ビルド NEW WORLD~Masked Rider Lyricar Build~   作:ミノル

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戦「今回は大丈夫だな…よし!天っ才物理学者の桐生戦兎はフェイト達と共にジュエルシードを探索。ベストマッチ、ニンニンコミックフォームのセンサーで街中のジュエルシードを見つける。」
?「一方私達も万丈の第六感を頼りにジュエルシードを発見しました。」
戦「あれ?えっと、どちらさまですか?」
?「これは失礼しました。レイジングハートです。以後お見知りおきを。」
戦「えー!?英語しか話さないんじゃ…」
レ「ここでも英語だと読みづらいじゃないですか。それはともかく、フェイトとなのはがジュエルシードを巡り戦う中、ジュエルシードが暴走を起こしてしまいます。」
戦「あ、えっと。そんな時、万丈はバカなりに考えてエボルトのやった事を参考にハザードトリガーに暴走したエネルギーを吸収させる事を思い付き実行、なんとか暴走は止まるのでした。」
レ「そして、ついに戦兎はフェイトの母親。プレシア・テスタロッサに会いに行くのでした。」
戦「さあ、どうなる第7話!」
レ「ところで今回のタイトルはフェイトの事だけじゃないらしいですよ?」
戦「え?」


第7話 少女のトゥルース

俺とアルフは最初に出会ったビルの屋上に来ていた。何でも、このビルはこいつらが次元転移をする際に人目がつかない場所として使っているらしい。

 

「ごめん、お待たせ。」

 

フェイトがケーキの箱を持ってやって来る。

 

「お土産ってお菓子かい?そう言うの、あの人が喜ぶかねえ。」

「いいじゃないか。こういうのは気持ちだろ?」

「そうだよ。」

 

そう言ってフェイトは転移の準備をする。

 

「次元転移…座標、時の庭園。」

 

俺達の足元に巨大な魔法陣が現れると、そのまま俺達の姿はそこから消えていた。

 

 

 

 

気が付くと俺達は異次元空間に浮かぶ庭園のような場所にいた。いたんだけど…

 

「うっ。なんかすごく気持ち悪い。」

「大丈夫、戦兎?」

「こりゃ転移酔いだね。始めて次元転移をした場合、人によっては体質で酔うんだよ。一回経験すれば次からは酔わないけど…」

 

な、なるほどな。この天っ才物理学者なりの繊細な体質が仇になったのか。

 

「少し休んでたらよくなるよ。」

「戦兎はここで待ってて。私は母さんのところに行って来るから。」

 

そう言ってフェイトとアルフは庭園の奥の屋敷に入って行った。

 

 

 

 

 

 

「ふう、ようやく楽になったな。」

 

俺はそう言って立ち上がる。

 

「すぐに戻ると思ったけど遅いなアイツら。なにかあったか?」

 

俺はフェイト達を追って屋敷の中に入る。

中はやはり広く、下手すると迷う。というよりか今迷ってる。

 

「と、お困りのあなたに。そんなときはこれ。」

 

誰に言うでもなくそう言いながら俺はビルドフォンを取り出す。実は昨日の一件を参考に新機能を搭載しておいた。俺はビルドフォンにコミックボトルを入れる。

 

『ビルドサーチ!』

 

その音声と同時にビルドフォンがこの屋敷の構造をスキャンする。

 

「…よし、スキャン完了。これでこの屋敷の構造が解ったな。」

 

スキャンした結果作成されたマップを見る。

屋敷というよりはまるで城のような作りをしている。なんか玉座の間みたいな部屋があるからそこに行ってみる事にする。

するとそこには部屋の扉の前で耳を押さえるように頭を抱えて座り込むアルフがいた。

 

「アルフ?」

 

俺が呼びかけるとこっちに気付いたアルフが俺に泣きついて来る。

 

「戦兎!フェイトが…フェイトが!!」

 

その言葉を聞いて俺は始めて扉の奥から鞭を叩きつけるような音がする事に気付いた。

 

 

 

 

 

 

 

「確かにジュエルシード、よくやったわ。」

 

良かった。母さんが喜んでくれて…

 

「…と、誉めてあげたいところだけど。私はあなたに、なんと言って送り出したかしら?」

 

母さんの声がとても冷たくなってくる。

 

「21個のジュエルシードを全て回収してくるようにと、そう言った筈よね?」

「はい…」

「それをこんなに時間をかけてたったの4個、言われた事もまともに出来ないのかしら?…ん、それは?」

 

母さんが私の手に持ってる箱に気付いた。

 

「母さんにお土産に…ケーキを…」

 

そう言った瞬間に母さんが私を頬を叩いた。そのときに床に箱を落としてケーキがぐちゃぐちゃになる。

 

「そんな事をしてる暇があるなら、言われた事をちゃんとしなさい!!」

 

そう言って母さんは手に持ってるデバイスを杖から鞭の形状に変えた。

 

「フェイト…私はあなたを叱らないといけないわ…」

「ごめんなさい、母さん…」

 

母さんは私に鞭を打ち付けてくる。何度も何度も…

ごめんなさい、ちゃんと出来なくて。言われた事をちゃんと出来なくてごめんなさい。ごめんなさい…

 

「フェイト…」

 

ふと、戦兎の声が聞こえた気がした。そんな筈ないのに…けれど私は…

 

「戦兎…助けて…」

 

気が付いたら小さな声でそう言ってた。

 

「フェイト!!」

 

部屋の扉が勢いよく開け放たれる音と一緒に声が聞こえて、扉の方を見ると

 

「戦兎?」

 

そこに戦兎がいた。私は戦兎の姿を見たら安心してそのまま気を失った。

 

 

 

 

 

 

俺は扉を開けて部屋に入ると鞭を持った女がフェイトを打ち付けてるところだった。

フェイトはこっちを一瞬見るとそのまま気を失った。

 

「アルフ、フェイトを連れて先に行け…」

「けれど…」

「いいから行け!!」

「…わかった。」

 

アルフは頷くとフェイトを担いで部屋を出て行く。

 

「アンタがフェイトの母親のプレシア・テスタロッサか?」

 

目の前の黒髪の女に一応確認する。

 

「何者かしら?」

「俺は桐生戦兎。フェイトのジュエルシード集めを手伝ってる。」

「それは感謝しないといけないわね。あの出来損ないに協力してくれてありがとう。」

 

出来損ないだと?

 

「…何でフェイトにあんな事をした。」

「これは躾よ。言われた事も出来ないあの子のね。」

「フェイトはちゃんとジュエルシードを持ってきた!」

「私は全てのジュエルシードを集めて来るように言ったのにこんなに時間をかけてたったの4個…これじゃあ全然足りないわ。」

 

なにかを焦っているのか?

 

「ジュエルシードをどうするつもりだ?」

「あなたに言う必要はないわ。」

「いいから答えろ!!」

「うるさいわね…いい加減、黙りなさい!」

 

そう言ってプレシアは俺に向けて電撃を放つ。

 

『Gorilla!』『Diamond!』

『Best match!』

『輝きのデストロイヤー、ゴリラモンド!イェーイ!!』

 

俺は瞬時にゴリラモンドフォームに変身して目の前に巨大なダイヤを形成してその電撃を受け止める。

 

「本当に何者なのあなた?けれど、甘いわね…」

「何?うわ!?」

 

その言葉の後、背後から電撃が襲って来た。

 

「何だよ今の?」

「ここは私の領域よ?この部屋で私に勝てる訳ないわ。」

 

そう言ってプレシアが杖を掲げるとフェイトと同じ魔法、無数のフォトンランサーが全方位に展開される。

 

「嘘だろ!?」

 

無数のフォトンランサーを受けて俺は玉座の後ろに飛ばされる。

 

「この威力は…まさか殺傷設定に?」

「うるさいネズミを始末するのに、非殺傷にする必要がある?」

 

プレシアが迫ってくる。そんなとき、ふと俺は玉座の後ろに目をやる。

 

「たしかこっちには…」

 

スキャンした結果の通りならこの先には部屋がある筈。この部屋では不利なら別の部屋に…

そう思った俺は立ち上がるとまずボトルを変える。

 

『Ninja!』『Comic!』

『Best match!』

『Are you ready?』

 

「ビルドアップ!」

 

『忍びのエンターテイナー、ニンニンコミック!イェーイ!』

『四コマ忍法刀』

 

俺はニンニンコミックの武装、四コマ忍法刀を取り出すとグリップのボルテックトリガーを一回引く。

 

『分身の術!』

 

すると4体の俺の分身が現れてプレシアに襲いかかる。その隙に俺は両目のセンサーで玉座の裏を解析して隠し扉を発見。その扉を開けて中に入ると、そこには信じられない物があった。

 

「フェイ…ト…?」

 

液体の満たされたカプセルの中に浮かぶ、幼い姿をしたフェイトがそこにいた。

 

「私のアリシアに近付かないで!!」

「うわぁ!!」

 

後ろから電撃を当てられてる隙にプレシアがカプセルの前に立つ。

 

「嘘だろ、もう分身を倒したのか!?いや、それよりも…」

 

アリシアだって?それはフェイトの昔の名前じゃ…けどその子がアリシア?

 

「いや、まてよ…まさか、その子は!!それじゃあ、お前の目的って…」

「察しがいいわね。そうよ、この子が…このアリシアこそが私の本当の一人娘!!」

「フェイトはその子の遺伝子情報から作ったクローンって訳か。死んだその子を生き返らせようとして…」

「そのとおりよ。私はアリシアの生き返らせようとしてその遺伝子を元にアリシアのクローンを作った…けれど出来たのはあんな出来損ない。アリシアの記憶を与えてる筈なのに違う!利き腕も魔力資質も人格さえも!!あれはアリシアではない、唯の出来損ないの人形。あんなもの、私の娘なんかじゃないわ。」

「同じじゃないから娘じゃない…?」

 

そんなことはない…。

 

「ラブ&ピースだ!父さんは、愛と平和の為に科学者になったんだ!!」

「顔は変わっても、その癖は変わらないな…巧。」

「巧…また背…延びたか…?」

 

俺は父さんの事を思い出していた。父さんは俺が顔が変わっても、人格が違っても俺の事を息子として見てくれた。

 

「…けん…ねぇ」

「何?」

「ふざけんじゃねえ!!」

 

俺はプレシアにキレながらドライバーにボトルを入れる。

 

『Phoenix!』『Robot!』

『Best match!』

 

このベストマッチを選んだのは皮肉だ。死んだ娘を生き返らせようとしてる母親を生命の再生を司る不死鳥の力で倒す!!

俺は荒っぽくドライバーのレバーを回す。

 

『Are you ready?』

 

「ビルドアップ!」

 

『不死身の兵器、フェニックスロボ!イェイ!』

 

「はあぁぁっ!!」

「まだ懲りないのね、消えなさい!!」

 

プレシアが電撃を放つが俺はその電撃が当たってもお構い無しで突っ込む。

 

「なんですって!?」

「はぁっ!!」

 

そして俺は左手のパワーアーム、デモリションワンでプレシアを掴んで投げ飛ばす。

 

「くっ…」

 

そして、プレシアに右手を向けてその腕にある燃焼攻撃ユニット、フレイムリヴァイバーで火炎弾を放つ。

確かに死んだ人間に生き返ってほしいという気持ちはわかる。実際に新世界を創造して、スカイウォールの惨劇以降の10年間で死んだ俺の仲間を含む多くの人達を、死んだという出来事そのものをなかった事にする事で生き返らせた俺に、それをとやかく言う資格は無い。けれど…

 

「たとえアリシアじゃなくても、どんな生まれ方をしていても。フェイトは…他でもないアンタが生み出した、アンタの娘じゃないか!!」

 

フェイトが娘じゃないって言うその言葉は絶対に否定してやる!!

 

「フェイトが私の娘?ふざけないで!」

 

プレシアはフォトンランサーで火炎弾に応戦する。

 

「アリシアはいつも優しかった、フェイトとは違う!!そんなアリシアに私は何一つしてあげれなかった…仕事が一段落したら。私の時間も優しさも全部アリシアにあげようと思っていたのに!!」

「フェイトだって優しい奴だ!誰よりもアンタの事を思って、アンタの為を思ってずっと…」

「黙りなさい!!あの子が、あの子がいると…私の中のアリシアが消えていくのよ!!」

 

それがフェイトを認めない理由か…

俺はボルテックレバーを回して決めにかかる。

 

『Ready go!』

『ボルテックフィニッシュ!』

 

俺はその体を火の鳥に変化させてプレシアに突っ込む。プレシアはフォトンランサーを俺に放つけど、今の俺は実体の無い炎。そんな攻撃は当たらない。

 

「そんな…!?」

「勝利の法則は決まった!!」

 

プレシアは火の鳥となった俺の攻撃に吹っ飛ばされた。俺は元の姿に戻ると変身を解除する。

 

「最後にこれだけは言っておくぞ…」

 

俺はまだこちらを睨んでくるプレシアに向かって、以前見たフェイトの…いや、アリシアの記憶を思い出しながら口を開く。

 

「アンタはアリシアに何もしてやれなかったって言ったけど、そんな事はない。アリシアの死んだ後だけど、ちゃんとあの子の望んでいた物をあげたじゃないか。プレシア…アリシアとの誕生日の約束を思い出してみろ。」

「なっ!?」

 

俺はそう言って背を向ける。

 

「ま、待ちなさい!あなた、何を知って…?」

 

俺はその言葉に答えずにその場を後にした。

 

 

 

 

「あっ、戦兎!!」

 

最初に来た庭園でアルフが待っていた。

 

「アルフ、待ってたのか?」

「当たり前だろ…あんた一人でどうやって帰るつもりなのさ。」

「そうだな。」

 

アルフが転移の準備に入る。

プレシア…フェイトがいると自分の中のアリシアが消えるって言ってたけど、それはお前がフェイトの事を少なからず意識しているからじゃないのか?

そう思いながら俺達は時の庭園を後にした。

 

 

 

 

 

 

俺は翠屋のバイトが終わったあと、宛もなく町を歩いてた。なのははレイジングハートが治るまではジュエルシード集めは出来ねえけど発動前の奴なら俺でもなんとかなるからな。この前みたいに勘を頼りに探してる。

そんな時だった。向こうの方からアリサとすずかが歩いてくる。

 

「よお、お前ら。今、学校終わりか?」

「あ、万丈さん。」

「万丈…」

 

なんか暗いな?そういや…

 

「なのはは一緒じゃないのか?」

「知らないわよあんな奴。」

「ちょっと、アリサちゃん…」

 

なんだ喧嘩か?

 

「なあ、ちょっと今時間あるか?」

 

 

 

 

 

「ほら、とりあえず食え。」

 

俺は近くの公園に二人をつれてきて、焼き芋がちょうど売ってたから買ってやった。

 

「ありがと…」

「いただきます…」

 

二人は受けとると少しずつ食い始める。

 

「それで、何があったんだよ?」

 

俺は二人事情を聞く。

 

「最近、なのはの奴付き合いが悪いのよ、それに何を話しても上の空で、こっちが理由を聞いても何も言わないのよ。頭きちゃう!」

「気持ちはわかるけどそんな風に言うのはよく無いよ。」

 

なるほどな…なんとなくアリサの気持ちはわかるな。

 

「まあ待てよ、すずか。アリサ、お前もなのはがお前らに何も言わないのはそれが自分で解決しなきゃいけないことだと思ってるから。それはお前もわかってるよな?」

「まあ…そうだけど…」

「だからそれに腹立ててもしょうがねぇ。それはわかるけど気持ちが抑えられなくてそんな自分にも腹が立つ。そうだろ?」

「ええ…」

 

やっぱな、俺も戦兎が香澄の死ぬ原因を作った葛城巧だって知った時もそんなだったからな。こういうときは…

 

「別に許さなくいいんじゃねえか?」

「「え?」」

「そんな簡単に気持ちの整理なんてつかねえだろ。それに、腹を立ててもなのはの奴が友達なのは変わらないだろ?だったら怒ったまんま見守ってやれよ。」

「万丈さん…」

 

アリサの奴は少し考えると顔をあげる。

 

「わかった。私はなのはが抱えてる悩みが解決するのを待ってる。親友が何も話してくれないことと親友の力になれない自分に怒りながら。」

「おう、そうしろ。」

 

なんとか吹っ切れたようだな。

 

「そういや前から気になってたんだけどよ。お前らってどういう風になのはと仲良くなったんだ?お前らはいわゆるお嬢様な訳だろ?なんかそんなやつらに仲良くなるなんてなんか切っ掛けがないと難しくないか?」

「別にたいしたことじゃないわよ。」

 

そう言ってアリサが懐かしそうに話し始める。

 

「むしろ、切っ掛けを作ったのはなのはの方だったわよ。それまでは私もすずかも一人ぼっちだったから。」

「そうなのか?」

「うん…一年生の頃の私は、今よりずっと気が弱くて、誰に何を言われても反論出来なかった。」

「そんでアタシは、自信家でワガママで、いつもクラスメートをからかってバカにしてた。そうしてないと自分に自信が持てないくらい心が弱かったから。」

「ワガママなのは変わらなくねえか?」

「うっさいわね!!」

 

アリサの奴が睨みつけてくる。

 

「とにかく、そんな嫌な奴だったのよ。そんである日すずかが大事にしてるリボンをとってからかってたらなのはが来て、アイツ何をしたと思う?」

「そりゃあ、アイツのことだからやめろって止めに入ったんじゃないか?」

「それならまだいいわよ。止めに来たのは変わりないけど、アイツは来て早々何も言わずにアタシにビンタしてきたのよビンタ!」

「ビ、ビンタ!?」

 

先に手が出る奴だったのかよ…今のフェイトと話をしようとしてるアイツからは考えられねえな。

 

「けれど、そのあと言ってくれたんだ。」

「痛い?けど、大事な物を盗られた方はもっと痛いんだよって。まあ、アタシは始めてそんな風に叩かれたからなのはに掴み掛かっちゃったんだけど。」

「私、二人にそんな風に喧嘩してほしくなくて…そのとき初めてやめてって大きな声で言えたんだ。」

「まあそれが切っ掛けで良く三人で一緒にいるようになったのよ。」

 

そうだったのか…なのはといいユーノや士郎さんといい、こいつらほんとに意外な過去があるな。

 

「教えてくれてあんがとな。さて帰るか、お前らは迎えはくるのか?」

「ええ、うちの執事の鮫島に来てもらうわ。」

「そうか、気を付けて帰れよ?」

 

そう言って俺はアリサ達と別れてまたジュエルシードを探しに行く…

 

「キャー!!」

 

筈だったんだけど、急にすずかの悲鳴が聞こえて引き返すと。

 

「助けてぇ!」

「ちょっと、離しなさいよ!」

 

すずかとアリサが車に詰め込まれて連れていかれた。

 

「マジかよ…待てこのヤロー!!」

 

俺はその車を走って追いかけた。

 

 

 

 

 

 

私はアリサちゃんと2人でどこかの倉庫に連れてこられました。

 

「ちゃんと連れて来たか。」

「はい、この通り。」

「良くやった。」

 

男の人達が私達の方に来ました。

 

「初めまして、月村のお嬢さんにバニングスのお嬢さん。」

「私達をどうするつもりよ!!」

 

アリサちゃんがそう言って睨みつけてるけど、男の人達は全く気にも止めません。

 

「わかってるだろ?君たちを人質に身代金を要求するんだよ。」

「複合企業バニングス社と月村重工、月村建設はたんまりと儲けてる筈だしな。」

「そんなのうまくいく筈ないじゃない!警察に捕まってアンタ達は終わりよ。それにすずかのお姉さんの恋人はすごく強いのよ!!」

 

確かに恭也さんが来てくれればきっと。

 

「むしろ好都合だね。そいつへの復讐も俺達の目的なのさ。」

 

復讐?

 

「月村家の長女の恋人が御神の剣士なのは調べがついてた…」

「俺達は今でこそこんなだがこれでもそれなりに裏社会では名の馳せた組織の一員だった…けれどな、その組織を御神の剣士に潰されて俺達はこんな風に落ちぶれた。御神の剣士は今はもうほとんど残って無いようだが、その生き残りがまだいるならそいつらに復讐する!」

 

そんな…そんなのって。

 

「ただの八つ当たりじゃない!!」

「うるさい!ガキに何がわかる!!俺達はそのために準備は進めてたんだよ!!」

 

そう言って男の人が何かのスイッチを押すと奥のほうから一体のロボットが来ました。

 

「このロボットはなあ、潰された組織の残った資金を全てつぎ込んで造らせた対御神用兵器だ!こいつには組織を潰された時の御神の剣士の戦闘データがインプットされてる。身代金を要求するのもこの兵器をより完成度をあげるためなんだが…このままでも十分機能する筈だ。」

「そんなの子供だましよ。だいたい、そんなロボット造れる筈がないわ。どうせ中に人でも入ってるんでしょ!!」

「それが造れるんだよ…月村のお嬢さんならわかるよな?」

 

え?それって…

 

「もしかして、ノエル達の…」

「そう!こいつには現在解明出来てるだけの自動人形の技術が全部積み込まれてるんだよ!!さすがに自我はないがな…」

 

そんな…

 

「これでも無理だと思うか?」

 

男の人が自信たっぷりに言います。

そんなとき…

 

「すずか、アリサ!2人とも無事か!!」

 

そう言って倉庫に入って来るのは、さっきまで一緒だった龍我さんでした。

 

 

 

 

 

 

なんとか車を追い掛けてどっかの工場跡の倉庫に来た。

 

「なんだ、お前は?」

「万丈さん!」

「万丈!」

 

2人はまだ無事みてえだな…

 

「なるほどな、このお嬢さん達を助けに来たって訳か…けどな。」

 

男がそう言うと俺を拳銃を持ったやつらに囲まれた。

 

「これじゃあどうしようもないだろ?ほら、ここを誰にも言わないなら特別に見逃してやる。お前も、バニングスのお嬢さんはともかく…この月村の化け物の為に死にたく無いだろ?」

 

そう言われてすずかの体が震える。

 

「すずかが化け物って…どういうことだよ?」

「なんだ知らなかったのか?月村の家はなあ…」

「お願いやめて!!」

「夜の一族って言う吸血鬼の一族なんだよ!」

 

吸血鬼…すずかが?

 

「嘘よそんなの!」

「そう思うなら本人に聞いて見るといい。」

「嘘よねすずか!…すずか?」

 

すずかの奴は俯いたまま何も答えない。

 

「そんな…」

「まあ、言えるわけないよな。本当のことだし、言ってたら友達なんて出来ない…化け物が人間と一緒にいられるわけないしな。それとも、油断させた隙に血を吸うつもりだったのか?怖いな~。」

 

男はだんだんイラつく喋り方ですずかに言った。

 

「ち、ちが…」

「ふざけんじゃないわよ!!」

 

アリサの奴が叫ぶ。

 

「アンタがすずかの何を知ってんのよ!!すずかが本当に吸血鬼だとしてもね、アタシ達の血を吸うつもりならいくらでもチャンスがあったのよ…けどこの子はそんなことしなかった。これ以上アタシの親友をバカにしないで!!」

「アリサちゃん…」

 

言うじゃねえかアリサの奴。

 

「難しいことは俺はわかんねえけどよ。とりあえず俺がそいつら助けるのにな、そんなこと関係ねえんだよ。」

 

俺はそう叫んで周りの銃を持った連中に殴り掛かった。




次回予告

「俺は…仮面ライダー…クローズだ!!」

2人の前で変身!?

「フェイト、アルフ…下がってろ。」

強力な異相体出現!

「今、出来ることをするしかないだろ!!」

第8話 ロストした正義

『Uncontrol switch!Black hazard!』
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