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『デッキも持ってるんだろう? ならデュエルしようぜ天上院!』
それは初めて彼から私に話し掛けて来たときの言葉で、そのときの彼の挑戦的にも関わらず、太陽のような笑顔を今も覚えている。
『よしっ! 俺の勝ち!』
『――も、もう一回……もう一度デュエルしなさい!』
『おう、いいよ! やろうぜ天上院!』
『明日香……明日香でいいわよ』
『じゃあ、明日香やろうぜ!』
そして、彼は私が知る限り、誰よりも一番楽しそうにデュエルをしていた人だった。
『明日香ー! デュエルディスク2つ買ったから、それでデュエルしようぜ!』
『本当!? もちろん、やるわ!』
『にひひっ、今日も俺が勝つからな!』
『な――!? 言ってなさい! 今日こそ私が勝つわ!』
そして、彼は本当に強いデュエリストだった。デッキの出来やデュエルタクティクスもプロ顔負けだったけれど、それ以上に自分のデッキを信頼し、相手も自分も楽しくデュエルが出来る。そんなことを無意識にしているような不思議な才能を持った人だった。
他の友達も交えて毎日飽きもせずにデュエルをしたり、デュエルのイベントへ兄さんに着いて来てもらって参加したり、"KC社の子供の絵をカード化して宇宙に送る企画を彼に勧められて私も一緒に描いて出したり"――。
私にとって、強く印象に残っている幼き日の記憶で、一番楽しかった頃。兄さんにも、彼にも囲まれて……幸せだったんだと思う。
ドラゴンメイド。確かに強力なカテゴリーだけれど、あんなに堅実そうなドラゴンモンスターを使うなんて、酷く似合わない。
ドラゴンメイドではなく、昔はあんなにも
だから――彼が私の前から何の前触れもなく、急に消えてしまったときは、心にポッカリと空いてしまったような気分で……それは今もあまり変わりない。
けどそれよりも、実技試験日に再び現れた彼が……あんなにつまらなそうで、自分のデュエルも相手のデュエルも見ていないような暗い目をしていたことが、何よりもショックだった。
◇◇◇
「明日香さん?」
「あ、明日香さん!?」
「…………――あ? ごめんなさないね2人とも。少しぼーっとしてたわ」
夜にオベリスクブルー女子寮の浴場で入浴していると、ふと考え込み過ぎて上の空になっていたみたい。ジュンコとももえから心配されてしまったわ。
「もう、最近多いですわよ明日香さん?」
「明日香さん大丈夫ですか?」
「悪かったわ。大したことじゃないのよ」
「えぇー? 本当ですかー?」
「本当よ」
私にとって彼は友人だから隠すようなことでもないけれど、私から2人に男の話なんてしたら、すぐに学校中に拡散されるのは目に見えているから迂闊には話せないわね。
そんなことを考えて、内心で溜め息を吐いていると、ジュンコとももえは、恋ばなを始める。なんで、そんなに男女の会話が好きなのかしら……デュエルアカデミアの門を叩いたのなら、デュエルに恋をすればいいのに。
「それにしても今年入学の男子ってばろくなのいないですわねぇ」
「特にあの遊城十代といったら、うるさくて、下品で、生意気で……!」
「どうでもいいわ……そんなこと」
「ふぇ!? 明日香さん!?」
遊城十代。どことなく雰囲気が昔の彼に似ていた。少しデュエルしてみたいとは思うけれど、何か切っ掛けでもない限りは吹っ掛ける気にはならない。
「ラーイエローの"古波"さんって素敵な殿方ですよねぇ」
「そうよね! 背が高くてカッコ良くて! 物静かで亮様みたい!」
「きゃーですわ!」
2人から少し離れたときに、ももえから出た彼の名前に思わず体が跳ねた。2人に背を向けていなかったら気づかれていたかも知れない。
(物静かで素敵な殿方ねぇ……)
そんなことを言われていたので、ふと考えてみるが、やはり私の中で彼は、最高の友人だった。というよりも、男女がどうとか関係なく、ただ楽しくデュエルをしていた時代だったから考える筈もない。
そもそも私の中の彼が"物静か"だなんて鼻で笑えてしまえそうなほど似合わない形容だ。
(それに彼には仲の良さげな人がいたわ……)
"ハスキー・ドラゴサック・ビッグアイ"
彼と共にデュエルアカデミア本校を受験し、筆記試験で2位、実技試験では彼よりも高い評価成績を出して入学したオベリスクブルーの女子生徒だ。
彼よりは少し低いが、海外のモデルのように背が高い方で、"征竜"というカテゴリーのドラゴン族デッキを使う。実技試験のときに見たそのデュエルタクティクスは凄まじく、目が回るようで、元々ドラゴン族使いの彼にはお似合いの相手だろう。
けれどなぜだろう……彼女が彼に抱き着いたのを見たとき――胸の奥がチクリと痛んだ気がしたのは。
◆◇◆◇◆◇
自宅から離れ、デュエルアカデミア本校という離島での生活にもようやく慣れ始めた程の頃。
配属されたラーイエローの寮は管理や設備が行き届いており、特にこれといって不自由なこともなく、これより上のオベリスクブルーという寮はどういうものになっているのだろうか?
強いて言えば、自分から友人を作るようなことはしておらず、話し掛けられても、聞かれたことを一言二言返すのみなので、友人らしい友人は1人もいないが、大したことではない。
何せ――。
「紫呉様! うふふ……学生生活というものは楽しいですね!」
「そうか」
今現在、家と同じようにメイド服を着て尻尾と角を出しているハスキーとベッドに並んで座っていた。
寮が違い距離が離れたからといって、ハスキーが俺から離れることは全くない。平日で既に23時を回っているが、俺の部屋にハスキーがおり、彼女の力によってどれだけ声を出そうと他の者に気づかれることもないのだ。 まあ、そうでなくとも空を飛べるハスキーからすれば、移動も大した距離でもないだろう。
ハスキーの相手をしていれば、とても友人などと言っていられるような状況ではない。そもそも、ハスキーのことを話せるほど精霊に精通した者も見た限りではいないため、何もかも無駄と言える。
デュエルアカデミアに入学したのは、ハスキーが俺になった方がいいと思っているプロデュエリストになるために、少し箔が付くためと、どうせならデュエルの学校に通いたいと言っていたからだ。それ以上の理由はない。
逆にハスキーは、人当たりが良く、気立ても良く、明るく、思い遣りがあると、物事を表面や一面しか見られない他者からは見られるため、既に沢山の友人を作っているらしい。彼女が、それで幸せならば良いことだ。
「明日は初めての定期試験日ですが、紫呉様は大事ないでしょうか?」
「筆記は兎も角、実技は相手次第だな」
デュエルアカデミアの定期試験は午前の筆記試験と、午後の実技試験に別れており、午前の筆記試験は完全な自身の学力による結果だが、午後の実技試験は同じ寮の生徒同士でデュエルをして、その内容によって成績を決めているそうだ。
寮同士とは言え、自分よりも強い相手に当たる場合も十分考えられるので、その辺りはどうなのだろうかと、誰に言うわけでもなく疑問を持った。
「それは時の運でございます。間が悪かったとしか思う他ありません」
俺の疑問にそう返したハスキーは小さく笑いながらベッドに向かい、その怪力で俺を押し倒した。直ぐに彼女は俺を組伏せて、自身の服を脱ぎながら俺の頬に舌を這わせる。
そして、とびきりの笑顔をしながら何気ないことのように呟いた。
「私も運良く――もしも優しい闇に見染められていたのなら……まるで違った貴方様との奇遇があったのでしょうから……ね。うふふ……ふふふ!」
ああ、そうだろう……だが、そうはならなかった。それが現実なんだ。だから、この話はこれで終わりだ。
「ん――」
俺の顔の前に、少し赤く頬を染めた自分の顔を近づけ、目を瞑って少しだけ唇を突き出してくるハスキー。それは
しかし、俺は彼女の求めるがままに唇に軽く接吻をする。するとハスキーはとても嬉しげに頬を緩めて笑い――直ぐに獣ような鋭く熱を帯びた眼光に戻る。
「今日も……いっぱいいっぱい……愛してください……! 大好きです……お慕いしております……!」
ああ、今日もあまり眠れそうにない。
内心で自嘲気味にそんなことを思いなから、俺は彼女を抱き締める力を強めた。
◆◇◆◇◆◇
午前の筆記試験は特にアクシデントは問題はなく俺もハスキーも終了した。
まあ、寮から歩いて直ぐに行ける距離の本館に向かう道でアクシデントに会うことなど早々は無いだろう。電車が止まることも、バスが渋滞に巻き込まれることも無縁だ。
「
「ああ……」
自宅にいた頃から大きく変わった点としては、流石にハスキーがラーイエローの寮で活動出来る範囲は、俺の部屋の中だけのため、朝食と夕食は食堂で取り、昼食だけをハスキーが作った弁当を食べる形になったことだろう。自宅にいた頃は、中学校に持っていく弁当を含めて、3食ハスキーが作る食事だったため、これだけでも何故か凄く新しい一歩を踏み締めた気分になるのは彼女に慣れ過ぎたせいであろう。
まあ、この小さな自由も3年間のみの話だろうがな。
「……? 誰もいなくなったな」
そんなことを考えながら辺りを見回すと、普段なら弁当を持参している生徒がちらほら見られる筈だが、俺とハスキー以外は誰一人としていない状態になってしまった。
「ああ、今日はお昼に購買で新しいパックが販売されるそうで、皆様は少しでもデッキを強化したいとお思いになり、購買にお向かいになったと思われます」
「なるほど……」
カードパックの開封に一喜一憂出来た頃。ハスキーと会う前の俺だったのなら、他の生徒に混じって購買に走っていったのだろうな。まあ、考えても仕方のないことだ。
「まあ、そんなことがありますので、独自ルートにより、5パックほど入手してきましたので、どうぞお受け取りください」
『ボクらが取ってきたよ!』
『ちゃんとお金は置いてきましたわぁ!』
ハスキーが新しく入荷したパックを5袋、パルラとナサリーが出て来てそんなことを言う。追求しない方がいいと思う上、人命が関わるようなことは起きていないと思われるため、"ありがとう"とだけ言ってパックを開けることにした。
まあ、今さらドラゴン族に追加も早々はない上、ドラゴンメイドデッキに入れられるようなカードは流石に――。
クリスタル・ドラゴン
星6/光属性/ドラゴン族/攻2500/守1000
(1):1ターンに1度、このカードが戦闘を行った自分ターンのバトルステップに発動できる。デッキからドラゴン族・レベル8モンスター1体を手札に加える。
「あら? パルラさんとティルルさんに対応していますね」
『やったぁ!』
『やりましたわ!』
本当に出たことに目を点にしていると、パルラとナサリーは抱き合って喜んでいた。
あるものだなと思いつつ、折角だから験担ぎにでも入れようか等と考えて残りのパックを剥いていると、クリスタル・ドラゴン以外にもう1枚だけレアカードが現れる。
星3/地属性/植物族/攻 600/守1000
相手プレイヤーに戦闘ダメージを与える度に、このカードの攻撃力は100ポイントアップし、守備力は100ポイントダウンする。このカードを除く「E・HERO」と名のついたモンスターが 自分フィールド上に表側表示で存在する限り、相手はこのカードを攻撃対象に選択できず、このカードは相手プレイヤーに直接攻撃する事ができる。
それは足とマントが葉っぱ、胴体と両手と頭が玉葱の中身のような色の蕾で出来た
………………………………何に使えばいいんだこのカード。
内心で苦笑いを浮かべていると、クノスペのカードからするりと抜け出すように現れた。
『――――――!』
クノスペのカードから出て来て、そのカードなりにポージングをしているように見えるそのモンスターは、よく見ればブラック・マジシャン・ガールと同じように赤丸のほっぺをしている
「あら? 最初から精霊が宿ってるカードなんて珍しいですね。また、少し賑やかになりますね」
『これからよろしくねー』
『よろしくお願いしますわぁ』
『――――!!』
あまりに突然の精霊増加である。
大きさは机に乗せていても邪魔にならないぬいぐるみ程度の大きさなので、マスコットぐらいの扱いとしては別にいいのだが……流石にこれは伝えておこう。
「なあ、クノスペ?」
『――?』
地面にいるクノスペの両脇を掴み上げて、机の上に乗せつつ向き合った。
そして、俺には植物族デッキも
『…………(ひっぐひっぐ)』
蕾の両手を顔に当てて泣かれた。よかれと思って言ったことだったためにこちらが逆に驚いてしまう。
『
『
『ねー!』
『ねー!』
その上、うちのパルラとナサリーにまで非難される始末である。
別にそんなつもりで言ったわけでは――――ん? 女……? コイツ女――いや、雌花なのか……。
「…………まあ、俺でよければ好きなだけいていいよ」
『――――!!(パァァ)』
すると泣いていたことが嘘のように花が咲いた笑顔になり微笑み掛けて来た。ちょっと可愛いなコイツ……。
「ところで、つかぬことをお伺いしますが、本日の実技試験で何か目標はありますか?」
「目標か……」
特に何も考えていなかったが、そう言われてみれば思い当たることがあったので口を開く。
「それなら今日は入試の実技で使えなかった2体のドラゴンメイドを使おう」
「そうですか! それはあの子達も喜びます! なら私は……そうですね――」
ハスキーは人差し指を唇に当てながら、少し上を向いた後、笑顔で唇に宛てていた人差し指を立てつつ呟いた。
「盤面をブラスター3体、タイダル2体のフルハウスで決めて頂かせて貰いましょう」
「そ、そうか……」
とりあえず、ハスキーの対戦相手には合掌を送る他ないであろう。
◇◆◇◆◇◆
「このような場で君と相手をすることになるとはな。まあ、よろしく頼むよ」
「ああ、こちらこそよろしく頼む。三沢大地……だったかな?」
『――――!』
一応、入学してから名簿と照らし合わせ、ラーイエローに所属している人間の顔と名前は一致させておいた。関わりを断とうとしているわけでなはいため、覚えていても損はないだろう。
ちなみにクノスペは俺の肩や頭に乗っているが、全く重量がない上、花なので鳴かないため、とても静かなものである。
「おお、名前を覚えてもらっているとはな!」
名前を呼んだことに驚いて声を上げた三沢だったが、直ぐに訂正を入れる。
「ああ、すまん。気を悪くしないでくれ。あまり他者とは関わらない印象だったから意外でな」
「いや、いいんだ……俺のことは好きに呼んでくれ。そろそろ始めようか」
「ああ!」
『デュエル!』
紫呉
LP4000
三沢
LP4000
「では、こちからか行かせて貰う! 俺のターンドロー!」
手札
5→6
先攻は三沢からだった。
「俺のデッキはまばゆき光を放つ光属性デッキで行かせて貰う!」
「まばゆき光……ね」
それを聞き、俺は思わず、三沢に聞かれないように小さく自嘲してしまった。
「俺は裏側守備表示でモンスターをセット! そして、カードを2枚セットしてターンエンドだ!」
「裏側守備表示でモンスターをセットか……」
基本的にモンスターは表側守備表示で出されるので、リバースモンスターや、見られると効果的にマイナスになるモンスターを伏せていると言っているようなものだが、三沢のデッキが何かわからない以上、迂闊に手を出すべきか否か悩み所だ。
三沢
LP4000
手札3
モンスター1
魔法・罠2
手札
5→6
手札を確認し、案の定今回は使うと言ったためか、入試試験では使わなかった2体のドラゴンメイドが既に揃っていた。なので、そのまま片方を通常召喚することにする。
「俺は手札から攻撃表示で"ドラゴンメイド・ラドリー"を召喚」
『わちきを呼んだのじゃな
ドラゴンメイド・ラドリー
星2/水属性/ドラゴン族/攻 500/守1600
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。自分のデッキの上からカードを3枚墓地へ送る。
(2):自分・相手のバトルフェイズ開始時に発動できる。このカードを持ち主の手札に戻し、自分の手札・墓地からレベル7の「ドラゴンメイド」モンスター1体を選んで特殊召喚する。
現れたのはドラゴンメイドの中では、最も小さく、東洋の龍に似た角を持ち、尻尾と髪が青み掛かった少女であり、いわゆる和装メイド等と呼ばれるメイド服を着ていた。
彼女はハウスキーパーの管理下にあり、洗濯を専門職とするメイド。使用人の洗濯を担当するものと、主人およびその家族の洗濯を担当するものとに分かれているランドリーメイドであるが、ドラゴンメイドのランドリーメイドは彼女1人しかいないので両方しており、よく洗濯物をカゴから落としている姿が見られる。
ドラゴンメイド・ラドリー
ATK500
「"ドラゴンメイド・ラドリー"が召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。自分のデッキの上からカードを3枚墓地へ送る」
『とぉう!』
ドラゴンメイド・ラドリーがやや気の抜けた掛け声と共に、突然現れた洗濯カゴから洗濯物をぶちまけると、何故か俺のデッキからカードが3枚墓地に送られた。
おや、3枚のうち1枚は……ふむ。
「俺は手札から永続魔法、"
そして、更に俺は手札から魔法カードを発動した。
「コレだ。"ドラゴンメイドのお
「やはり来たか!」
「ああ、俺は手札の"ドラゴンメイド・ティルル"と、"ドラゴンメイド・フランメ"を墓地に送り、"ドラゴンメイド・ハスキー"を融合召喚する」
ドラゴンメイド・ハスキー
ATK3000
『こちらは既に実技試験を終えましたので、存分にお使いくださいマイ・マスター』
「そうか……」
そう言いながらスカートを掴んで、恭しくお辞儀をするハスキー。
どうやらもう、征竜のフルハウスを喰らったオベリスクブルー生徒がいるらしいが、諦めてもらうしかないであろう。
「最後に手札から"死者蘇生"を発動。"ドラゴンメイド・ティルル"を墓地から攻撃表示で特殊召喚」
『やっとオレの出番か
ドラゴンメイド・ティルル
星3/炎属性/ドラゴン族/攻 500/守1700
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「ドラゴンメイド・ティルル」以外の「ドラゴンメイド」モンスター1体を手札に加える。その後、手札から「ドラゴンメイド」モンスター1体を選んで墓地へ送る。
(2):自分・相手のバトルフェイズ開始時に発動できる。このカードを持ち主の手札に戻し、自分の手札・墓地からレベル8の「ドラゴンメイド」モンスター1体を選んで特殊召喚する。
ハスキーと同じようなヴィクトリアン調のメイド服を着て、長い赤髪に赤い尻尾、悪魔のようにも見える水色の角が特徴的な背の高いドラゴンメイドが現れる。
彼女はハウスキーパーの管理下にあり、お茶やお菓子の貯蔵・管理を専門職とするスティルルームメイド。アフタヌーンティの習慣が定着した頃に重宝されたメイドであり、自らお菓子を作り、パティシエのような仕事もこなす。言葉遣いは多少粗暴だが、一番普通の女の子らしいドラゴンメイドである。
ドラゴンメイド・ティルル
ATK500
『ティルル! 今日のおやつはなんじゃ!?』
『ん? 特に決めてはいないから、ラドリーの好きなものでいいぞ』
『やったぁ! だったら! だったら――』
「"ドラゴンメイド・ティルル"の効果発動。このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから"ドラゴンメイド・ティルル"以外の"ドラゴンメイド"モンスター1体を手札に加える。その後、手札から"ドラゴンメイド"モンスター1体を選んで墓地へ送る。俺は"ドラゴンメイド・フルス"を手札に加え、手札が1枚のため、効果でそのまま"ドラゴンメイド・フルス"を墓地へ送る」
『墓地肥やしはデュエルの基本だ!』
ティルルがそう言うとデッキからドラゴンメイド・フルスが手札に加わったので、そのまま墓地に送る。
「そして、永続魔法の"生還の宝札"の効果により、墓地からモンスターが特殊召喚されたことで、1枚ドロー」
手札
0→1
「くっ……やはり実際に相手にしてみるととんでもない展開力だな……」
ドラゴンメイド・ラドリー
ATK500
ドラゴンメイド・ハスキー
ATK3000
ドラゴンメイド・ティルル
ATK500
まあ、ハスキー込みで3体のドラゴンメイドを並べれば大体の人間にはそのまま勝てるため、そう言われても仕方なかろう。
「悪く思うなよ。そして、バトルフェイズに入り――この瞬間、"ドラゴンメイド"たちの効果が発動。"ドラゴンメイド・ラドリー"を手札に戻し、墓地からレベル7の"ドラゴンメイド・フルス"を攻撃表示で特殊召喚。更に"ドラゴンメイド・ティルル"を手札に戻し、墓地からレベル8の"ドラゴンメイド・フランメ"を攻撃表示で特殊召喚する」
『わちきの真の姿を見るのじゃ!』
『さあ、オレと勝負だ!』
ドラゴンメイド・フルス
星7/水属性/ドラゴン族/攻2600/守1600
このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードを手札から捨て、自分または相手の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを持ち主のデッキに戻す。
(2):自分フィールドに融合モンスターが存在する限り、 このカードは効果では破壊されない。
(3):自分・相手のバトルフェイズ終了時に発動できる。 このカードを持ち主の手札に戻し、手札からレベル2の「ドラゴンメイド」モンスター1体を特殊召喚する。
ドラゴンメイド・フランメ
星8/炎属性/ドラゴン族/攻2700/守1700
このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードを手札から捨て、自分フィールドの「ドラゴンメイド」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで2000アップする。この効果は相手ターンでも発動できる。
(2):自分フィールドに融合モンスターが存在する限り、 このカードは効果では破壊されない。
(3):自分・相手のバトルフェイズ終了時に発動できる。このカードを持ち主の手札に戻し、手札からレベル3の「ドラゴンメイド」モンスター1体を特殊召喚する。
ラドリーとティルルの体が輝き、そのまま光は膨張し、翼が無く毛量の多い細身の青いドラゴンと、全身に刺々しいパーツの多い赤いドラゴンが現れた。
ドラゴンメイド・フルス
ATK2600
ドラゴンメイド・フランメ
ATK2700
手札
1→3
「そして、この瞬間、"ドラゴンメイド・ハスキー"の効果発動。このカード以外の自分フィールドの表側表示のドラゴン族モンスターが自分の手札に戻った時、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを破壊する。無論、裏側守備表示のモンスターを破壊する」
『さあ、滅んでくださいませ。真っ二つです』
ハスキーがパチンと指を鳴らすと、指先から閃光が走ったと思えば、次の瞬間には既に裏側守備表示モンスターに着弾し、真っ二つに切断すると共に消滅させた。
「くっ……"
星1/光属性/雷族/攻 100/守 100
リバース:デッキから「電池メン-ボタン型」以外のレベル4以下の 「電池メン」と名のついたモンスター1体を特殊召喚する。また、リバースしたこのカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、デッキからカードを1枚ドローする。
ふむ、電池メンと言えば光属性・雷族の共通効果を持ったモンスターだな。中々、珍しいデッキだ。
「2体とも墓地からの特殊召喚のため、"生還の宝札"の効果で2枚ドロー」
手札
3→5
「さあ、3体の"ドラゴンメイド"による直接攻撃だ。先に言っておくが、自分フィールド上に融合モンスターが存在する限り、ドラゴンの姿の"ドラゴンメイド"たちはカード効果で破壊されない」
「ふっ……本当に強力な効果だが――攻略の鍵は既にある! 永続罠カード、"メタル・リフレクト・スライム"を発動! このカードは発動後、水族・水・星10・攻0/守3000の効果モンスターとなり、モンスターゾーンに守備表示で特殊召喚する!」
「なに……?」
メタル・リフレクト・スライム
星10/水属性/水族/攻 0/守 3000
このカードは罠カードとしても扱う。このカードの効果で特殊召喚されたこのカードは攻撃できない。
メタル・リフレクト・スライム
DEF3000
「どうだ!? バウンスタイミング以外でならば破壊はされまい!?」
ふむ……ドラゴンメイドの速攻魔法が手札にあればなんとかなったが、今メタル・リフレクト・スライムを倒せる方法はないな。
相手は電池メンデッキとなると1ターンでどれほど展開してくるか、想像も出来ないため、何よりも怖いカードは"
「バトルフェイズは終了。カードを1枚セットしてターンエンドだ」
セットカードは聖なるバリア -ミラーフォース-。まあ、漏電を受けたら一緒に吹き飛ぶが、その時はその時だ。
紫呉
LP4000
手札4
モンスター3
魔法・罠2
「俺のターンドロー!」
手札
3→4
カードをドローした三沢はほくそ笑みを浮かべた。
「これで勝利の方程式は完成した! 手札から"天使の施し"を発動! カードを3枚ドローし、2枚捨てる! そして、セットしていた永続罠、"
星3/光属性/雷族/攻 0/守 0
自分フィールド上の「電池メン-単三型」が全て攻撃表示だった場合、「電池メン-単三型」1体につきこのカードの攻撃力は1000ポイントアップする。自分フィールド上の「電池メン-単三型」が全て守備表示だった場合、「電池メン-単三型」1体につきこのカードの守備力は1000ポイントアップする。
オレンジ色の単3電池から手足と頭がはえたようなファンシーな2体のモンスターが現れる。
ATK0
ATK0
「"
2体の電池メン-単三型は互いに青白い雷電の光全身から放つと、それが繋がり、より巨大なものとなった。
ATK0→2000
ATK0→2000
「更に手札から"電池メン-単三型"をもう1体、攻撃表示で召喚する! これにより全ての"電池メン-単三型"の攻撃力は更に上昇だ!」
ATK2000→3000
ATK2000→3000
ATK2000→3000
3つが重なったそれぞれの青白い雷電は、竜さえも葬れそうなほどに巨大なものと化す。
これは……耐性を優先してバトルフェイズにメイドに戻さなかったのは失敗だったかも知れないな。戻していれば相手のバトルフェイズ開始時にドラゴンになって破壊を――。
「まだだ、"電池メン"が3体場に揃うとき! まばゆき光は放たれる! 手札から魔法カード、 "
「くっ――やはりそう来たか!?」
『あらあら、うふふ……本日はここまでのようですね』
青白い雷電を重ねた
「よしっ! まだだ! 俺はレベル10の"メタル・リフレクト・スライム"を生け贄にし、"プラズマ戦士エイトム"を攻撃表示で特殊召喚!」
プラズマ戦士エイトム
星8/光属性/雷族/攻3000/守2500
このカードは通常召喚できない。自分フィールド上に存在するレベル7以上のモンスター1体をリリースした場合のみ特殊召喚する事ができる。このカードは相手プレイヤーを直接攻撃する事ができる。この時、相手ライフに与える戦闘ダメージは半分になる。
三沢のフィールドのメタル・リフレクト・スライムが消え、代わりにどことなくデザインや体型が電池メンに似ているような気がしないでもない黒紫色の戦士が現れ、体から紫電を撒き散らした。
プラズマ戦士エイトム
ATK3000
「エイトムか……」
「"プラズマ戦士エイトム"は通常召喚できないが、自分フィールド上に存在するレベル7以上のモンスター1体をリリースした場合のみ特殊召喚する事ができる! さあ、いくぞ! 古波! "電池メン"と"プラズマ戦士エイトム"で"ドラゴンメイド"を総攻撃だ!」
そして、三沢はバトルフェイズに入り、
「まず、"
『う……きゃぁぁぁぁ!?』
「く……ティルル」
紫呉
LP4000→3700
「そして、2体目の"
『ぎぃ……のわぁぁぁぁ!?』
「ラドリー……」
更に
紫呉
LP3700→3300
「これで終わりだ! 残りの"
そして、俺に最後の
「くぅ――!?」
そして、1体の
紫呉
LP3300→300
「この瞬間、手札からモンスター効果を発動だ。自分フィールド上にカードが存在しない場合、相手がコントロールするカードによってダメージを受けた時――」
「なに!? その発動条件はまさか――!?」
「無論、"
星7/闇属性/悪魔族/攻2700/守2500
自分フィールド上にカードが存在しない場合、相手がコントロールするカードによってダメージを受けた時、このカードを手札から特殊召喚する事ができる。この方法で特殊召喚に成功した時、受けたダメージの種類により以下の効果を発動する。
●戦闘ダメージの場合、自分フィールド上に「冥府の使者カイエントークン」 (天使族・光・星7・攻/守?)を1体特殊召喚する。このトークンの攻撃力・守備力は、この時受けた戦闘ダメージと同じ数値になる。
●カードの効果によるダメージの場合、受けたダメージと同じダメージを相手ライフに与える。
死神のような黒い外装を纏い、赤髪に剣を持った男性モンスター。銀の光沢を帯びた鈍色の薄鎧に、赤いロングスカートを履き、剣を持った女性モンスター。その2体が同時に姿を表し、剣で防御の構えを取った。
DEF2500
カイエントークン
DEF3000
「――ゴーズだと!? デュエルキング武藤遊戯が使ったカードの中でも特に強力な伝説――いや、神話級のレアカードじゃないか!? どうやってそんなもの!?」
「………………億の数字で買った」
「ああ、そうか……君は古波グループの御曹司だったな……実によい買い物だ……。だが、デュエルには勝たせてもらうぞ! "プラズマ戦士エイトム"は攻撃力の半分のダメージで直接攻撃出来る!」
プラズマ戦士エイトムは立ち止まると、俺へ手を向けて紫電を集中させ始める。しかし、今の試合から三沢ほどデュエルタクティクスが高い人間ならばそうしてくれると、俺は信じていた。
「……直接攻撃宣言をしたな?」
「なに……?」
「ならば手札から"
効果モンスター 星1/地属性/機械族/攻 0/守 0
(1):相手モンスターの直接攻撃宣言時にこのカードを手札から捨てて発動できる。その攻撃を無効にし、その後バトルフェイズを終了する。
「なに!? 握っていたのならなぜ最初から止めなかっ……ゴーズと攻撃力3000のカイエンで"
「ああ……」
「ははは! 面白い、やってみろ! ターンエンドだ!」
三沢
LP4000
手札1
モンスター4
魔法・罠1
「俺のターンドロー」
手札
2→3
「俺は"ドラゴンメイド・ティルル"を再び召喚」
『やられたらやり返さないとな
ドラゴンメイド・ティルル
ATK500
「"ドラゴンメイド・ティルル"が召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから"ドラゴンメイド・ティルル"以外の"ドラゴンメイド"モンスター1体を手札に加える。 その後、手札から"ドラゴンメイド"モンスター1体を選んで墓地へ送る。俺はデッキから"ドラゴンメイド・フランメ"を手札に加え、手札の"ドラゴンメイド・ラドリー"を墓地に送る」
そして、ゴーズとカイエンは防御の姿勢を止め、剣を三沢へと向けた。
ATK2700
カイエントークン
ATK3000
「"
『今度は絶対に負けはしない!』
ドラゴンメイド・フランメ
ATK2700
「まず、"カイエントークン"で"
「ああ……!」
カイエントークンの剣撃と
「"
ATK3000→2000
ATK3000→2000
「"
ゴーズはカイエンの仇とでも言わんばかりにの
「うぐっ……」
三沢
LP4000→3300
「これで最後の"
ATK2000→1000
「だが、今のターンに終わらせるには足りんぞ!」
「いや、既に足りている。さっき手札に加えた"ドラゴンメイド・フランメ"を手札から捨て、自分フィールドの"ドラゴンメイド"モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで2000アップする。この効果は相手ターンでも発動できる。無論、俺の発動対象は"ドラゴンメイド・フランメ"だ。そして、攻撃対象は無論、"
「はは――ははは! なるほどそう来たか!」
『行くぞ
ドラゴンメイド・フランメ
ATK2700→4700
ティルルが口を大きく開くと、顎の中心の虚空の1点に赤い光が発生し、それは完全なエネルギー球となりながら肥大化していき、全長の3分の1程まで巨大になった直後、反動を殺しながらそれは放たれた。
「
『
赤い
三沢
LP3300→0
「いやぁ、いいデュエルだった。対戦ありがとう古波」
「こちらこそ」
実技試験が終わり三沢とそんな挨拶を交わした。
結果的にだが、入試の実技試験とは違い、互いに拮抗していたと思われるので、俺も三沢もそれなりの成績がつけられるのではないだろうか?
そんなことを考えていると、拍手が上がる音が聞こえ、目を丸くしながら三沢と周りを見渡すと、気づけばラーイエローの生徒にデュエルコートの外が囲まれており、オベリスクブルーや、オシリスレッドの生徒もちらほらと見える様子が伺えた。
そして、"スゴいデュエルだった"、"ラーイエローどころかプロの試合のようだった"、"ゴーズとカイエンのソリッド・ビジョンを生で初めて見られた"など好意的な言葉をこれでもかと投げ掛けられる。
それにどうしたもかと考えなからもその場に留まっていると、三沢が再び俺の方を見てまた口を開いた。
「古波! また、デュエルをしよう。今度はしっかりと君と戦うためのデッキを構築してから挑ませて貰うさ!」
ああ、それはいい……今日のデュエルのように楽し――。
そこまで考え、それまでしていた思考の一切を捨てた。
どうやらいつの間にか、熱くなり過ぎていたようだ……。デュエルを楽しむなど本来あってはならないもの。
闇のデュエル、優しい闇と破滅の光の喰らい合い。そこには常に死の恐怖と絶望しか存在はしない。
俺はハスキーを通して見たのだ。カードを使い、優しい闇と破滅の光が殺戮のような戦争を続ける様を、破滅の光の側から――星が消え、種族が丸ごと浄化され、個々の命さえも白紙に戻り続けるその瞬間を。
だからデュエルアカデミアでのデュエルも俺が昔していたデュエルも中身のない遊びでしかない。ハスキーのいる俺にはそのようなことに深くかまけている訳にはいかないのだ。
「――機会があったらな」
「ああ、楽しみにしている!」
それだけ言って俺は三沢と別れ、試験場を足早に後にした。
この世界には……宇宙には……おぞましいものが多過ぎる。いつ何時何が起きようと、それをデュエルで潰せるだけの実力が必要で、それにはまだまだ力が足りない。俺は誰よりも何よりもただ強くあらねばならぬのだ。
なぜならば……もしハスキーが再び完全に破滅の光に落ちたとき……彼女を殺すのは誰でもない俺の役割になる筈なのだから。
~QAコーナー~
Q:電池メンってなに?
A:
ヴェノミナーガさんがOCG化した頃、あるいはオネストが出た直後ぐらいのGX時代に、それまで激弱謎カテゴリーだった存在が本当に唐突に台頭した環境デッキのひとつ。ライロと覇権を争った同期と言えばその強さがわかるだろうか。ぶっちゃけ、エネコンで壊滅する危険性を孕んだ単3電池メンでごり押すより、業務用と充電池メンをメインに立て続け、オネストによるカウンターと、大量召喚からの漏電で奇襲して敵フィールドを吹き飛ばす事が主体のビートダウンデッキが電池メンの真価。
まだ、アドバンテージを稼ぐガジェットビードで次元幽閉などの攻撃反応系の罠を積むのが主体で、優秀なカウンター罠と言えば賄賂と制限の神宣ぐらいだった頃の遊戯王で、オネスト無制限、お手軽全破壊、墓地除外特殊召喚で効果使えればお手軽に1アド稼げるなど電池メンは名前の割に凄まじく鬼畜で、かつてはファンデッキ筆頭だったクセに当時のファンデッキを次々の泣かせた奴らである。
Q:征竜ならエクシーズとシンクロあり?
A:流石にシンクロやエクシーズをGXでは出せないので、征竜さんのお供のエクシーズのお二方は、ハスキーさんの素敵なお名前になって貰いました(迫真)
Q:クノスペちゃんはなに?
A:
コナミくんの最後の心の癒し。心が落ち着いてリラックス効果のあるアロマとか蕾から出せる。毎日撫でたり、水や栄養剤を上げたり、肩に乗せて散歩したり、構って欲しくて机の上に寝そべって勉強の邪魔をするクノスペの体を撫で回して構ったりとなんだかんだ可愛がっている。
ちなみにヒーローにはそこまで詳しくない彼は、ヒーローの融合素材になるだけのただのマスコットモンスターだと思っている。
あ、そうだ(唐突) クノスペちゃんとは全く関係ない話ですが、ブルーメというカードって、海外版だとおっぱいが規制されているんですよね(憤怒)
Q:え? シンクロエクシーズ縛った征竜ってぶっちゃけそんな強くなくない?
A:
超再生能力さえ、エンド時発動なので遅いと思われてしまうほど爆アドな宝札カードの数々。そして、"最終突撃命令(アニメ効果)"を始めとした現実には存在しないデッキの概念が壊れる墓地肥やしカードの数々。極めつけは最終兵器"絶望の宝札"。
何よりもライフは征竜最低攻撃力のレドックスとそれに次いで低いテンペストで直接攻撃しただけで終了するたったの4000ポイント。
一切、混じりけのない、ありのままの征竜のお味をお楽しみ頂ける作品となっております(シェフのこだわり)