戦姫絶唱シンフォギア 歌姫達の守護天使   作:十六夜翔

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今回は番外編のため、XV後のお話。

それでは本編どうぞ!


番外編
Happy birthday マリア・カデンツァヴナ・イヴ 2020


「ねぇ、真?なんか最近やけにみんなが忙しないというか…避けられているというか…」

 

 

それは一人の女性の大切な日の前日に起こった

 

 

「まぁ、シェム・ハを倒したからと言ってもパヴァリアの残党は残っているわけだし…それでだろ」

 

「それもそうね…私も手伝った方がいいかしら?」

 

「いや、マリアはせっかく二連休を貰ったんだ。アイドルと奏者とそれでも大変なんだ。ゆっくりするといい」

 

「でも…」

 

 

彼女はとても手伝いたそうにしていた。

 

 

「そうだ、翼!!」

 

「はい、お兄様」

 

「お前も今日明日は非番だろ?」

 

「はい」

 

「せっかくだ、マリアと出かけてくるといい」

 

「そうだな、うん、そうしよう。ではマリア、早速行こう!!」

 

「あ、こら翼!分かったら引っ張らないで、もう」

 

 

翼に引っ張られながらマリアはS・O・N・Gの指令室から出ていった

 

 

「……よし、お前らァ!!準備は順調かァ!?」

 

「「「おおー(デース)!!」」」

 

「明日はいよいよマリアの誕生日だ!!彼女にとって最高の一日にするぞ〜!!」

 

「「「おおー(デース)!!」」」

 

「…なんで俺までこんなことせねばならんのだ」

 

「そっか、キャロルは参加しないんだ。なら食事もなしかな?」

 

「あぁ、冗談だ冗談。だから飯抜きはやめてくれ!!」

 

「うえっへっへ、さすがのキャロルちゃんも真さんの作るご飯には勝てないんだ〜」

 

「ええい、引っ付くな立花響!!」

 

「じーーーー…」

 

 

妙な視線を感じ振り向くとそこには調が俺を見ていた

 

 

「ど、どうした調?」

 

「この前の奏さんの誕生日の時も思ったんだけど、真お兄ちゃん、やけにテンション高いよね?」

 

「そ、そりゃそうだろ!?だって年に一回の特別な行事だ、俺のじゃなくたってテンションは上がるさ!!」

 

「ふーん…」

 

 

そう言い調はみんなの方へ行きパーティーの準備を再開する。それと同時に再び妙な視線を感じ、振り向くと…

 

 

「む〜…」

 

 

頬を膨らませ腕を組み、明らかに「私、不機嫌です」って言う顔の奏がいた。

 

 

「真、ちょっと来い」

 

「え?奏、ちょっと!!」

 

 

連れていかれたのは滅多に職員が通ることの無い通路裏、奏に壁ドンされている。そう、しているんじゃなくてされている。身長差もあって彼女はつま先立ちで背伸びして胸押し付けてなにこれ可愛い!!…じゃなくて

 

 

「私とマリア、どっちが好きなんだ!!」

 

「は?」

 

「だぁからァ〜、マリアと私、どっちが好きなんだよ!!」

 

「どっちも好きじゃダメか?」

 

「最終的には1人を選ばなくちゃ行けないんだぞ?」

 

「どうだろ、俺の立場も立場だし…案外一夫多妻制も適応されたりね」

 

「まさか…」

 

「マリアも奏も愛しているよ」

 

 

腰に手を回し引き付けキスをする

 

 

「ずるいよ…」

 

 

再びキスをする。お互いの愛を確かめるように…

 

 

 


 

 

 

午後、ある場所へ向かうべく車を走らせていた。暫く走れば脇に帽子とサングラスを掛けた2人を見つける。駐車場に停め2人に近づく

 

 

「やぁ翼、マリア。随分と買ったね、楽しかったかい?」

 

「はい!」

 

「えぇ、久しぶりに楽しめたわ」

 

「さて、翼ここから交代だ」

 

「了解しました。」

 

「緒川さんが迎えに来てくれるから翼は緒川さんと一緒にお帰り。マリアはこっち」

 

 

マリアの手を引き自分の車へと連れていく

 

 

「マリア、楽しんでくるといい」

 

 

車を走らせて数分…

 

 

「何処へ連れていってくれるのかしら?」

 

「う〜ん…どこ行こっか?」

 

「え?決まってないの?」

 

「ショッピングしたり、食事したりしても良かったんだけど、マリアはアイドルで俺はマネージャーだろ?スキャンダルだなんだとあることない事言われるのはちょっとな」

 

「なら、変装すれば…」

 

「せっかくのデートなんだから、しっかりマリアの顔が見たいだろ?」

 

「だからドライブデートを?」

 

「正解」

 

「そう、ならあなたに任せるわ」

 

「了解」

 

 

そういい、二人っきりのドライブデートを始めた。途中海に行ったりして彼女も楽しんでくれてたと思う。深夜十一時、もうすぐで1日が終わる

 

 

「ねぇすごく高そうなんだけど、それにこのドレスも…少し恥ずかしいわ」

 

「そのドレスはプレゼントだよ、それにお客は来ないから気にしなくていいよ」

 

「それってもしかして…」

 

「うん、このレストランまるまる貸切った」

 

「貴方ってたまに規格外のことをするわね」

 

「さ、乾杯しようか」

 

 

そういいシャンパングラスを傾けマリアと乾杯をする。ディナーを楽しみ、いよいよ今日一日がもうすぐで終わる。

 

 

「今日は楽しかった?」

 

「ええ、とても」

 

「そうか、それは良かった。それで、実はお前に渡したい物があるんだ」

 

 

脇に置いていた袋の中から小さい箱を取り出す

 

 

「それって」

 

「前々から買ってたんだが、忙しくてなかなか渡せる機会が無くてな。ようやく渡せるよ」

 

 

時計の針が零時を刺すと同時に箱を開ける

 

 

「マリア、誕生日おめでとう。」

 

 

箱の中身は小さな指輪が入っていた。

 

 

「え、でもあなた、奏が…」

 

「あぁ、奏も幸せにする。それと同じくらいお前も幸せにする。俺の力があれば一夫一婦制なんて知ったことか、お前とも奏とも結婚する。そして幸せにする。まぁ言ってることは最低な野郎かと思うけどな」

 

 

徐々にマリアの目から泪が零れ落ちる

 

 

「ええ、もう最低よ。でも、貴方なら本当に一夫多妻制を復活させそうね」

 

 

泪を流してもどこか嬉しそうにマリアは喋る

 

 

「ええ、いいわ。ただしどちらかを蔑ろにしたら許さないんだから」

 

「あぁ、約束しよう。」

 

「だから…貴方の言葉から聴かせて」

 

「あぁ、必ずお前を幸せにしよう。マリア…俺と結婚してくれ!」

 

「喜んで!!」

 

 

 

これは今から少し未来のお話、だけど彼等にとって起こり得る未来のお話。

 

 

 

 

Happy birthday!! マリア・カデンツァヴナ・イヴ!!




はい、どうでしたか?マリアは奏と同じぐらい推しなので幸せにしてやりたかったんや、後悔はしていない!!

Happy birthdayマリア!!

それではまた次回

主人公のCV

  • 宮野真守
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  • 吉野裕行
  • 神谷浩史
  • 中村悠一

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