ー霧夜sideー
半蔵学院が放課後を迎え、一般の生徒達は下校し、飛鳥と葛城と斑鳩は、先ほどの理巧と柳生の手合わせを見て、自主練に励むため地下道場に居残り、理巧と柳生と雲雀が下校した。
それを見送った霧夜は教室を出て屋上に立ち、街の景色をながめていると、ゼロが話しかけた。
≪この星に、“破壊の痕”はもうすっかり見あたらないな・・・・≫
「“破壊”・・・・『クライシス・インパクト』の事か?」
≪ああ。この宇宙はかつて、崩壊寸前の状態まで追い込まれた。それを救ったのが、『ウルトラマンキング』のじーさんだ。この宇宙は、お前の身体と一緒で、もう一息で死ぬところだった。俺達ウルトラマンは、身体を一体化させることで、相手の傷を癒すことができる。しかし宇宙はデカ過ぎた。宇宙の崩壊は免れたが、キングのじーさんは、宇宙全体に拡散し、呼び掛けても返事がない≫
「俺達の宇宙は、『ウルトラマンキング』のお陰で存続できているのは知ってはいた。だが、『クライシス・インパクト』の影響は、この16年の間に色々起きたがな・・・・」
≪鷹丸達が学生時代に活躍した。『ノロイ事変』ってのがその1つなんだな?≫
理巧の育ての親達、戦部鷹丸とその奥方、ハルカ、ナリカ、スバルの3人が『伝説のくノ一』と呼ばれるようになった事件であった。
「ああ。それで、『クライシス・インパクト』の元凶である『ウルトラマンベリアル』はどうしたんだ?」
≪ヤツがどこにいるのか、俺にも分からない。だが、あの戦いはまだ終わっていない。『クライシス・インパクト』の戦いのドサクサで、『光の国』で開発された『強力なアイテム』が、何者かに盗まれて行方不明だ≫
「お前はその盗人を探しに、この宇宙に来たって言ってたな。それで、その『アイテム』ってのは?」
≪『ウルトラマンヒカリ』が開発した、戦況を覆しうる究極の力、無限の可能性、それは、『ウルトラカプセル』だ・・・・≫
ー理巧sideー
「・・・・それで、何で柳生さんも僕達についてくるの?」
「オレは雲雀に誘われただけだ」
学校を終えて下校する理巧は、雲雀の他に柳生と一緒に下校していた。柳生は理巧と雲雀の間に入るように歩いていた。ちなみにペガは一足先に基地に帰らせていた。
「(・・・・柳生さんも『リトルスターの宿主』だし、このまま秘密基地に連れていって『リトルスター』の事を調べて見るのも良いかもな)」
「(理巧君と柳生ちゃんが仲良くしてくれないかなぁ?)」
「(どうなっているんだオレは? 雲雀が隣にいて嬉しい。だが、暁月が近くにいて鼓動が激しくなっている上に、顔も何故か熱くなっている・・・・?)/////」
柳生は自分でも訳が分からないと言わんばかりに、自分の胸の鼓動に戸惑う。
と、町を歩く3人の周囲が、突如真っ暗になった。
「ん?」
「え?」
「あれ?」
3人が空を見上げるとそこにはーーーーーー。
『ーーーーーー』
ブロンズと黒の体色をし、頭には二つの刃を付けたウルトラマンに良く似た巨人、『ダークロプスゼロ』だった。
「「「うっそ~・・・・」」」
『ーーー!!』
ダークロプスゼロは理巧達の近くのビルを破壊すると、破片が理巧達に向かって飛んできた。
「「「っっ!!」」」
だが、理巧も普通の一般人から、かけ離れた身体能力を持ち、雲雀と柳生は曲がりなりにも忍び。一瞬でその場を離れると、建物の屋上に逃げ、他の建物の屋上に飛び移りながらダークロプスゼロから逃げた。
「アイツはこの前の巨人か! 何でこんな所にっ!?」
柳生が逃げながら後方から迫るダークロプスゼロを睨んでそう言った。理巧と雲雀は柳生に聞かれるのを構わず、話を始めた。
「理巧君! ダークロプスゼロの目的って!」
「ああ! おそらく柳生さんの中の『リトルスター』だろうね」
「っ!?」
柳生は理巧と雲雀の話を聞いて驚愕したように目を見開いた。
「どういう事だ? あの巨人の目的がオレと言うのは!? それに『リトルスター』とはなんだ!?」
雲雀と目配せした理巧は、柳生に向けて口を開いた。
「簡単に言うとね。柳生さんが出したあの障壁を生み出す力の原因だ。あの巨人、ダークロプスゼロのような怪獣は、その胸の光を狙ってやってくんだ」
柳生は、理巧の言葉に驚き、その瞬間、輝きだした自分の胸元を見た。
「この光が、怪獣を呼び寄せるのか・・・・!」
「大丈夫だよ柳生ちゃん!」
「雲雀・・・・」
「あんな悪い巨人さんなんて、理巧君が倒してくれるから!」
「えっ!?」
「理巧君っ!」
雲雀が理巧に向かって、声を発すると、理巧は頷き、ジードライザーを取り出した。
「・・・・ジーッとしてても、ドーにもならない!」
理巧は、カプセルホルダーから『ウルトラマン』のカプセルを取り出し、スイッチを押して起動させる。
「融合!」
シャアッ!
カプセルから青い光の線が幾つもの放たれ、『初代ウルトラマン』の姿が現れ、カプセルを装填ナックルにいれる。
「アイ・ゴー!」
すぐに『ウルトラマンベリアル』のカプセルを取り出し起動させ、『ウルトラマンベリアル』の姿が出現した。
ウエェェッ!
『ベリアルカプセル』をナックルに装填し、ジードライザーのスイッチを押して起動させた。
「ヒア・ウィー・ゴー!!」
装填したナックルを取り外し、ジードライザーにスキャンさせる。
ドクンッ! ドクンッ!
ジードライザーの中央のカプセルに、青と紫の光が交差するように交わる。
『フュージョンライズ!』
「決めるぜ、覚悟!! ハァアアアっ!」
理巧はジードライザーを掲げて胸の前でスイッチを押した。
「ハァッ! ジイィーーーーード!!」
ライザーのカプセルが回転し赤く輝き、理巧の身体が青く輝く!
『ウルトラマン! ウルトラマンベリアル! ウルトラマンジード!! プリミティブ!!』
ウルトラマンとベリアルの姿が重なり合い、理巧は2人のウルトラマンの姿を合わさり、その姿を変えた!
『シャァッ!!』
光と闇の螺旋の中から、『ウルトラマンジード プリミティブ』となって、飛び出した!
『シャッ!!』
飛び出したジードは、ダークロプスゼロの前に立ちはだかる。
ー柳生sideー
「なっ!? あ、暁月が、あの巨人だったのかっ!!?」
「そうだよ! 理巧君は、雲雀達を守ってくれるヒーロー、ウルトラマンジードだよっ!!」
「ウルトラマン、ジード・・・・!」
柳生は、自分達を守るようにダークロプスゼロの前に立つジードの背中を静かに見つめていた。
その時、柳生の胸元の『リトルスター』が淡く輝く。
ージードsideー
『(さて、リベンジといくかっ!)』
ジードはダークロプスゼロに接近すると、掌底打ちをダークロプスゼロの腹部に叩き込んだ!
『ーーー!』
ダークロプスゼロは、ジードの攻撃に後方に押し飛ばされた!
『シャッ! ヤァッ! ツァッ!!』
『ーーー!!!』
ジードは接近して掌底打ちを次々とダークロプスゼロに叩き込むと、ダークロプスゼロは内部の機械が不具合を起こしたのか、以外にダメージを受けて、徐々に動きにぎこちなさが現れた。
ー???sideー
「まさかこの短期間で、ダークロプスゼロと渡り合えるくらいになるとは・・・・!」
ジードの戦いを見ていた黒服の男は、ジードの成長を忌々しそうに睨むと、空の上に待機させていた“ヤツら”に命じる。
「ダークロプスゼロ達よ! エンドマークを打ってこいっ!!」
ージードsideー
『(こっちの手がイカれそうだが、これならなんとか・・・・)「バチっ!」グァアッ!?』
やはり装甲が固いせいか、手にダメージを受けているが、ダークロプスゼロは自分以上にダメージを受けていた。
『レッキングバースト』で決めようかと考えていたジードの背中に、鋭い痛みが走り、振り向くとそこにはーーー。
『ーーーーーー』
『ーーーーーー』
『ーーーーーー』
『ーーーーーー』
『(ダークロプスゼロだとっ!?)』
何と、今相対しているダークロプスゼロと同じ個体が、4体も空から降り立った。
『(レム、これは一体?)』
《残存していた試作機か、もしくは、量産化された個体と推測します》
4体、今相手している個体も含めれば、計5体のダークロプスゼロが、ジードに襲いかかった!
1体目のダークロプスゼロがジードに上段蹴りを放つ。
『ウワァッ!』
2体目が胸元に肘打ちを打たれ。
『オワァッ!』
3体目が回し蹴りをくらった。
『グワァッ!!』
4体目と5体目がジードに、額からのビーム、『ダークロプスゼロスラッシュ』を放った。
『ウワァアアアアアッ!!』
5体の猛攻に、ジードは倒れて、ビルを押し潰してしまった。
ー霧夜sideー
その頃霧夜は、飛鳥達を避難させ終えると、理巧(ジード)の戦いをビルの奥上から見ていた。
無論、眼下には雲雀と柳生がおり、いざとなったら二人を連れて避難するつもりだ。
「ゼロ、お前は行かないのか?」
≪様子見だ。古傷のせいで、俺の変身時間は限られている。それに、もう少しアイツを見極めたい≫
「(理巧。負けるなよ・・・・!)」
ージードsideー
『『『『『ーーーーーー!!!』』』』』
起き上がったジードを取り囲んだ5体のダークロプスゼロは、『ダークロプスメイザー』をジードに放った!
『ウワァアッ!!』
5つの方向から放たれた光線で、ジードはよろけ、近くのマンションを巻き込んで倒れた。
ー雲雀sideー
「暁月・・・・! 雲雀! ここは逃げるぞ!」
「いやだっ!」
柳生が雲雀を連れて逃げようと雲雀の腕を掴むが、雲雀は柳生の手を振り払った。
「雲雀は信じてるの。理巧君が、ウルトラマンジードが必ず勝つって・・・・!」
「雲雀・・・・」
「柳生ちゃんも信じて! 理巧君の、ウルトラマンジードの事を!」
「・・・・・・・・」
柳生は理巧、ウルトラマンジードを見上げた。
ージードsideー
《理巧。撤退を提案します》
「(それしかないのか・・・・っ、まて、声が聞こえる。僕を、呼んでいる・・・・?!)」
レムからの通信で撤退を考えようとした理巧だが、ウルトラマンとして発達した聴覚が、声を捉えた。
「ウルトラマンジード! 立って!!」
「何をしているウルトラマンジードっ! 立ち上がれっ!!」
雲雀と柳生が、自分を応援していた。
『(雲雀ちゃんが、柳生さんが、僕の名前を、ジードの名前を呼んでいる・・・・!)』
「オレに勝ったお前が! あんな鉄人形の木偶の坊に負けるなぁっ!!」
クールな性格の柳生が、声の限りに叫んだその瞬間ーーー。
コーーーーーン・・・・!
『っ・・・・』
柳生の胸の『リトルスター』が強く輝き、柳生の身体から離れ、ジードのカラータイマーに入っていき、インナースペースにいる理巧のカプセルホルダーに入ると、理巧は無色のカプセルを取り出す。
《『セブンカプセル』の起動を確認。新しいカプセルが2つ揃いました》
ダーッ!
カプセルには、頭にトサカをつけ、銀のプロテクターを装備した赤い戦士が現れていた。
《理巧。カプセルの交換を》
『(カプセルの交換。良し、試してみるか。・・・・ジーッとしてても、ドーにもならない!)』
そして理巧は、ジードライザーを構え、『セブンカプセル』を起動させる。
『融合!』
ダーッ!
するとカプセルの中から水色の光の線が現れ、刃のようなトサカを頭部につけ、赤い身体に銀のプロテクターをつけた戦士・『ウルトラセブン』が出現し、『セブンカプセル』を装填した。
『アイ・ゴー!』
さらに理巧は赤い身体に獅子のような頭をした格闘戦士・『ウルトラマンレオ』のカプセルを起動させると、カプセルから赤い光の線が溢れ、『ウルトラマンレオ』が現れる。
ィヤーッ!
『レオカプセル』を装填ナックルに装填した。
「ヒア・ウィー・ゴー!!」
ジードライザーのスイッチを押した理巧は、装填ナックルを取り外し、ジードライザーで読み込む。
ドクンッ! ドクンッ!
鼓動のような音がすると、ジードライザーの中央カプセルに、水色と赤色が混じりあった。
『フュージョンライズ!』
「燃やすぜ! 勇気!! はぁあ!! はぁっ!」
そしてジードライザーを掲げて胸の前でスイッチを押すと、中央カプセルが金色に輝く!
「ジイィーーーーード!!!」
『ウルトラセブン! ウルトラマンレオ! ウルトラマンジード!! ソリッドバーニング!!』
セブンとレオの姿が重なり合い、赤い鎧を纏ったような姿へと変身した。
『デュワッ!!』
赤き鋼鉄の戦士・『ウルトラマンジード ソリッドバーニング』!
紅蓮の炎を纏って大地に降り立つと、炎は弾け飛び、そこから、全身がアーマー状になり、頭部には三本の角をつけ、胸のプロテクターが複雑に可動して戻ると、腰、腕、肩、背面部の噴射口から蒸気を噴射させてメカニカルな姿を見せた!
ブシュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!
『ジャッ! ハァァァァァ・・・・!』
「うわぁ~! ジードカッコいいっ!!」
「新たな姿になったのか・・・・!」
雲雀と柳生もソリッドバーニングの勇姿に感嘆の声を上げた。
ー霧夜sideー
「あれは・・・・っ」
霧夜が身体をビクッ、とさせると、瞳の色が金色に変わった。ゼロが霧夜の身体を借りた状態で表に出るモードだ。
「あの姿は親父と師匠の・・・・! しかしあれは『ウルトラカプセル』の力、アイツが持っているのか?!」
霧夜先生、ウルトラマンゼロは、ジードを鋭く見据えていた。
ーペガsideー
ソリッドバーニングの姿は、基地にいるペガとレムも見ていた。
『これなら行けるかもっ!』
ージードsideー
『『『『『ーーー!!!』』』』』
ダークロプスゼロ達は、ソリッドバーニングに向けて構えた!
『ーーー!』
まず1体のダークロプスゼロがジードに向かう。
『ハァッ!』
ジードは迫るダークロプスゼロを片手で押し出し、背中から蒸気を噴射して、体制が崩れたダークロプスゼロに向けて、右手の噴射口から炎を吹き出すと、ダークロプスゼロの身体に叩き込んだ!
『ーーー!!!』
ダークロプスゼロはあまりのパンチの威力に盛大に地面に倒れた。
『(まったく痛くない。まるで鎧を着こんだようだ)』
次に2体目のダークロプスゼロは胸のプロテクターを展開させると、中からコアのような発射口を出して、ジードに向ける。
ダークロプスゼロの必殺技・『ディメンションストーム』を放とうとする。
『ハァア・・・・!』
ジードも胸部アーマーを展開させると、胸部アーマーに空いた6つの穴にエネルギーをチャージさせる。
『ーーー!!!』
『『ソーラーブースト』!!』
紫色の光線・『ディメンションストーム』と、水色の光線・『ソーラーブースト』がぶつかり合うと、『ソーラーブースト』が押しきり、ダークロプスゼロを粉砕した!
『ーーー!!!』
3体目と4体目が『ダークロプスゼロスラッガー』を取り外して、ジードに切りかかる!
ジードは頭頂部の角の刃、『ジードスラッガー』を取り外して、2体のダークロプスゼロと切り結んだ!
『ハァァァァァァァッ!!』
4つの刃を諸ともせず、ジードは背面から蒸気を噴射させ、ジードスラッガーで2体のダークロプスゼロを切りつけた!
『『ーーー!!!』』
火花が散ってよろける2体に、ジードはジードスラッガーを脚部に装着させて、脚部のブースターを点火させ、加速を加えた上段蹴りで、2体のダークロプスゼロを切り裂いた!
『『ブーストスラッガーキック』!』
2体のダークロプスゼロは紫色のスパークを迸らせて爆散した。
『ーーー!!!』
5体目のダークロプスゼロが後ろからジードに切りかかる。
『ムンッ!』
ジードは力を込めると、ジードスラッガーが独りでに外れ、回転しながら、ダークロプスゼロを切り着ける!
『『サイキックスラッガー』!』
そしてジードはジードスラッガーを腕に装着させ、ブースターで加速させてダークロプスゼロの身体を、アッパー気味のパンチで切り裂く!
『『ブーストスラッガーパンチ』!』
『ーーー!!!』
ダークロプスゼロは真っ二つになって爆散した!
『ーーー!!!』
最後に残った1体目のダークロプスゼロが、再び肉弾戦で攻めるが、ジードは難なく応戦する。
『ーーー!!!』
『ダークロプスメイザー』を放つが、ジードは背面飛びと背面のブースターから火を吹かせて大きく飛んで回避し、着地と同時に額のビームランプから光線を放った!
『『エメリウムブーストビーム』!』
額から放たれた光線に当たり、ダークロプスゼロを大きく仰け反って倒れた。
その隙を見て、ジードは右腕アーマーを展開し炎を上げながら、右腕を突き出し、拳から必殺光線を発射した!
『『ストライクブーストォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ』ッッ!!!』
『ーーー!!!』
紅蓮の炎の中に輝く緑色の光線が起き上がったダークロプスゼロの身体を焼きつくしーーー。
チュドォォオオオオオオオオオオンンンッ!!!
ダークロプスゼロは大爆散した!
ーレムsideー
『勝ったぁ! 凄い攻撃力だぁ!』
ペガはジードの勝利を喜んだ。
ー柳生sideー
「やったぁっ!!」
「勝ったか・・・・!」
喜ぶ雲雀と、柳生は思わずグッと拳を握った。
「ヒーローはね、必ず勝つんだよ柳生ちゃん!」
「雲雀は、アイツをヒーローだと思うのか?」
「うん! もちろんだよ! 柳生ちゃんは?」
柳生はジードを見上げると、薄く微笑んだ。
「・・・・あぁ、オレもアイツを、ウルトラマンジードを、ヒーローだと思うよ」
雲雀に言われたからじゃない。柳生自身がそう感じた言葉だった。
『シュワッチ!!』
戦いを終えたジードソリッドバーニングは、夕陽に向かって飛んでいった。
ー???sideー
「また1つ起動したか・・・・。だがまだ足りない」
黒服の男は薄く冷たい笑みを浮かべる。
「さて、そろそろ道元さんの計画も動く頃だな」
黒服の男はそう発して、その場から消えた。
ー理巧sideー
柳生の身体から『リトルスター』は消え、障壁を作り出す不思議な力も無くなっていた。柳生自身は気にしてはいなかった。
これまでの情報で検討した結果、『リトルスター』の光が受け渡されて、『ウルトラカプセル』が起動したらしい事が分かったが、『リトルスター』がなんなのかはまだ不明のままであった。
そしてその翌日の半蔵学院。
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
飛鳥と斑鳩と葛城は、目の前の光景に目を驚愕に見開いていた。
「あのさ柳生さん。なんで君が僕に膝枕しているのかな?」
「昨日の疲れが残っていると、雲雀がお前に膝枕しそうになったからな。雲雀が膝枕するくらいならばオレが代わりに膝枕をしてやろうと思っただけだ」
「いやそれどんな理屈?」
「理巧君と柳生ちゃんが仲良くなって雲雀嬉しい♪」
「べ、別に仲良くなった訳じゃ、ないから、な! か、勘違いするなよ! り、“理巧”・・・・!!//////」
「あれ? 僕の名前・・・・?」
「よ、呼んではダメか・・・・?」
「・・・・別に良いけど」
理巧がそう言と、少し不安そうな顔になった柳生は、一瞬パァッと、雰囲気が明るくなった。
「そ、そうか!//////////」
顔を赤らめながら、理巧に膝枕をする柳生に雲雀はニコニコと笑みを浮かべ、理巧はとりあえず膝枕でノンビリした。
「や、柳生ちゃんまで、りっくんと・・・・!」
「これは一体何が・・・・?」
「う~む、あの柳生まで落としたのかあの編入生。しかし柳生のヤツ。若干百合かと思っていたが、男もイケる両刀だったのか・・・・。天才系美少女、巨乳、銀髪、眼帯、クールビューティ、さらにツンデレまで、かなり属性盛ってんなぁ・・・・!」
「葛城さんは何を言っているのですか・・・・?」
1年生コンビが編入生と仲睦まじくしている光景に、残りの3人は唖然となっていた。
ー霧夜sideー
そしてウルトラマンゼロは今、霧夜先生と共に忍び教室に赴こうとしていた。
「(ゼロ。お前は理巧を捕まえるつもりか?)」
≪イヤ、まだアイツを見定めるつもりだ。いきなり鷹丸達の育て子を捕まえるなんて、後味悪いからな≫
「(そうか・・・・。ま、これからよろしく頼むな。“ゼロ先生”)」
≪こちらこそだ。“霧夜先生”≫
図らずも、ゼロも霧夜先生と同じように先生として、ウルトラマンジード、暁月理巧を見定めることになった。
柳生は理巧相手にはツンデレキャラにしました。
次回で、蛇女のメンバー登場します。
ー次回予告ー
半蔵学院忍び学科の皆に、久しぶりに忍びの任務が要請された。僕にとって初めての忍び任務だけど、正直面倒くさい。
そう言えばあの飛鳥って子の事も気になるな。
なんて考えていたら、突然の騒動が巻き起こった。
しかもなんか僕達を監視している奴らも現れたし、面倒くさい事待った無しの上に、怪獣まで現れた!
次回、『閃乱ジード』
【悪忍襲撃】
ジーッとしてても、ドーにもならない!