それでは本編どうぞ!
本部に帰れば既に歓迎会が八割方終わってた
「風鳴真、只今帰投いたしました。」
「ご苦労…真、この垂れ幕をそこにかけてくれないか?」
「父さん、まじでやんの?」
「何を言っている。お前の時も奏の時もやったじゃ無いか、もはや恒例行事だぞ」
「マジでか」
垂れ幕を飾り終え、当たりを一望していると柔らかい感触が背中にあたり抱きつかれ、頭に何かが乗る感覚がした。
「いいじゃないか、せっかくの歓迎会なんだから楽しまなきゃ」
「奏」
「るおーん♪」
「イヴも来てたのか」
「ついでにこれも♪」
そういい奏はバイオリンケースを取り出す
「それは確か職員室に…」
「おう、持ってきた!」
「持ってきたってお前なぁ…」
ケースを開ければそこには形見のストラディヴァリウスが入っていた。
「お前、家じゃ弾いてくれないし、こういう時ぐらいしか聴けないと思って…ダメか?」
「特別だぞ?」
「やった!!」
緒川さんからもうすぐ到着すると連絡が入る
「それじゃ、俺は」
「おい、何処へ行く?」
「こう言うのにはサプライズが大切なんだよ」
俺は物陰に隠れて気配を消す。暫くすると手錠を掛けられた立花とムッスリ顔の翼に困惑顔の緒川さんがやってきた。それと同時にクラッカーが鳴り響く
「「「ようこそ、人類最後の砦。特異災害対策機動部隊二課へ!!」」」
「へ?」
立花は惚けた顔をして、翼は呆れた顔をして、緒川さんはさっきから苦笑いだ
「ささ、記念に1枚」
「い、嫌ですよ!手錠をつけたままの写真なんてきっと嫌な思い出として残っちゃいますよ!!」
「そう、それは残念」
全く母さんは…
「緒川、はずしてやれ」
「はい。すみません、形式上こうせざるを得ない状況だったもので」
「い、いえ」
立花から手錠が外れると同時に父さんと目が合う。それを皮切りに気配を消して立花の後ろに近付く
「立花ァ!!課題は終わらせたのか!?」
「は、はひぃ!!すぐに終わらせますぅ!!」
「ふっ…くくく…アッハッハッハッハッ!!」
「あ!風鳴先生!!酷いですよォ!!」
「くくく…いや、すまん。単なるドッキリだ。そこまでびっくりするとは…ふふふ」
とりあえずドッキリ大成功だ
「さて、食事会の前に本題に入ろう」
「そうです!教えてください、何なんですかあれ!!」
「その前にいくつか約束して欲しいことがあるが、構わないだろうか? 一つ目は今回の件に関して誰にも口外しないこと。国の重要機密に関わることだからだ。二つ目はこの後君にメディカルチェックを受けてもらうことに響くんの疑問に関しては調べさせてもらい、分かり次第後日となってしまうので今は返答できかねてしまうのが心苦しいが。とりあえず以上の二点を約束してもらえるなら今この場で答えられる範囲で答えよう」
「秘密って…親友にも言っちゃダメなんですか?」
立花が不安そうな声でそうつぶやく
「シンフォギアのことを話してしまえばその子にも被害が及ぶかもしれない。我々は機密を守りたいのではない、この国の人々を守りたいのだ。それをどうかわかって欲しい」
「分かりました…」
「ありがとう」
「それじゃあ早速、脱いでもらおうかしら♪」
「なぁんでぇ〜〜!!」
そのまま立花は母さんに引き攣られながらメディカルルームに連れていかれた。
「大丈夫か?奏、翼」
「は、はい…」
「……」
二人の顔はあまり芳しくない。奏はきっと2年前の負い目を感じているんだろう。翼は…奏のガングニールと重ねた?
「二人とも、あまり深く考えこむな。」
「ですが、兄様。あの子は…」
「そうだな、つい昨日までは一般人だった子だ。俺や翼、奏と違ってそういう事には無関係な子だ。だけど、あの子は適合者になった、それはもう変えられない。」
翼の頭を撫でる
「奏、まだ確実って訳じゃないが…多分2年前のあのライブが原因だろう。」
「…っ!!」
空いてたもう一つの手で奏の頭を撫でる
「でも良かったじゃないか、願いが叶って」
「願い?」
「ほらあの時言ってただろ?『生きるのを諦めるな』って」
「じゃああの子は!?」
「あぁ、お前の救った命だ」
涙を溜めた奏を抱き寄せそのまま頭を撫でた
「…っく、あぁ…うあああああああ!!」
翼の方を見てみると翼も涙を貯めてこちらを見ていた
「ほら、翼もおいで」
翼も抱き寄せ頭を撫でる
「全く、翼も奏も泣き虫だな」
2人が泣き止むまでひたすら抱き締めた
〜to be continued〜
今思えば、司令や緒川さんがいる中でこんなことしてるオリ主くんイケメン、イケメンじゃない?
奏、誕生日おめでとう。
それではまた次回!
まだ全然先の話だけどG編の話します
-
キャロルに記憶を取られFISと合流
-
そのままFISと合流