閃乱ジード   作:BREAKERZ

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攻めてきたぜ、蛇女

蛇女子学園が張った『忍結界』に閉じ込められた理巧達半蔵学院の忍達。

 

「何処にいるっ! 出てきやがれーーーー!!」

 

「葛城さんっ!!」

 

「だがっっ!! なんだよ!?」

 

結界が張られた旧校舎内部を駆け巡ろうとした葛城を、斑鳩が声を出して止めた。

 

「ここは敵の結界内。不用意に動くのは危険です!」

 

「だからって、ここでジーッとしててもドーにもならねぇだろっ!!」

 

「葛城、それは理巧の決めセリフだぞ」

 

ちゃっかり理巧の決めセリフを使う葛城に、柳生がボソッとツッコミを入れる。

 

「イヤ、そうとも限らないかも知れないよ?」

 

「あん?」

 

理巧が声を発し、全員が理巧に視線を向けると、理巧は口を開く。

 

「敵の戦力は、奇襲を仕掛ける以上少数で攻めてきたと仮定して。今まで遭遇した三人の忍に加え、『傀儡使い』。そしておそらくもう一人か二人いたとしても五~六人くらい。こちらの人数に合う数を揃えたとして、こっちがバラバラに動い1人ずつ各個撃破って可能性が有る以上、寧ろ集まっている方が警戒がしやすい。そして、今までの挑発めいた行動をしてきた連中がこちらの本拠地とも言える場所に攻めて来た。この事から、向こうは“目的”があって攻めてきたと考えられる」

 

「“目的”って、あっ! そう言えば向こうは理巧君を狙っているんだ!?」

 

「と言うことは、理巧の側にいれば向こうからやって来るって事だな?」

 

飛鳥と柳生が納得の声を上げ、理巧はさらに言葉を続ける。

 

「まぁ僕を狙ってきたのか、本格的に半蔵学院と全面戦争を仕掛ける為に来たのかはまだ分からないけど、とりあえず今僕達は敵の結界を破る事が先決。無闇に行動すれば、逆に向こうに付け入る隙を与えるような物だよ。斑鳩姉さん。結界を破る方法って分かる?」

 

「ええ。ですが先ずは、敵の出方次第ですわね!」

 

斑鳩が『名刀飛燕』を取り出した。

 

 

ー春花sideー

 

「ウフフフフ、ショータイムの始まりよ」

 

何処かの空間にいる春花が指を鳴らした。

 

 

ー理巧sideー

 

「ん。どうやら今回はジーッとしてて良かったみたいだ」

 

理巧が視線を天井に向けると、天井から『傀儡の忍者』達がユラリと出現した。

 

「来ました!」

 

「あわわわ・・・・!」

 

傀儡が襲いかかるが、葛城が蹴り、斑鳩が斬り、柳生が番傘で防ぎ、雲雀が腕をグルグル回し、飛鳥も傀儡を切るが、如何せん数が多く、押し出されていった。

 

「っ・・・・!」

 

ふと、傀儡を相手にしていた理巧が辺りを見渡すと、飛鳥達の姿が消え、旧校舎の廊下ではなく、広大な砂漠のような空間に立っていた。

 

「ふぅ。どうやら、上手く分断しての各個撃破にされたか・・・・」

 

理巧は背後から迫ってきた傀儡を裏拳で粉砕すると、いつの間にか飛鳥達と分断されていた事に気づいた。

 

 

ー飛鳥sideー

 

「あれ? 皆は!?」

 

飛鳥は、夕暮れの墓地のような場所に立っていた。

 

 

ー葛城sideー

 

「っ結界が・・・・! どういう事だ!?」

 

葛城が回りを見ると、髑髏や怪物のような物が浮いている不気味な空間に立っていた。

 

 

ー雲雀sideー

 

「理巧くーん! 柳生ちゃ~ん!!」

 

雲雀はピンクでファンシーな物に囲まれた空間にいた。

 

 

 

ー柳生sideー

 

「雲雀・・・・! 理巧・・・・!」

 

柳生は雪が降る崩れたローマ帝国の闘技場のような空間に立っていた。

 

 

ー斑鳩sideー

 

そして斑鳩は、見たことのある若草が舞う暗い空間に立っていた。

 

「油断していました。この傀儡は、わたくし達を分断させるための囮・・・・!」

 

「ウフフフフ、これだから育ちの良い方は・・・・」

 

「っ!」

 

斑鳩が振り向くと、半蔵学院の制服を着た詠が立っていた。

 

「やはり貴女方の仕業でしたか」

 

「ごきげんようお嬢様」

 

「その制服、学院に潜入するとは、なんと大胆な・・・・!」

 

「流石はお金持ちの学院、制服も良い生地を使っていますわね?」

 

「答えなさい! この襲撃の目的は、やはり理巧くんですか?!」

 

「その上からの物言い、気に入りませんわね。けど教えてあげても良いですわよ。このわたくしを倒せたらですけど、『忍転身』!!」

 

詠が『転身』すると、半蔵学院の制服からドレス姿に変わり、大剣を振り下ろしてきた。

避けた斑鳩は大剣から繰り出される攻撃に戦慄する。

 

「なんと言う力?! これでは受けられない!」

 

「戦うなんて汗臭くてお嫌い!? 相変わらずお上品ですこと!!」

 

詠がスカートを上げると、ソコからロケット花火なように推進火薬を付けた爆弾を発射した。

 

「あぁあああああああああああああああああっ!!!」

 

斑鳩は爆発に呑まれて叫び声を上げた。

 

 

 

ー柳生sideー

 

柳生は闘技場を駆け巡り、雲雀を探していたが、隣に未来が現れた。

 

「今日こそ本気で行かせて貰うわ。『忍転身』!!」

 

未来は半蔵学院の制服から、ゴスロリドレスへと変身した。

が、柳生は未来を眼中に入れず、走り去ろうとする。

 

「あぁっ! アタシを無視するんじゃないわよっ!!」

 

未来は持っていた傘を機関銃のように構えて、弾丸を柳生に向けて乱射した。

 

「雲雀! 何処にいるっ!!?」

 

「無視するなーーーー!!!」

 

 

ー葛城sideー

 

「コソコソしねぇで出てきやがれ!! 正々堂々と勝負だっ!!」

 

不気味な空間を歩いていた葛城の目の前に、電車の踏切が警告音を鳴らしていた。

 

「あっ!」

 

「ここにおるンよ・・・・」

 

「テメェは・・・・あの時の・・・・!」

 

踏切の向こうに、ラフな格好の転身姿だが、露になった上半身に包帯を巻き付けた日陰がいた。

 

「命令やから相手したるわ・・・・」

 

「・・・・お前が相手で良かったぜ」

 

「ふぅ~ん?」

 

「こんなに早く、この間の借りを返せるだなんてな!!」

 

ニヤリと笑みを浮かべた葛城が、日陰に飛び掛かるが、その先に電車が横切った。

 

「っっ! ドォラアアアアアアアアッ!!」

 

葛城は構わず電車に蹴りを叩き付けるが、その背後に日陰が長い舌をデロンと出していた。

 

「ふっ・・・・」

 

「っ! この!!」

 

葛城が振り向き様に蹴りを回すが、日陰は余裕で回避して、電車の上に着地する。

 

「分からんなぁ・・・・?」

 

「あぁっ!?」

 

「なんでそんなに熱ぅなんのや?」

 

「くっ!」

 

葛城の脳裏に、父母と離れ離れになった幼い頃の記憶が過った。

 

「熱くならねぇで、勝負に勝てるかーーーー!!」

 

葛城と日陰が空中ですれ違い着地するとーーーー。

 

「っ!」

 

葛城の忍装束に切れ目が現れ、首筋に日陰のナイフが突き立てられた。

 

「勝つのは、腕やろ?」

 

「いつの間に・・・・!」

 

「ホンマ、アンタの言うことは分からんわ。あの男子<理巧>の方がアンタより強そうやけどなぁ?」

 

「くぅっ!」

 

 

 

ー飛鳥sideー

 

そして飛鳥は歩いていると、まるで時代劇の戦場跡のような場所に到着した。

 

「み、皆は・・・・!」

 

辺りを見渡すと、凄惨な戦場の跡しかなかった。

飛鳥はその場所をゆっくりと歩いていくと背後から声をかけられた。。

 

「元気そうじゃないか?」

 

「あぁ!?」

 

振り向くとソコには、商店街の忍務の際に出会った。焔と言う少女がいた。

 

「あの時は世話になったな」

 

「やっぱり焔ちゃん・・・・! じゃあ・・・・!!」

 

「そんなにあからさまに動揺するな。お前だって忍だろう?」

 

「で、でも、どうして・・・・!」

 

「お前の実力がどんなもんか、確かめたくて近づいたのさ」

 

「私の・・・・?」

 

「『伝説の忍の孫』ってヤツの力をね」

 

「っ!」

 

「『忍転身』・・・・!」

 

焔の身体が炎に包まれ、炎が消えるとソコには、丈の短い黒いセーラー服の忍装束を纏った焔がいた。

 

「『秘立蛇女子学園五人衆』が一人、焔。改めてよろしく」

 

「あなたが悪忍だったなんて!」

 

「あの時は刀を抜こうとしたが、“思わぬ伏兵”がいて抜けなかった。が。今日はソイツがいないので、抜かせて貰う!」

 

「っ!!」

 

焔が背中から太刀を抜くと、飛鳥も小刀二刀を構えた。

 

「「・・・・・・・・・・・・」」

 

お互い睨み合う二人。焔の太刀の刀身が、炎が揺らめいているようだった。

 

「(物凄い殺気・・・・! )」

 

気圧されていた飛鳥の眼前に、焔の太刀の切っ先が迫っていた。

 

「ぁっ!!」

 

「震えているのか??」

 

寸前で避けた飛鳥だが、焔は休む間も与えず攻めてきた。

 

「あっ! ああっ!!」

 

上着を、後ろのスカートの忍装束を切り裂かれ、飛鳥は地面に倒れる。

 

「情けないなぁ!! 『伝説の忍の孫』なんだろっ!? せめてその価値の片鱗くらいは!!」

 

「そ、そうだ・・・・! 私は・・・・!!」

 

倒れた飛鳥にさらに攻め立てようとした焔の攻撃を、飛鳥は跳んで回避した。

 

「逃がさない!!」

 

「じっちゃんの孫なんだ!!」

 

「覚悟ーーーー!!」

 

「こんな所でーーーー!!! うわぁあああああああああああああああああああああ!!!!」

 

追撃してきた焔を、飛鳥の身体が光輝くと、『命駆モード』となり、焔に二刀を振り下ろすが、焔は太刀で防いだ。

 

「ほぉ! いきなり『命駆』で来るか? 気に入った。抜いた程度の価値は見せてほしいね?」

 

だが、飛鳥の胸中はーーーー。

 

「(焔ちゃん。私・・・・貴女の事、結構いい人だって、友達になれるかもって・・・・)焔ちゃーーーーーーーーん!!!」

 

焔は刀を通して、飛鳥の気持ちが伝わったのか、少し眉根を不快そうに歪め。

 

「どこまで甘いんだよっ!!」

 

「あぁあっ!!」

 

焔が飛鳥を弾き飛ばし、さらに追撃した。

 

「命令なら例え親でも友でも容赦なく切り捨てる! それが、忍だーーーー!!」

 

飛ばされながら飛鳥は焔の一太刀を防ぎーーーー。

 

「そんな事!!」

 

着地した飛鳥の目の前から焔が消え、背後からスッと現れ、横凪ぎに斬りつけようとした。

 

「でぇやっ!!」

 

「っ!! はぁあっ!!」

 

しかし、飛鳥は焔の一太刀を回避し、背面蹴りで焔の太刀を弾き飛ばした。

 

「や、やれた!!」

 

「フフフ、フハハハハハハハハ!」

 

飛鳥が体制を整え、焔の太刀を弾いた事に喜ぶが、焔のその顔には笑みが浮かび、懐から、『怪獣カプセル』と『コピークリスタル』を取り出した。

 

「それって!!?」

 

それを見た瞬間、飛鳥は“最悪の事態”を想像した。

そして焔は驚愕の様相の飛鳥を見て、得意気に声を発する。

 

「これは『怪獣カプセル』って言ってな。何でも怪獣の生体データをインプットされている代物だ。そしてこれは『コピークリスタル』。『怪獣カプセル』に内包されているデータを読み込んで、怪獣へと変貌する代物だよ!」

 

ギュワァアアアアアッ!!

 

「さぁ、お前も向こうで派手に暴れてこい! 『殺し屋超獣 バラバ』!!」

 

焔が起動させた『怪獣カプセル』を装填した『コピークリスタル』を投げると、クリスタルは僅かに空いた“結界の穴”から、結界の外に放り投げ、“穴”は閉じた。

 

「焔ちゃん! 一体何を・・・・!」

 

「正直、“目標の1人”である暁月理巧は、最も厄介なヤツだ。だが、如何にヤツでも怪獣を越えた超獣が相手なら、少しは大人しくなるかもなぁっ!!」

 

焔の背中から、五本の刀が出現すると、なんと焔は右手の指の隙間に刀を二本挟み、左手には三本の刀を挟んだ。

飛鳥が蹴飛ばした刀を合わせば六本になっていた。

 

「刀が、五本・・・・!? さっきのを合わせば六本・・・・!!」

 

「さぁ、本気で行かせて貰う」

 

 

ー雲雀sideー

 

そして雲雀は、妙にファンシーな忍結界を見据えていた。

 

「この感じ・・・・、前にも・・・・あっ!」

 

突然後ろに気配を感知した雲雀が後ろを見上げると、春花が足を組んで大きな羽毛に座っていた。

 

「いらっしゃい」

 

「だ、誰・・・・?」

 

「ホント可愛いわね。まるで捕らわれた仔兎みたい」

 

ウットリと嗜虐的な視線を向ける春花に、雲雀は一歩後ろに引く。

 

「っ、うぅっ、思い出した・・・・あの時の!」

 

以前商店街で春花と出会った事を思い出した。

 

「じゃぁ、この人が『傀儡使い』・・・・!」

 

「ウフフフフ。怖がらなくても良いのよ。さぁおいで、仔兎ちゃん♪」

 

「(こ、この人をやっつけないと、理巧くん・・・・! 柳生ちゃん・・・・!)」

 

「じゃぁ、これを使いましょうか」

 

春花は豊満な胸の谷間から、『怪獣カプセル』と『コピークリスタル』を取り出し、カプセルを起動させた。

 

ピギュゥウウウウウッ!!

 

「ウフフフフ。私の可愛いカニちゃん。貴方も遊んできなさいな」

 

春花は起動させた『怪獣カプセル』を『コピークリスタル』に装填させると、“穴”を開けた結界から外に投げた。

 

「あ、あれってまさか・・・・!」

 

「さぁ、こっちも始めましょうか。『忍転身』」

 

春花は、白い白衣の下に極めて露出の高い忍装束を纏った。

 

 

ー柳生sideー

 

柳生は結界の端に到着するが、自分がいる結界内に雲雀がいない事を把握する。

 

「やはり雲雀は別の結界か・・・・(理巧はまぁ大丈夫だと思うが・・・・)」

 

バババババババババ!!

 

「ぜぇ、ぜぇ、ぜぇ、ぜぇ、ぜぇ・・・・逃げ足が早い子ね! 遂に追い詰めたわよ!!」

 

柳生のいる地点に、ようやく追い付いた未来が、肩で息を切らせながら傘の機関銃をぶっ放していた。

 

「コイツを倒せば、他の結界に移動できるかもしれんな?」

 

「アタシを無視するなーーーー!!!」

 

喚く未来に、柳生が番傘を突き立てる。

 

「っ!! ふ、ふん! ようやく戦う気になったみたいね・・・・!」

 

「オレは急ぐ。とっとと倒れろ」

 

「なっ! 散々無視しといてなんて言い草よ・・・・。もう許さない! 『秘伝忍法ヴァルキューレ』!!」

 

明らかに舐めくさった態度の柳生に未来は憤慨して、スカートの裾を上げると、対戦車機関砲を取り出した。

 

「絶対、許さないっ!!」

 

「・・・・・・・・」

 

怒る未来を気にせず、柳生は番傘を広げた。

 

 

 

ー???sideー

 

焔達の上役である鎧武者は、お付きの人達に鎧を脱がされながら、オーナーとの会話を思い返す、今回の作戦は『超秘伝忍法張』を盗むための“下準備”と伝えた。

オーナーの目的は、悪忍に伝わる『秘伝忍法張・陰の巻』と対となる善忍に伝わる『陽の巻』であった。伝承では“本来1つであった超秘伝忍法張一つに戻す事”であった。

 

「ふん・・・・いくら御大層な事を並べようとも、所詮眼中にあるのは“目先の欲”だけ・・・・俗物共め・・・・!」

 

その美しく成熟した豊満な肢体にシャワーを浴びながら、鎧武者の女性、鈴音はオーナーに毒づいた。

しかし、腑に落ちないのは、『怪獣カプセル』と『コピークリスタル』。オーナーはあのような物を何処で入手したのか、何故暁月理巧と言う少年を狙うのか、それが皆目検討が付かなかった。

 

「あの少年・・・・一体何者・・・・?」

 

 

 

ー???sideー

 

そして、“焔達のオーナー”は、『怪獣カプセル』を起動させ、『コピークリスタル』に装填させた。

 

ギュアアアアアアッ!!

 

『では、転送』

 

オーナーの近くにいた“異形”は、変貌する『コピークリスタル』を転送させた。

 

 

 

ー理巧sideー

 

「・・・・・・・・」

 

理巧は砂漠で座禅を組んで瞑想し、結界内の飛鳥達の気配を探知しようとしていた。

 

「飛鳥さんは、あの焔って子と・・・・。雲雀ちゃんは、春花って人・・・・。斑鳩姉さんは詠さんか・・・・。葛姐さんは先日の女子・・・・。柳生さんは知らない気配、おそらく先日遭遇した・・・・っ!」

 

ズシィイイイイイイン・・・・!

 

ドシィイイイイイイン・・・・!

 

『ギュアアアアアアッ!!』

 

『ピギュゥウウウウッ!!』

 

集中していた理巧の背後に、右手が鎌、左手が刺付き鉄球になり、頭部に剣を付けた牛か悪魔のような風貌の怪獣と、蟹のようなカブトガニのような風貌の怪獣が現れた。

 

「『殺し屋超獣 バラバ』に『大蟹超獣キングクラブ』。『異次元人ヤプール』が生み出した、怪獣を越えた『超獣』か・・・・」

 

理巧は、ジードライザーを取り出し、『ウルトラカプセル』を起動させた。

 

「ジーッとしてても、ドーにもならない!!」

 

[フュージョンライズ!]

 

「決めるぜ! 覚悟!! ジィィィィィィィド!!」

 

[ウルトラマン! ウルトラマンベリアル! ウルトラマンジード! プリミティブ!!]

 

 

 

 

ー霧夜先生sideー

 

霧夜先生は倒した傀儡を見下ろしているとーーーー。

 

「学院内には、『忍感応装置』が張り巡らされている。装置の監視網を縫って潜入するのは、容易な事ではない」

 

≪・・・・・・・・ネコだぁっ!?≫

 

霧夜先生の背後の木の枝の上になんと、黒猫が霧夜先生に話しかけてきた。

ゼロは思わずすっとんきょうな声を上げるのも仕方ない。

“黒猫”はさらに声を発する。

 

「気づいている筈だ。この奇襲を“手引きした者”がいる。善忍。あるいは“善忍であった者”・・・・」

 

「っ・・・・!」

 

息を呑む霧夜先生を置いて、“黒猫”は去っていった。

 

≪おい霧夜。お前まさか知っているのか? “手引きした者”の事を?≫

 

「・・・・・・・・」

 

ズシィイイイイイイン・・・・!

 

「≪っ!?≫」

 

突然背後から現れたのは、背中を棘に覆われ黒い寸胴体型に細く小さな手をした横に広がった口をした『怪獣』。

 

≪ベムラーだとっ!?≫

 

『宇宙怪獣ベムラー』。

 

『ギュアアアアアアアッッ!!』

 

「ゼロ! (デュオオン!) こんな時に! シャアッ!」

 

ゼロにチェンジして、ウルトラゼロアイNEOを当ててスイッチを押し、ウルトラマンゼロへと変身した。

 

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