銀鳳の副団長   作:マジックテープ財布

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レビテートシップ開発編 始まります!


98話

 フレメヴィーラ王国の王都カンカネンに存在するシュレベール城。その奥にある王族が暮す団欒スペースには現国王であるリオタムスの他に2人の人間が立っていた。

 

「え、ここ内城の中ですよね? 良いんですか? 不敬罪になりません?」

 

 エムリスの影に隠れて挙動不審な態度を取る子供──アルの姿にリオタムスは『あんなことしておいてそれか』と内心呆れながら、『安心しなさい』という言葉と共にアルを宥める。そして、宥めながらもリオタムスが先ほどカンカネンを通り過ぎて行った船のような物は何かと問いかけると、横合いからエムリスが『クシェペルカからの土産だ!』と口を挟んで来た。

 

「殿下、それだとなんなのか全然分かりませんよ。陛下、あとで詳しくお話しさせていただきます」

 

「分かった。あとで話を聞くゆえに別室で待機しておきなさい」

 

 相変わらずの力押しの発言にリオタムスは息子からの戦果報告から先に済ませてしまおうとアルを別室へ追いやる。そして、アルも『殿下が居ない方が話が進みそう』という不敬待った無しな考えから素直にその指示に大人しく従った。

 

「こちらでお待ちを」

 

「承知しました」

 

「ん? そこに居るのはアルフォンスではないか!」

 

 近衛騎士団の騎士に案内された部屋に入ろうとする矢先、アルは廊下を歩いていた先王のアンブロシウスと出会った。曰く、空飛ぶ船の騒動から銀鳳騎士団が帰ってきたのではないかと散歩がてらその辺を歩き回っていたらしく、その無駄に鋭い嗅覚にアルは『サスガデゴザイマス』と棒読みで答えながらアンブロシウスと共に部屋に入る。

 

「で、だ。また面白い物を作りおったな」

 

「いえ、あれを最初に作ったのはジャロウデク王国でございます。……それも恐らく、流れの鍛冶師かと」

 

 捕虜からの取り調べで分かったことだが、飛空船(レビテートシップ)の開発者は若手ではないらしい。それが今まで何もせず、いきなり飛空船(レビテートシップ)を生み出すのは明らかに不自然である。藍鷹騎士団もそう思ったらしく、詳しい調査を続けるとどうやらその開発者は飛空船(レビテートシップ)の技術を売り込みに来た外部からの人間らしいことが分かった。

 

「その様子だと西方はまだ荒れおるな。こちらにも火の粉が飛び散るやもしれん」

 

「ええ、それに対抗してではありませんが……。こちらをお納めください」

 

 腕を組みながら思案するアンブロシウスに、アルは鞄から飛空船(レビテートシップ)に関する指南書を机に置いた。その指南書を手にとったアンブロシウスはパラパラとめくり、とある項目に目を向けると『源素晶石(エーテライト)鉱山を王家で掌握するように言ったのはこのためか』と勝手に納得する。

 すると、そんな空間の中にリオタムスが入ってきた。アルだけ居ると思っていたのに何故か居るアンブロシウスの姿に、リオタムスはつい『なぜ居るんですか』と問いかけた。

 

「面白そうな空気に誘われてな」

 

 アンブロシウスの行動理由はその一言に集約されていた。その一言にリオタムスは頭を振りながら『分かりました』と席に着く。すると、アンブロシウスは読んでいた指南書のページを開いたままリオタムスに渡す。

 

「ちらっとしか見ておらんが、よく纏められておったぞ。おぬしがぶつくさ言っておったエーテライト鉱山の独占の理由もしっかり書いておった」

 

「試算で国庫の半分が吹き飛ぶあれですか? 納得する理由なんて……」

 

 そう言いながら何気なしに指南書を読み進めていたリオタムスだったが、とあるページ──アンブロシウスが見ていた『飛空船(レビテートシップ)の必需品』の項目や、『必需品に関する特徴と考えられる問題』の項目が書かれているページに釘づけになった。

 特に源素晶石(エーテライト)は大気に反応して消失するという特性から詐欺対策や梱包方法の確立が急務といった特徴と問題の項目に、リオタムスは『国庫の半分ぐらい安いものでした』とあっさり手の平を返す。

 

「それに書いてませんが、液体に沈めたら勝手にエーテルに還元することはなかったので水で一杯にした箱に詰め込むのも手かと」

 

「すまん。少し……少し考えさせてくれ」

 

 さらに新情報をぶっこんでくるアルに、先にエムリスから戦果について聞いていたリオタムスは、その圧倒的な情報量によって既に消化不良を起こしていた。だが、報告を聞かねば次なる一手が大いに遅れるため、リオタムスはアルに『あの空飛ぶ船についての概要だけ報告してくれ』と情報をかいつまんで取得することにした。

 

「承知しました。では──」

 

 返事をしたアルは改めて最初から飛空船(レビテートシップ)の概要を話し出した。飛空船(レビテートシップ)の生みの親のことやどちらの陣営が最初に使用していたのか。次に飛空船(レビテートシップ)に使用される技術や現状で対応できる装備の概要を大雑把に噛み砕いて説明する。

 そして、大西域戦争(ウエスタン・グランドストーム)後期に姿を現した、飛空船(レビテートシップ)の長所である『輸送能力』を全て『戦闘能力』に差し替えた純戦闘型飛空船(レビテートシップ)、ヴィーヴィルの説明を最後にアルは『以上です』という言葉と共に口を閉じた。

 

「ふむ、やはりエーテライト鉱山は国営にするべきか。2個小隊のシルエットナイトを運べるともなると、その輸送力や、そこに繋がる利益は計り知れぬ」

 

「アルフォンス。お前の見立てではそのヴィーヴィルという純粋に戦闘能力を詰め込んだレビテートシップ……再び出てきた場合は対抗できるのか?」

 

 飛空船(レビテートシップ)を運用する上では必要不可欠な鉱石を産出する高山を国営化すべきか思案するアンブロシウスをよそに、リオタムスは不安そうな表情でアルに問いかける。

 既に世に出てしまったヴィーヴィル。結果として銀鳳騎士団に討たれたが、それを改造する手立てや人材が野に放たれた以上、再び世界に戦乱をもたらす尖兵となる可能性が十分に大きい。

 そして、その火が西方だけではなくフレメヴィーラ王国にも忍び寄ってくるのではないかと危惧したリオタムスに対し、アルは『唐突ですが』といきなり話の流れをぶった切るような言葉を放った。

 

「僕達、銀鳳騎士団の命令は新型シルエットナイトの開発。それは変わりありませんか?」

 

 その言葉に銀鳳騎士団と長い付き合いから、2人は先ほどのヴィーヴィルに対抗して何を作り出そうとしているか察した。アンブロシウスがウキウキと心を躍らせ、親子ゆえにアンブロシウスと長い付き合いであるリオタムスはアンブロシウスの様子に頭を痛めたように額に手を置く。

 アンブロシウスがリオタムスに向かって視線で『良いから許可を出せ』と無言の圧力をかけるが、リオタムスはアルの方に片手を出した。

 

「……お前がそういうのなら既に草案はあるんだろう? 出しなさい」

 

「まず前提として、兄さんと相談して出した新たな概念の話をさせていただきます」

 

 鞄の中に納められていた新品の羊皮紙を広げたアルは、『制空権』というリタムス達にとって聞いた覚えのない言葉を書き出した。その言葉の意味をアンブロシウスが問う前に、アルは続けて線を書いた上に幻晶騎士(シルエットナイト)と思われる騎士の絵。そして、それらの上に大きな船の絵を描いた。

 

「レビテートシップは強力です。ジェロウデク王国との戦闘では、レビテートシップに上を抑えられて攻撃もままならないケースが多発していました」

 

「高低差……、たしかに脅威だな。さらに船が自由に移動出来るのだから、こやつらの排除が勝敗を決めるわけじゃな」

 

「そうです。空中戦力の一定範囲内の安全──制空権がこれから大事になってきます」

 

 老将ゆえに飛空船(レビテートシップ)の脅威を早くも理解したアンブロシウスの言葉に、アルの解説はさらに熱が入る。制空権の確保のために飛空船(レビテートシップ)という何十人もの人員が必要な兵器が必要なのかを問い、その問いに何も回答が得られないので、アルは続けて『幻晶騎士(シルエットナイト)を飛ばして敵空中戦力への攻撃や防御に参加させましょう』ととんでもないことをのたまう。

 

「しかし、アルフォンス。シルエットナイトを飛ばせる必要はあるか?」

 

「フレメヴィーラ王国なら大いにあります」

 

「魔獣か」

 

 幻晶騎士(シルエットナイト)を飛ばすという言葉に対してリオタムスが咄嗟に疑問を放ったが、アルからのヒントに自ら答えを述べた。

 輸送能力にも長け、機動力も高い飛空船(レビテートシップ)は間違いなく今後の運送関係に大きく響く代物である。

 ただし、フレメヴィーラ王国には魔獣という存在が闊歩している。法で縛りつけることも出来ない野生の獣を相手に、碌な防御装備が無い運送手段など餌をぶら下げた箱以外なにものでもないのだ。

 

「輜重隊には護衛の騎士団。商会の荷物を守るための商騎士団と人の営みには必ずシルエットナイトと騎士が寄り添ってます。兄のエルネスティも既にレビテートシップの技術からシルエットナイトに転用できる技術を学びつつあります」

 

 ここでアルはハッタリをかます。本当はこれから幻晶騎士(シルエットナイト)向けに何とか出来ないかを模索する段階だが、ここで『もう既にプロジェクトを始めている』と宣言しておかないと、『あ、始まってすらいないの? じゃあ、それ後回しにしてこっちやろっか☆』と言う差し込みを受けかねない。

 ただ、空に浮かばせるための機材などはクシェペルカ王国で既に調査済みであるため、先ほどのハッタリ完全に嘘ではなかったりする。

 

「分かった。では、銀鳳騎士団にはレビテートシップと行動を共にできるシルエットナイトの開発を命ずるようにしよう」

 

「ありがとうございます」

 

 銀鳳騎士団の新しい任務についての根回しが済んだことにより肩の荷が下りたと破顔するアルだったが、リオタムスが申し訳なさそうに『だがな』と先ほどの言葉に対する追加案件を伝えた。

 

「レビテートシップは確かに輸送の要になるであろう新技術なのは分かるが、その技術をこの国で知っているのは銀鳳騎士団のみだろう? ならば、指南書だけ渡して国立機操開発研究工房(シルエットナイト・ラボラトリ)に丸投げするのは筋が通らないとは思わないか?」

 

「なるほど。誰かをラボに出向させるわけですね」

 

 合点がいったようなリアクションをするアルに、リオタムスとアンブロシウスは『こいつ本当に分かってるのか?』といった具合に顔を見合わせる。それらの反応にアルは少しばかりデジャヴを感じるのだが、この場で逃げ出してもなんやかんやで最終的に受けることになるという悲しい結末が見えるので、『外れてますようにー』と思いながらその場でじっとしていた。

 だが、身構えていても来るタイプの死神という物が存在する。今、この時のように。

 

「何を言っとる? 当然おぬしが行くに決まっておるだろう。エルネスティと同じ程度にそのレビテートシップとかいう技術の重要性を持ち、それら設計の知識を持っとる者など、おぬししかおらんではないか」

 

「あ、はい。そっすね。……知ってました」

 

 アンブロシウスの正論に徐々に了解の声が小さくなっていくアル。最終的に机に頭を擦り付けながらクソデカいため息をつきながら不満感を全開にするという不敬という言葉を彼方に吹っ飛ばしたような行動をするが、これまでの命令の数々を思い出した2人は『便利に使いすぎたな』とちょっと罪悪感を覚えていた。

 

(そろそろ兄と一緒に開発させるべきでは?)

 

(だってこやつ、シルエットナイト一辺倒のエルネスティと違って便利じゃもん)

 

(じゃもんじゃないですよ! ……しかも、クシェペルカではまた厄介なことを引っ提げてきたというし)

 

 ひそひそ声で責任の押し付け合いまがいのことをする2人だったが、ふとリオタムスの言う言葉にアンブロシウスの眉が反応する。しかし、詳しいことは後ほどエムリスが説明するとのことなので、アンブロシウスはエムリスの報告を少しばかり楽しみにしながら、アルに『返事はどうした?』と取り繕った声色で返答を窺う。

 

「はい」

 

 この世全ての憎悪が凝縮したような低い声にリオタムスは『よほど幻晶騎士(シルエットナイト)が良いか』と呆れるが、何かを思い出すと『エムリスから聞いたが、幻晶騎士(シルエットナイト)が壊れたらしいな』と切り出した。

 

「おぬしのと言うと……学園に有ったラーパラドスか?」

 

 古い呼び方だが、パッチワークのことなのでアルは頷く。すると、リオタムスが一旦席を立つと周囲に人がいないことを確認する。そして、再び席に座ると自分の顔の前で手を組みながら『アルフォンスは魔力転換炉(エーテルリアクタ)をどのぐらい知っている?』と問いかけた。

 

「大きな魔獣の触媒結晶と精霊銀を特殊な加工法で……までは知ってます。具体的にどのようにするのかは見せてもらえませんでした」

 

「では、こうしよう。先のクシェペルカ王国救援も立派な功績。よってかなり前におぬしが討伐したコマンダーシェルケースの触媒結晶は譲る。だが、精霊銀もかなりの貴重品だ。……ゆえに此度の任務の褒賞とする。もちろん、任務後にすぐに両方引き渡せるように手配しよう」

 

魔力転換炉(エーテルリアクタ)の材料が褒賞』という目の前に吊り下げられた人参に、アルは一気に元気を取り戻した。すぐさま『ラボの皆さんに説明する資料を拵えなければ』とやる気のギアを一気にトップに持っていくアルに、リオタムスは今夜宿泊する宿についての情報を提供する。──と、アルはその場から飛び出していった。

 相変わらず幻晶騎士(シルエットナイト)の話題の前にはマナーすらも忘却の彼方という行動にリオタムスは頭を抱える。

 

「あれでも兄と比べればマシなんですがね」

 

「なぁに、此度の任務もあやつならわしらの上を行く成果を上げるであろう」

 

 そんなリオタムスとは対照的に、アンブロシウスは上機嫌にシュレベール城を走り去るアルの姿を窓から見ていた。

 

***

 

 カンカネンでそんなやり取りが行われる内にあっという間に2日が過ぎ去った。約束どおりジルバヴェールは再びカンカネンに舞い戻り、騎士団長であるエルからも再び今回の戦果や時系列を元にしたクシェペルカ救援についての詳細な報告が行われる。

 その報告の最後に、銀鳳騎士団はリオタムスから改めて命令が下った。エルには銀鳳騎士団の在り方の通り、新型幻晶騎士(シルエットナイト)の開発に着手するように言われるが、アルには国立機操開発研究工房(シルエットナイト・ラボラトリ)飛空船(レビテートシップ)の技術提供や運用方法の検討を議論するといった別行動を指示される。

 

「あ、やっぱりラボへの技術提供はアルになりましたか」

 

「なんでイカルガでカンカネンに飛び出さないか不思議に思ってたんですが、やっぱりそれを狙ってましたか」

 

 アルの推測が当たっているらしく、笑って誤魔化すエルにアルは『絶対、試作段階の奴奪ってやる』と強奪計画を練り始める。

 かくして無事に次のオーダーを頂戴した銀鳳騎士団の次の一手は、ツェンドリンブルによってクシェペルカから戻ってくる後発組と合流するためにライヒアラまで帰還することだった。

 ただ、アルだけは飛空船(レビテートシップ)の指南を行うためにここから銀鳳騎士団とは別行動になる。よってライヒアラに着いて家族と少しの団欒を行った後、すぐさま国立機操開発研究工房(シルエットナイト・ラボラトリ)のあるデュフォールに旅立たねばならなかった。

 

「しっかり勤めと果たしてくるのですよ」

 

「はい! ……あ、お祖父様。あの空飛ぶ船について陛下がかなり興味を示しておられたので、先んじて学科を増やすことを検討しておいたほうが良いかもしれません」

 

「アルや、もう少し家族らしい会話をしてくれんかの?」

 

 セレスティナとの別れの後にアルが発した仕事の話にラウリは『すっかり仕事人間になってしもうた』とため息をつく。確かにあの空飛ぶ船については行く行くはそれを操る学科も必要だと思うし、リオタムスの興味が向いているという情報は学園の舵取りをするラウリにとっては学科を増やす口実になるのでありがたい情報ではある。

 だが、1年近く他国へ出向した息子がやっと帰ってきたのに数日後にはデュフォールへ出張するという、行商人すらも生温く感じる移動頻度と孫の順応具合に物申したいのも事実であった。

 

「いやー、国内ですのでいつでも帰ってこれますから気が楽です」

 

 しかし、クシェペルカ王国という外国への出張を成し遂げたアルにとって国内の出張は『いつでも帰ってこられるので比較的気楽な仕事の部類』に入っているらしく、その後は特に何の感傷も浸らずにライヒアラを旅立っていった。

 ちなみに『いつでも帰って来れる』とは言ったが、『実際に帰って来ることが出来る』とは言っていないのがミソである。

 

 そうしてジルバヴェールでフレメヴィーラ王国に入った先行組とやや時間を空け、ツェンドリンブルで帰還した銀鳳騎士団の後発がエル達と合流を果たした。その報告を聞いたリオタムスは早速国民に向け、大西域戦争(ウエスタン・グランドストーム)の顛末や、奮戦した銀鳳騎士団の活躍。そして、その戦いによって生み出された飛空船(レビテートシップ)という新しい技術のお披露目といった式典を執り行った。

 

「ようやくレビテートシップがお披露目されたのかぁ」

 

 そんな式典の内容が書かれた瓦版のような情報紙を机で見ていたアルだったが、その情報紙は横からさっと奪い取られる。奪い取った下手人である『デシレア・ヨーハンソン』が式典の内容の記事を見て『あんたは参加しなくて良いの?』と訪ねてきたが、突然奪い取られたことに少しだけ腹を立てていたアルは『陛下から間に合わないだろうから良いらしいです』と、藍鷹騎士団に先日イサドラへの手紙と交換する形で手渡されたリオタムスからの手紙の内容を思い出しながら視線を上に向ける。

 

 彼らは今、デュフォールの町で一番大きな工房の休憩所で会話をしている。その工房の真上には既に竣工状態の飛空船(レビテートシップ)が複数のクレーンによって吊り下げられており、残す行程は部品漏れがないかのチェックと本番を想定した起動実験のみであった。

 

「まさか式典中に1隻出来るなんて思いもしませんでした」

 

「今回が異例だからね。なんせ初めての技術だから当然みんなの注目も桁違い! そして噛ませてくれと手伝いを志願する人数も桁外れ!」

 

「それを調整するオルヴァーさんも半分死にかけてましたね」

 

 いまだ慣れ親しんでいない技術を触る機会を十分に堪能したからか、饒舌に語りだすデシレアの横でアルはこの1隻目が作られ始めた頃を思い出す。それはそれは、とてつもなく長く苦しい戦いでもあった。

 

***

 

 フレメヴィーラ王国の幻晶騎士(シルエットナイト)開発や増産を一手に引き受けている国立機操開発研究工房(シルエットナイト・ラボラトリ)に1人の男が降り立った。

 かの大西域戦争(ウエスタン・グランドストーム)ではジャロウデク王国の開発した飛空船(レビテートシップ)を落とし、その技術の大部分を吸収した若き騎士。銀鳳騎士団副団長、アルフォンス・エチェバルリアである。

 

「ようこそ、アル君。早速なんだが……所長と第1工房長が入れ違いでカンカネンに行ってしまったんですよ」

 

 かなり前にフレメヴィーラ王国の制式量産機であるカルディトーレを共同で生み出したからか、スムーズに挨拶を行ったアル。しかしながら、国立機操開発研究工房(シルエットナイト・ラボラトリ)の所長である『オルヴァー・ブロムダール』と指折りの技術者である『ガイスカ・ヨーハンソン』が不在という思わぬ段差に躓いた。

 このままでは彼らが帰ってくるまで何も着手が出来ず、暇な時間が出来てしまうのだが……。

 

「あ、じゃあちょうど良かった。空飛ぶ船を作ると思うので、これを回し読みしといてください。あと、船大工の方を外部から招集してもらえるとありがたいです」

 

 ここでアルはまさかの作業を割り振った。内容としては先の大戦で作成した指南書の読み込みによる飛空船(レビテートシップ)技術の概要を把握するという簡単なものだが、現場監督者が居ないのに作業を割り振るのは命令系統がぐちゃぐちゃになる恐れがある危険な行為である。

 そこに外部からの召集も含めると、仮にオルヴァーとガイスカが『飛空船(レビテートシップ)の作成は中止』と指示が下された際の責任問題にも発展する。

 そこらへんをどうするべきかという騎操鍛冶師(ナイトスミス)達の反発はもちろんあった。

 しかし──。

 

「あー、命令書認めてもらうの忘れてた……。心配しなくても、レビテートシップの案件が中止の可能性はありません。仮に中止になったら僕が陛下達のところに赴いて案件のスタートを上申しますよ。責任も僕が持ちます。……それでも無理ならクシェペルカ王国行きます」

 

 言葉の最後に『国を捨てる』という危ないワードが飛び出たが、それより前の言葉を信じた騎操鍛冶師(ナイトスミス)達は飛空船(レビテートシップ)という未知の技術に我先に飛びついた。

 だが、残念なことに騎操鍛冶師(ナイトスミス)達の中には技術的に理解できない者も多く居た。しかし、彼らは国立機操開発研究工房(シルエットナイト・ラボラトリ)と呼ばれる国家機関に勤める凄腕の騎操鍛冶師(ナイトスミス)であることを忘れてはいけない。

 彼らなりに写本の増産に着手したり、飛空船(レビテートシップ)の技術を学んでいる騎操鍛冶師(ナイトスミス)の業務を肩代わりしたり、アルが最初に言っていた船大工の召集に力を入れたりと自身の出来ることを模索する姿勢を崩さずにそれぞれが出来ることからこなしていった。

 

「アル君、ここなんだけど分かる?」

 

「あー……ここは確かに分かり辛いですね。教えに行きましょう! どこに集まります?」

 

「皆ー! アル君が来たぞー!」

 

『ヒャッハー!』

 

 さらに言えばアルの存在も大きかった。デュフォール中が新技術に沸く中、アルだけのほほんとしていることは一切なく、指南書や読み込んだ上で浮かび上がった疑問に勉強会を開いたり、理解が追い付いていない騎操鍛冶師(ナイトスミス)達を対象とした理解の底上げなどを行っていた。

 そして、彼らは文字通り寝る間や食べる間も惜しいとばかりに習熟を進め、何十人か疲労と空腹で倒れるといった尊い犠牲を出しながらも、彼らは技術を頭に詰め込んでいく。

 それに並行し、かなり粗い出来だが指南書の写本が次々と量産され始め、かなりの腕を持った船大工が何人か招集されていく中、オルヴァーとガイスカがリオタムスからの命令を携えて1週間ぶりに帰ってきた。

 

「アルフォンス君、これは一体?」

 

「お帰りなさい。空飛ぶ船……レビテートシップと言うんですが、それを作製するための用意です。技術は腕の良い鍛冶師の方に指南し終わっていますし、レビテートシップの技術の内、船体部分は既存の船に似ているので、船大工の方にもご足労戴いています。後はオルヴァーさんやガイスカ工房長の指示があればすぐに始められますよ。……もしかして、足りませんか?」

 

 徹夜テンションのために、やたら早口で状況を説明したアルは最後に不安そうな表情をするが、ガイスカはそんなアルの頭を叩きながら『勝手に進めるな』と怒る。確かに飛空船(レビテートシップ)についての命令は下ったが、騎士団に介入されると後が面倒なのだ。

 ただ、先ほどの鉄拳はアルの『身勝手さ』を怒っただけで、ガイスカは後ろを振り返りながら『ひとまず、準備を進めといてくれて感謝する』と一言漏らすとすぐさま飛空船(レビテートシップ)建造に向けた班構成を検討し始める。

 

「あ、ガイスカ工房長。別の工房ですが、うちも参加したいです」

 

「うちも」

 

「俺のところも」

 

 しかし、ここで誤算が発生する。アルは思いの外多くの人間に飛空船(レビテートシップ)の指南をしてしまったのだ。

 そうなると、必然的にガイスカの担当する第1工房以外の人間も飛空船(レビテートシップ)建造に志願しだし、もはや『幻晶騎士(シルエットナイト)を作るってレベルじゃねぇぞ!』といった具合に、国立機操開発研究工房(シルエットナイト・ラボラトリ)幻晶騎士(シルエットナイト)関係の仕事を行う人員が減少した。

 

「人……足りな……」

 

「ああっ! 所長が倒れた!」

 

 これには思わずオルヴァーもにこやかな笑顔のまま直立不動で倒れ込んだ。その後、すぐさまリオタムスに向けて『うち、幻晶騎士(シルエットナイト)生産能力が大幅に低下します』という見出しと細かな理由を書いた手紙をカンカネンに運ばせる。

 しかし、幸いなことなのか、カルディトーレが生み出されてから既に1年と少し経過している。その間、国立機操開発研究工房(シルエットナイト・ラボラトリ)の尽力によってフレメヴィーラ王国中にカルディトーレが行き渡り、そこからさらに不満点を抽出して更なる改良を検討している状態である。

 そんな状況に加えてアンブロシウスの後押しもあってか、リオタムスはそのまま複数の工房を巻き込んだ飛空船(レビテートシップ)の建造に注力するようにとの追加の指示が下った。

 

「では、まずレビテートシップのおさらいから参りましょうか」

 

『ういーっす』

 

 そして、いつの間にか工房がアルに占拠されていることについて、ガイスカは少なくない戦慄を覚える中で飛空船(レビテートシップ)作りは開始される。

 

 ──と、気合を入れたのは良いのだが。

 

「まさかこんなに早く出来上がるとは思いませんでした」

 

「皆必死だったからねー」

 

 プロジェクト立ち上げ当時のことから現実に戻ってきた2人は再びクレーンに係留状態の飛空船(レビテートシップ)を見据える。初めての技術ゆえに彼らも年単位の開発を覚悟していた飛空船(レビテートシップ)だったが、騎操鍛冶師(ナイトスミス)達の予想に反してあっけなく完成にこぎつけたのであった。

 

 これには様々な原因があるが、なんとも言っても『指南書』の存在が挙げられる。

 飛空船(レビテートシップ)を運用する上で必要不可欠な『概念』の丁寧な解説を始め、絶対に必要な部品やその作り方、メンテナンスや動作のさせ方といったかゆい所にも手が届くその本はさしずめ、『良い子の飛空船(レビテートシップ)説明書Lv.50』と言ったところだろうか。

 

 それを寝食も忘れて読み漁り、脱落者すらも出した騎操鍛冶師(ナイトスミス)達はもはや面構えからして他の騎操鍛冶師(ナイトスミス)と一線を画していた。船舶由来の部品を船大工から技術を叩きこまれながらも素早く構築した騎操鍛冶師(ナイトスミス)達は、寝る間も惜しんで源素浮揚器(エーテリックレビテータ)起風装置(ブローエンジン)といった飛空船(レビテートシップ)由来の部品を作製し、飛空船(レビテートシップ)の筐体に組み込んでいく。

 

 こうして、集まった100人を超える精鋭が体調不良で50人ぐらいに減り、復活して80人ぐらいに増え、そこからさらに不摂生で30人ぐらいになった頃にようやく目の前の飛空船(レビテートシップ)が出来上がったのだ。

 

「ひとまずはガイスカ工房長の指示待ちですし、せっかくデュフォールに来たのですから色々回ってきます」

 

「あたしも暇だし、ついてくよ」

 

 思い出話も出尽くしたのか、アルが外に出ようと立ち上がり、デシレアもそれに賛同しながら工房を出ていく。未だ太陽は真上にあり、商業区からは昼食用の料理を煮炊きする良い匂いが漂ってくる時分。彼らはそんな匂いに釣られることなく商業区を移動すると、主に幻晶騎士(シルエットナイト)やその装備の開発や実験を行っている工房区域に入り込んだ。

 

「流石に寂れてますね」

 

「レビテートシップ関係で人数減ったからね」

 

 活気が無い──というか、扉が固く閉じられている工房の間を雑談交じりで歩く2人。

 今回の飛空船(レビテートシップ)建造のプロジェクトで、予想以上の騎操鍛冶師(ナイトスミス)がデュフォール中から集まったのでこうなっているが、先ほどの飛空船(レビテートシップ)の起動実験が終わればその騎操鍛冶師(ナイトスミス)達もここに戻ってくる。再び工房が幻晶騎士(シルエットナイト)であふれる光景を締まりのない笑顔で思い浮かべていたアルだったが、ふと稼働している工房があったので開かれた扉の前で中の様子を観察しだした。

 

「カルディトーレの改造? カスタム機でも作ってるんですかね」

 

「多分だけど、カルディトーレの問題点をカバーするオプションワークスを開発してるんだと思う」

 

「あれ、アルフォンスさん?」

 

 クレーンで追加装備(オプションワークス)らしきものをカルディトーレに装着している光景を見ながら2人は工房前で雑談と言う迷惑甚だしい行為をしていると、人の気配に気づいたのか振り返った青年がこちらを見るや否やアルの名前を呼ぶ。アルの方もその人物の顔を見て記憶が合致したのか、『あー』と言いながら彼──カルディトーレ開発に参加していた騎操鍛冶師(ナイトスミス)と握手を交わした。

 

「お久しぶりです」

 

「お久しぶりです! 空飛ぶ船の所で働いてるって聞きましたから、またこうやって再会できるとは思いませんでしたよ!」

 

 握手する腕をぶんぶん振りながら騎操鍛冶師(ナイトスミス)は工房の中へ2人を招き入れる。作業をしていた他の騎操鍛冶師(ナイトスミス)達も全員カルディトーレの開発に参加していた面々で、2人の登場に笑顔で歓待していた。

 

「ところで、皆さんは何をしていらっしゃるのですか?」

 

「カルディトーレの弱点……というか、不満点を潰すオプションワークスの作成ですね。今のところ、要望がこれぐらい溜まってます」

 

 騎操鍛冶師(ナイトスミス)が傍らに置いていた紙束をアルに見せながら立たせているカルディトーレの騎操士(ナイトランナー)に呼びかけるが、彼らが思っていた成果とは真逆の成果らしく肩を落とした。

 そんな中、アルやデシレアが渡された紙をひたすら見ていた。その紙にはカルディトーレが普及してから今までの間にカルディトーレを使用した騎士や騎操鍛冶師(ナイトスミス)からの陳情が書かれており、その膨大な量にアルは『結構ありますね』と陳情を一つずつ丁寧に読み取っていく。

 

 陳情の中には『銀の短剣を刺すのが煩わしいので撤廃してほしい』という現場猫案件が多発しそうな内容もあったが、結論から先に述べるとほとんどの陳情が魔力に関することだった。

 カルディトーレは確かに蓄魔力式装甲(キャパシティフレーム)綱型結晶筋肉(ストランド・クリスタルティシュー)の調整によって燃費を大幅に改善したが、それには『開発元になったテレスターレと比べて』の枕詞がつく。

 

「それに関してうちが出したのがあっちのカルディトーレみたいな魔力補給用の装備をつけたやつと、あっちのクレーンに釣り下げられてるクリスタルプレートを入れ替えることで魔法を撃つことが出来る新型シルエットアームズですね」

 

「うわぁ、どっちも見覚えがあるぅ」

 

「文句はうちの所長に言うべきかと。あの人が案を持って来たので」

 

 サブアームを廃したカルディトーレの背中にコンテナが接続され、その中に魔力供給用の板状結晶筋肉(クリスタルプレート)が詰め込まれている光景と、魔導兵装(シルエットアームズ)に備え付けられたポーチに板状結晶筋肉(クリスタルプレート)が刺し込まれている光景を見たアルの目が据わる。その急激な表情の変化に怖気づいた騎操鍛冶師(ナイトスミス)は、この改修の発案元かつ上司でもあるオルヴァーをあっさりと売った。

 さらに、騎操鍛冶師(ナイトスミス)から『昔、アルフォンス君がこんな感じで他の機体の魔力も補給してたから問題ないよ』と焼きたての白パンのごとくふわっふわな理論武装を展開していたらしく、その情報を聞いたアルはオルヴァーにいずれ技術提供料をせびろうと心に決めるが、視線はずっとカルディトーレを向いていた。

 

「カルディトーレの改造かぁ。ゆくゆくはこれがアップデートモデルになるんですよね。良いなぁ……設計したいなぁ! クシェペルカ王国で学んだことぶつけたいなぁ!」

 

「いや、まだレビテートシップのプロジェクト終わってないでしょ。それに、シルエットナイトのことについては陛下からなにも言われてないからね?」

 

「ちゃんとレビテートシップもやりますからぁ! ちゃんと寝ずに仕事しますからぁ!」

 

「いや、ちゃんと寝な! お祖父ちゃんに怒られたのもう忘れたのかい!?」

 

 まるで犬を飼ってもらうよう、親に説得する子供のようにデシレアに縋りつくアル。しかしながらこの男、今回のプロジェクトでも長期間労働による電池切れを幾度もなく起こしているので、その度に祖父であるガイスカから怒られている光景を見ていたデシレアは決して首を縦に振ろうともしなかった。

 

 そのままデシレアに手を引かれて玩具を強請るような子供の表情を浮かべながらずるずると引き摺られたアルは、元の飛空船(レビテートシップ)が係留されている工房に戻ったと同時に工房の角で体育座りをしてひたすら落ち込み始める。帰って早々そんな状態になったアルにガイスカやその他の騎操鍛冶師(ナイトスミス)が指でアルを指し示すが、デシレアから理由を話されると即座に理解を示したのか、アルを無理やり会議室の椅子に座らせる。

 

「とりあえず、起動実験についてはカンカネンと銀鳳騎士団にそれぞれ手紙を送った。それまでに量産化に向けたあれこれを決めるぞ」

 

 全員が会議室に揃ったところでガイスカが今後の予定について話し始める。

 飛空船(レビテートシップ)は完成した。そこに起動実験やチェックと言った細々したことは残っているが、一先ず完成と仮定するとして、工房が次に行うことは量産化に向けたデザインの簡略化や部品類の精査といった『クオリティを極力落とさずに値段や工期を落とす方法の検討』であった。

 今は他の工房からも『頼んでもいないのに』大量に騎操鍛冶師(ナイトスミス)が流れてきたおかげでこのような短時間で何とかなったが、今後はそうはいかないのでこの作業は特に重要な行程であった。

 

「じゃ、僕関係ないですね。シルエットナイトの方イテキマース」

 

「行ってきますじゃない! 残っとれ!」

 

 席を外そうとするアルの頭にガイスカの杖が打ち据えられる。

 本来はこの時点で国立機操開発研究工房(シルエットナイト・ラボラトリ)の仕事になっているのでアルが居なくても良いのだが、ここで首輪を外すと目の前の幻晶騎士(シルエットナイト)馬鹿は際限なくこちら(ラボ)側の仕事に割って入るだろう。そうなるとアルの現在の仕事を逐次把握して管理する上の人間(オルヴァー)が死にかねないので、ガイスカは無理やりにでもアルを飛空船(レビテートシップ)側に縛りつけようとする。

 

「ほれ、試しに簡略化できそうな部分を描いてみろ」

 

「そうですねぇ。……えーっと、ここはいる。……ここは魔獣との戦闘を考えると絶対必要」

 

 物は試しとデザインを考えさせることにしたガイスカは羊皮紙とペンをアルに手渡す。手渡された羊皮紙に何やらぶつぶつ言いながらも思い切った線取りでアルのイメージが描写されていく。

 その手際の良さにガイスカを含めた周囲の騎操鍛冶師(ナイトスミス)達も自分達の考える簡略化デザインに手を出し始めた。

 やがて、『出来ました』と言ったアルが、声と共に羊皮紙を机に広げる。一番乗りで完成したため、騎操鍛冶師(ナイトスミス)達は書いていた羊皮紙を脇に退けるとアルの書いたデザインをしげしげと見据える。

 

 それは、腰に板状結晶筋肉(クリスタルプレート)を収められるポーチが増設されたことにより、板状結晶筋肉(クリスタルプレート)による魔力の補給が出来るように改造されたカルディトーレと、クシェペルカ王国でエルが開発した外付けの大型蓄魔力式装甲(キャパシティフレーム)、『ウォールローブ』を装着したカルディトーレだった。

 

『……こいつ、仕事してねぇ!』

 

 全員の声が見事にハモり、続けてガイスカの雷が落ちる。その後、ジルバヴェールがフレメヴィーラ王国初の飛空船(レビテートシップ)をエスコートに向かうその日まで、アルは量産化に向けた資料の作成や各種計算に付き合わされることになった。

 

 ちなみに、カルディトーレの強化プランが描かれたアルの羊皮紙は、ガイスカがアル名義でオルヴァーに報告ついでに渡し、こっそり先ほどカルディトーレを改造していた工房の代表に引き渡されたとかなんとか。




ボツネタ

「アル君。仕事しようよ・・・」

「ヤです!カルディトーレのバリエーション作るんですよ!」

クソガキ感マシマシアルフォンス。需要あるかな・・・ねぇや
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