銀鳳の副団長   作:マジックテープ財布

183 / 200
決闘後の処理は消化試合みたいなものだと感じたので、かなりSKIPしました。申し訳ない。


146話

 決闘が終わった後、様々なことが起こった。

 決闘直後にイサドラが浮ついた表情で『俺の……俺の……』と呟いてはフリーズ。その後は突如いつも通りのテンションに戻って『じゃあアルは私の物ね!』とアルの背中をバシバシ叩く姿に練兵場に集まった一同は生暖かい視線を送っていたり、エザール元辺境伯の脱走があったりと本当に様々なことが起こったのだが、要約すればエザール辺境伯という獅子身中の虫の排除やソードマンというエース機やティラントーの回収という臨時報酬を含めればクシェペルカ王国にとって得になることばかりであったことは間違いない。

 

 そんな決闘騒ぎから10日。長い空白期間の間にある者は脱走した末に水に愛され、ある者達は空へ旅立ち、そしてある者達は朝に朝食の支度をしているところを侍女兼護衛役の密偵に怒られながら、お世話になる国の長からの要請に従って準備を始めていた。

 本日は──そんなとある人間。アルフォンス・エチェバルリアという者の1日を見て行こう。

 

***

 

 デルヴァンクールの王城の一室でアルは目を覚ました。窓から朝日が差し込む気持ちの良い朝だったが、彼は非常にゆっくりとした速さでベッドから身を起こす。

 

「今日は珍しくおそようね」

 

「昨日怒られましたから。それに、イサドラもまだベッドじゃないですか」

 

 声をかけてきた人物──イサドラに対してアルは文句を言いながら支度を始める。

 ここで察して欲しいのだが、2人は同衾していただけでそう言った関係には未だなっていない。とんだチェリーボーイだぜ、と思われるかもしれないが未だ結婚式を挙げていないので下手に事が起こってしまった場合のことを考えてアルが拒否したのだ。

 

 なお、イサドラやマルティナからは『後々バレる』という説得の言葉。エレオノーラからは『何とかします』という現国家の代表的にシャレにならない言葉。アディからは『私はえるえるしてるもんね』という自慢げな言葉を送られている。

 なお、その席にはエルも同席しており、改めてセッテルンド大陸の女性は強いと感じた2人であった。

 

「そういえば、不審人物がメルバリ川で発見されたらしいですよ」

 

「怖いわねー」

 

「御二人共、若干棒読みですよ」

 

 着替え中の雑談をしていた2人に、イサドラの着替えの補助をしていた彼女付きの女中──という役割の密偵が呆れたように声をかける。周囲には同じように密偵でありながらイサドラの護衛兼世話役の女中が並んでおり、彼女達も同様なため息をついていた。

 

 ちなみに当然のように同じ部屋で着替えをしているアルなのだが、最初は脱兎のごとく逃げ出していた。しかし、そんな彼に対してイサドラが『別に逃げなくても良いでしょ』と同じ部屋での着替えを提案し、マルティナも『いつまでもそれでは困ります』と注意されてあえなく撃沈した。

 

 閑話休題

 2人が棒読みで話していた件の不審人物だが、お分かりの諸兄も居るだろうが例のエザール辺境伯である。彼はあの後、疲れているだろうとエレオノーラ手ずから葡萄酒が入った杯を渡されるという『栄誉』を賜りながらも、あろうことか地面に杯を投げ捨て、近衛騎士団の制止も敵わずに逃げ出したのだ。

 そんな彼が長い時間を経て、こうして『何故か』デルヴァンクールから少し離れたシルダ・ネリャクの堀として使われているメルバリ川にて魚の餌となって発見された。なんとも不可思議な出来事である。

 

「大人しく呷って貴族として果てれば良かったのに」

 

「全くです。貴族として名誉な死よりも生き残る方に掛けるなんて、我々を甘く見過ぎかと」

 

「イサドラ達が怖いんですけど。僕もヘマしたら魚の餌にされるんですか?」

 

 ここまで言って分かる通り、実行したのは密偵達である。あの時、仮にエレオノーラが渡した毒入りの葡萄酒を飲めば、彼はそのまま『辺境伯』として名誉ある死が保証されていた。これは長年辺境伯として国境を護っていたことによるエレオノーラの感謝の表れでもあった。

 

 ただ、彼はそれを拒否した。

 エレオノーラの行動はすなわち、『国からの対応』と同義である。それを拒否するのならばそれは国の面子に泥を塗ったこととなる。『身に着けていた衣装の布切れから見つかった爵位を表す認識票』以外は判別できなかった彼の有様から、新生ながらもクシェペルカ王国は一国の巨大な国家だということを改めて実感したアルはその苛烈さに怯えるが、密偵はただ微笑を浮かべるのみであった。──フフフ、コワイ。

 

「大丈夫よ。私を悲しませなければ……ね」

 

「ちなみに、悲しむ度合いは?」

 

「暴力は──アルのことだから理由があるでしょうし、逆に私が押さえつけるから大丈夫。何かに失敗したら──どうせ正直に話してくれるだろうから一緒に考えましょ。他のところで良い人を作ったら──貴方の指揮するであろう騎士団の全戦力で迎えに行ってから考えるわ」

 

 ツラツラと自身が考えるやられたら嫌な理由を指折り言いつつ、持ち前の『フレメヴィーラ魂(ハーフ)』で物事を解決する姿勢を見せるイサドラ。そんな彼女は着替えも途中でアルに近づいていき、ジリジリと彼を壁際に寄せて手を突いた。俗にいう壁ドンである。

 

「だけど、私を置いてどこかで死ぬのは許さない。必ず戻ってきて」

 

「了解しましたっ!」

 

 間髪入れない返事にイサドラは笑いながらアルの唇を己の唇と合わせる。その光景を遠目で見ていた密偵達は自身の主の強さを肌で感じると共に、『男女逆じゃね』という過去に誰かが思ったことをそのまま脳裏に描いていた。

 そんな激動の着替えも終わり、朝食もつつがなく終わった頃。ようやく彼らは本日の業務を始める。

 

「今日の予定は?」

 

「ナイトスミスとの打ち合わせ後、エレオノーラ様との特訓。そこからはガルラに乗ってイサドラ様とミシリエの視察ですね。向こうで1泊後、明日の夕方頃こちらに戻れるかと」

 

「そぅ、じゃあ陛下との特訓は私も見るわ。面白そうだし」

 

「実際にやると、面倒臭いことこの上ないんですがね」

 

 数日前からエレオノーラや密偵達との間で行われているとある特訓。正直、彼女が気安く出かけられる立場ではないことは分かっているが『それならば陛下も来れば良いじゃないですか』と何度も心の中で吠えるほどアルにとっては面倒この上ない特訓であった。

 

 さりとて、この後はお楽しみの幻晶騎士(シルエットナイト)開発の時間。未だ概念の説明なので開発には程遠いが、騎操鍛冶師(ナイトスミス)達とあーでもない、こーでもないとまだ見ぬ機体に思いを馳せることが出来る至福の時間だ。アルは若干夢心地でイサドラと別れると、一目散に近衛騎士団の工房へと向かっていく。

 

***

 

「それでは、昨日のお浚いとして制空圏の概念から行きましょうか」

 

『うーっす』

 

 近衛騎士団が利用している工房の中では黒板に文字や絵を描いたアルが制空圏の解説を開始する。

 

 なぜ、アルがこういった説明をしているのか。それはクシェペルカ王国の飛空船(レビテートシップ)に対する認識に起因する。

 クシェペルカ王国はジャロウデクを含めれば2番目に飛空船(レビテートシップ)の技術を手中に収めたわけだが、実は作る研究よりも墜とす研究に力を注いでいた。──というのも、デルヴァンクールに強襲してきた飛空船(レビテートシップ)の恐怖が未だ癒えておらず、また大西域戦争(ウエスタン・グランドストーム)で数多の飛空船(レビテートシップ)を沈めてきたことから空を往く船は騎操士(ナイトランナー)にとっていつでも撃ち落とせるよう準備する対象と認識してしまっていたのだ。

 そうして出来たのが拠点防衛用のレーヴァンティア・ガードナーであったり、法撃戦仕様機(ウィザードスタイル)砲兵仕様(アテラリー)をさらに研究した背面武装(バックウェポン)なのだが、このままでは飛空船(レビテートシップ)の量産や法などの制定が後手後手になってしまうと危惧したエレオノーラはテコ入れとしてアルを投入。その指示を受けて最初にアルが着手したのは飛空船(レビテートシップ)の利点や戦術を説明することだった。

 

 お誂え向きにそういった物はフレメヴィーラ王国で散々教えていたし、元々銀鳳騎士団と行動を共にしていたことが多かったゆえに近衛騎士団の騎操鍛冶師(ナイトスミス)達はどんどん『エチェバルリア化』が進行していく。

 そんな空についての解説も本日で最終日。既に皆、新しい機体に対する意欲も高まっているだろうことを肌で感じたアルは参加者に呼び掛ける。

 

「さて、皆さん新機体について意欲も十分だと思います。……どうでしょう、発表会でも」

 

「ルールはあるんですか?」

 

「シルエットナイトに関する物ならなんでも。補助装備、武器、はたまた新型のシルエットナイト、なんでも良いです。──が、レビテートシップや砦などの設計書といった物はご容赦を」

 

 『流石にないだろ』と笑う騎操鍛冶師(ナイトスミス)達だが、なんでもガイスカ曰くフレメヴィーラ王国の国立機操開発研究工房(シルエットナイト・ラボラトリ)で1回寝ぼけた騎操鍛冶師(ナイトスミス)が1回やらかしたらしい。ただ、これだけ念を押していればよほどの馬鹿でもない限りは持ってこないだろう。……メイビー。

 そういったわけで『チーム、単独どちらでも良い』という追加ルールと共に数日後と日程を設定し、コンペの開催を宣言したアル。やる気になった騎操鍛冶師(ナイトスミス)達にひとまずの解散を命じると、そのまま工房の奥の鉄くず置き場へと歩いていく。そこには説明会に参加せずに作業を行っていた数名の人間が居り、アルの到着に鉄くず──ソードマンの残骸から降りてくると、会釈をして挨拶をする。

 

 彼らは幻晶騎士(シルエットナイト)を組み上げる騎操鍛冶師(ナイトスミス)ではなく魔導演算機(マギウスエンジン)を担当する構文師(パーサー)で、かつ開発にはあまり興味がなかったことからジャロウデク王国のエース機であるソードマンをくまなく調べ尽くして欲しいというアルの要請でこうして作業を行っていた。

 

「どうですか?」

 

「エーテルリアクタとマギウスエンジンは回収しましたが、エーテルリアクタ付近からエーテルサプライヤの痕跡を発見しました。流用は止めておいた方が良いかと思います」

 

「マギウスエンジンの解析は?」

 

「そちらも並行して解析中です。ですが、途中でレーヴァンティアにはない記載内容がありまして」

 

 進捗を報告していた構文師(パーサー)から大きめな紙を受け取ったアル。広げて中身を確認すると、そこには言い方をマイルドにするとユニーク過ぎる書き方の魔法術式(スクリプト)の数々があった。

 内心では『もうちょっとコンパクトに出来るだろ』と遠いジャロウデク王国の方角を見つつも、アルはゆっくりと解読を行っていく。

 そうして数十分の格闘の末、この魔法術式(スクリプト)はサブアームの操作を受け持つ機能であることがかろうじて分かった。

 

 ただ、この魔法術式(スクリプト)。単純にサブアームの機能追加と思いきや、かなりの自由度を誇っていた。というのも、エルとアルの認識では量産機に搭載するサブアームの意図は魔導兵装(シルエットアームズ)追加装備(オプションワークス)を保持して簡単な動作を行うといった物だ。それ以上のことを可能としてしまうと、一般の騎士では自由度が高すぎて逆に性能低下を起こしてしまうのは、国立機操開発研究工房(シルエットナイト・ラボラトリ)が行った『サブアームを積載限界になるまでつけてみた』というどっかの動画サイトのネタになりそうな実験結果に載っていた気がする。

 

 だが、このソードマンから抽出された魔法術式(スクリプト)はどうだろう。カルディトーレやレーヴァンティアと同じくサブアームは2本だが、突きや薙ぎといった近接格闘にも対応できるようなかなりの自由度を誇っている。

 あまりにも自由度が高すぎてすっかりこの機体の元々の騎操士(ナイトランナー)を失念していたアルだが、ようやく思い出すと妙に納得した表情を浮かべる。

 

「あー、確か……あの機体って元々変態仕様でしたっけ」

 

「へ、変態?」

 

 聞き返す構文師(パーサー)だが、アルにしてもあの仕様は変態としか言いようがなかった。

 思い出されるのは全身に剣を付け、サブアームや両手から鋭い剣閃を放ってグゥエラリンデと対等以上に渡り合っていた元来のソードマン。遠距離はないと思いきや、剣を蹴り飛ばすという変態技量の持ち主ならば、逆にこの魔法術式(スクリプト)の追加は妥当なところだ。

 今回はあの辺境伯が乗っていたこともあって西方仕様への換装となっていたが、流石に魔導演算機(マギウスエンジン)を下手に弄った挙句に動作不備になるのは避けたかったのだろう。なんにせよ、他国のエース機の魔法術式(スクリプト)がそのまま残っていたのは喜ばしい。

 

「他のところも不明なスクリプトがあるかもしれません。ひとまずは紙と現物を残しておいてください」

 

「承知しました」

 

 とりあえずは保留という形にしたアルは、現物の他に紙による記録を取るよう構文師(パーサー)に指示すると工房を出ていく。既に昼を過ぎているのだが、少し遅れ気味なので彼はそのまま休憩もなしに王城のとある一室を目指していく。

 

「すみません、遅れました」

 

「いえ、私達も先ほど昼食を頂いたところです」

 

 部屋の中にはエレオノーラの他にマルティナや女官兼護衛の密偵達。それと宣言通りイサドラが勢ぞろいしており、どの視線もアルの姿を射抜いていた。

 そんな男1人に対して女性数名という一部の男の夢を体現したかのような空間だが、アルは逆に居心地が悪かった。

 

「念押しですが、今日もやるんですか?」

 

「はい、エルネスティ様からアルフォンス様をどう使っても構わないというお話だったので」

 

「へぇ~い」

 

 エレオノーラの嬉しそうな反応にアルは侍女から渡されたカップから水を一口、二口、三口と飲んで喉内に溜めるように喉を圧迫する。そのまま『あー、あー』と発生しながら徐々に声質を上げていき……やがて。エレオノーラと同じような声へと変えた。

 

「では、私の後に続いてください」

 

 そう言ってエレオノーラは息を大きく吸い込む。

 そこからはまぁー、出るわ出るわ。エレオノーラを置いて出て行ったキッドへのなんやかんやが。

 フレメヴィーラ王国所属なのも、エムリスのお付きとしてここにきていることも十分わかっているような口ぶりだが、彼女は未だ年若い乙女だ。ゆえに感情がそのまま口に出てしまっているのは仕方がない。──が、地味に怖いのでアル個人としてはもうちょっと呟く言葉の度合いを抑えて欲しかった。

 

 その後はアルもエレオノーラの発した言葉を言っていく。時に『そこ間違いです』や、『もっと怒ったような恨むような感情で言ってくれません?』やら注文が多い中、ようやくエレオノーラのレッスンが一区切りとなる。

 

「なぜに僕がこんなことを……」

 

「エルネスティ閣下の言ったことを陛下が真に受けてしまったからね」

 

 アルからの愚痴が聞こえたマルティナが可哀想な動物を見る目で彼を見る。なぜ彼がこんなトンチキなことをしているのか、なぜ一国の女王ともあろうエレオノーラがわざわざ時間を割いて恨み辛みを彼に真似させているのか。それには水たまりぐらい浅く、小さな理由があった。

 

***

 

 話が急速に纏まったのは件の決闘騒ぎの次の日である。裏で準備させていた飛空船(レビテートシップ)の用意が出来たため、エルとアディと彼らのお目付け役兼飛空船(レビテートシップ)のなんやかんやを行う藍鷹騎士団含めた人員がエムリスとキッドを探しに飛び立つ……前のことだった。

 

「ねぇ、ヘレナちゃん。キッドを縄付きで渡す前にあいつにヘレナちゃんの今の気持ちを伝えてあげない?」

 

「私の……ですか?」

 

「うん、あんなに想ってたのにさっさとどこかに行っちゃうキッドに対して何か……あるんじゃない?」

 

「そう……ですね。……ちょっとありますね」

 

 キッドに対するなんやかんやを再度自覚したのか、エレオノーラからは『ちょっと』どころではない怒気が溢れ出す。キッドもキッドでエムリスのお付きという名目でクシェペルカ王国に来ている以上は致し方ないと思うのだが、恋する乙女の前に道理は蹴っ飛ばされるものだ。

 エルもそれが分かっている以上、『お仕事ですから』と余計な茶々を入れてこちらに火の粉が来るのを避け、アルはつい言おうとしたところをイサドラに頬をつままれて左右に引っ張られて止められた。

 

「……でね。……してね。……っていう案なんだけど」

 

「なるほど。それでは……から……するような感じで」

 

「なら、……貸すわよ。……で集まって彼にやらせましょう」

 

 女が3人いれば姦しい。その一言に尽きた。

 数分にも及ぶエレオノーラとアディとイサドラの話し合いの末、アルがエレオノーラの言葉をキッドに代弁するメッセンジャーとして選ばれた。理由は今すぐ出発するエルやアディに託すより、言葉を吟味した方がよりキッドへの恐h──ゲフン。キッドに伝わると考えたからだそうだが、本来の目的は別にあった。

 

「ねぇ、アル君。ヘレナちゃんの声真似してみて?」

 

「いや、そんなポンポン出せませんって。あ、陛下"あー"って言い続けてください」

 

「? あー」

 

 アディからの要請でエレオノーラに単音を言い続けてもらい、その間に唾液を喉内のそこかしこに引っ掛けながら声を調整していく。さらっと行っているが、これも藍鷹騎士団が咄嗟に用いる変声技術なのでノーラや親父は顔を青白くさせていた。

 そして、ようやく近い音が出せたことで後はその要領でアルは話し出した。

 

「いかがでしょうか。アデルトルートさん」

 

「うん、もうちょっと高いと思うけどバッチシ! あとはこれで伝言をキッドに聞かせてあげて!」

 

 より臨場感あふれる伝言したいのか、こうしてアルの声真似による伝言聞き取りが幕を開けた。なお、この予定は初日だけだったのだが、次の日やそのまた次の日にエレオノーラから呼ばれて『やっぱり昨日のはまだ伝えきれてないことが……』と再度伝言を聞き取っていたので、いつしか毎日のように彼女に会いに行く羽目になったのは秘密である。

 

***

 

 さて、エレオノーラとの別の意味で心臓爆上げしそうな訓練が終わった後だが、かねてより計画されていたミシリエの視察である。既に準備を終わらせたアルが駐機場でイサドラを待っていると、馬車がやってきた。

 

「待たせたわね」

 

「なんですか、その大荷物」

 

「なにって……視察の準備だけど?」

 

 おかしなことを聞いたように首を傾げたイサドラが馬車から卸された2つのトランクを開け、おもむろに店を広げ出す。

 視察で使用する資料に筆記用具といった仕事に関係するものが1つのトランクの半分ほど占めていたが、問題はそれ以降だった。

 

「え、なんでこんなに服が?」

 

「だって、会食とかいきなり言われてもアレじゃない?」

 

「誰が着付けるんです? 侍女の方を余計に載せられないですよ」

 

「向こうで準備してくれるでしょ。それか……」

 

 イサドラが黙ってアルの顔面に指を指す。流石にお高そうなドレスを着付ける自信がないし、そもそも夫としてそれは良いのかと疑問を呈するが、彼女は『着替えでずっと見てるでしょ』と当然のように答える。

 そのストロングスタイルについ納得してしまいそうになるが、1日でこれでは数日の滞在の場合はどうなるのか分からない。

 なので、ちょうどイサドラがアルの持っている荷物が小さなトランク1つだったことに疑問を持ったので、彼はこの際しっかりと彼女に分からせることにした。

 

「僕は男ですからね、ピシッとした服が最大2つで肌着はこの天気なら1組で十分です。後は宿で灰や豆辺りの煮汁をもらって自分で洗って干しとけば無限に出張できますよ」

 

「私のって……多い?」

 

「多いです。向こうもシルエットナイトの移動による弾丸視察ってことは分かっていますし、仮に会食があってもラフな格好で行けば良いでしょ。立場的にってお話なら馬車で来るように手紙が来るはずですし」

 

 『なので』と言った傍からアルは自身の出張経験の多さから荷物をピックアップし出す。自慢ではないが、この世界での出張経験はかのフレメヴィーラの蒼い鬼神よりも優っている。なので、出張で使うあれこれの考えや準備物の選定は結構得意なアルであった。

 

 華美な装飾のドレスを丁寧に馬車に積み込み、ラフな2種類の服の中央にそれぞれ肌着や化粧品のセットを置いてから優しく巻き込むことで余剰スペースを生み出す。後はインク壺が露出しているため、トランクにあった巾着に筆記用具を入れて防備を固めたのちに紐で転倒防止策を講じれば……。

 

「1つのトランクに納まっちゃった」

 

「これで不足があればミシリエで購入すれば良いんですよ。あっちにも色々ありますし」

 

 やや重い財布をお手玉させる自信満々のアルに、少々不安顔のイサドラは黙って頷く。その後はガルラの操縦席にトランクを置き、少々狭いがイサドラと共に操縦席に収まったアルはガルラをデルヴァンクールの城壁よりも高く浮かび上がらせる。

 飛空船(レビテートシップ)にあまり乗ったことがないからか、浮かび上がっている最中は終始イサドラの悲鳴が鼓膜を叩くがあまり気にせずに機体を変形。高速移動はイサドラが耐えられないので巡行速度でデルヴァンクールから飛び去った。

 

「レビテートシップよりも早いのね」

 

「本気を出せばイカルガ並に早くなりますよ。降下甲冑を着込むのが必須ですが」

 

 フレメヴィーラの血が入っているゆえか、まるでエムリスのようなはしゃぎっぷりのイサドラ。もっとスピードは出ないかせがまれるが、今の彼女は日常的に着用しているドレス姿である。安全性の観点からアルはこれ以上の加速を拒否する。

 その後は流石の可変機ということもあってか渋滞のない空中を無理のない速度かつ、飛空船(レビテートシップ)を追い抜きながら進んだガルラは1刻ほどでミシリエに到着する。

 

 城壁の拡張工事によってエル達が占領する前のおよそ数倍。彼らの故郷であるライヒアラと同程度ぐらいの大きさとなった街に、巨大な飛行場と砦が眼下に広がっている。建設途中だが、その規模から見て数隻の飛空船(レビテートシップ)も着陸できそうな巨大な飛行場に堅牢そうな作りをしながらも各所にミシリエの戦いで活躍した歩兵が使えそうな魔導兵装(シルエットアームズ)が配備されている。

 

「一旦駐機場に降りましょ」

 

「了解」

 

 イサドラの指示に従ってアルは駐機場のガルラを下ろし、アルはそこで待っていた商人や現在のミシリエを管理している貴族──もちろん、親エレオノーラ派の方々に彼女を頼む。馬車が街に向かって進む中、残った彼はガルラの操縦席から2人分のトランクを持って事前に予約していた宿へと歩いて移動する。前世だとトランク2つぐらいは余裕で持てていたが、この小さい身体では微量ながら身体強化も用いらなければならないのが不便なところだと、長年付き合ってきた身体への愚痴を吐きつつもアルは宿屋へとたどり着いた。

 

「親父さん、予約していたアルフォンス・クシェペルカです。湯をお願いします」

 

「お前はまだ結婚式挙げていないだろうが」

 

「早いか遅いかの違いだから慣れとけと義母に言われたもので」

 

 迎えてくれた宿屋の──というか、藍鷹騎士団の親父が『お前も苦労してるんだな』といった憐憫な視線を向ける。藍鷹騎士団のほとんどがエルについて行ったが、未だクシェペルカ王国に燻る火種になりそうなことの精査などがあるので、親父を含めた1隊はこうしてアルやイサドラに付き添ってサポートを行っているのだ。

 

 今回も、先んじてミシリエに出向いて内外の情報を集めるついでに長らく使用していなかった藍鷹騎士団の詰め所かつ宿屋の開店準備をしてくれていたらしい。かゆいところまで手が届くサポート、アルにとってそれが何よりありがたかった。

 

「で、マルティナ様とエレオノーラ様の連名で部屋は1部屋になってるんだが? こっちとしては正直、お前とイサドラ様しか泊まらねぇからいくらでも良いんだがな」

 

「2部屋で」

 

 未だ婚前であるので明確な拒否をアルは示す。『こいつ本当に男か』や『据え膳食わぬすは女々か?』といった文句はあるだろうが、彼も先日の決闘騒ぎで王族と結婚するという覚悟がちょっと揺らいでいるのだ。

 結婚する前の心配事で1,2を争う『自分はこの人を幸せに出来るのか』が常にアルに付きまとってはパッシブスキルであるマイナス思考がエンチャントされるので、今のアルは決闘で『俺の女発言』をしたと思えないほど腰が引けている。

 

「あいよ。だけど、後ろのお客さんはそう思ってないみたいだぜ」

 

「え?」

 

 親父の言葉に後ろを振り返ると、アルの後ろでは仁王立ちしたイサドラが居た。開けられた扉の奥からは先ほどの馬車があり、彼女の腕には大量の資料が抱えられていることから一旦挨拶や資料の受け渡し程度で戻ってきたのだろうことが示唆される。

 

「1部屋で良いわ」

 

 イサドラから発せられた注文に親父はアルをすっかり蚊帳の外にして応じる。さらっと裏切られたことに目を剝く勢いで振り返ったアルだが、親父は持ち前のスルー力で1部屋分の帳簿をつけ出した。

 それに気を良くしたイサドラはアルを半ば引き摺る形でカギを渡された部屋に連行し、荷物から筆記用具を取り出してベッド脇のサイドチェストに並べると資料を手に膝をポンポンと叩く。

 

「いや、別に他の資料から見ても」

 

「アディちゃんの言葉を引用すれば、私はアルニウムを枯渇してるのよ」

 

 なんだろう、その金属のような名称の存在は。そんなことを思うアルであったが、このまま問答しても彼女の答えは変わらなさそうなので大人しく彼女にもたれるような体勢を取る。またしても男女が逆だと思われるが、彼女と比べて身長が低いためにジャストフィットな体勢となったことにイサドラは『こんなことをしてみたかった』と満足げに資料を読みだした。

 

 どうやらエレオノーラとは別の友人関係や劇などで収集した恋っぽい情報に彼女の乙女的思考があこがれを示した結果らしい。しかし、ここで冷や水を浴びせて彼女の機嫌をわざと損ねるのは自分の趣味ではないため、アルはぼーっと資料の内容を確認してはイサドラに質問していく。

 

「広げた一部は学園になるんですね」

 

「そうよ。レビテートシップを数隻用意するからミシリエ周辺の領地から学生を募るつもりだし、フレメヴィーラ王国にも近いからそっちから教官を招集することもあるわね」

 

「となると、日用品や飲食店の区画以外にも寮が出来る形なんですね」

 

「そうね、前々から宿屋を続けるのが年齢的に厳しい人達の宿や土地を貸してもらうってことで話が進んでいたの。今回はその報告会ってわけだからこれは第1報ね」

 

 アルの頭頂部に顔を近づけて『猫吸い』の真似事をしながら、イサドラはサイドチェストに置いた筆記用具を手に取った。どうやらレンタル料でゴネている人間も居るようで、彼女はそんな面々の持っている土地や宿屋の規模を見ながら淡々と『最大限度額を書いたうえでの交渉』と『交渉不要』を記載していく。

 その即断即決力にアルは感嘆の声を漏らしていると、イサドラは『なに?』と問うてきた。

 

「いや、意外と悩むのかと思ってました」

 

「自分の資産に自身で価値を付けるのは当然だけど、それは私達も一緒。利害が一致しなければ手を引くのは当たり前よ。別にこっちは慈善活動じゃないし、そこの見定めが出来ないのなら手を切って当然……と、お母様からね」

 

「なるほどなぁ。流石は次期ミシリエ統括のお貴族様ってわけですね」

 

「私だってこんな非情な女じゃないのよぉ! でもやらなきゃ財政的に厳しいんだもん!」

 

 イサドラのくぐもった叫びと共に頭頂部に湿り気を感じ、アルは『ちょっと揶揄い過ぎた』と反省しながら彼女の好きにさせた。そんな傍目からするとイチャイチャと厳しいビジネスの寒暖差で風邪をひきそうな甘渋い時間がいくらか過ぎたところで、ようやく資料に目を通し終えたイサドラは空腹を訴えるとアルと共に階下に降りる。

 すると、タイミング良く親父が夕食を配膳していた。

 

「おやっさん、今からでも脱騎士団したら?」

 

「馬鹿野郎。抜けて宿屋でもやってみろ、即座に騎士団長の前に引きずり出されて今の情勢を鑑みた説得を延々聞かされるわ」

 

 まるで実体験のように語る親父。曰く、第2次調査飛行後に自身の身体のガタ的に大立ち回りは出来ないと訴えたらしいが、『現地の全権を担う現場指揮官クラスが居ないのは困る』と言われたらしい。その言葉に『逆にそこまで出世してたんですか』とアルが驚いていると、親父は『誰のせいだろうな』と全く恨んでいなさそうな口調で呟く。

 

 そんなどことなくアットホーム感のある夕食も終わり、2人は部屋に戻る。元々個室用ゆえに1つしかないベッドにイサドラは寝そべりながらも明日の会合で話す予定の台本を確認し、机ではアルが何かを書き物していた。

 

「何書いてるの?」

 

「発表会で紹介する武装の仕様書を作っています」

 

 そう言ってアルは1枚の紙を見せる。書き込まれている物は大西域戦争(ウエスタン・グランドストーム)時代にアルが駆っていた幻晶騎士(シルエットナイト)。パッチワークで使用していた武器──イサドラの記憶ではナンブという名だけが思い出すことが出来たそれに酷似していた。

 

「これ、ナンブだっけ? 同じものなの?」

 

「ふっふっふ、それは共通部分だけです」

 

 これでは同じものの焼き直しではないか。そう考えて指摘したイサドラにアルは続けて2枚目と3枚目の紙を見せた。2枚目にはナンブよりも些か全長が長い『コウ』という文字が書かれ、3枚目にはナンブと同じ全長だが、法弾を上下から放っている絵が描かれている。

 会心の出来栄えなのだろうか。ムフーとドヤ顔をするアルとは対照的に、いったい何のことなのか分からないイサドラが首を傾げていた。

 

「なにこれ」

 

「最初に見せたのは中/近距離仕様のナンブで、"丙"とします。で、2枚目のこれは全体を長くすることで協力な法撃が打てるような遠距離に重きを置いた"甲"。そして、ティラントーのような硬い敵を中/近で相手取った場合、丙では決定打が足りないために貫通力の高いスクリプトを備えた"乙"です」

 

 色々手を加えてはいるが、全て似たような装備群。しかも、その仕様書の中には『すべて同じ板状結晶筋肉(クリスタルプレート)を用いること』と強調されている。

 そう、これは即応性や取り回しの良さ、火力の安定に着眼した即座に実践が出来るような開発であった。炎の槍(カルバリン)という騎操士(ナイトランナー)がよく使用する魔導兵装(シルエットアームズ)を備蓄して戦闘時に装着するというやり方と比べると少々工程が増えるが、炎の槍(カルバリン)の時にはなかった遠/中/近距離とそれぞれの武装の射程距離が分かれているために自身の戦闘スタイルと組み合わせやすく、なおかつ補給も同じ板状結晶筋肉(クリスタルプレート)で規格化するために運用しやすい。

 最悪、他の幻晶騎士(シルエットナイト)からの手渡しが出来るのも魅力の一つだ。

 

 ここまでの説明を聞いたところでイサドラはあくびの一つをする。アルの説明に飽きたわけではない、むしろ王族に連なる者としてそれを反映した体制作りでも一緒に考えたかったが、単純に夜も遅かった。

 

「そろそろ寝ましょうか」

 

「ごめんね」

 

「明日は大事な会合ですからね。趣味は押し付けるものじゃないですよ、それにイサドラも乗り気だったっぽいのは分かってるので今宵はここまで……ということで」

 

 毎夜、命がけで王に物語を語ったどこかの王妃のような物言いでアルは片付けを行う。既に寝る準備を済ませたイサドラが掛け布団を上げて片手で自身の近くを叩くのを若干躊躇するが、このまま無為に時間が過ぎてイサドラの機嫌が悪くなるのでアルはベッドに潜り込んだ。

 すると、先ほどまでの照れはどこへやら。アルは瞬く間に眠りに落ちる。クピクピとやはり腹の中に何かを飼っているかのようないつものいびきを立てながら、彼は強くイサドラに抱き着いた。

 

 実はこの男、寝ている時は抱き着き魔である。それもこの歳になってもなお、その気になればその辺の木片にまでも抱き着くような筋金入りだ。

 いつもは相棒の『ぬいぐるみ魔獣シリーズ No3 ファーラビットBIGサイズ 13世』が居るわけなのだが、初めてイサドラと同じベッドで寝た際に『邪魔!』と怒られてしまったので、あえなく代替わりをしながらも今まで愛用してきた相棒と別れて新たな『抱き枕』を使用することとなった。

 

「ほ、ほんとに油断も隙も無いわね」

 

 ただ、ひたすらリラックスして睡眠に勤しむアルに対し、未だにアルの就寝姿勢に慣れていなかったイサドラは顔面をひたすら真っ赤にしている。

 

 そう、この女。実はというとアルと一緒に居る生活に慣れたわけではなく、ただのやせ我慢だった。もし、このやせ我慢を解いてしまえば最後。彼女の心臓は『大変だ、病院に行こう!』と言われそうなぐらい早鳴ることが約束されている。

 それに加えて現在進行形でイサドラは、心臓の音が煩くてアルが起きないだろうかといった不安。早く寝て明日の会合に備えなければという焦り。そして、大人しく自身の胸の中で眠りこけている見た目的には小動物な夫(仮)が口走った『俺の女発言』による羞恥心を始めとした様々な感情と考えが入り混じった混沌の中に居た。

 

 そんな中、アルの口から言葉が漏れる。

 

「ぐぬぬ……先輩。明●焼きとた●焼き同一とか許されませんよ……、ジ●とゲム・カ●フぐらい違うんですよ」

 

「……何の夢を見ているのかしら」

 

 その頓珍漢な内容にすっかり正気を取り戻したイサドラは、今まで考えていたなんやかんやが急に馬鹿らしくなるとアルを抱き込むように就寝に入る。

 今もなおすやすやと眠るアルだが、この人物は気を抜けば即座にどこかに行ってしまうほど自由奔放かつ、幻晶騎士(シルエットナイト)飛空船(レビテートシップ)といった様々な技術を備えた決して稀薄ではない存在感を放った存在だ。

 現にフレメヴィーラ王国では魔の森に兄を探しに行き、その際に本人は強く否定しているがイサドラに向けて軽々しい遺書を渡した前科を持っている。

 

「最後には絶対、ここに帰らせるわ」

 

 いくら飛び立っても良い。むしろ、それぐらいの行動力がないとアルらしくない。

 ただ、帰ってくる場所は『自身の元』でなければならない。それだけは譲れないとイサドラはより一層アルを強く抱きしめた。




ナンブ改
 基本構造は統合規格にしているが、使用距離によって丙 乙 甲と3つのタイプに分かれている。
 丙:カササギにも使用されたスナイドルを転用し、連射性能と消費魔力量に特化させた装備。
 主に弾幕を形成し、レビテートシップの天敵であるミッシレジャベリンを弾くことなので、対シルエットナイトとして使うには威力はかなり望み薄である。
 レーヴァンティアでギリギリ効く程度のもので、レーヴァンティア・ガードナーやティラントーといった重装甲系は何回もリロードを挟まないと倒せないため、その場合は後記の『乙』を使用する。

 乙:丙の銃口下部に『甲』ほどではないが、貫通のスクリプトを付与した法撃を放つ別の銃口を取り付けたハイブリッドタイプ。どちらも同じクリスタルプレートを使用しているために1回のリロードで2種類使える夢の武装のように思えるが、どちらも同じ魔力源を使用しているので息切れが早い。
 モデルはあいとゆうきのものがたりに登場する87式突撃砲に加えて、アンダーバレルグレネードの概念を参考にしている。

 甲:バレルを延長したタイプ。中/遠距離を得意としており、単発高火力の法弾を放つ。スナイパーライフルほどではないが、弾幕を形成するほどの量は放てない。
 モデルはあいとゆうきのものがたりに登場する87式支援突撃砲だが、こちらはスクリプトの関係上で連射と単発の切り替えが不可能となっている。

次回のちょっとネタバレ
???システム
 とあるナイトスミスが企画コンペで提唱したシルエットナイトの新たなる概念。シルエットナイトに装備していたサブアームを廃止し、状況に応じてサブアームや装備を搭載した『???』と呼ばれる背負い物を換装することで同じ機体でも別の用途で使用できることを可能とした。
 なお、アルは今回何も口を出していない。ただ、異世界でも似たような考えを持った現地民が登場したわけである。

 某斑鳩限さんと似たような構成だが、こちらはレーヴァンティアのアップデートプランとして登場させたので多分セーフ。それどころか、『エーテルリアクタ積むのも良さそうですね』と喜々として技術を取り込む所存である。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。