学校から帰ってきてお兄さんは睡眠中です。
いやぁ、昨日はめぐねぇと予定にない接触で取り乱しましたが、顔を繋げたと思えばオッケーです。めぐねぇが噛まれるぎりぎりだったので焦りましたが、なんとか助けられてよかったです。
他の問題はなぜ、りーさんにバレたのかってことですかね。まさかメモの文字で特定されるとは、予想外でした。めぐねぇの様子からりーさんの状態も大丈夫だと思いますが、予定より早めにるーちゃん(精神安定剤)と会わせるのも考えなきゃいけませんね。
あのイベントはめぐねぇが緊急避難マニュアルを見つけていると起きるイベントの一つです。試走中、2階まで安全確保していても一度も起こらなかったイベントなのですが、なにか別の要因があるんでしょうかね?しかし、チャート自体に支障はないので、そのまま走ります。
目を覚ますと横にるーちゃんが寝ていました。
起こしにきてそのまま寝ちゃったのでしょうか、とても幸せそうに寝ているのでそのままにしておきます。
起こさないように頭を撫でてみると、寝ているのにもかかわらず頭をこちらにぐりぐりしてきて、このまま続けたくなりますが、テントの外からラジオのお姉さんが覗いていたので我慢します。
「仲がいいね。ちょっと下に来てくれない?」
服を着替えてテントを出るとお姉さんに呼ばれたので下に行きます。
「暇だからラジオから音楽流したり、なにか受信出来たりしないか試してたんだけどさ……
ちょっとこれを聞いてみてくれない?」
お姉さんが録音したデータを聞くと、これは圭が助けを求める通信ですね。
助けを求めるラジオは3日目からランダムで起こるイベントですが、今回は早いですね。
お姉さんがラジオを受信してくれるのでこっちはあまり気にしていませんでしたが、結構早い段階で助けを求める放送を受信できました。今日は駅前で派手にやるつもりだったので、ついでに助けるイベントを発生させてスコアブーストも狙いましょう。
ちょっと救出へ行ってくることを伝え、るーちゃんのお世話をお願いして出かけます。
「了解、あんた大分忙しく動いてるから、どこかで休みなよ」
お姉さんが気遣って声を掛けてくれますが、止まるわけにはいきませんので灯油の入ったポリタンクと簡易火炎瓶やパイプ爆弾などを持って駅へ出発します。
ポリタンクを持っているため機動力は落ちますが、大分掃除が完了しているので道中の『かれら』は躱していける数であり、そのまま無視して進みます。
駅前についたら中央で放置されている車を蹴っ飛ばして盗難防止アラームを鳴らします。
駅前ぐらいから圭の救出イベントが進行しているようで、異様に『かれら』の数が多いです。アラームを鳴らした後は近くにある建物の屋根の上にパルクールで登ってしばらく様子を見ます。
駅や町から何処かのライブ会場並みに『かれら』が集まってきたら引火しやすいよう細工したポリタンクを目掛けて火炎瓶を投げます。燃え始めた『かれら』に引火して、さらに火が強くなって燃え移っていきます。臭いがひどいですが気にしないようにしましょう!!
え?倒し方が小学校と一緒じゃないかですか?、これが一番大量に倒せるので仕方ないですね。
この方法は同行者がいるとドン引きされるので気をつけましょう。
あ、車が爆発した。汚い花火ですねぇ……
若干煙で視界が悪くなっていますが、気を付けていきましょう。
駅前の炎上パーティを尻目に屋根などを伝って駅の入り口ではなく、線路から侵入します。
入り口は駅前の炎上ライブ会場へ行く『かれら』でいっぱいなのでフェンスを乗り越えて線路から駅へ入ります。
線路を伝ってプラットホームへ行き、「かれら』を掃除します。
帰りにも通るので念入りに掃除します。
プラットホームに停車している電車に乗り込んでいる『かれら』には火炎瓶をプレゼントしていきましょう。
狭い車内に『かれら』がぎゅっと詰まっていてスコアがおいしいのでおすすめです。
ライブへ乗り遅れたファンを潰しつつ、駅長室へ進みます。圭に会った時に血まみれだと
印象が悪くなるのと私が背負っていくのを嫌がるので、首を飛ばす際は返り血を浴びないように素早く倒していきます。
駅長室の周りの安全を確保した後、駅長室をノックします。
「だ……だれですか?」
ラジオ聞いて助けに来たものです!
少し時間が経った後、ドアが開ける音が聞こえ、そっと扉を開けて覗いてきますが、時間がもったいないので無理やりドアを開けて中に入ります。
「ヒッ……」
急に入ってこられて、ビビってますが、重要な事ではないので強引に進めます。
失礼、今から外に出ますが、走れますか?
「足を挫いてしまって……すみません」
仕方ねぇな……
圭の足首を駅長室にあった包帯を使って応急処置を施した後、バックパックを圭に渡し背中に乗るように言いましょう!
行きますよ!
「はい!……ヒッ」
扉を出て、廊下は『かれら』の死体が沢山と血まみれな廊下を見て悲鳴を上げていますが、今更降ろすわけにもいかないので我慢してもらいます。
駅前へ続く通路に溜まっている『かれら』に圭にパイプ爆弾を取ってもらい放り投げながら線路に出ます。
後ろで汚い花火が上がっていますが、振り向いてる余裕はないのでそのまま駆け抜けます。
道は通りませんがスコアが美味しそうだったので、つい投げてしまいました!んーいい爆発のパイプ爆弾でした。圭ちゃんナイスチョイス!
「ウッ……」
吐かないでくださいね。きついようだったら目をつむっていてください。
「……はい」
汚い花火をまともに見ちゃった子もいるみたいですが、私の上に吐かないでくれたらそれでいいです。
帰った時にるーちゃんに臭いって言われたらショックですからね!
駅前はまだライブの真っ最中みたいなので迂回してシェルターを目指します。
途中にコンビニへ寄って取れる物資を補充しておきます。
駅前に近いコンビニは『かれら』の数が多いからか、あまり荒らされてないので、ついでに回収しておきます。拾ったのを背負った圭に渡せばそのままカバンに入れてくれます。
そろそろシェルターに帰りますか。女の子3人で中を使うとなると大分狭くなると思いますがしばらくの間我慢してもらいましょう。
足を怪我して駅長室にあった無線機で助けを読んだら、しばらくしてあまり期待していなかった救援が来た。
扉へ強引に入って来たときは、襲われると思ったけど。謝罪もしてくれたし、足の応急処置もしてくれたのでいい人かなって思った。
私が足を怪我しているので彼が背負っていってくれることになった。
扉を出るとそこには私を追ってきた『かれら』がいっぱいいたはずなのに、あたり一面血だらけで首のない『かれら」の死体が無造作に倒れているのが見えた。
恐らく助けてくれた彼がやったのだろうけど、彼には返り血がついている様子が一切ないのが逆に恐ろしかった。
しかもバックパックからパイプを出してくれと言われて渡したら爆弾で、爆弾とは思っていなかった。
私を背負っているのにも関わらず重さを感じさせずにフェンスを駆けあがり駅を脱出する彼。
『かれら』を倒すときも、血が噴き出す位置を把握するかのように倒し、極力血を浴びないように倒しているようだ。
どれだけ『かれら』を倒したらこういうことができるようになるのか、それとも元から知っていたのか。
コンビニで物資を取ったあと、彼に背負われて彼の拠点へと向かう。
救援だと言われてつい付いてきてしまったが、これから私はどうなってしまうのだろう。
爆弾等を所持して、『かれら』を殺しても顔色一つ変えず。拠点に戻ったらなにが食べたいですか?と『かれら』を殺しながら聞いてくる彼に曖昧に返事をする。
拠点に連れていかれたら私はどうなるか不安でたまらないけど、すぐ殺されることはないと思う。
見栄を張って偉そうに語った手前、恥ずかしいけど、ごめんね美紀
外も結構怖い所だったよ……