閃乱ジード   作:BREAKERZ

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記憶を取り戻し、ベリアルの悪夢を受け継ぐと宣言した伏井出ケイとの新たな戦いが、今始まった。


終わらないぜ、悪夢!

ージードsideー

 

『ヒャァァァァァァァァァ!』

 

先ずは先行したザイゴーグが、右腕の『ゴーグレグジス』でジードを殴り飛ばそうとするが、ジードはその攻撃を回避すると、ストロング・ゴモラントの腹部を思いっ切り引っ掻いた。

 

『キヒャァァァァ!?』

 

『ハァッ!!』

 

蹲ったストロング・ゴモラントの背に乗って、ジードはザイゴーグの腹部に蹴りを叩きつける。

 

『っ!!』

 

『シャッ!!』

 

『ヒャァァァァ!!』

 

が、すぐに起き上がったストロング・ゴモラントの腹部を蹴り上げるが、すぐにザイゴーグは『ゴーグレグジス』を振るいジードが回避する。

 

『キヒャァァァァ!!』

 

『ウワァッ!?』

 

するとストロング・ゴモラントが裏拳でジードを殴ると、その剛腕の一撃でジードが倒れる。

 

『ヒャァァァァ!!』

 

『グゥッ!』

 

『キヒャァァァァ!!』

 

ザイゴーグが倒れたジードを捕まえて立たせると、ストロング・ゴモラントがジードを殴りつける。

 

『グゥ・・・・ハァっ!!』

 

『キヒャァァァァッ!?』

 

『『レッキングロアー』ッ!!』

 

『ヒャァァァァっ!?』

 

ジードは蹴りをストロング・ゴモラントに叩きつけ、更にザイゴーグには破壊音波を浴びせて脱出した。

 

『ヒャァァァァ!!』

 

ザイゴーグは胸から火炎弾『ヘルズレリーブ』を放ち、ジードはバク転しながらその火炎弾を回避していく。

 

『キヒャァアアアアッ!!』

 

するとストロング・ゴモラントも、その背中の大きな翼を羽ばたかせると、空を飛んで大きく旋回してから、ジードに向かって突進する。

 

『っ! シュワッ!!』

 

ジードはジャンプして回避するが、ストロング・ゴモラントよ長い尻尾の先端にある矛に斬りつけられる。

 

『グァアッ!!』

 

そして着地に失敗して倒れるジードに、ザイゴーグが羽交い締めして起き上がらせると、着地したストロング・ゴモラントが尻尾を振るい、何度も先端の矛で斬りつけていく『バラバラバテール』を繰り出した。

 

 

 

 

 

ー霧夜先生sideー

 

斑鳩達と詠達に助けられ、叢達に忌夢達と合流した霧夜先生も、飛鳥達と合流し、ザイゴーグとストロング・ゴモラントと交戦するジードを観ていた。

 

「くっ・・・・! やはり2対1は不利か・・・・!!(デュォンッ!)ーーーー良し、俺も!」

 

「いけませんゼロさん!」

 

「ダメージが残っているのですよ!」

 

「まだ無理だ」

 

斑鳩と詠、叢が、ウルトラゼロアイNEOを取り出した霧夜先生の手を止めて引っ込めた。

そして、その様子を伺っている石刈アリエが見ている事に、誰も気付いていなかった。

 

 

 

 

 

ージードsideー

 

『ウワァッ!!』

 

『キヒャァアアアアアアアアッ!!』

 

再びストロング・ゴモラント空中からの突撃を受けて、ジードは地面を転がるが、すぐに起き上がった。

 

『ウゥッ!!ーーーーシュワッ!』

 

インナースペースにいる理巧はジードライザーを構え、『ベリアルカプセル』を起動させる。

 

『「融合!」』

 

ーーーーゼェェェッ!!

 

カプセルの中から紫色の光の線が幾つも現れ、ウルトラマンベリアルが出現し、カプセルをナックルに入れた。

 

『「アイ・ゴー!」』

 

『ウルトラマンキング』のカプセルを起動させると、カプセルから七色の光の線が幾つも現れ、『ウルトラマンキング』が現れる。

 

ーーーーダァァァッ!!

 

『キングカプセル』を装填ナックルに入れる。

 

『「ヒア・ウィー・ゴー!!」』

 

ジードライザーのスイッチを押した理巧は、装填ナックルを取り外し、ジードライザーで読み込む。

 

ーーーードクンッ! ドクンッ!

 

鼓動のような音がすると、ジードライザーの中央カプセルに、今までベリアルカプセルを読み込むと紫色だったのに、キングカプセルを読み込んで虹色の光が出ると、真っ白な光となった。

 

『「はッ!」』

 

[ウルトラマンベリアル! ウルトラマンキング!]

 

ジードライザーから、『超絶撃王剣キングソード』が現れる。

 

[我、王の名の下に!!]

理巧は装填ナックルからキングカプセルを抜いてアイテムの柄に差し込み、V字のクリスタルが七色に輝き、柄におもむろに手をかざす。

 

[ウルトラマンキング!]

 

『「変えるぜ! 運命!!」』

 

『トワッ!』

 

『「ハァっ!! ジィィィィィィィィドッ!!」』

 

キングソードを握り締め、トリガーを引いた理巧は、ウルトラマンベリアルとウルトラマンキングのビジョンと重なり合い、美しく清らかな鐘の音色と共に、無数の金色に輝く光の粒子に包まれ飛び立つと、一瞬輝いたベリアルの両目を背に、金色の光を纏った青と赤紫の渦を背にしながら飛び出していく。

 

[ウルトラマンジード! ロイヤルメガマスター!!]

 

『ハァァァァ、フゥゥッ・・・・!』

 

ウルトラマンベリアルを倒した最強形態『ロイヤルメガマスター』へとなった。

 

『っ!!ーーーーその姿・・・・! その姿が、ベリアル様ををををををををッッ!!!』

 

『キヒャァアアアアアアアアアアアアッッッ!!!』

 

崇拝するベリアルを倒した忌々しき姿となったのを見て、ストロング・ゴモラント、伏井出ケイは憎悪と怨嗟と怨念に満ちた雄叫びを上げた。

 

『ヒャァァァァ!!』

 

『ハァッ! フッ!』

 

『キヒャァァァ!?』

 

ザイゴーグが先陣を切ってロイヤルメガマスターに突っ込むが、華麗に回避し、キングソード・剣モードでザイゴーグを斬りつけ、また飛翔して突っ込んできたストロング・ゴモラントも斬りつけて地面に落とした。

 

『フンッ!』

 

『ヒャァァッ!?』

 

そして返す剣でザイゴーグの胸部にキングソードを突き立て、更に返す剣で起き上がり尻尾を振り回し、『バラバラバテール』繰り出したストロング・ゴモラントの尻尾を弾き飛ばし、優雅に受け流しながら左手をキングソードに2回翳し、回転しながら刀身に集めたエネルギーを放つ。

 

『ーーーー『スウィングスパークル』ッ! ハァァァァ!!』

 

ーーーーズバンッ!!

 

ロイヤルメガマスターはストロング・ゴモラントに一瞬で近づいて、尻尾の根元を切り落とした。

 

『キヒャァアアアアアアアアアアアアアアアッ!?!?』

 

尻尾を斬り捨てられ、ストロング・ゴモラントは甲高い悲鳴を上げるが、ロイヤルメガマスターはザイゴーグに加速して近づき、連続で斬りつけていく。

 

『ハァァァァァァァァ!!』

 

『ヒャァァァァァァァァァァァァっ!!!』

 

『ーーーーフンッ! 『バルカンスパークル』!!』

 

キングソード・杖モードに持ち替え、左手をキングソードに1回か翳し、杖先に形成した王冠型のオーラから無数の光の矢をストロング・ゴモラントとザイゴーグに放つ。

 

『キヒャァアアアアアアアア!!!』

 

『ヒャアアアアアアアアアッ!!!』

 

『フンッ! ハァッ!』

 

ロイヤルメガマスター、理巧は杖モードにしたキングソードに、『ウルトラマンジャックカプセル』を装填した。

 

[ウルトラマンジャック!]

 

ーーーーヘァッ!

 

『『ランススパーク』!!』

 

キングソード・剣モードから緑色の光が放たれ、剣先から緑色の貫通光線を放ち、ザイゴーグの身体を貫通した。

 

ーーーードシュゥゥッ!!

 

『ヒャアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!』

 

ーーーードドドドォオオオオオオオオンンッ!!

 

雄叫びを上げて、ザイゴーグが爆散した。

 

 

 

 

ー石刈アリエsideー

 

「・・・・・・・・!!」

 

石刈アリエはロイヤルメガマスターの戦いに戦慄するが、同時に、薄っすらと笑みを浮かべていた。

 

 

 

 

 

ージードsideー

 

マントを翻したロイヤルメガマスターは、キングソード・剣モードを左腕の手甲で撫でながら、ストロング・ゴモラントを見据える。

すると、ストロング・ゴモラントの中のインナースペースから、伏井出ケイが声を張り上げた。

 

『「キングの『力』は貴様が継いだかぁ! 『No.〇七九号』!」』

 

『「記憶力ないのかよ!? 僕は暁月理巧だ! ソレに継いだのは『力』ではなく、『夢』だっ!!」』

 

ベリアルを上回る『力』を持ったウルトラマンキングの『力』を継いだ理巧を忌々しそうに吠える伏井出ケイに、理巧は真っ直ぐな目で否定した。

 

『キヒャァアアアア!!』

 

ストロング・ゴモラントはまたも飛翔して、ロイヤルメガマスターに角を突き立てて突撃し、ロイヤルメガマスターは微動だにせず立ち止まり、ストロング・ゴモラントの角が、ロイヤルメガマスターの身体をつらぬ・・・・。

 

ーーーーガキンッ!!

 

かなかった。

キングソードで受け止め、その場にロイヤルメガマスターは一歩も後退る事なく、威風堂々と立っていた。

 

 

 

 

 

ー飛鳥sideー

 

「受け止めたぁ!?」

 

「マジかよ!?」

 

「凄いです理巧さん!」

 

「流石です、理巧様」

 

飛鳥達忍の面々も、突進力はベリアル融合獣最強とも言えるストロング・ゴモラントの突撃を止めたロイヤルメガマスターに、驚きの声を上げた。

 

 

 

 

ージードsideー

 

『ハァっ!!』

 

ジードはそのままストロング・ゴモラントを何度も斬りつけ。

 

『シュワッ!!』

 

『キヒャァアアアアアアアアアアア!!』

 

最後に大きく袈裟斬りに斬りつけ、ストロング・ゴモラントを地面に堕とした。

 

『キヒャァアア!!』

 

ストロング・ゴモラントは再び起き上がり、ロイヤルメガマスターに腕を振り上げようとした。

が・・・・。

 

『シャッ!!』

 

『キヒャァアアアアアアアア!!』

 

ロイヤルメガマスターはマントを翻しながら横一線に斬りつけて、ストロング・ゴモラントを大きく後退させた。

 

『ハァァァァ・・・・』

 

キングソード・杖モードに持ち替えたロイヤルメガマスター。

 

『キヒャァアアアア・・・・!!』

 

ストロング・ゴモラントの角が光りだし、周りが重力の影響を受けて木や岩が浮かび上がる。

ストロング・ゴモラントの必殺技『グラビトロプレッシャー』を放ち、上からの強力な重力がロイヤルメガマスターを押しつぶそうした。

 

『シュワァァァァ・・・・!!』

 

キングソード・杖モードから放たれるバリアが、重力を防いだ。

 

『「なんだとっ!?」』

 

『「フンッ! ハァッ!」』

 

[ウルトラマンタロウ!]

 

ーーーータァー!

 

驚愕する伏井出ケイに構わず、理巧は『タロウカプセル』を起動させ、キングソードに装填した。

赤い光を放つキングソードを左手に持ち、両腕を左右に大きく広げエネルギーをチャージすると、ロイヤルメガマスターの身体が七色に光る。

 

『『ストリウムフラッシャー』!!』

 

キングソード・杖モードを軸にTの字を作ると、キングソードから炎が追加された高熱光線を発射した。

 

『「ぐぅわぁああああああああああああああああああああああああああああッッッ!!!!」』

 

『キヒャァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!!』

 

高熱光線を受け、伏井出ケイとストロング・ゴモラントの悲鳴が同時に響き、ストロング・ゴモラントの巨体から亀裂が走り、その亀裂から炎が溢れそしてーーーー。

 

ーーーーチュドォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンンンッッッ!!!

 

盛大な爆裂が起こった。

 

『ーーーーフゥゥゥゥ・・・・』

 

構えを解いたロイヤルメガマスターは七色の光を放って、その姿を消し、足元に理巧が現れた。

 

 

 

 

 

ー石刈アリエsideー

 

「っ!」

 

石刈アリエは、近くにいる霧夜先生や飛鳥達に気づかれないように、コッソリとその場から立ち去った。

 

 

 

 

 

ー伏井出ケイsideー

 

「ーーーーぐぁっ!!」

 

爆裂した場所から少し離れた河原まで吹き飛ばされた伏井出ケイ。

 

「ぐぅぅぅぅ、あぁぁぁぁ・・・・!!」

 

凄まじいダメージが全身を駆け巡り、伏井出ケイは悲鳴を上げる。その背中には、『黒いエネルギーに包まれそうになっている光』が淡く輝いていた。

 

「うううっ・・・・ああああぁぁぁぁ!! 何故、何故私は、奴に勝てないんだぁぁぁぁぁッ!!」

 

しかし、その瞳にはウルトラマンジード、暁月理巧に対する執念に似た恐ろしい程の憎悪と怨嗟と狂気が、ギラギラと危険な光を放っていた。

と、その時。

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

石刈アリエが恐る恐ると、伏井出ケイに近づいてきた。

 

「ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

「ーーーーアナタの話、もっと聞かせて!」

 

苦しんでいる伏井出ケイに、石刈アリエは意を決してそう言った。

 

「??」

 

「こんなの、最高すぎる!」

 

「・・・・震えているぞ?」

 

「・・・・武者震いよ。だって・・・・良い本が書けるんだもの!」

 

伏井出ケイは身体を震わせている石刈アリエにそう言ったが、石刈アリエは武者震いだと返し、自分が本を書く為に伏井出ケイに言った。

 

「ーーーーそんな日は来ない・・・・! お前は、ここで死ぬ!!」

 

自分の正体を知られた以上、抹殺しようと起き上がろうとする伏井出ケイに、石刈アリエはゆっくりと近づきながら、交渉を始めた。

 

「・・・・『隠れ家の提供』、『情報の収集』、私、役に立つと思うけど?」

 

と言って、伏井出ケイに手を差し伸べる。

 

「っ!!」

 

しかし、伏井出ケイはその手を叩き払うと、杖を使って立ち上がり、石刈アリエに向けて杖を持ち上げようとした。

 

「(ビキキッッ!!!)あがぁっ!! ぬああああぁぁぁぁ・・・・!!」

 

再び身体に激痛が走り、伏井出ケイは身体が前のめりに崩れ落ちた。

 

「あっ・・・・!」

 

が、石刈アリエが伏井出ケイを抱きとめた。

 

「〜〜〜〜!!」

 

こんな女にまで憐れみを向けられ、伏井出ケイは憎々しそうに歯を食いしばる。

しかし、石刈アリエは話を続けた。

 

「・・・・私と一緒に来て」

 

石刈アリエのその顔には、歪んだ笑みが浮かび上がっていた。

 

 

 

 

ー飛鳥sideー

 

「(ーーーー『夢』は、誰かに伝えないと消えてしまう。『良い夢』も、『悪い夢』も・・・・)」

 

〈AIB〉地球支部にて、鷹丸とゼナがダークルギエル』と『エンペラ星人』のカプセルをどうするかを話し合っていた。

 

「(ーーーーその日、世界は再び変わり始めた。それぞれの受け継いだ『夢』が・・・・動き始める。りっくんの戦いはまだ、終わらない・・・・終わる事が、ない・・・・)」

 

飛鳥達と焔達、雪泉達に雅緋達、そして霧夜先生と合流した理巧と共に、飛鳥達も歩き出す。

 

「(ーーーーりっくんが、もう戦わなくて良いようにする為には・・・・やっぱり、伏井出ケイを説得するしかない!)」

 

伏井出ケイと言う、ウルトラマンベリアルと同じくらい、理巧が決着をつけなければならない最悪の存在が戻ってきた。

コレから待ち受けている戦いに向けて、彼等は決意を新たに歩き出した。

 

「(・・・・りっくん。絶対に、アナタを『過酷な運命』から救い出してみせるから!)」




ー次回予告ー

突然、大胆にも単身で乗り込んできた伏井出ケイに、僕達の『秘密基地』が乗っ取られてしまった。もうあそこは僕だけの『秘密基地』じゃない。あーちゃん達や焔達、雪泉さん達に雅緋達ににとって『家』も同然の大切な場所だ。絶対に取り戻してみせる! レム。一緒に取り戻そう。
・・・・って、そんな僕達の前に1人の女の子が現れた。

次回、『閃乱ジード』

【奪われた『秘密基地』】

ーーーーはじめまして、理巧。

君は、まさか・・・・!?
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