それでは本編どうぞ!
俺がF.I.Sに来てから2年が経ち、俺は10歳になった。
施設では男性が戦闘訓練、女性がシンフォギアの適合者を選別する実験が行われた。その結果適合者に選ばれたのはセレナ・カデンツァヴナ・イヴ、聖遺物はアガートラーム。暁切歌、聖遺物はイガリマ。月読調、聖遺物はシュルシャガナ。そしてこの俺、聖遺物はソレスタルビーイング、最初に纏ったものはやはりエクシアだった。
新たな聖遺物、新たな力を目の当たりにした研究者はその力を研究したいがために俺に近寄ってきた。俺はそれを全てはねのけ、俺に触れるなと釘を刺した。
アメリカの研究者は俺の研究を諦めたがどうやら母さん…あぁ、櫻井了子は独自で研究をしていたらしい。それを俺だけに教えてくれた
「いい、真。しっかり聞きなさい」
「分かったよ、了……母さん」
「貴方の持っているその聖遺物、確か貴方はそれをソレスタルビーイングって言ったわよね?」
「確かに言ったよ」
「その聖遺物には通常のアウフヴァッヘン波形とは全く異なる波形が確認されたわ。そしてあなたが纏ったシンフォギアはRN式でもFG式でも無い。貴方のそれは何なの?」
「……」
俺は言うべきか迷った。1期のラスボスに話していいのかという疑問もあったがそれ以上に、GNドライヴ、永久機関と言う明らかにこの世界には存在しないであろうオーバーテクノロジーを話していいのだろうかと
「…ガンダム」
「えっ?」
「あの姿はモビルスーツ…ガンダムって言うんだ。深くは言えないけど、ある組織が武力による紛争根絶を目的とし作られたものなんだけど、それは最終的に来るべき対話のための統一化をするためのものだったんだ。」
「モビルスーツ…ガンダム…来るべき対話…それがソレスタルビーイングでガンダムというわけね?」
「大まかにはそんな感じ」
そう話すと母さんは納得し表情が柔らかくなる
「話してくれてありがとう、真。よ〜し、これから忙しくなるわよ〜」
その数日後、櫻井了子は新たな櫻井理論、MS式回天特機装束を提唱したが、それを世界に公表することはなかった。
そうだ、なぜ俺が櫻井了子を「母さん」と言うようになったかを話していなかった。ある日、母さんが…
「ねぇ、真?1度いいから『お母さん』とか『ママ』って読んで欲しいな〜」
「どうしたの急に」
「貴方と出会ってからもう2年も経つけどそろそろ了子さんは卒業しないかしら?」
「別にいいけど…」
「ドキドキワクワク!」
「か……母さん…」
「グハッ!!」
母さんは後ろに仰け反り倒れる
「ちょっ!…ねぇ、大丈夫?」
「思ったより、破壊力抜群ね」
母さんは手で鼻を抑えてサムズアップしてた。こいつは本当にフィーネなのか?その後、彼女は「母さん」又は「ママ」以外では反応しなくなった。解せぬ
またある日俺はなかなか聖遺物と適合できず、無茶ばかりしているマリアを探すために施設を歩き回っていた。
ある個室をみつけ、その中に入るとマリアが体育座りをして壁に寄りかかっていた。俺はその隣に腰かけマリアがなにか喋るまで待った
「ねぇ、真。」
「ん?どうかしたか、マリア」
「未だに私と適合する聖遺物が見つからないのよ…」
「それは…まぁ、気長に探すしかないんじゃないかな?」
「セレナや切歌や調…ましてや、貴方も適合できたのに私だけできないなんて嫌よ…私、皆よりお姉さんなのに…」
「そうか…ならそんな頑張っている君に、これを渡そう」
俺は内ポケットからもうひとつ、ソレスタルビーイングの半身をマリアにあげる
「これは…無理よ、貰えないわ」
「あげないよ?預けるだけ、マリアが聖遺物と適合できるまでの間それをお守りとして持っていて欲しいんだ。」
「お守り…」
マリアは自分の手の中にあるペンダントを眺める
「まぁ、マリアならあっという間に適合して、俺なんてすぐにでも追い越してしまいそうだけどね」
「ええ、貴方なんてすぐに追い抜いてしまうわ!…でもわかった、これは私が預かるわね」
「あぁ、そうしてくれ」
俺たちはいつの間にかお互い向かい合って笑いあっていた。
次の日、俺の日本行きが決まった……
〜to be continued〜
最近スランプ気味でなかなか他の作品で面白いネタが思いつきません。BLEACHの作品とISの作品はもう1ヶ月も経ってしまった…頑張って書こうかな…
それではまた次回!
まだ全然先の話だけどG編の話します
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キャロルに記憶を取られFISと合流
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そのままFISと合流