銀鳳の副団長   作:マジックテープ財布

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だんだん仕事量が落ち着いてきたので、1週間、または2週間に1話となります。
投稿間隔がころころ変わって申し訳ありません。


89話

 藍鷹騎士団からまさかの見学禁止を言い渡されたアルは、そのまま鬱憤を晴らすかのように野球中継で攻守交替時に流す楽曲を頭の中で鳴らしながら設計体勢に入った。飛空船(レビテートシップ)に取りつけ予定の装備の詳細な設計や、クシェペルカの騎操鍛冶師(ナイトスミス)に解体してもらった飛空船(レビテートシップ)から取り出した源素浮揚器(エーテリックレビテータ)を用いた『無人特攻兵器』の設計図を紙に叩きつけるように作製していく。

 ただ、特攻兵器といっても構成はいたってシンプルであった。大きな蓄魔力式装甲(キャパシティフレーム)の箱に魔導演算機(マギウスエンジン)源素浮揚器(エーテリックレビテータ)を格納し、余った空間には大量の閃光玉で使用する特殊な金属粉を目一杯詰める。

 最後に後部に魔導噴流推進器(マギウスジェットスラスタ)をくっ付けてから魔導演算機(マギウスエンジン)銀線神経(シルバーナーヴ)を繋げて後はアルが銀線神経(シルバーナーヴ)越しに操縦して(ドレイク)にぶつけるのみである。

 ──そう、これは相手の装甲や内部を破壊する爆弾ではなく、相手の目を潰す『超巨大な閃光玉』だった。ちなみにあえて攻撃ではなく、嫌がらせを選んだのは『(ドレイク)が巨大なので、ちゃんと内部にダメージが与えられるか分からない』という理由だったりする。

 

「武器は飾って嬉しいコレクションじゃぁないんですよねぇ。動かす人員が居ないなら嫌がらせに使っちゃいましょう」

 

 エルが聞いたら大激怒。逆に親方が聞けば素直に賛同してくれそうな言葉を発しながらアルは次々と設計図を描き続る。一通りの設計が終わっても物足りなさそうな表情を浮かべていると、窓の外から新生クシェペルカの新型量産機であるレーヴァンティアが列を成しながらフォンタニエの城門に向かって行進する姿が見え、『そうだ。レーヴァンティアバリエーションの設計をしよう』とアルの中で再び『怒りのテーマ』が流れ始めた。

 

***

 

 一方その頃。エレオノーラの私室は通常よりも多い来客の姿があった。その数に侍女達が必死になって机や椅子を運び込み、その慌ただしさから来客も総出で準備に協力する。十数分の準備の末、やっとの思いで準備が完了し、イサドラを始めにエル、キッド、アディ、エドガー、ディートリヒ、ヘルヴィといった銀鳳商騎士団の上位陣という物々しい来客達がそれぞれ席に着席する。

 

「イサドラ、いきなりなんですか?」

 

「あれ、アルが居ないんですが」

 

 イサドラとアルだけだと思っていたエレオノーラは来客の数と来客の物々しさからイサドラに文句を言い、来客の1人として参加していたエルは大抵『人攫いー!』と騒ぎながらイサドラに引き摺られているであろう実弟が居ないことに疑問を口にする。

 

「その……ね? 今日はアルのことが聞きたくて……自分の部屋だとアルに聞こえちゃうから」

 

 しどろもどろになりながらも朱にほんのり染まった頬に自らの手を当てながら紡がれるイサドラの言葉に、何かを察したヘルヴィとアディという名の恋を知る2人がガタリと席を立ちあがり、それぞれが想っている相手にその行動を制される。

 ただ、エレオノーラはというと『お茶会だと思ったのに』と呟きながらも侍女から渡された紅茶を丁寧に口に運ぶ。しかし、カップによって遮られたエレオノーラの口元は僅かに弧を描いており、他人から気づかれていないもののエレオノーラも言葉に反してイサドラの話に興味津々の様子だった。

 

「アルのこと? 何かありましたか?」

 

「あいつ、たまにイサドラ様をデコピンしてるの見たことあるぜ」

 

「キッドと比べると割とイサドラ様を雑に扱ってる感が否めないね」

 

「やはり荷が重かったか」

 

 しかし、銀鳳商騎士団の朴念仁達は『アルが何かやらかした』ととてつもない勘違いによって心を一つにしながら口々にアルを非難するが、イサドラの意思を汲み取った女性陣はどこか冷ややかな目で彼らを見ながらイサドラの言葉の意図を伝えるため、理由は必死でぼかしながら説明を行う。

 

「アルフォンスの好物とか? 何の役に「ディーおだまり!」……理由ぐらい聞いても良いだろう」

 

「好きな物はシルエットナイトと人が喜ぶ姿。食べ物で言うと甘い系にうど……麺類ですね」

 

「料理も得意だよな。あ、麺類でいうとあのパスタの出来損ないは長すぎて一口で食べれないから止めてほしいよな」

 

 理由を聞き出そうとするディートリヒを黙らせるヘルヴィを横目にエルは次々とアルの好きな物や食べ物を羅列し、キッドはアルの特技を言うとエルに『うど……それアルに言ったらキレますよ』とキッドや実際にその現場に出くわしたイサドラに注意する。

 その後も次々と出てくる個人情報に、イサドラは『へぇー』とまるで欲しかった情報を熱心に聞くかのような食い付きぶりを見せ、全員の視線に気づくと1回咳ばらいをした。

 

「と、とにかく! 私は今まで自分の騎士についてよく知らなかったからこれを機に知っていきたいんです!」

 

「はいはい! ぬいぐるみが好きです! あと日向ぼっこしてると猫が寄ってくる謎の特技を持ってます」

 

「え、学園に居た時に抱き上げた猫に目を集中的に狙われてるの見たわよ? あと、シルエットナイト一辺倒の騎士団長と違って色んな所にコネ持ってるっぽい」

 

 そう言った瞬間、主に女性陣の方からぺらぺらと情報が漏えいしていく。おそらく、これをアルが聞いたら『コンプライアンスぅ!』や『危機管理ぃ!』と言えるような情報がアディとヘルヴィの口から次々と出ていくが、生憎銀鳳商騎士団にとっては大した情報が出ているわけではないので、エルは静観したまま思考を『脳内製図』に回す。

 

「自身の騎士団を率いたいとか夢見る年頃とか俺の時はあったが、アルフォンスにはそういう出世欲のようなものがなかったなぁ」

 

「あー、私もあったよ。……まぁ、この騎士団長が居るから仕方ないことかもしれないがね」

 

「あ、出世欲とは違うかもしれないけど、"揚げた肉をいつでも食えるようになるのが偉過ぎもしない、貧乏すぎもしないちょうど良いくらいだから今の生活を続けたい"って言ってたことあるぜ」

 

「アルの言ってることはほとんど出任せなので信じないようにしてくださいね」

 

 その後、聞きたいものの勘所が掴めたエドガーやディートリヒも話に加わり、最終的には心の中で謝りながらもキッドもその話に加わる。キッドの学園生活を交えたキッド自身の学園生活の部分にはエレオノーラも食い気味で話を聞き、アルが学園の臨時教官だった話にエレオノーラとイサドラがクスクスと笑うが、全員の反応から本当であることを察して表情が固まるといったことがありながらもお茶会は進んでいく。

 

***

 

「作らせろ」

 

「っ……!」

 

 ちょうどその頃。ようやく怒りの感情から解放されて手持ち無沙汰になったアルはいつもの発着場へ来ていた。目の前の女性の騎操鍛冶師(ナイトスミス)を睨みつけながら語気を強めるアルに、睨まれた騎操鍛冶師(ナイトスミス)は息を詰まらせる。

 どちらかと言うとお願いではなく命令の意味合いが強い言葉に、迫力に屈した騎操鍛冶師(ナイトスミス)は黙って頷……かずにアルの首根っこを引っつかんだ。

 

「団長や副団長っていつもそうですね! ご自身のことなんだと思ってるんですか!?」

 

「にゃーん」

 

 いつものような感覚に残念無念とばかりに鳴き声を上げながら大人しくなるアル。その時、『またか』という言葉と共にダーヴィドが姿を現し、面白がりながらアルを左右に揺らしている騎操鍛冶師(ナイトスミス)に下ろすように指示する。

 

「銀色坊主にも言ったが、組み立ては俺達の仕事だ。仕事を取るんじゃねぇよ」

 

「だって暇なんですもん」

 

 騎操鍛冶師(ナイトスミス)には騎操鍛冶師(ナイトスミス)の矜持があるため、いくら副団長であろうとも組み上げ作業は混ぜられないと文句を言うダーヴィドに『暇だ』と一点張りの文句しか言わずにブー垂れるアル。その説得しても何かしら手伝いとしてしれっと混ざりに来そうな副団長にどうしたもんかと悩むダーヴィドだったが、飛空船(レビテートシップ)に取り付け予定の試作品が出来上がっていることを思い出した。

 

「そういうなら例の試作品が出来てら。バトソンの隊なら空いてるから集めて訓練でもしとけ」

 

「あー、もう試作品が出来たんですね。了解です」

 

 報告を聞いてルンルン気分でアルはその場を後にする。その後ろでダーヴィドが一仕事終えたような吐息を漏らすが、ダーヴィドの言う『試作品』の訓練に思考が寄っていたアルは一切気にせずに発着場の外側で休憩を取るバトソン達──元フレメヴィーラ騎操士学園でエルと同学年だった騎操鍛冶師(ナイトスミス)の輪の中に入っていく。

 

「あ、アルだ。おつかれー」

 

 アルに気付いた騎操鍛冶師(ナイトスミス)の1人が気楽に声をかけ、その声を皮切りに全員がなんとも気楽な挨拶をアルに向ける。アルも全員に挨拶をしながら『試作品の確認に来ました』とここに来た理由を告げると、バトソンは全員にモートリフトへの搭乗を指示した。

 

「そういえば、バトソンはこっちに入らないんですよね? 何するんですか?」

 

「俺はあのレビテートシップ……ストールセイガーだっけ? それの操舵だってさ。船を動かすなんてしたことねぇよ」

 

「ナイトスミスだから適任じゃないですか。鍛冶だけに」

 

「……たまにアルが実家で呑んだくれる親戚の叔父さんに見えてくるんだけど。気のせい?」

 

 どうやらアルの渾身のギャグはバトソンにはあまり受け入れてもらえなかったらしく、アルは少しだけ気落ちした。そんな時、モートリフトの集団が数個に分けられたパーツを運んでくるとその場で組み立て始め、やがて1つの魔導兵装(シルエットアームズ)が出来上がった。

 これはミシリエの防衛戦で使用された『人間でも使用できる連射型魔導兵装(シルエットアームズ)』をモートリフト用に巨大化した物で、銀鳳商騎士団が運用する飛空船(レビテートシップ)--元ジャロウデク王国の旗艦である『ストールセイガー』の側面に『対空機銃』として配備する予定の装備である。

 

「じゃ、操作を開始してください」

 

「じゃ、俺から」

 

 そういってモートリフトの腕を回しながら対空機銃の後ろ側に取り付いた騎操鍛冶師(ナイトスミス)は、後部にある2本のレバーをモートリフトに握らせて対空機銃を軽く旋回させる。モートリフトの膂力によって少し抵抗はあったが、上下左右に旋回できた砲身にアルは『続けて上空に射撃』とオーダーを出した。

 それを聞いた騎操鍛冶師(ナイトスミス)は仲間に周囲に物や人がない事を確認してもらい、機銃の側面に法撃用の板状結晶筋肉(クリスタルプレート)が接続されていることを確認してから再度声かけを行う。

 

「射撃開始」

 

 モートリフトの無骨な指が後部のレバーに存在するボタンを押し込むと、長い砲身から炎の槍(カルバリン)よりも小型の炎弾が立て続けに発射された。風を切る音を周囲に発しながら炎弾は上空の遥か先の辺りでエーテルに還元されて消滅する。その光景にアルは『成功ですね』と指を鳴らし、周囲の騎操鍛冶師(ナイトスミス)も『次、俺にやらせて!』と騒ぎ出した。

 

「順番に体験してもらいましょう。なにせ、バトソン以外の皆さんはこの対空機銃に就いて貰うことになりますので」

 

 アルが発した言葉によって騒ぎが一瞬で静まる。騎操鍛冶師(ナイトスミス)達の頭の中では『鍛冶師をなんだと思ってるんだ』という罵詈雑言が並べ立てられるが、そもそも、ダーヴィドやバトソンといった騎操鍛冶師(ナイトスミス)達がストールセイガーに搭乗するのに、自分達が搭乗しないわけがないという考えたくも無かった考えが頭の中を高速で飛び回る。

 

「えーっと、ストールセイガーって後方待機?」

 

「バリバリ前線ですね。墜落することになったら危ないですが、そのために牽制するというか……相手も撃ってくるので反撃が必要というか」

 

 歯切れの悪いアルに『あー、危ないんだな』と一同は察する。

 アルが考えているのは騎操鍛冶師(ナイトスミス)も戦闘要員とした飛空船(レビテートシップ)の運用だった。戦場の花形は幻晶騎士(シルエットナイト)というエルの考えは大手を振って賛同するが、飛空船(レビテートシップ)も援護を主体にした武装を盛り込み、普段は後方で待機している騎操鍛冶師(ナイトスミス)を動員すれば十分な戦力として機能するではないかと考えた結果、モートリフトで騎操鍛冶師(ナイトスミス)達の身を守りつつ上空の敵を自分達の船に近寄らせない攻撃を行えるこの対空機銃を開発した。

 

「っていっても敵はドレイクみたいなレビテートシップなんだろ? こんな物が役に立つのか?」

 

「イカルガの姿を敵は見てますからね。同じように飛ぶシルエットナイトを急増で作られていないという保証が無いんですよ。なので、訓練して少なくともイカルガから1本とれるようにしたいな……と」

 

「イカルガ相手はきつくないか? そもそも空を飛ぶシルエットナイトなんて……なぁ?」

 

 騎操鍛冶師(ナイトスミス)達が口々に『空を飛ぶ幻晶騎士(シルエットナイト)はイカルガだけで十分』と言うが、アルは頑なに訓練を行うように頼み込む。

 確かに今は幻晶騎士(シルエットナイト)が空を飛ばないかもしれない。だが、既にイカルガの姿はクシェペルカの青き鬼神としてジャロウデク軍の前にその姿を晒しているのだ。それにより魔導噴流推進器(マギウスジェットスラスタ)の存在を知ったジャロウデク軍がさっそく(ドレイク)を完成させたように、同じ技術を用いて幻晶騎士(シルエットナイト)を空に浮かべないという保証はどこにもない。

 さらに言えば、(ドレイク)やイカルガという開発期間が大幅に短縮出来る下地は十分に揃っているので、空を飛ぶ幻晶騎士(シルエットナイト)が次の戦いに登場して来ないという確証もない。

 

(不安があるなら備えなければ……。備えなければ被害を被るのはこっちだ)

 

 アルの中に渦巻くマイナス思考が宿主に警告する。その警告に従ったアルは訓練をする目的や自身の考えを騎操鍛冶師(ナイトスミス)達に話してもう一度頭を下げると、これからの戦いについての危険性を理解したのか騎操鍛冶師(ナイトスミス)達は試作品として数丁ほど用意してあった対空機銃を全て組み立てると動作確認の訓練を始めた。

 

***

 

「アル、また"お父ちゃん"と"お母ちゃん"が出てたみたいですよ。誤魔化しておきましたけど」

 

「え、まじっすか。……あれ、なんで分かったんですか?」

 

 夜中。いつものように部屋に集まったエルは、アルが寝言で前世の両親のことを言っていたことについて報告する。それを聞いたアルは驚くが、同時に部屋が別々なのになんで知っているのだろうかと疑問の声を上げ、エルが『アルのことを知りたがっていたイサドラ様が聞いてきました』とゲロった。

 

「あー、あの時か。……いやいや待て待て。それ以上僕のことについては聞かれても教えてませんよね?」

 

「アル、知ってますか? この世界に個人情報保護法は無いんですよ?」

 

「エル? 腹を切りなさい」

 

 暗に『教えた』とまたしてもゲロったエルにアルは『腹に何かを突き刺して掻っ捌くポーズ』をする。しかし、個人情報といっても開発経歴以外は好物や趣味、癖といったイサドラにとっては値千金のような情報だが、エル達銀鳳商騎士団にとっては当たり障りのない情報だったのでエルは『HAHAHA』とやたらメリケン感のある笑い方で教えたことを誤魔化すといきなり真顔になった。

 

「しかし、そんなに前世が恋しいですか?」

 

「いきなり真面目にならないでください。……ああいうものは突然出てくるんですよ。色々考える身としてね」

 

 人間はふとした瞬間に望郷の念に駆られるものである。それは前世と隔絶した世界であるこのセッテルンド大陸でも変わらない。ただ、その望郷の念をいつまでも忘れずにいると後に待っているのは良くないので、アルは『気をつけます』と反省し、突然何かを思い出したかのように『ある程度船が完成したら、兄さんは数日ほど休んでください』と切り出した。

 

「なにかあるんですか?」

 

 ただのイタズラでアルが何かを提案することが今まで無かったのでとりあえず理由を聞こうとするエルに、アルはストールセイガーの装備として追加した対空機銃の話と実際にイカルガと戦ってみようとする話を切り出した。

 本来ならば危険な模擬戦はこの時勢だとご法度なのだが、皇之心臓(ベヘモスハート)女皇之冠(クイーンズコロネット)を有するイカルガは別である。攻撃に回す魔力を全て装甲の強度を上げる外装硬化(ハードスキン)魔導噴流推進器(マギウスジェットスラスタ)の魔力に回し、対空機銃と修理ついでにサジタリウスの紋章術式(エンブレム・グラフ)を書き換えてあげれば十分演習は可能だと説明するアルに、エルは目を輝かせながら『最高ですね』と答えた。

 

「自分の船を相手にするなんて滅多にありませんし、ここは大人しく待っておきます」

 

「そう言ってこっそり見に来るのが兄さんですから、アディでもつけますか? あの子なら喜んでついていくでしょうし」

 

「……お願いします」

 

 アルの言葉にたっぷり長考するが、どう考えても1人だとこっそりのぞきにいかない確証が持てなかったエルは小声でアルの提案を受諾する。その話し合いから数ヶ月後、ようやく完成の目処がつきだしたことでアディと共に城下へ出かける騎士団長の姿が頻繁に見られたとか。

 

「で、兄さんとの進展は?」

 

「……アハハ」

 

 そして、ただの護衛というだけでアディを指名したわけではないアルは、アディがエルと外出するたびにを呼び出して何やら問いかけをする。ただ、返ってきたのは空笑いだけだったのでアルは『先は長そうだ』とため息をつき、それを見たアディは実際に言ったら力強く反論されるので、『アル君もね』と心の中でツッコみを入れる。

 

 そんな思惑がたっぷりと籠った騎士団長の有給休暇はあっという間に過ぎ去り、いよいよ銀鳳商騎士団が全力を込めて改修したストールセイガーとイカルガが模擬戦を行うという一大イベントが開催されることになった。

 帆が全て取り払われ、大きく突き出した船首というジャロウデクが使用していた頃のストールセイガーとは大きく異なるが、未だ改修半ばなのか外装の大部分が歯抜けなストールセイガーに生身の騎操鍛冶師(ナイトスミス)やモートリフトに搭乗した騎操鍛冶師(ナイトスミス)が乗り込んでいく。

 

「では、僕も船の甲板からイカルガを狙うシルエットナイトとして乗り込みます」

 

「分かりました。ルールは昨日と変わらずでいいですか?」

 

 ストールセイガーの甲板にパッチワーク・アラーニェを降ろしながらエルは今回の模擬戦のルールを再確認する。

 今回、イカルガは一切の攻撃を禁じている。理由は言わずもがな『危険だから』なのだが、その分余りある魔力を機動力に回してもらって制限時間内でひたすらストールセイガーからの攻撃から避けてもらうのだ。

 

「対艦攻撃も経験……冗談です。その腕を降ろしてください」

 

 それでもちょっとだけ対艦攻撃を体験してみたいと冗談感覚でエルがゴネた途端、ゴツリという硬質な音と共にパッチワーク・アラーニェの前腕部に存在する小型の魔導兵装(シルエットアームズ)の切っ先がイカルガの胸部装甲を叩いた。

 今回は下手をすると騎操鍛冶師(ナイトスミス)やアルが空から落ちるという大惨事にも繋がるので、アルはいざという時の脱出の手順の周知や安全面に関して力を注いでいた。それを知らず、ほんのちょっぴりの茶目っ気を出して『対艦』と言ってしまったエルは、パッチワーク・アラーニェの胸部装甲から漏れ出す殺気に慌てて訂正をする。

 

「対艦戦はドレイクに思いっきりしてください。次はないですよ」

 

 そう言いながらパッチワーク・アラーニェは4本の脚部の先っぽを甲板に備え付けてある深い溝に引っ掛ける。そして上半身を激しく揺らして振り落とされないか確認し、背部にある4()()のサブアームを全て展開する。

 それぞれのサブアームには魔導兵装(シルエットアームズ)が使用する大楯が接続されており、パッチワーク・アラーニェを中心に半円状に配された姿はどこかトーチカを思わせた。

 

「あれ、デュランダルとか例の大砲は使わないんですか?」

 

「あれは魔力使うんで、本番の時はここの大楯と入れ替えます。後、大砲も危ないですから予定通り、威力を調整したサジタリウスですね」

 

 アルは大楯の1枚と新たなる改造を施したサジタリウスをコンコンと叩いてアピールしていると、数機のモートリフトが伝声管を片手にやって来る。アルからの声を拾うために胸部装甲周りに簡易的な改造を施すと、アルはストールセイガー側との疎通確認を実施する。

 

「ホンジツハ セイテン ナリ」

 

「お前の言ってることがよく分からんこと以外は分かった」

 

「対空機銃側もばっちりだよ!」

 

 操縦席にダーヴィドや対空機銃に張り付いている騎操鍛冶師(ナイトスミス)の声が聞こえてきたので、アルは模擬戦を開始するために浮上を指示する。

 数分後、僅かな浮遊感と共にストールセイガーが浮き上がった。高度を上げている間に船首の向きをミシリエの方角へ向け、ダーヴィドの『発進』という命令と共にストールセイガーの後部で圧倒的な存在感を放っている大型魔導噴流推進器(マギウスジェットスラスタ)から爆炎が轟く。

 

「なかなかの速度ですね。これならドレイクにも引けを取らないかと」

 

「そう言ってさらっと並走するイカルガも大概ですけどね」

 

「こっちはシルエットナイトですからね」

 

 魔導噴流推進器(マギウスジェットスラスタ)によって生じる加速に脚部の固定がすっぽ抜けていないか今一度確認したアルは、幻像投影機(ホロモニター)の端でストールセイガーに悠々と並走するイカルガに文句を投げる。ただ、いくら常識に囚われない唯一無二の欠陥機であるイカルガだが、重量は世間一般的な幻晶騎士(シルエットナイト)と同じぐらいなので、ストールセイガーと並走──追い越すことも十分可能な推力を誇っている。

 

 そうして空の旅を満喫していると、彼方にオービニエ山脈が見えて来た。防諜や不期遭遇戦を避けるためにイカルガは周辺を飛び回りながら街や村といった拠点になりそうな存在が無いことを確認する。

 

「じゃ、法弾を撃ちますからそこから1時間ほどで。当たったと思ったら合図の法弾をお願いします」

 

「了解」

 

 魔導噴流推進器(マギウスジェットスラスタ)の出力を絞りながら制動帆(エアブレーキ)と呼ばれる可動式の帆を展開することで微速に切り替えたストールセイガーに対し、イカルガは一息に魔導噴流推進器(マギウスジェットスラスタ)を轟かせるとストールセイガーから距離を取る。その操縦席の中でエルはワクワクといった模擬戦を楽しむ感情と共にゾクリとするような悪寒が背筋に入ってきた。

 このストールセイガーの改装はエルも参加していたが、騎操鍛冶師(ナイトスミス)も攻撃に参加するという構想はアルが発案者なのでどのような仕上がりになっているか不明瞭なのだ。

 

「良いでしょう。僕対銀鳳騎士団でお祭りと行きましょうか」

 

 ストールセイガーから眩く光る法弾が打ち上げられた瞬間。イカルガは全ての魔導噴流推進器(マギウスジェットスラスタ)を真横に駆動させると勢いよく噴射させる。滅多な事では使用しない全スラスタを使った一時的な高速移動にエルが歯を食いしばるが、先ほどまで居た場所にストールセイガーから発射されたと思われる細かい法弾が殺到している様子が幻像投影機(ホロモニター)に映し出される。

 

「ははっ! 君なら開幕と同時にやってくると思いましたよ!」

 

 開幕と同時に攻撃。エドガーやディートリヒ辺りなら渋顔をするような戦法だが、『アルは間違いなくやって来る』という謎の安心感に一人笑いながらエルはイカルガの速度でストールセイガーを翻弄しようとキーボードに指を置く──ことができなかった。

 

「あぶっ!」

 

 鐙を蹴飛ばすことで真横に飛んでいたイカルガを滞空状態に戻すと、そのすぐ側を一条の法弾が通り過ぎた。その間一髪の攻撃にエルは追撃に備えてイカルガをその場に留まらせて様子を見るが、対空機銃からの追撃が来ないことに安堵の息を漏らしながら次の行動について考える。

 もちろん、『このままストールセイガーの周辺をうろつく』のは論外である。それだと自身がストールセイガーに負けたことになるので、幻晶騎士(シルエットナイト)至上主義のために(ドレイク)討伐を掲げるエルにとってはなんとしてもストールセイガーの攻撃を掻い潜って対弾幕の経験値を積まなければ意味がない。──ないのだが。

 

「ドッ! レイクにっ! あんな精度の"っ! 良いスナイパー居なっ! いでしょ!」

 

 イカルガが滞空状態でじっとしていることに怒っているのか、先ほどイカルガの進路を塞いだ法弾が立て続けにイカルガに飛来する。それを紙一重に交わしながらエルは幻像投影機(ホロモニター)の映るストールセイガーの甲板でこちらを狙っているであろうパッチワーク・アラーニェに向け、『まだ考えてる最中でしょうが!』という理不尽な念を送り続ける。

 

 一方その頃。双子の間に都合よく目覚めると噂される『エチェバルリア・テレパシー』は開花するはずもなく、アルは『たーのしー』とまるで的当てを楽しむ子供のようにイカルガに狙いを定めていた。

 

「皆さん、面倒くさいんでイカルガを追いましょう。高度を上げてください。対空機銃はイカルガを追い込む係とイカルガの進行方向に撃つ係で連携してください」

 

「ストールセイガー了解。高度あげろぉ! バト公、イカルガに突っ込め!」

 

「対空機銃班了解! 皆、この前決めた班で追い込むぞ」

 

 ストールセイガーの艦橋に居たダーヴィドは舵を握るバトソンに指示を出し、ストールセイガーの各所で対空機銃を握っている騎操鍛冶師(ナイトスミス)達もその切っ先をイカルガや『移動を見越した場所』に向けた。魔導噴流推進器(マギウスジェットスラスタ)によってぐんぐんとイカルガとの距離が詰められ、対空機銃の射程内に収まったイカルガに向け、ストールセイガーの各所から法弾の雨がばら撒かれる。

 

「飽和攻撃された時、兄さんは上昇するんですよねぇ。誰か、イカルガの頭を抑えてください」

 

「了解」

 

 サジタリウスから煙が出てくるのを確認しながらアルは伝声管で指示を出すと、ストールセイガーに備え付けられていた対空機銃の一部の動きが変わる。現在のイカルガの上という見当違いの方向に法弾が放たれるが、まるで示し合わせたかのように真上に飛び上がったイカルガにその法弾は命中した。

 

「あれじゃあ撃墜は出来ないですね」

 

 命中したことで小さな爆炎の華がイカルガの装甲で咲き誇り、一応当たったので模擬戦を続行するのか確認するため、イカルガはその場で待機する。

 確かに対空機銃の法弾は命中したが、元々連射性と飛距離を高めるために威力や法弾1発1発の大きさを犠牲にした対空機銃が数発命中した程度では撃墜判定は出せないと判断したアルは、大楯の内側に格納していた『模擬戦続行』の法弾を放つ魔導兵装(シルエットアームズ)に魔力を流して大空に打ち上げた。

 

「っ! 動きが変わった! 船はこの位置で固定! 対空機銃はイカルガを寄せ付けないようにばら撒いてください!」

 

 法弾がヒットしたからか少しばかりその場で滞空していたイカルガだったが、続行の法弾を見るや否や一直線にストールセイガーに突っ込んできた。それを見たアルがストールセイガーに指示を送るが、突如イカルガが突っ込んできたために照準が定まらず、そんな状態で放ったうろたえ弾をイカルガはするすると掻い潜る。

 そのままぐんぐんとイカルガはストールセイガーに迫ると、進行方向を突如ストールセイガーの甲板──パッチワーク・アラーニェの立っている方向へと変えた。

 

「これで1撃墜。勝負はイーブンですよ」

 

「良いでしょう。とことんやりますよ! 距離を取ってください!」

 

 パッチワーク・アラーニェとイカルガの視線が交差する束の間、エルはしたり顔で拡声器に声をぶつけた。まさかの速攻に再度闘志を燃やしたアルやストールセイガーの騎操鍛冶師(ナイトスミス)達は、パッチワーク・アラーニェの『模擬戦続行』の法弾を合図にイカルガと距離を取った。

 

「さっきのは弾幕が薄かったです。さらに濃くお願いします。キッドとアディはその調子で魔力を生成! 動力炉の人は積んでいるエーテルリアクタの稼動値とマナ・プールの目盛を報告お願いします」

 

「格納庫りょうか~い。ツェンちゃん、このままいくよ!」

 

「こちら動力炉! マナ・プールは安定域です!」

 

 アルの指示にストールセイガーからアディや騎操鍛冶師(ナイトスミス)からの力強い報告聞こえてくる。

 アディはともかく、騎操鍛冶師(ナイトスミス)達にとってストールセイガーは無茶振りで鍛えられた彼らでもかなり苦労して作っている一品である。それがイカルガという少し前に無茶振りに無茶振りを重ねた欠陥機にいとも容易く急接近されたことにより、『少し前に苦労した代物に負けてられるか』と彼らの闘志に火をつけたのだ。

 

 『ストールセイガーはただの荷運び用じゃねぇ』というダーヴィドの声と共に対空機銃が一糸乱れぬ動きで旋回すると、イカルガに向けて法撃を行う。先ほどのようなうろたえたような法弾から一変、避けた先を別の対空機銃から放たれた法弾が掠めたり、法撃に上下左右を抑えられたりと気を抜けばまた法弾を食らいそうな密度にエルの心はすっかり滾っていた。

 

「冷却完了。残り時間も少ないですし、ガチでいきますよ」

 

 そこに少し前までバカスカ撃ちすぎてサジタリウスの砲身が熱くなっていたパッチワーク・アラーニェもようやく戦線に復帰した。

 胴体と脚部の間に挟まれた機構がガチャリという音と共に解除され、ストールセイガーの甲板に固定されている脚部はそのままに、胴体だけがイカルガが飛んでいる向きに旋回する。今回の改装で戦車の砲塔を参考にしたとエルが猛プッシュしたので導入したこの機構。思いのほかパッチワーク・アラーニェの仕様と相性が良いらしく、パッチワーク・アラーニェという1機の幻晶騎士(シルエットナイト)がストールセイガーの『主砲』へと姿を変える。

 

「わざと逃げ道を作ってあげてください」

 

「アイサー。右に逃がします」

 

「次は挟み込んでください。多分、上昇するので僕が叩きます」

 

「了解、了解」

 

 細かな指示をしながらアルはサジタリウスをその都度撃ち放つ。彼が撃つのは最小限──しかし、どれも必中の想いが込められていた。

 逃げ道に誘導したイカルガに向けて放たれた法撃はイカルガの肩装甲を焦がし、またある時は左右から迫り来る法撃の壁に上昇するべきか下降するべきかという2択をエルに迫らせた末、イカルガが上昇すると同時に胸部装甲に向かって法弾が迫ってくることもあった。

 

「伊達に模擬戦で負け続けてるわけじゃないですよ」

 

 胴体を捩ることで法弾を回避したイカルガに、アルは舌打ちをしながら次の指示を出す。

 今まで負け越しのアルだが、対策を行わずに漠然と負け続けているわけではなかった。模擬戦を挑んではエルのよく取る挙動やイカルガのスペックを研究し、対エルネスティ戦術の研鑽を続けていた。今回の模擬戦でもその戦術の中からエルがイカルガを動かしたときに出る癖を読み取った結果、こうしてイカルガという滅茶苦茶な強さを誇る幻晶騎士(シルエットナイト)相手に善戦出来ているのだが、今一歩攻めきることができなかった。

 

 そのまま、アルの耳にストールセイガーの艦橋から模擬戦の終了を告げる時計のベルが聞こえ、ストールセイガーの艦橋付近に取り付けてある魔導兵装(シルエットアームズ)から青色の法弾が上がる。その法弾を悲しげに見つめながらパッチワーク・アラーニェがサジタリウスや半円状に配された4枚の大楯を仕舞い、近づいてくるイカルガの手を取ってストールセイガーの甲板へ丁寧に誘導する。

 

「攻め切れませんでしたぁ!」

 

「いえ、実践ならかなり被弾してましたよ! シルエットナイトとレビテートシップの共闘。お見事でした! これで僕もドレイクと心置きなく戦えます」

 

 所々黒ずんだイカルガの装甲を指差しながら上機嫌に話すエルの言葉に、ストールセイガー内で歓声が上がる。本来は戦場に出ることがない騎操鍛冶師(ナイトスミス)が銀鳳騎士団の中で最強を誇る騎士団長とその旗機に傷をつけたのだ。この後の清掃は大変だろうが、送り出す立場の騎操鍛冶師(ナイトスミス)でも騎士の領分である戦場に入って味方を助けることが出来ると分かった若手の騎操鍛冶師(ナイトスミス)達は喜びをあらわにしていた。

 

 そして、模擬戦が終わってフォンタニエの発着場に到着すると、パッチワーク・アラーニェから降りたアルはストールセイガーから降りてきたダーヴィド達にいきなり頭を下げる。

 

「銀色小僧。何の真似だ?」

 

「いえ、本来ならばナイトスミスは戦場に出ないのが通説なので最終確認しておこうかと……。相手は戦闘型のレビテートシップであるドレイクです。脱出手順や訓練もしましたが、絶対と言うことはありません。それでも……ストールセイガーに乗ってもらえますか?」

 

 それは、騎操鍛冶師(ナイトスミス)達にとって『戦地へ赴くのか?』と問う最終確認の言葉だった。

 人の意見をエルと比べれば素直に聞いて実行に移すアルのことだ。今この瞬間に『乗らない』という選択をすれば即座にストールセイガーの人員調整を行うだろう。ただ、ストールセイガーを作る際にアルはこのストールセイガーを『帰る場所』と呼称した。自身の家から逃げ出す住人がいるのだろうか。

 そして、後方で無事を待っているという行動を自分達が出来るだろうか。答えは──。

 

「なに言ってやがんだ。家から家主を追い出すのはごめんだぜ」

 

「そうですよ。たしかにナイトスミスが戦場に出ることは無かったですが、そんな常識がこの騎士団に通じるわけないでしょ」

 

「言えてる。まぁ、親方が船長だから大丈夫でしょ」

 

 騎操鍛冶師(ナイトスミス)達から発せられる言葉に再度アルは深くお辞儀をしながら礼を言う。こうして、銀鳳騎士団の新たなる力。名前もジャロウデク王国の船名だったストールセイガーから『飛空騎4式装備 空対空突撃仕様飛空船』──長いので『対空衝角艦(ジルバヴェール)』と変更された飛空船(レビテートシップ)の実験は終わった……のだが。

 

***

 

 西方暦1282年の秋からしばらく過ぎた頃。凪のような穏やかな戦場の空気が数頭の騎馬がフォンタニエの城門を潜ったことで打ち破られた。

 

「ドレイクがまた動き出したらしい。俺達も向かうぞ」

 

 騎馬──焼け出された砦からここまで走ってきた伝令からの報告を聞いたエムリスの口からいずれ再戦しなければいけない相手の名前が告げられたエルとアルは、お互いに顔を見合わせると深く頷きながらエムリスと共に会議室へと向かう。

 ──決戦の日は近い。




ジルバヴェール(銀鳳の副団長オリジナル設定)
 パッチワーク・アラーニェを甲板に乗せるため、とある装備の装弾数は少しだけ少なくなった。
 だが、パッチワーク・アラーニェの装備が展開されることにより、ジルバヴェールは空を飛ぶレビテートシップや城塞に向けての艦砲射撃が可能になる。
 さらにエーテルリアクタだが、元々の仕様だと魔力がかつかつになるのでティラントーから奪ったエーテルリアクタを4つほどこっそり追加されていたりする。
ちなみに、89話冒頭に書かれていた『無人特攻兵器』についてはジルバヴェールの下部--某ヤマトの第3艦橋のような場所にくっつく予定

結論
 後付主砲が出来るよ。 やったね!アルちゃん!

パッチワーク・アラーニェの追加仕様(その1)
 サブアームを2本から4本に増やした。サブアームも物を持たせる部分に特殊なエンブレムグラフを鋳込んだ特注製だが、今回の話には出てこなかった。
 自機を中心に大楯を半円状に配することによって流れ弾にも対応することが出来る
※展開中のモデルはGGOでMの使用する盾
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