「ディーさん、つかぬ事をお聞きしますが」
「今、つかぬ事を聞くタイミングじゃっ! ないと思うっ! んだがっ!? ……ふー、なんだい?」
飛び掛ってきそうな
真正面に飛び込んでくる
この瞬間にも後ろにある空白地は
「本当につかぬ事なんですが、近接戦闘で剣を振るった時に思った以上に踏み込んだ感覚は無いですか?」
「この機体でかい?──いや、そんなことはないなぁ」
「大副団長君の機体だけなら全然つかぬことじゃないんだけど。……引き返す?」
アルの言葉に機体トラブルを真っ先に疑ったヘルヴィだが、アルは引き返すことを躊躇う。今から戻ると時間がかかりすぎるうえに余計な被害が出るだろうし、仮に機体トラブルだった場合は法撃戦を主体とすれば問題はないからだ。
ただ、ほんの少しのズレの原因が分からない。いわば、歯の奥に物が挟まったような不快感をなんとかして取り除きたいという一心である。
「いや、その機体を作ったのはラボの人間とアルフォンスだろ? 俺達に分かるわけがないだろう」
ただ、ニキチッチを作ったのは
「そういえば、君は近接格闘戦をする場合はどうやってるんだい?」
「どうやってとは?」
「思い出してみたまえ。パッチワークに始まってトイボックス・ハーミットまで続いていた君の戦い方は、主に少し浮きながらの高速戦闘じゃなかったかい?」
「そうですね」
「だからじゃないかな? 浮きながらだと踏ん張りが利かないと思うんだけど」
「…………あっ!」
流石は銀鳳騎士団時代に共に戦った時間が比較的多い間柄。少し考えただけでアルの感じた違和感を看破した。
そう、アルは常時『浮いていた』のだ。なまじ、『わーい。
騎士たるもの、行軍中に天気が変わることも十分にあり得るため足元の状態の確認とそれに伴った操縦方法は基本の『き』である。しかし、思い返せばパッチワーク時代からホバーで荒野を走る死神の列に参陣していたアルはあまり地面を歩いての行軍は稀で、かつその状態で近接戦闘なぞ両手で数えるぐらいしか無い。
そんなに放置していれば学んだことも1.2の.ポカンとしてしまっても致し方ないことだろう。
「謎に落ち込むのは分かったが、ここでマギウスジェットスラスタは切るなよ? 最悪、転ぶぞ?」
「やらかしてたのか……騎士暦数年なのに……やっちゃってたのか……」
やらかしの大きさと気付かなかった己の無知加減に、アルの心は進行方向とは真逆に向いていく。ただ、ここで
そんな彼らの進行方向には、近づいたことによってさらにその大きさが増した
『女王の脚に踏まれる』という一定の層には受けるかもしれないシチュエーションだが、物が物である。ペシャンコにされたくないとそれぞれは
「魅惑的だが、そのにょっきり伸びた足は邪魔だね!」
「アレに当たればフレキシブルコートでも危ういな。注意しろ」
エドガーとディートリヒは手始めとばかりに脚による踏み潰しを掻い潜り、彼女の脚に剣や盾の殴打という近接攻撃を仕掛ける。だが、彼らは知らないが彼女の脚の外殻はエルの拵えた三色装備に格納されたビーストスレイヤーによる一撃すらも意に介さない防御能力を誇っている。
「頭を狙います」
「手伝うわ」
それならば法撃はどうだろう。アルとヘルヴィはナンブ改による法撃を開始する。
狙いは硬そうな脚ではなく頭部。これならば比較的ダメージを通しやすく、なおかつ痛みによる注意を引けると法撃を集中させるが、残念ながら旅団級に属される魔獣の身体強化を突き抜ける火力はナンブ改には無かった。
「ならば、巨大兵器破壊の心得! その壱を使わざるを得ません!」
エルと履修した『巨大兵器破壊の心得』に従い、アルはエクスワイヤ・チックを展開。脚の節をねらうため上空を大きく旋回する。
前世では生物学といった高尚な教育は受けていなかったので、『巨大兵器の関節が弱点とかアニメの中だけの世界だろ』と考えていたアルだったが、実際に設計に携わって初めてそれが間違いだと気付いた。
その間違いに気付いたのは初期型のカルディトーレが銀鳳騎士団に来て間もない頃。材質のグレードを上げるのではなく、魔法の観点から装甲をガッチガチにすれば安く強力な
魔力に関してはツェンドルグからの技術を用い、
すると、なんということでしょう。今まで柔軟に動いていたはずのカルディトーレが突如、彫刻のように動かなくなってしまいました。
理由は明白。強化魔法で関節の動きを固めてしまったのだ。
関節が硬いとそれだけ動かす力を必要とするので、従来以上に駆動系──この場合は
なお、この事態を知ったエルは『あれ、アルってアス○ロン知らないんでしたっけ?』と勇者が魔王を倒しに行くRPGの呪文を参考資料にアルを特別授業に招待。これにより、アルは柔らかい関節を狙う必要性と共に苦々しい黒歴史を得た。
「あの頃は若かったですねぇ」
未だ若いのは置いておくとして、唐突に黒歴史を思い返したアルはようやく旋回を完了すると
このまま撃ち続ければ脚の1本は使い物にならなくなると確信するアルだったが、森の中から飛来するいくつもの棘がエクスワイヤ・チックの外装に命中した。
「……っつお!? とっ……った……いっ……セーフ!」
「やっぱり大副団長君の言うことは当たってたわね」
被弾したことによって崩したバランスをなんとか持ち直し、無事に地面に着地したニキチッチ。横に居たヘルヴィはアルの機体に突き刺さったいくつかの棘を指差すと、突入前に空中から強襲しなくて良かったと安堵の息を漏らす。1匹1匹は大したことないと思っていた
「簡単にはいかないか」
「だけど、こっちに意識を向けることは出来た。後は撤退しながら誘導すれば……って厳しいね」
アルの言葉を代弁するようにエドガーがやりにくそうな声を上げ、ディートリヒはニキチッチ小隊の方向を睨んで威嚇するような仕草をする
アル達の試算では、少なくとも
ただ、少々
「仕方無い、やりましょ」
「では、ディーさんを最前衛。その後ろは僕とヘルヴィさんで、最後はエドガーさんで」
ただ、そんな状況で悲観して現実を受け止める彼らではない。出来ることをやり通すために陣形を組み治し、一気にトップスピードに持っていくようニキチッチの脚を撓ませた。
そんな時、どこからともなくアルの名を呼ぶ声が聞こえてくる。森の奥地でこのような声が聞こえること自体不可思議なのだが、アルはエドガー達に周囲の警戒を任せるとニキチッチの首を左右とついでに上下に向ける。
すると──居た。『アルフォンス副団長閣下ー!』と叫ぶ1個中隊分のトゥエディアーネの姿が。
特徴的な機体色やアルのことを『閣下』と呼んでいること、そしてその声のことを良く知っていたアルの顔はたちまち喜色に塗り替えられる。
「紫燕騎士団です!」
「嘘! なんでこんなところに!?」
棘と盾がぶつかる音を引き連れ、トゥエディアーネ達はグングンと
なんと、自爆したのだ。1発1発は大した威力ではないが、そこかしこから爆音が轟く様にアルはまるで空爆地帯に放り込まれたような錯覚を覚えた。爆発による破壊力や
「戻ってくるので、その時に掴まってください!」
キヴィラハティはそんな言葉を残してさらに森の奥まで機体を進ませる。まさか迎えが来るとは思わなかったアル達だが、この機をむざむざ逃すつもりはないとエドガー機以外の機体は重量を軽くするためにサブアームに握らせていた装備だけを投棄する。
しかし、剣などといった装備を数点捨てたぐらいでトゥエディアーネがニキチッチを運べるとは思わなかったヘルヴィがアルに問いかける。
「でも、このまま連れて帰ってもらえるほどあの子って力あったかしら」
「ひとまず引き上げてもらうだけです。その後は自分達で飛ぶので、今からエーテル供給をしておいてください」
一旦引き上げてもらうだけと言いながらエクスワイヤ・チックにエーテルを充填していくアル。その間も激しい攻撃がニキチッチ小隊を襲っているのだが、先の攻撃で
そうこうしている内に再びトゥエディアーネが舞い戻ってくる。これも先ほどのように
勝負は一瞬。仮に1機でも取りこぼせば、その分旋回しなければならないので激しい対空砲火に晒される時間が多くなる。盾を捨て、手を伸ばしてきた4機のトゥエディアーネでどの機に引っ張り上げてもらうか事前に決めたアル達は、アルの『3……2……1……今っ!』という掛け声と共に簡易
それぞれの
ただ、せっかく誘い込んだ獲物を逃がさないと
「盾持ちはそのままカバー! 棘を通すなよ!」
「分かってる」
「副団長閣下、ご無事で」
「ありがとうございます。ニキチッチ各機は射出したラーフフィストを投棄、単独飛行に移ってください」
地上からジワジワ浮き上がると
既にエクスワイヤ・チックの
無事に飛行に成功し、心に若干余裕が出来たこともあってか全員は『そういえば』という心の声と共に
「やっこさんは…………よし、良い子だ」
「このまま法撃で挑発しながら誘導します」
こちらの方を見ながら煩い鳴き声をあげる女王様の姿にディートリヒは口角を上げ、その横でアルはヘルヴィと共に手に持っていたナンブ改で
そんなチマチマとした攻撃が気に食わないのか、周囲の木々を地上を進む
魔獣愛好家の目からすればまるで海辺でキャッキャウフフしているかのような追いかけっこに見えるかもしれない動きで彼らは森の入り口へと
そんなこんなでやっと森を抜けた彼らを大勢のカルディトーレが待ち構えていた。
それぞれ戦線を維持しているそれぞれの騎士団から少数が選別された2個中隊ほどの戦力。彼らは
「法撃開始!」
モルテンの指示に合わせ、数多の法弾が
そんな恐るべき体力に法撃を行っていた部隊のそこらから動揺が走る。──が、このタイミングで指揮所よりもさらに奥に鎮座するイズモの甲板からイカルガによる長距離狙撃が実施される。
馬上槍を思わせる法弾が非常に強力な熱波を振りまきながら
その光景に周囲は『やったか!』とある種の呪いの言葉すら発していないものの、戦いが終わったかのような雰囲気を醸し出していた。
(うーん、やったかって言いたいですが。多分やってませんよね。中で爆発してませんし)
そんな雰囲気の中、アルは未だ戦いが続くと確信する。いつでも動けるよう、近くに設置されていたマナボックスで消費した魔力を補給し出した。
アヴェンジャーの通常駆動。着弾した位置に大爆発を起こす法撃パターンなのだが、実際の狙いは魔獣の硬い外殻を熱で貫いてから内部で爆発させてダメージを与えることにある。
その『遅延』を行う
その性質上、
だが、今回は顔面付近で大爆発しただけ。つまり、『異常系な結果』である。
「倒せていないだと……」
「そんな……」
「どうしろってんだよ。あんな化け物」
顔面に大火傷を負ってはいるが未だ立っている
ベヘモスに比べれば一回りほど脅威が下がるが、
だが、騎士を束ねる存在であるモルテンは悲観的な空気を取り攫うべく、彼らを鼓舞しながら次なる一手を指示する。
「ひるむな! ハードクラストバンカー用意!」
モルテンの声に合わせて後方から2機1組のカルディトーレが計4組現れる。彼らは
これはカルダトア4機の機動性を潰した状態で突撃させるという現在の
サイズダウンの代償として少々威力は低下したが、従来のように4機で敵の攻撃に怯えながらえっちらおっちら運ぶことは無くなったのは現場の
「右! 左! 一旦止まるぞ!」
「バっ! 横だ! 右右!」
当然、
やがて全組が
だが、忘れてはいけない。
魔獣の大きさというものは体当たりなどの質量攻撃もさることながら、巨体を支えるために強力な強化魔法を常時展開している。ゆえに『大きければ大きいほど破壊力が増し、硬い厄介な生物』である。
「は!? 皹だけ?」
「なんて硬いんだ!」
そんな時、彼らは見てしまった。
もともとの大きさならばもう少しまともなダメージを負わせることが出来たかもしれないが、あの荒れ狂う魔獣にもう一度──今度は回避行動もままならない兵器をぶつける気力は彼らには無かった。
それは他の
幸運なのか定かではないが、
そんな中、アルはジョーカーを切る決意をする。
「エドガーさん、赤・蒼・蒼」
「了解した」
エドガー機の
「やれやれ、また大団長に頼らざるを得ないとはね」
「増援は呼びましたが、まだまだ時間を稼がなければならないですよ? ならば、"呼んだけど頑張ったらイケた。"って言い訳するのも悪くないのでは?」
自分達で出来そうだったことだと思っていた仕事がいつの間にか膨らみ、上司の手を煩わせなければ完遂出来ない状況に陥った新人のような心情を吐露するディートリヒ。しかし、アルは逆転の発想を彼に授ける。
今のイカルガの状況は分からないが、アディがアサマに乗り込んでいるのでまずは彼女と合流するのに少々時間がかかる。それに加え、カササギを取っ払った状態で狙撃をしていれば換装作業も時間が掛かるので、事が上手く運べば『遅かったじゃないか』とエルに言うことも可能であろう。
「たしかに増援を頼んだだけだね。今すぐ引き継ぐわけでもない」
「そうです。"弱らせるのはいいが──別に、アレを倒してしまっても構わんのだろう? "ってことで」
「なぁヘルヴィ。アルフォンスがどんどんディー化して来てて怖いんだが」
「どこで教育方針間違えたのかしら」
ニキチッチの顔を見合わせつつ、とてつもなくフラグ臭を漂わせるセリフを肴に笑いあう2人。その2人の横で、ある意味では副団長の教育を担っていたエドガーとヘルヴィといった保護者ズが呆れた調子で並び立つ。
こうなってしまったディートリヒは飛び出していくし、あの流れではアルも飛び出していくだろう。
今や、遠/中距離に重きを置いていた副団長も徐々に弱点である近距離の経験値が溜まりつつあるので、ディートリヒは別にしてもあの大副団長だけはサポートはしなければならないと心に決める。
すると、エドガー達の考えの通りにディートリヒとアルは少しばかり士気が低下している状態のカルディトーレ達の間を縫い、瞬く間に最前線へと躍り出る。
「ディーさん、脚の節を狙いましょう」
「そうだね、まずは堅実に削っていこうか!」
巨体を支える脚から繰り出される
しかし、まるで鋼を相手にしているかのような手ごたえと轟音。そして粉々に砕け散った
「っ、ここも硬いとはね!」
「いいえ、外殻よりも傷がついてます! このまま攻撃を!」
ディートリヒの後に切りつけたアルの
見切り発車しすぎたことを恥じながらアルとディートリヒはどうするべきかと考えるが、『もはや徒手空拳で戦うしかないんじゃないか?』という結論しか出てこずに困り果てていたところ、彼らの横を朱色の襟巻きを装備した異色のカルディトーレ3機が通り過ぎていった。
一歩──それも数cm、数秒誤れば死という代償を支払うことになる死合い場の中を先ほどのアルやディートリヒが行ったように攻撃をかわしながら突き進んでいった彼らは、装甲という犠牲だけで
「ぬおおぉぉっ!」
先頭の1機がハンマーを振りかぶると、気合の入った声と共にハンマーの後ろから爆炎が生じる。その反作用を用いた痛烈な一撃は、
一撃を見舞ったカルディトーレがハンマーを再び担ぎなおして後退すると、その機体と入れ替わる形で2機のカルディトーレが剣と槍を前に突き出しながら前進する。
「騎士団長に続け!」
「あぁ!」
ハンマーの衝撃で一時的に動きが緩慢になっているとはいえ、いつ体勢を立て直すかも分からない魔獣相手に2機はそれぞれ持った武器を大きくなった皹に突きこんでから捻り上げる。中の柔らかい肉の部分がかき回されたことで
「モルテン騎士団長!」
「すまんな、少々準備をしていた。とりあえずだが、受け取ってくれ」
ニキチッチ小隊と合流したモルテン達は自らの機体をニキチッチに背を向けるように立たせると、サブアームに掴んだ武器を差し出すように動かす。本来であれば救援と補給で喜ぶべきなのだろうが、1個小隊が持ってこれるだけの装備を手にしても
「ありがとうございます。ですが、これだけでは……」
「準備をしていたといっただろう。……おっと、そろそろ離れたほうが良いな」
せっかく救援と補給をしてくれた手前、申し訳なさそうにアルがそのことを言う。しかし、モルテンは指揮所辺りから放たれた赤い3発の法弾が空に舞い上がるのを見ると、全員に『巻き込まれるぞ』と警告しながらその場を離れるように指示を出す。
モルテンらの登場から事態が矢のように流れていくために困惑していたニキチッチ小隊だったが、とりあえず自分達よりも場数を踏んでいるモルテンの指示に従うように後退を始める。
ただ、後退するのを
その時だった。
そこには先ほど飛んできた数本の剣が可愛く見える量の武器が、天から降る雨の如く彼女のほうに落ちていく光景が広がっていた。
「始まったか」
「モルテン騎士団長、あれはなんですか?」
「ん? 君の出してきたあの……なんだ?」
「臼砲ですよ。あれにシルエットナイトの武器を1門につき1つ詰め込んで発射させてます」
元々は丸く削った石や金属の弾や瓦礫を大気の魔法によってと奥に飛ばして魔獣を撃退する
ただ、錬度や臼砲自体のつくり込みが甘い部分があるので少々狙いがずれているが飛んでくる武器の物量に
「いやぁ、なにがどう作用するか分からないものですね」
「武器についてはこの戦いに参加している騎士団の補給品から出ている。こちらから要請すればすぐに届けてくれるだろう」
人間万事塞翁が馬というのだろうか。自身の行いが思わぬ助けとなったアルは、武器がそこら中に散らばった戦場にニヤリと笑う。手始めに近場に突き刺さった剣を地面から引き抜いてサブアームにつかませた彼は、中隊規模となった戦力に突撃指示を出す。
「じゃあ、武器も手に入ったことですし。行くとしましょうか」
そう指示を出したアルは一直線に
おそらくこの戦闘こそこの戦いにおける最終局面。そう確信した中隊はそれぞれの獲物を手に前方を行くアルの後を追った。
【連絡】
3月にかなり忙しくなるので2週間に1話(3月は2話のみ投稿予定)のペースとなります。
次の投稿予定は12日となります。
空爆
射出するショートスピアを飛竜戦艦の装甲に風穴を開けた徹甲榴槍(ピアシングジャベリン)タイプに換装したことで空爆が可能となった。地面に突き刺さった後に爆発することで広範囲攻撃を可能だが、高度や速度の調整が難しいので一部の者達しか成功していない。
なお、思っていた以上の爆発能力だったのでキヴィラハティ他、救出部隊は『大丈夫だろうか』と一瞬不安になったのは、ここだけの話。
臼砲
本来はラッパ銃みたいに瓦礫などを散弾のようにと奥に発射するのに使用するが、現場判断でシルエットナイトの武器を遠くに飛ばすことに成功。
『現場はね、開発者の意図と全く異なる使い方をするんですよ。だから、モンキーテストが必要なんです。助かりましたがね』と、後に某騎士団副団長は語る。
ハードクラストバンカー
サイズダウンしたことでシルエットナイト2機で運用できるようになった改造品。まだ改善点がある内に改名は面倒くさいということで呼称はそのまま『ハードクラストバンカー』。
欠点としてはサイズダウンによる威力低下なのだが、そこらへんの魔獣ならば問題なかった。ただ、相手が悪かったのである。
主人公やその周りが次々と新機軸を思いつくのも好きだが、この世界の住民も負けず劣らず色んな物を生み出していくのが大好き侍の作者がねじ込んだ一品。