朝日と共に
流線型の外観に加えて後部に大きい
自分達が作っていたのとは異なるデザインの
そんな騒ぎの中、ジルバヴェールがデュフォールの城門付近まで近づくと徐々に減速を始める。完全に動きを止めたジルバヴェールが次に船底を開くと、その真っ暗闇な船底の中からジャラジャラという金属を叩く嫌な音を響かせながら鎖で繋ぎ留められた金と銀の外装をそれぞれ身に纏った2機の
「おい、何か降りてくるぞ! ……まぶしっ!」
外装に反射した朝日が地上に居る
やがて、ゴルドリーオとジルバティーガが地上に降ろされると、ジルバヴェールも次第に高度を落とし始める。船体から係留用の錨が地上へ投じられ、ジルバヴェールもデュフォールの地に船体を横たえると、ジルバヴェールの拡声器からアンブロシウスの声が響いた。
「皆の者、出迎え大義である。早速だがオルヴァーとガイスカを呼んできてくれんか?」
「はっ!」
アンブロシウスの声を聞いた数人の
「まさかこんな短時間で試作機が出来るとは思わなんだが……。アルフォンス、大義であった」
「動作試験はまだなので、そのお言葉は後で頂戴いたします。……ところで、銀鳳騎士団のどなたを連れてきたのでしょうか? エルネスティ騎士団長閣下……ブフッ……失礼。それともヘプケン鍛冶師隊隊長でしょうか?」
「おぬし、素直に兄と言えんのか。その2人は連れてきておらぬが、歴戦の強者を連れてきておるぞ」
途中で噴き出したアルに呆れながらアンブロシウスは親指でジルバヴェールの方向を指す。
今回のジルバヴェールをエスコート役にした起動実験ではジルバヴェールの操作も重要になってくるので、割かし動かし慣れた人物が居なければならない。アンブロシウスの言葉から誰を連れてきたのかと思っていたアルの後ろから唐突に『おーい』と声をかけられる。その声の感覚にアルは『あー、確かに歴戦の強者だわ』と思いながら振り返り、幼馴染であるバトソンに挨拶するように手を挙げた。
「バトっさんが来てくれたんですね」
「うん。エルや親方がシルエットナイト飛ばせようってなってて、俺達がそのシルエットナイトと一緒に進むレビテートシップの建造も任せられた……。今回はエルも設計段階だったからこうやって来れたけど、多分もう来れないかも」
「なにそれすっげぇ楽しそう! ずるい! あん畜生! 人間マギウスエンジン!」
「そうなんだよ! ずるいよな! あの親方! もじゃ!」
何やら意気投合する2人を傍目で見ていたアンブロシウスは、『銀鳳騎士団にもヒエラルキーがあるんじゃのぉ』としみじみ思っているとゴルドリーオからエムリスが降りてきたので、アンブロシウスは早速アルに
その途中、エムリスが『面白そうな気配がする』と先日のアンブロシウスのようなことを言いながらデュフォールの街並みに消えていくというアクシデントがあったが、アル達は
「えー! あんな短期間でこんな立派なもの出来るの!? ラボすげぇ!」
「まぁ、100人ぐらいで頑張りましたからねぇ」
「なにそれ怖い」
短期間で
ただ、自分も今後は
「ところでアルフォンス。これはどうやって運び出すんじゃ?」
「ああ、それはこうするんです」
アルが合図をすると、近くで待機していた
これはデルヴァンクールの
「よし、では……」
完全に天井が取り払われたので、アンブロシウスはさっそく
本来ならば安全なことを確認してから乗せるべきで、『では……ではないです!』と誰かがアンブロシウスを取り押さえなければならない。
ただ、それを止められそうなアルは既にジルバヴェールとの連携のためにガイスカやオルヴァーと共に外に出ており、止められそうな人物が居なかった。──となると、後はもうアンブロシウスの天下だ。悠々と艦橋に歩いて行ったアンブロシウスは中央に設えられた艦長席にどっかりと座りこみ、周囲を眺めながら一言『悪くない』と笑みを浮かべる。
「お待たせしましたー。……あれ、先王陛下は? ……乗った? 艦長席から動く気配が無い?」
アンブロシウスが勝手に
「なぜ鎧なぞ着ている?」
「失敗した際に先王陛下を脱出させるためです」
「おぬしも大概心配性よの……。実験前に辛気臭い」
アンブロシウスのため息に『先王陛下が楽観的過ぎるんです』と言いかけたが、なぜだかカザドシュ砦の方向から誰かが同志を見るような気配がしたのでそれ以上言うのを止めた。
そして、全員が配置に着いたことによっていよいよ
「ジルバヴェールからの鎖、接続しました」
ジルバヴェールから延びる数本の鎖を
「レビテートシップ、発進せよ!」
アンブロシウスの大声が伝声管まで響いたのか、
「エーテリックレビテータ正常値! 浮き上がります!」
「計器、問題ありません!」
「こちら動力室、異常なし!」
「こちら見張り台、そのまま浮上。繰り返す。そのまま浮上せよ。間違ってもブローエンジンを動かすなよ?」
各所から聞こえてくる報告と共に上昇する
だが、その心配に反して
「エーテル流入中止。現在の高度を維持せよ」
「動力室了解」
「ジルバヴェールから蒼い発光を確認。動作試験開始します」
ジルバヴェールと同じ高度に至った
***
「えー、以上を持ってレビテートシップの起動試験は完了とします」
『ヒャッハー!』
デュフォールの商業区では
「まさか初見で成功してしまうとは……おかしい」
「ほんとだよ。俺達が一発で成功とかおかしいよ。絶対揺り戻しが来るよ」
「おぬしら、普段からどんな開発しておるんじゃ?」
「爺ちゃん、こいつらにとって失敗や事故は日常茶飯事だから仕方ねぇよ!」
そんな酒場の隅では果実水に口をつけながらアルとバトソンが起動実験が何事もなく成功したことに恐怖していた。その対面では今回の宴会のスポンサーであるアンブロシウスが2人の様子を訝しみ、その横で上機嫌に酒をかっ食らっていたエムリスがクシェペルカでの開発の様子を思い出しながら豪快に笑っていた。
常に技術の最先端を往く彼らにとって、初見で成功という物は存在しないも同然だった。それが例え『
それが蓋を開ければふらつきもせずに飛行し、途中でアルの書いた設計書通りに改修を行ったカルディトーレに乗ったエムリスや技術検証に郊外に出ていた2個小隊を乗せてもジャロウデク王国の
自分達の今まで行ってきた開発に関しての戦績を鑑みて、揺り戻しを不安視しない方がおかしいのである。
「まぁ、良いではないか。成功したのだから……して、あのレビテートシップだが何に使われるようになるんじゃ?」
「何に使われるってそりゃ……何になるんでしょ。戦闘? 輸送?」
アルのか細い声に少し前まで騒いでいた
そう、今回の
「今の状態でもシルエットナイトを抜けば輸送用になるよな? ……あー、でも輸送と割り振るならばもうちょっとスペース広げる余地があるか」
「銀鳳騎士団の人達。特化したやつ作りたいから知恵貸してくれ」
「お前ら、仕事だ仕事!」
次に作る
「ところでアルフォンス。あの実験で使用したレビテートシップなんじゃが……出来るのであればおぬしの考える戦闘用に仕立てることは出来んか?」
「出来なくはないと思いますが、物騒ですね」
『戦闘用』という言葉にきな臭い物を感じたアルだったが、アンブロシウス曰く
その相変わらずな即決ぶりにバトソンは『やっと国に帰ってきたって実感したよ』と変な感動を覚え、アルは『任務継続かぁ』とボスを倒したと思ったら裏ボスが現れた時の主人公のような心境に浸っていた。
「まぁ、そう言うな。ほれ、わしはおぬしとアレについてのことは賛成しておるんじゃぞ? リオのやつもそれについて頭を捻っておるらしいが、わしがなんとかしてやるゆえ……な?」
『アレ』という訳の分からない言葉にアルは首を傾げる。その反応に快濶に笑ったアンブロシウスは、『口が滑りすぎたわい』と言いながら席を立つと
「実はな……。俺は再びクシェペルカ王国へ大使として派遣されることになった」
「それはまた重大な案件ですね」
大使──国の代表として相手国に赴く大役にアルは、『殿下が暴走しなけりゃ良いけど』と一縷の不安がよぎったが、エムリスには留学や先の
「で……だ。大使1人で行くのも恰好がつかないだろうということで供回りとしてキッドを連れていくことにした」
「妥当ですね。戦闘力やシルエットナイトの操縦センス。殿下が動かせる範囲を考えると、キッド以上の人材は居ないでしょうし」
「当然のように自分は当て嵌まらないって顔してやがるな」
つまらなさそうにアルのことを睨むエムリスに、アルは『当然でしょ』と答える。今でもこのようなくそ忙しい状況なのに、
そのことを説明すると、エムリスは『まったくもってつまらん!』とやけ気味に横に置いたジョッキの酒を飲み下す。そして、酒臭い息を吐いてからアルに『今度、キッドにこの話を持っていくから付き合え』と命令した。
色々やることが存在するアルは一瞬だけその命令を断ろうとするが、キッドもキッドで自分の考えに整理が付けてなさそうな気がするので、幼馴染として背中を押すことぐらいはやろうとその命令に静かに頷く。
「ところで先王陛下が言ってたアレってなんです?」
「あー……。手紙の運搬のことだろ」
「なんですか? その長い間は。……まぁ、良いですけど」
明らかに何かを長考していたエムリスだったが、アルは特に気にすることなく設計の熱が入りすぎて人が乱れ飛ぶ酒場の中央の席に足を向ける。ただ1人残されたエムリスは、内心で『あっぶねー』と冷や汗をかきながらアンブロシウスの言っていたアレ──『フレメヴィーラ王国とクシェペルカ王国共有の騎士団を設立する計画』のことをアルには漏らさないよう、周囲に徹底しようと決心した。
***
そして、激動の起動実験から数週間がたった。既にジルバヴェールは砦に戻り、
あの後、ガイスカ率いる第1工房は『
またしても
「それでは、戦闘用としてどんな改造するか決めたいと思いまーす」
ガイスカ率いる第1工房の
戦闘用と一言に言ってもその運用は多岐に渡る。直接的な火力支援もそうだし、魔力の節約のために現地まで運んで
「あちらではどのようなことを行ってたんですか?」
「基本的に輸送がほとんどですね。後は上からカタパルトで岩を撃ってきたり、法撃してきたりとかですね」
「それだとシルエットナイト頼りになりますね」
ジャロウデク王国が使ってきた主な
たしかにジャロウデク王国の行っていた運用法は
しかし、このどちらかを強力にするという運用法は仮想敵が人間である西方だけでしか使えない。なので、アルはフレメヴィーラ王国で使用される魔獣に対しての戦略を
「僕達はシルエットナイトとレビテートシップ両方を強くするようにします」
「……となると?」
一言つぶやいたアルは、周囲の
船体の各所には実験用の
「戦闘用なので、船倉はシルエットナイトが動き回れる最低限の狭さで良いかと。代わりに艦首には大型シルエットアームズによる攻撃能力を付与させます。機動性も上げるためにブローエンジンではなく、マギウスジェットスラスタにも変更します」
「この箱は何ですか?」
「魔力供給用の箱ですね。中にクリスタルプレートを詰めて船外に投下。作戦行動中の機体やシルエットアームズの魔力を回復するのに使用します」
この改修は少し前にカルディトーレの改修を行っていたメンバー達が作成していた機体を基に設計している。
作戦開始と共にカルディトーレが降下し、法撃や近接戦闘によって魔獣を駆逐。そして、橋頭堡を確保した段階で
また、魔獣の数が多いといった不利な状況下では
アルの説明によって
「問題は……これだけ大掛かりな物を搭載するのであれば、エーテルリアクタは2つじゃ全然足りません。せめて4つ……5つは欲しいです」
アルは自らで自分の考えた設計に対する問題点を指摘する。
一般的な
そして、そんな改造をすると次の問題として挙げられるのが『お値段』の問題である。戦闘用としての改造のために
「推進装置はブローエンジン。機銃も最低限にして、主な近接防御はウィザードスタイルに任せましょうか。艦首シルエットアームズも中止で……。地上へ何時でも魔力供給の基地を作れるという利点だけでもセールスポイントになるでしょうし」
「それぐらいなら訓練入れると2週間もあればいけそうですね」
セールスに必要な最低限の手間で分かりやすい効果が狙える部分だけを改修しようと方針を固めたアルに、
ただ、ここで素直に引き下がるほどアルの中に存在するロボット魂は素直ではない。1日毎に
***
「今日はマギウスジェットスラスタを追加した重装甲オプションです。ここのフレームで武器を固定し、前に突き出したまま相手に突撃することで圧倒的質量をぶつけることが出来ます」
「とうとうレビテートシップの進捗も話さなくなったね。まぁ良いけど……」
相変わらずカルディトーレの改造案を持ってくるアルにオルヴァーは『
「あ、そうだ。先王陛下が言っていた現場への投入の日取りが決まったよ」
そう言ったオルヴァーが別の引き出しから便箋を取り出した。それを受け取ったアルがしげしげと内容を見ると、どうやら近日中に魔獣の巣を潰す大掛かりな作戦に
『アンブロシウス・タハヴォ・フレメヴィーラ』
『エルネスティ・エチェバルリア』
『アデルトルート・オルター』
「過剰戦力甚だしいわぁ!」
そこから導き出される『いつもの光景』にアルは叫ぶ。
いくら大規模といってもイカルガに出張られると
ただ、生命を賭けた戦いゆえに増援としては非常に心強いのもまた事実。『今回のお披露目は厳しそうだな』という考えを漏らすアルに、オルヴァーは『だから、いざとなったら投入するような予備人員として割り込ませたんだよ』と事前にリオタムス達と決めていたことを話す。
「エルネスティ君が戦場に突っ込むのは予想以上の被害が出て殿をする時。あのイカルガの性能ならそこら辺の魔獣も物の数じゃない……だろう?」
「そりゃそうですね」
あのセッテルンド大陸一、頭のおかしい性能や操縦難易度を誇る欠陥機ならば、例えベヘモスが出てきても返り討ちが出来るだろう。
ただ、エルと同じ性質のアンブロシウスに至ってはどのような行動を起こすのか分からない。もしかしたら『小型魔獣1点で決闘級2点な!』と最前線へ突進することも考えられるので、アルはオルヴァーに今回の作戦の主旨をちゃんとアンブロシウスへ伝えておくようにお願いする。
「アルフォンス君。それがどんなに困難な事か分かってる? あの人は火が着いたら止められないんだよ?」
「大丈夫。行けます行けます」
何の根拠もない言葉を言いながら、アルは恨みがましい瞳を向けるオルヴァーを無視して部屋を出る。そのまま所長室がある建物から出ていくと、さらにその足でデュフォールの外へと出ていった。
デュフォール郊外にあるエアポートでは、カルディトーレ2個小隊がそれぞれ訓練に勤しんでいた。その上空には戦闘用に改造した
「皆さん、お疲れ様です」
「アルフォンス殿! もう報告はよろしいので?」
声に反応したカルディトーレの1機が駐機体勢を取って胸部装甲を開くと、1人の男が胸部装甲の内側に新たに取り付けられた
「いかがですか? 訓練の程は」
「技術の進歩と言うのは目まぐるしい物だと実感しております。同じ訓練でも練度が上がることでまた違った成果を実感できる。正直、毎日が発見の連続ですよ」
上機嫌になりながらアーニィスは先ほどから自身の横で左右に揺れている
そして、ヨーハンソンが地上に巨大な船体を降ろして中から
本来ならば操船には騎士を使うところなのだが、『未だノウハウが固まってない以上は
そんな彼らに、オルヴァーから伝えられた『本番』の日付を伝えたアルは『準備は?』と問いかけた。
「ヨーハンソンは問題ないです」
「こちらの小隊も問題ありません」
ヨーハンソンを動かす
ヨーハンソンは今回の作戦の要であり、仮に敗走するとしても絶対に落とされるわけにはいかない。彼らには事前に『撤退タイミングについての裁量』を与え、さらに『撤退時の動き』も訓練に取り入れているのでなんとかなると踏んだアルは最後にアルヴァンズに身体を向ける。
「アルヴァンズの皆さんは問題ありませんか?」
「ええ、最新型のカルディトーレの習熟も完了していますし、オプションワークスも我々の適正に合わせてくれたものを作っていただき感謝します」
アーニィスの礼にアルは『趣味ですから』と、エルと似たような言葉を吐き出しながら彼らのカルディトーレを見る。彼らのカルディトーレは、いわばアルがヨーハンソンの改造中に行った趣味を取捨選択して取り入れたカルディトーレの新しいバリエーションである。
全ての機体には胸部装甲の内側に
アルヴァンズで1,2を争う剣技を持つとエドガー経由で聞いたアーニィスの機体には、
ツーヴァの機体には彼からの要望でカルディトーレを全体的に軽量化させる調整となった。
ただ、それでは剣や槌といった近接装備が持てないだろうと、アルは腰に『コの字型』をした柄の平行な2本の枠の間に2本のグリップが渡されている奇天烈な武器。──アルの前世では『ジャマダハル』と呼ばれる武装を用意した。
ただこの武装にはとあるギミックが隠されていた。グリップを握りこむことで刃の結合部が外れ、接合部の後方から
ただ、この武装が一番誤作動が多くて調整にかなりの労力を伴う問題児だった。しかし、今ではその兆候すらも見られず、ゆくゆくは一般的な装備群に属するのではないかと噂されている。
最後にイドラの機体なのだが、彼の『基本が一番ですから』という熱い言葉に従って全ての機体共通の改造以外には何の追加もされていない。これにはアルもちょっと悲しそうな顔をするが、『無理強いして扱いきれないのが一番悲しいですからね』とすぐにイドラの意見を尊重する。
「しかし、まさかこれほどデュフォールが大事になっているとは思わなかったがね」
「僕もまさかアルヴァンズが招集されるとは思いませんでした。……おかげで試作品が試せるようになったのは嬉しいことです」
アーニィスが昔を思い出すような口調で放った言葉に、アルは機嫌良さげに返答する。
アルは知らないが、アルヴァンズはエルフの隠れ里を守護する秘匿部隊である。ゆえに人員は限られているので滅多な事では表に出ることはない存在だ。
それがなぜこうしてデュフォールに来ているのか。それは、銀鳳騎士団が開発したツェンドリンブルや
これらの高速移動が可能な
そんな情勢を鑑みたオルヴァーが『試作品のテストと新戦術の検討』という名目でアルヴァンズを招集。カルダトア・ダーシュの件もあってかアーニィスも乗り気で自身を含めた小隊編成でデュフォールに向かった。
ただ、彼らを待っていたのは『試作武器だと思っていたのが、カルディトーレの改造品+試作武器』だったり、『新しい陣形の考案だと思っていたのが、空飛ぶ船と言う面妖な物体から鎖を頼りに降下』という予想より遥か斜め上となった作業内容だった。
それを聞かされたアーニィスを含めた小隊全員が、『
閑話休題
「さて、本番までオーバーホールを行わなければならないので日程を上げておいてください」
「了解です」
言いたいことを全て終わったアルは
その数日後、デュフォールは再び奇怪な物の登場によって少なく無いどよめきが起こる。そのどよめきの中、奇怪な物──『球体に申し訳程度に四肢がくっついている
「あんなものを浮かべて喜ぶか! 変態め!」
最近めっきり寒くなってポンポン痛いです