閃乱ジード   作:BREAKERZ

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『閃乱ジード』はそのうち連載しようと思っていたので連載します。


第1章 新たな光の誕生 秘密基地へようこそ
名前、暁月理巧


無限に広がる大宇宙。そして、無量大数に存在する平行世界。

そして、平行世界には平和を乱す怪獣と暗躍する宇宙人達から、宇宙の平和と秩序と正義を守る『光の巨人 ウルトラマン』が存在した。

 

最弱無敗の英雄と共に戦う『超古代の勇者』。

 

百の武装の勇士と共に戦う『闘志の戦士』。

 

魔法の鎧を装着する魔王と共に戦う『大地と大海の光』。

 

海を守る艦船の司令官と共に戦う『慈愛の勇者』。

 

光の適合者である少年と共に戦った『絆の戦士』。

 

最強の霊能力者と共に戦った『最速の勇士』。

 

歴代の光の戦士の意志を継いだ『若き戦士』。

 

無限の可能性を秘めた『最強の勇者』。

 

魔女の世界で突撃の名を冠する魔女と共に戦う『遥か未来の戦士』。

 

同じく魔女の世界で勇気を冠する魔女と共に戦う『地底世界の勇者』。

 

怪獣と災厄と人類が共存する世界を作る為に戦う『電子の勇者』。

 

刀剣の魂を持つ者と共に戦う『さすらいの風来坊』。

 

ウルトラマンはあらゆる平行世界に存在し、平和を守ってきた。

 

だが。

 

光があれば闇があるように、ウルトラマンの中にただ1人、闇の力を持つ『悪のウルトラマン』がいた。

『若き戦士』と『最強の勇者』と同じ世界の出身のその名を、『ウルトラマンベリアル』。

 

何度も正義のウルトラマン達に倒されてきたが、その度に復活を果たしてきた。

何度もウルトラマンや全宇宙に恐怖を与えてきた最悪のウルトラマンであるウルトラマンベリアルは、あらゆる平行世界でその名を轟かせた。

 

『フハハハハハハハハハハハハハハハハハッ!!』

 

そしてまた、ある平行世界の銀河でウルトラマンベリアルは復活を果たした。

そしてその宇宙を争乱の渦中に陥った。ベリアルを討伐するために平行世界のウルトラマン達が集い、ベリアルと戦ったが、度重なる怒りと怨みと憎しみの力でより強大な力を得たベリアルに、正義のウルトラ戦士は劣勢を強いられた。

戦いに終止符を打つため、科学者でもあるブルー族のウルトラマン、『ウルトラマンヒカリ』は、『ウルトラカプセル』を開発した。

ウルトラカプセルには、正義のウルトラ戦士達の強大な力が宿っていた。

掌に収まる位の大きさしかなかったが、たった一つで、戦局を覆す力を秘めていた。

しかしーーーーーー。

 

『『超時空消滅弾』、起動!』

 

『何っ!?』

 

その平行世界の地球に降り立ち地球を壊滅寸前まで追い込んだベリアルは“超時空消滅弾”を用いて、その地球を破壊した。だが、地球を中心に生じた次元の断層は、宇宙全体に拡がり、星々を消滅したーーーーーーかに思われた。

 

『・・・・・・・・・・・・・・・・』

 

しかし光の戦士の王者、『ウルトラマンキング』がその宇宙を再生させ、その姿を消した。

 

 

 

そして、後に『クライシス・インパクト』と呼ばれるこの事件から数年の月日が流れーーーー。

 

 

 

 

暗い暗い闇の中に、その赤ん坊は眠っていた。

瞼を少し開けると、誰かが自分を見ていた。暗がりで顔は見えない。しかし耳には、その人達の声が聞こえた。

 

「・・・・この少年ですか?」

 

「はい。適齢期を迎えてから訓練を行い、他の“候補生達”と共に育てます」

 

「お願いしますよ。我らが“大いなる目的”の為にもね・・・・」

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

赤ん坊は再び瞼を閉じた。

 

 

 

 

それから赤ん坊は3歳位の少年となり、ある施設にて、地獄のような日々が始まった。

 

荒行とも言える戦闘訓練。

 

毒に耐性をつけるために毒薬・毒草等を食する訓練。

 

苦痛に耐える訓練。

 

逃げようとすれば処分されるそんな日々。少年の他にいた子供達は、少年が8歳になる頃には、20人ほどいた子供達は、訓練で死に、逃げようとして処分され、少年以外はいなくなってしまった。

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

その少年もまた、あらゆる訓練をしていくうちに、心の無い人形のようになっていった。

 

「素晴らしい。この少年は素晴らしいぞ! まさに最高傑作と呼べないだろうか!?」

 

今まで訓練をさせてきた教官が、興奮気味に少年を絶賛し、黒いコートにフードを被った男性に聞いてくる。

黒いコートの男は一瞬、少年を一瞥するか、少年はその視線に無感情な態度で見やると、黒いコートの男は教官の男に向き直る。

 

「確かに素晴らしいですね。これでちゃんと殺る事ができるなら文句なしですね」

 

「それならば問題ありません! これからすぐにでも「いえ、それには及びませんよ」・・・・えっ?」

 

教官が何か言う前に、フードの男は教官の胸に手を当てると、教官の身体が膨張し、破裂した。

 

パァアンッ!!

 

びちゃびちゃと、“教官だったモノ”が辺りに散らばり、少年の顔にも教官の破片と血が顔に付いた。

 

「・・・・・・・・」

 

それでも少年は、何も感じていないように無表情だった。フードの男は少年を見下ろすように見つめ。

 

バンッ!

 

少年の頬をおもいっきり叩き、少年は力無くに吹き飛び、床をゴロゴロと転がった。

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

「ふん、まさに人形。“器”としてなら余計な感情など必要無いですがね・・・・」

 

フードの男は施設に火を放つと、建物の中は火の海となり、業火に埋め尽くされた。

 

「これで死ぬならそれも良いかもしれませんね。貴方は相応しく無いと言う証明になります・・・・」

 

それだけ言うと、男は火の海の中に消えた。

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

少年は、燃え盛る火の海でぼんやりと炎を見つめた。

 

 

 

ー???sideー

 

未明のビル街を二人の男女が歩いていた。二人は“仕事”を終えて帰路に付いていたのだが、不意にビルの路地を見ると、一人の少年はボロボロの姿で倒れていた。

 

「“鷹丸様”、この子は?」

 

「・・・・“ハルカさん”。取り敢えず家に連れていこう」

 

二人の男女に連れられ、その少年を家に連れていった。

 

 

 

ー???sideー

 

「・・・・ほお、まさかあの方達に出会うとは、これは少し面白い事になりそうですね」

 

黒いコートの男は離れたビルの屋上から少年の動向を見ていた。

 

 

 

ー少年sideー

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

その少年は、助けられた人達に看病され、ボゥっと朝日が登りそうな空を眺めていた。青年は少年を見つめながら、“三人の奥さん”に目を向けた。

 

「それで“鷹丸”、あの子どうする?」

 

「まさか『AIB』が目をつけていたあの施設の出身となれば、警察に任せる訳にも行かないな」

 

「それにあの子は、まるで何も感じていないようです。何にも執着していない、自分の命にすら・・・・」

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

“鷹丸”と呼ばれた青年は、少年に近づく。

 

「なあ? お前名前は何て言うんだ?」

 

「(フルフル)」

 

少年は首を横に振って、分からないと意思表示した。

 

「ん~。じゃ俺が名前を付けてやるよ。そうだな・・・・」

 

“鷹丸”は空を見ると、ちょうど太陽が登り始め、月が太陽と対になるように月が沈む光景を目の当たりにした。

 

「暁と月・・・・名字は暁月、名前は・・・・理巧、正しい筋道を真っ直ぐ進む子になってほしいから、理巧。『暁月 理巧<アカツキ リク>』なんてどうだ?」

 

「・・・・・・・・・・・・(コクン)」

 

少年は一瞬逡巡するが、了承を示すように頷いた。

 

「皆、俺はこの子を家で育てようと思うけど、どうだろうか?」

 

「「「・・・・・・・・・・(コクン)」」」

 

鷹丸が聞くと、三人の奥さんも承諾したように頷いた。

 

「それじゃこれからよろしくな。理巧」

 

「・・・・・・・・は、い」

 

少年、理巧は初めて、生まれて初めて肉声を発した。

 

そして、『クライシス・インパクト』から17年、『暁月 理巧』がこの世に生を受けて16年の月日が流れ、彼と、彼を取り巻く全ての人達の運命を歯車が動き始めた。

 




『暁月 理巧』。
『光に選ばれし勇者達』の『閃乱ジード』の『暁 リク』と同じ設定、しかし性格が若干異なる。
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