ビルド NEW WORLD~Masked Rider Lyricar Build~   作:ミノル

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戦「天っ才魔導師、フェイト・テスタロッサは…ってなんだこれ?おいアルフ!お前だろ勝手に台本すり替えたのは!?おい…」
ア「天っ才魔導師、フェイト・テスタロッサはロストロギア、ジュエルシードの探索をしてその一つを発見。そこに現れたのはピッカピカの素人魔導師高町なのはと仮面ライダークローズの万丈龍我!」
戦「勝手に進めるんじゃないよ!?」
ア「前々回にフェイトを怖がらせた罰だよ。アタシ達はそいつらを蹴散らして見事ジュエルシードを回収する。」
な「けれど私も黙っていません!強くなるために万丈さんとユーノ君、レイジングハートに弟子入りするのでした。」
戦「なのはも!?お前らまだこの時期はそこまで親しくないだろ!」
ア「ここは舞台裏だから細かいことはいいんだよ。」
戦「舞台裏とか言うんじゃないよ!」
な「そんなこんなで、ビルド NEW WORLD~Masked Rider Lyricar Build~ 第6話、始まります!!」
戦「言われた…俺主役なのに~」


第6話 ジュエルの暴走

「準備はいいな?」

「はい!レイジングハート、いくよ?」

『Ok.』

 

私は公園でユーノ君に人払いの結界を張ってもらって龍我さんと向き合ってます。龍我さんは腰にドライバーを着けてクローズドラゴンにボトルを振って刺します。

 

『Wake Up!』

『Cross-Z Dragon!』

『Are you ready?』

 

「変身」

 

『Wake up burning!Get CROSS-Z DRAGON!Yeah!』

 

「レイジングハート、セットアップ!」

『Stand by ready,Set Up.』

 

龍我さんは仮面ライダークローズに変身、私はバリアジャケットを展開してそれぞれ構えます。

 

「それじゃあいくよ?…始め!!」

 

ユーノ君の合図で私と龍我さんは駆け出しました。

何で私と龍我さんが戦うことになっているのかと言うと、この間の海鳴温泉の一件で私自身、もっと強くならないといけないと思ったからです。

 

 

 

「僕達、魔導師の胸の奥にはリンカーコアっていう魔力を生成する器官がある。リンカーコアで呼吸をして空気中の魔力素を取り込む。これが魔力運用。」

 

朝はユーノ君に魔法の基本を教わって…

 

 

 

Speed and power are essential in combat,(戦闘には速度やパワーも必要ですが)but there are more important things.(それよりもさらに必要なものがあります)Do you know what it is?(それが何だかわかりますか?)

「負けないって気持ち、とか?」

Good answer, but what else.(好ましい回答ですが、それ以外に)

「えっと…」

Wisdom and tactics.(知性と戦術です)|How to fly and shoot, and the theory and practice of aerial combat,《飛行と射撃、空戦機動の基本と応用》I will teach you these things.(これから私が教えます)

 

学校ではレイジングハートとイメージトレーニング、そして…

 

 

 

「オラァッ!!」

「シュート!」

 

放課後はこうして龍我さんと実戦形式の模擬戦です。私は殴りかかって来る龍我さんを空中に逃げる事で回避してそのまま魔力弾を放ちます。

 

「そうだよ、なのは。なのはの戦闘スタイルは遠距離(アウトレンジ)から中距離(ミドルレンジ)の砲撃・射撃型。近距離(クロスレンジ)主体の龍我さんを相手にするなら間合いの外から攻撃するんだ。」

「へっ!確かに距離を取られたら戦いづらいけどな…俺はこういう事も出来んだよ!!」

 

『ビートクローザー!』

 

龍我さんはビートクローザーを取り出してフルボトルを振り始めたので私はガード出来るように防御魔法の準備をします。

 

『スペシャルチューン!』

『ヒッパレー!』『ヒッパレー!』

『ミリオンスラッシュ!』

 

フルボトルをビートクローザーに刺してグリップの端を二回引っ張ってるのを見て私は出来るだけ捉えられないように動き回りますが、龍我さんはそんな私に狙いを定めて思いっきり振り抜きました。

 

『Protection』

 

炎が飛んで来ると思ってすぐに準備してた防御魔法を張りました。けれど…

 

「えっ?ふぇぇぇっ!?」

 

私の予想と違って炎ではなくてビートクローザーから鎖が伸びてきて防御魔法ごと私の体に巻き付きました。

 

「オラッ!」

 

そうしてそのまま龍我さんはビートクローザーを振り下ろした為私は地面に叩きつけられました。

 

「そこまで!」

 

ユーノ君の声を聞いて龍我さんは変身を解除します。

 

「ほら、立てるか?」

「あっ、はい…何で前に見たのとは違う技が出たんですか?」

 

私は龍我さんが差し出してきた手を掴んで立ち上がりながら聞きました。

 

「あー、何でだろうな?俺もなんとなくやってるからな…なんか俺がしたいって思った方の技が出るんだよな。詳しく仕組みとかは知らねえ…」

 

す、すごいアバウトなの…

 

「でもよ、大体実戦なんてこんな物だぞ?相手が見たことない技を使うのは…それに一々対策考えてたらきりがねえよ。余計なこと考えないで、自分の戦いやすい戦い方をしたらどうだ?さっきだって今までの大砲みたいのじゃなくてあの豆鉄砲みたいな技だけ使って勝とうとしたろ?」

 

う、鋭い…

 

「けれどせっかくレイジングハートが空戦起動の基本と応用を教えてくれたし…」

Certainly I taught it.(確かに教えました)But it ’s up to you how you use it.(ですがそれをどう活かすかはあなた次第です)

「レイジングハート…」

「そうだよ。確かに習ったことを実践しようとするのは大事だけど、それを全部やる必要は無いんだよ?なのはにはなのはのやり方がある筈だからね」

「ユーノ君…」

 

そっか…何でもかんでもやればいいって訳じゃないんだ。

 

「けれど、これだけはよく聞いて。」

 

ユーノ君がすごく真剣な顔で言います。

 

「なのはは平均よりも多く魔力があるから砲撃魔法を何度も撃てる。けれど、砲撃は体への負担があるからまだ足腰の出来てない今の時期に多用するのは不味い。」

「けれどあのフェイトに出し惜しみして勝てるのか?」

「確かにあの子の方が魔法を使ってきた時間の分技術は上だ。全く使わない訳にはいかない。だから砲撃は1日に1発、多くても2発までにしてほしい…わかった?」

「…わかった約束するよ。」

 

私はそう言ってユーノ君と約束しました。

 

 

 

 

 

 

俺はフェイトとアルフと共にジュエルシードの探索をしていた。しかし、中々見つからず夜になってしまい。人気の無い建物の屋上でみんなと合流した。

 

「どうだい、フェイト?」

「うん、大体の位置は割り出したけど正確な場所がわからない。」

「どうするんだ?」

 

俺が聞くとフェイトはバルディッシュをアックスフォームにして構えた。

 

「少し強引だけど、魔力流を流し込んで強制発動させる。」

 

そう言ってフェイトの足元に魔法陣が現れ、周りには稲妻が走る…って

 

「ちょっと待った!こんな街中で発動させたら被害が大きくなるだろ!?」

「けれど…」

「けれどじゃない…まったく、ここは俺に任せておけ。」

 

俺はそう言ってドライバーを着けてボトルを振り、装填する。

 

『Ninja!』『Comic!』

『Best match!』

 

探し出せる保証は無いが試して見る価値はある。

 

『Are you ready?』

 

「変身」

 

『忍びのエンターテイナー、ニンニンコミック!イェーイ!』

 

俺はベストマッチ、ニンニンコミックフォームになって街を見下ろす。

今回はこのフォームでの両目のセンサー、ライトアイコミックとレフトアイニンニンの性能に賭けてみる。

ライトアイコミックには物体の3Dスキャンや構造分析をする機能が、レフトアイニンニンには内部構造を透過スキャンする機能がありさらに夜間での索敵性能が高い。

この機能で街中をスキャンしてその情報を分析してみる。が、中々見つからない。やっぱり戦闘用の機能だからダメなのか?街中をスキャンしてかなり膨大な情報が流れて来たから頭がもう疲れてきた。もう無理かと思って諦めかけたその瞬間だった。

 

「ん?…あっ、見つけた!?」

 

遂に見つけた。

 

「本当かい!?」

「ああ、けど交差点のど真ん中で車や人が邪魔だ。」

「そんなところのを強制発動してたら今頃…」

 

フェイトは顔を青ざめてる。自分のしようとしたことで取り返しがつかない事態になってたのかもしれないという事に気付いたか。

 

「次からは軽率な行動はすんなよ?」

「うん…」

「とりあえず、人が邪魔ならアタシが人払いの結界を張るよ。」

 

そう言ったアルフの足元に魔法陣が現れると街全体が結界で覆われた。

 

 

 

 

 

 

 

「こ、これは!?」

 

僕達は特訓が終わった後に街にジュエルシードの探索に来た。そのとき突然街が結界に覆われた。

 

「ユーノ君!」

「おい、ユーノ!!」

 

なのはと龍我さんが話しかけてくる。

 

「ねえ、これって!?」

「多分、彼女達がジュエルシードを見つけたんだ…」

「俺達も急いで行くぞ!」

「けれど、この区域にあるのはわかるんだけど、正確な場所がわからな…」

「こっちだ!!」

 

僕が言い終わる前に龍我さんが走り出した。

 

「私達も行こう!」

「う、うん。」

 

僕達も龍我さんについて行くけど、どうして龍我さんの迷いのない足取り…ジュエルシードの場所をわかってるみたいだけど、どうやって調べたんだろう?

 

 

 

 

 

 

俺達はジュエルシードのある交差点にたどり着いた。

 

「よし!じゃあさっさと回収しようか、フェイト。」

「うん。」

 

そう言ってフェイトがバルディッシュをジュエルシードに向けようとしたところに…

 

「おっしゃあ、やっぱここか!!」

 

そんなバカみたいな大声をあげながら万丈達が向かいの道路からやって来た。

 

「なんとか間に合ったみてぇだな。」

「おいおい、フェイトでも正確な位置を割り出せなかったのにお前達どうやってここがわかったんだ?」

「それは…」

 

俺がそう聞くと向こうの一人と一匹が万丈を見る。

 

「あ?決まってんだろ!俺の第・六・感。」

「えー!?勘でここがわかったんですか!?」

「冗談ですよね!?」

 

まあその反応はわかるが事実だろうな…こいつの勘は本当に当たるんだよ、実際ビルドのベストマッチフォームの幾つかはこいつが勘で見つけた物だし…まあラビットタンクスパークリングを作るときには全く役にたってなかったけどな。

 

「ジュエルシードと私達に関わらないでって言ったよね?」

 

そう言ってフェイトがいつの間にかバリアジャケットを展開して前に出る。

 

「ごめんね。だけど、ほっておけないの!ジュエルシードの事も、フェイトちゃん達の事も!」

 

そう言って向こうの子もバリアジャケットを展開する。

 

「この間は言えなかったけど…私は高町なのは、私立聖祥大附属小学校3年生!」

「…バルディッシュ…」

『Scythe Form』

「レイジングハート!」

『Mode change.Cannon Mode.』

 

二人の魔導師は飛び出していく。

 

「なのは!」

「おっと!あんたの相手はアタシだよ。」

 

そう言ってアルフは狼フォームでフェレットに飛びかかる。

 

「俺達はどうすんだよ?前みたいに戦うか?」

「その必要あるか?」

「だよな…」

 

俺と万丈は二人の勝負を見守る。

 

 

 

 

 

 

私はフェイトちゃんと話をするため何度も話しかけるけど、フェイトちゃんは構わず切りかかって来ます。

 

「目的があって、譲れなくてぶつかっちゃうのはしょうがないかもしれない。だけど、なにもわからないでただ戦うだけなんて私はいやだ!!」

 

そう言って私はレイジングハートでフェイトちゃんの攻撃を受け止めます。

 

「私はジュエルシードをユーノ君が探してるから集めだしたけれど、そのジュエルシードで町の誰かの迷惑になったり傷つけたりするのは嫌だから、だから!!」

 

そのまま私はフェイトちゃんを押し返しました。

 

「私はジュエルシードに誰かを傷つけさせない為に集めてる!!ねぇ、フェイトちゃんはどうしてジュエルシードを集めてるの?」

 

 

 

 

 

 

前より動きが良くなってる。今度は手加減してないのに攻めきれない…戦兎の言った通り、私との差がなくなってる。それに、すごく真っ直ぐな子だ。

 

「私は…」

 

私はついその子の言葉に押されて口を開こうとする。

 

「フェイト、話さなくていい!!優しくしてくれる人に囲まれてぬくぬく育ったような甘ちゃんになにも言う必要はないよ。」

「なんだと!?この犬やろう、なのはがどんな思いでな…」

「落ち着けよほらバナナやるから。」

「アタシ達の目的はジュエルシードを集めることだろ!?」

 

アルフ…そうだね。

私はバルディッシュを構え直すと…

 

『Sonic Move』

 

高速で移動して彼女の背後にまわり、斬りかかる。

 

『Flash Move』

 

けれど、私の攻撃は空を斬る。そして気付くと彼女が私の背後に…

 

『Divine Shooter』

「シュート!」

 

彼女の魔力弾が私に襲いかかり、私は反応が遅れる、けど…

 

『Defensor』

 

私が反応出来ない分、バルディッシュが対処してくれた。これでよし、私と彼女だったら私の方がジュエルシードに近い!!

 

『Grave Form』

 

私はバルディッシュをグレイブフォームにするとジュエルシードを回収しに行く。あの子も急いで私を追いかける。そして私のデバイスと彼女のデバイスがジュエルシードに重なった。

 

 

 

 

 

 

ジュエルシードに二人のデバイスが重なったと思った次の瞬間、強大なエネルギーがジュエルシードから溢れだして二人のデバイスをボロボロにして吹っ飛ばした。

 

「フェイト!」

「なのは!」

 

俺はフェイトを、万丈はなのはに呼びかける。なんとか二人は無事そうだ。しかし、ジュエルシードからは強大なエネルギーがまだ溢れ出してる。

 

「おい、なんかヤベーぞ戦兎!」

「くそ、どうすれば…」

 

封印しようにも二人のデバイスはボロボロでそれどころじゃない。そんなとき、フェイトが素手でジュエルシードを握り締めた。

 

「あのバカ!ジュエルシードを押さえ込むつもりか!?」

「おい戦兎!?」

 

俺はフェイトに駆け寄りながらボトルをドライバーに入れる。

 

『Gorilla!』『Diamond!』

『Best match!』

『輝きのデストロイヤー、ゴリラモンド!イェーイ!!』

 

「バカ!無茶するな!!」

 

俺はゴリラモンドフォームになってそう言い、フェイトをジュエルシードから引き離すと代わりにジュエルシードを握り締める。しかし、ジュエルシードからのエネルギーによる負荷で安全装置が働き変身が強制解除される。

 

「戦兎!!」

 

フェイトが大声で呼びかけるけど答える時間がない。

 

「どうすれば止まる!?」

 

俺がそう考えてると…

 

「おい戦兎、ハザードトリガーを寄越せ!!」

 

万丈がそう言って走って来た。

 

 

 

 

 

 

不味いぞ…戦兎の奴、変身が解除されてもジュエルシードから手を離さねえ。一体どうすりゃ…

そんなとき、俺は頭ん中であることを思い出した。

 

「そうだ、これだ!」

 

俺はすぐに戦兎の元に走る。

 

「おい戦兎、ハザードトリガーを寄越せ!!」

「万丈…?」

 

戦兎の奴は一瞬なんのことかわかんなかったみてえだけどすぐに俺にハザードトリガーを投げ渡した。

 

「戦兎、どけ!!」

 

俺は戦兎にジュエルシードを離させてからそのジュエルシードにハザードトリガーを押し当てた。前にエボルトの野郎は俺とカズミン、ゲンさんの三人の必殺技のエネルギーをエボルトリガーに吸収させたことがある。ハザードトリガーがエボルトリガーを再現したもんなら、あいつの遺伝子を持ってる俺なら同じ事が出来るはずだ!

 

「止まりやがれ!!」

 

俺がハザードトリガーを押し当て続けると…

 

『Hazard ON!』

 

ハザードトリガーがジュエルシードのエネルギーを吸収してジュエルシードの暴走は治まった。

 

「止まったか…」

 

俺はそのまんま一気に疲れて倒れこんだ。

 

 

 

 

 

 

 

「やりやがったあいつ…」

 

俺は倒れてる万丈を見ながらそう言ってジュエルシードとハザードトリガーを回収する。

 

「まさか起動させちまうなんてな…」

 

ハザードトリガーはエボルトとの戦い以降、壊れて起動しなくなっちまってたが、今のエネルギーで起動が可能になったようだ。まあ、滅多に使う気はないけどな…

 

「あの、龍我さんは?」

 

そう言ってなのはが話しかけてくる。

 

「なに、少ししたら目を覚ますよ。ただ、悪いけど今回はこのジュエルシードは俺達がもらってくぞ?」

「あっ、それは…」

「じゃないと、あの怖い狼が噛みついてくるぞ?安心しろ、悪いようには俺がさせないから。」

「…わかりました。」

 

彼女はそう言って頷いた。

 

「フェイト、アルフ、帰ろう。」

「戦兎、手は大丈夫なの?」

「人の心配より自分の心配をしろよ。お前だって素手でさわったろ?」

「帰ったら手当てしてやるよ。」

「悪いな。」

 

俺達はそう言いながらその場を後にした。

 

 

 

 

 

「いってぇ…」

「我慢しな、まったく…無茶するねえ。」

 

俺はアルフに手の傷を消毒して包帯を巻いてもらった。

 

「フェイトはどうだ?」

「アンタがすぐに手を離させたからそこまで酷くはないよ。今は少し休んでる。」

「そうか…」

 

それにしてもあのジュエルシードの暴走はただ中のエネルギーが放出されただけのものじゃないな…

 

「まさか次元震が起こるなんてね。」

「次元震?」

「次元に発生する震動だよ。本来ならそう滅多に起こることじゃないけど、強力なロストロギアなら発動の余波で次元震を引き起こすことがあるんだよ。まあ、今回はそこまで大きい物じゃないけどさ。」

「次元震が大きくなるとどうなるんだ?」

「次元断層、言うなれば空間に裂け目が出来て世界がそこに飲み込まれるね。これまでに滅んだ世界のほとんどはそうやって滅んでる。」

 

世界が滅ぶ!?待てよ、たしかジュエルシードは全部で21個だろ。それが仮に同時に発動したら確実にその次元断層が起こるぞ!?

やはりジュエルシードがパンドラボックスと似てると思ったのは間違いじゃなかった!

 

「フェイトの母親は本当に何を考えてるんだ…そんな危険物を子供に集めさせるなんて。」

「まったくだよ。アイツの研究に必要って言ってたけどさ。」

 

世界を巻き込んだ研究…真っ先に思い付くのは最上魁星、アイツは平行世界合体装置エニグマを使ってもう一人の自分と一つになることで不老不死になって世界の帝王として君臨することを望んだ。けれど時間の流れが違う離れすぎた世界を無理矢理一つにしようとしたら両方の世界が対消滅する可能性が高かったため、当時奴の助手だった葛城巧…昔の俺は奴との協力関係を切った為奴の計画は遅れ、実行に移した時も俺と万丈、そしてエグゼイド達向こうの世界の仮面ライダーと力を合わせてその野望を阻止した。

今回はそれとは事情が違うだろうけど…

 

「…アルフ、戦兎?」

 

フェイトが目を擦りながら入ってくる。

 

「あっ、ごめんねフェイト…起こしちゃたかい?」

「ううん…ねえ戦兎、アルフ。明日、一度母さんのところに帰ろうと思うんだ。」

「プレシアのところに?」

「うん。ジュエルシードを集め始めて結構経つし、お土産でも持って近況を報告しにね。」

 

フェイトの母親に会いに…

 

「いいんじゃないか?たまには親に顔を見せるのは大事だろ。」

「戦兎も来てくれないかな?母さんに戦兎のことを紹介したいし。」

「当たり前だろ?」

 

プレシアに会えば全てがわかる。

俺はそう思ってフェイトと一緒に行くことにした。

 

 

 

 

 

 

 

「なのは、ユーノ。レイジングハートの調子はどうだ?」

 

あの後、目を覚ました俺はみんなで家に帰ってきた。なんかレイジングハートにヒビが入ってうんともすんとも言わなくなったから心配になって様子を見に来た。

 

「あ、龍我さん…今ユーノ君が自動修復機能をフル稼働させてるって。」

「治りそうか?」

「外見のフレームはなんとかなるけど、中のプログラムも少しおかしくなってて、完全に直るかは…けれど魔法を使う分には大丈夫なはずで。」

「そうか…」

 

俺には機械の事はさっぱりだからな。戦兎なら完全に直せたんだろうけど…

 

「ごめんね、レイジングハート…」

 

なのははレイジングハートに謝る。

 

「私、もうレイジングハートの乗り手にはなれないのかな…」

「乗り手?」

「前にレイジングハートが言ってたんです…自分は言わば乗り物で、乗り手がいないと力を発揮できないって。始めてレイジングハートを起動させたときも、その後も、私は何もしてない。レイジングハートが私の魔力を使って全部やってくれただけ…」

 

なのはの奴はそう言って俯く。

 

「けど、今日は自分で考えて戦ったんだろ?」

「そうだよ。なのははよくやってくれてるよ。」

「けど私、レイジングハートにまだ“マスター”って呼んでもらってない…」

 

確かにレイジングハートがなのはの事を呼ぶ時はいつも“あなた”だったな。前に町がひでぇ事になった時も少しそっけなかったし…

 

「そこまで気にすることはないよ。」

 

ユーノの奴がなのはにそう言った。

 

「僕、なのはがレイジングハートを起動出来て良かったって思ってるんだ。」

「ユーノ君…」

「レイジングハートは…僕の母さんの形見だから。」

「えっ?」

 

レイジングハートがユーノの母親の形見ってどういうことだよ…?

 

「僕の母さんは昔、遺跡発掘中の事故で死んだんだけど…レイジングハートは元々母さんのデバイスなんだ。母さんの遺跡発掘をサポートするために作られて、元々いくつものフレームのモデルが登録されてて状況に合わせて最適な形状になるように設計されてるんだ。今はなのはに合わせて杖の形状をベースに固定されてるけどね。レイジングハートは…というよりもインテリジェントデバイスは高度なAIで所有者の魔法をより円滑にサポートすることが出来るんだけど、その為にあらかじめ使い手を決めてから制作されるんだ。だから母さんがいなくなった後、完全に使いこなせる人が一人もいなかったんだ。息子の僕でもね…」

「そうだったんだ。」

 

なんかなのはもそうだけどこいつもスゲー重たい経験してんな…

 

「なのはにレイジングハートを渡した時も、僕がなんとかサポートしてその隙に封印だけしてもらうつもりだったんだ。けれど、なのははレイジングハートを起動させて僕のサポート無しで封印をした。今まであそこまでレイジングハートを使えた人は母さん以外いないよ。だから、心配しなくてもなのははレイジングハートの使い手として恥ずかしくない程頑張ってるよ。」

「ありがとう、ユーノ君。」

 

なのははもう大丈夫そうだな。

俺はそう思って静かに部屋を出た。




次回予告

「フェイトの母親のプレシア・テスタロッサか?」

ついにプレシアと会う戦兎

「フェイ…ト…?」

もう一人のフェイト?

「ふざけんじゃねえ!!」

第7話 少女のトゥルース

『不死身の兵器、フェニックスロボ!』
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