊を両腕に集めて).』

 

言われた通りにこの熱い何かを腕に流していく。そうしたら。

 

『Mode change.Cannon Mode.』

 

レイジングハートが変形し始めたの。杖の先は二股で鋭くてまるで槍みたいになって。持つところには引き金が出来てたの。

 

「封印砲?この子、砲撃型だったのか…」

Shoot in Buster Mode.(直射砲形態で発射します)Immediate fire when target is locked.(ロックオンの瞬間にトリガーを)

「わかった、やってみる!!」

 

目の前に照準が見えて狙いを定め初めまして。

まだ…まだ…

 

「今だ!!」

 

照準が黒いのと重なるのと同時に私は引き金を引きました。するとレイジングハートの先から大きな光が飛んで黒いのに当たりました。

 

『Nice shot.』

 

光が晴れるとそこにはもう黒いのはなくて、菱形の宝石が浮いてました。私はその宝石の近くに降ります。

 

「えっと…これ、どうしたら?」

「レイジングハートで触れて…」

「こう?」

 

フェレット君に言われた通りにレイジングハートでその宝石を触ります。

 

『Internalize No.XXI』

 

そうして、その宝石はレイジングハートの中に吸い込まれて行きました。

 

 

 

 

 

 

例の子供を追いかけてるとなんかスゲー光が飛んでくのが見えて、その光の先にいくと子供とイタチがいた。

 

「よお。そっちはうまくいったようだな。」

 

子供に話しかけながら俺は変身を解く。子供の方もこっちに気付いて、変身を解いた。

 

「あっ、はい。なんとか終わった…んだよね?」

「はい、あなた達のおかげで。ありがとう…」

 

イタチがそう言いかけて倒れた。

 

「ちょ、ちょっと!?」

「おい、大丈夫か!?」

 

そう言ってイタチに駆け寄るがパトカーのサイレンが聴こえてきた。周りを見るとすごい大惨事になってやがる…

 

「えっと…もしかして、私…ここにいたら非常にあれなのでは…」

「ヤベー。とにかく逃げるぞ!!」

「ふえーん!ごめんなさ~い!!」

 

俺と子供はイタチを抱えてその場を走って逃げた。

 

 

 

 

 

 

「はぁっ、はぁっ、ここまで来ればもう大丈夫だろ…。」

 

俺達はどっかの公園に駆け込んでベンチに座りこんだ。

 

「すみません…」

「目を覚ましたか!」

「ごめんね、怪我は大丈夫?」

「怪我は大丈夫です。もうほとんど治ってますから。」

 

そう言ってイタチは体を震わせると包帯がほどけて地面に落ちる。

 

「本当だ…怪我の跡がほとんどなくなってる。」

「助けてくれたおかげで、残った魔力を治療に回す事が出来ました。」

「…何言ってんのかサッパリわかんねえ。」

「えっと…自己紹介していい?」

「あっ、うん。」

 

そう言って子供は咳払いをして自己紹介を始めた。

 

「私は高町なのは。家族とか友達はなのはって呼ぶよ。」

「僕はユーノ・スクライア。スクライアは部族名だから…ユーノが名前です。」

「俺は、おっ!俺は…バサッ…プロテインの貴公子、万丈龍我だ!!」

 

決まった…咄嗟に思い付いたけどプロテインの貴公子…中々いい響きだな。

 

「えーと…」

 

俺の会心のネーミングに言葉がでねぇみてえだな。

 

「すみません、あなた達…」

「…なのはだよ。」

「なのはさん達を巻き込んでしまって。」

 

なんだよ、このイタチは暗くなりやがって。

 

「たぶん私、平気。」

「水くせえこと言うなよ。」

「そうだ、ユーノ君怪我してるんだったらここじゃあ落ち着かないよね。とりあえず私の家にいきましょ、後の事はそれから。万丈さんもどうですか?」

「俺も行くぜ。他に行く宛もないしな。」

 

俺はこのイタチ、ユーノの話を聞く為になのはの家に行くことにした。

 

 

 

 

 

なのはの家についたけどなんか変なんだよな。

 

「なあ、何で自分の家に入るのにそんなこそこそしてんだよ。」

「えっと、それはその…」

 

なんか歯切れが悪いな…

 

「おかえり…」

 

急に声が聞こえてきたからその方を見ると黒い髪の男がいた。なのははユーノを背中の後ろに隠した。

 

「こんな時間にどこに行ってたんだ?」

「お、お兄ちゃん…」

 

お兄ちゃん!?こいつら兄妹かよ…似てねえな。

 

「あら可愛い~。」

 

今度はメガネをかけた女が、この流れだと…

 

「お、お姉ちゃん?」

 

やっぱりか。

 

「あら、なんか元気ないね?なのははこの子が心配で様子を見に行ってたのね。」

「気持ちはわからんでもないが、だからといって内緒でというのはいただけない。」

 

なんだ、こいつ何も言わずにであるいてたのか…しょうがねえ、助けてやるか。

 

「まあまあ、いいじゃねえか。こうして何事も無かったんだからよ。」

「あなたは?」

「偶々こいつに会ってな。あぶねぇからここまで連れて来たんだよ。」

「それは、ありがとうございます。妹がお世話になりました。」

 

 

 

 

 

それから俺はなのはの家の中にあがってなのはの両親にも会った。ユーノの奴はなのはの母親の桃子さんに揉みくちゃにされてたけどな、それで俺は…

 

「うっま!!これめっちゃうまいっすよ。」

「よかった。ごめんなさいね、晩御飯の残り物ばかりで。」

「そんなことないっすよ。本当にうまい。」

 

桃子さんに晩飯をごちそうになってた。いや、桃子さんとなのはの父親の士郎さんと話してる途中で腹が鳴っちまってそれから桃子さんが飯の用意をしてくれた。その後、もう遅いからってことで今日は一晩泊めてもらうことになった。

 

 

 

 

 

 

 

「いいですか龍我さん、もう一度説明しますよ?」

 

僕は今、龍我さんにジュエルシードのことも含めて事情を説明しています。えっ、なのは?もう遅いからって桃子さんに寝る様に言われて、今日はもう休んでるよ。寝る前にお互いに敬語抜きで名前で呼び合おうって話はしたんだけど今日会ったばかりの相手を呼び捨ては馴れないな…龍我さんはさすがに年上だからさん付けに敬語だよ。

 

「まず、僕はこことは別の世界、魔法という技術のある世界出身で古代の遺跡でジュエルシードを発掘しました。」

「おう。」

「ジュエルシードは強大な魔力が込められた結晶体で願いを叶える力があるけれど暴走したら周囲を吹き飛ばしてしまうかもしれない危険な物です」

「おう。」

「そのジュエルシードを運ぶ途中で事故にあってこの世界にジュエルシードが散らばってしまいます。」

「おう。」

「そして、僕はそれを回収しに来たけど力不足で怪我を負ってしまったのでこの世界で魔法の資質をもっている人に助けを求めて、それになのはが答えてくれました。」

「おう。」

「なのはは僕が持ってたデバイス、いわゆる魔法の杖を見事に使ってジュエルシードを封印しました。」

「おう。」

「けれど、ジュエルシードは全部で21個あるのでまだまだ先は長いんです。」

「おう!よっしゃあわかった。」

「ようやく理解してくれた…」

 

同じことを15回くらい説明したよ…

 

「けどよ、ジュエルシードって危ないもんなんだよな?それを集めるのにまだ子供のなのはを巻き込むのはどうなんだ?」

「けれどこの世界でジュエルシードを封印できるのは彼女だけなんです。自分で撒いた種を他の誰かに対処してもらうなんて間違ってるのはわかってます。けれど、僕の発掘したジュエルシードが誰かを傷付けるのは嫌なんです。」

「お前なんでそこまで…」

 

なんで…か…

 

「スクライアは遺跡発掘を生業とする部族です。だから僕も、小さい頃から親と一緒に発掘の手伝いをしてきました。遺跡から過去の遺物が発見されるとその技術力の高さにいつも目を輝かせていました。そして、世界や文明を滅ぼすほどの物が出てくるといつも思うんです。これらの物も、もっと正しく平和利用できたんじゃないかって。」

 

龍我さんは僕の話を黙って真剣に聞いてくれている。僕はそのまま話を続けた。

 

「僕達は、過去の過ちから学び、またそれらを平和利用して明るい未来を作っていくのが仕事なんだと思ってるんです。だから、僕の発掘したジュエルシードには誰かを傷付けてほしくない。過去が未来を作ることがあっても、未来を壊すことはあってはならないと思うんです。」

 

 

 

 

 

 

ユーノの話を聞いて、なんとなく戦兎に似てると思った。前に葛城巧の人体実験について知った時、美空の奴が言ってたな。

 

「戦兎は科学の力を誰よりも信じてる。だから、葛城巧を憎むより、その研究が正しく使われなかった現実をなんとかしたいと思ったんじゃないかな?」

 

お前も同じなんだな…

 

「お前の話はわかった。まあなのはには明日またどれだけ危険かを説明して。それから決めてもらう様にしろよ?けれど、なのはが手伝うにしても、手伝わないにしても、俺はお前を手伝うぜ。」

「え、いいんですか!?」

「もちろんだ!」

「ありがとうございます。このお礼は必ず…」

「ああ、そういうのはいいわ。」

「え?」

 

そうだ、そんなのはいらない…

 

「見返りを求めたら、それは正義とは言わねえ。俺のヒーローからの受け売りだ。そいつ曰く、顔がくしゃってなるんだとよ。誰かの力になれたら嬉しくなってな。俺も最近、ようやくそんな風に顔がくしゃってなるようになったんだ。強いて見返りをいうならその気持ちだけで十分だ…」

「ありがとうございます…本当にありがとうございます。」

「ほら、もう遅いからお前ももう寝ろ。」

 

悪いな戦兎。お前のこと探すのは後回しにするわ。今はこいつのことを助けてやりてえんだ。わかってくれるよな?

俺はそう思いながらその日は眠った




次回予告

「どうやら人間が発動させたみたい…」

町を襲う災害

「私、良くわかってなかった。だからこんなことに!」

なのはの後悔

「レイジングハート、最初にジュエルシードを封印した時の砲撃やるよ。」

第3話 魔法少女のモウティヴ

「お前はなんの為に魔法使いやってんだ?」

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