閃乱ジード   作:BREAKERZ

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ウルトラマンジードはフォームの頭文字を使って書きます。


覚悟の光 プリミティブ

ー???sideー

 

「あぁもうしつこいなぁ!」

 

スカルゴモラが現れた夜のビル街。

すぐ近くにはスカルゴモラが街を破壊しながら闊歩しているのに、少女は小太刀を構え、少女を追う女性陣と、ビル街を跳びながら剣劇を繰り広げていた。

追っての女性の1人があらゆるタイプの手裏剣を投げると、少女は跳んで回避し、ビルの屋上から飛び降りた。

追っての女性陣の1人が自分の足と屋上の鉄柵にワイヤーを絡ませ、バンジージャンプの要領で追撃した。

 

「っ!」

 

少女はビルの壁に設られた手刷りに逆さでぶら下がり、追撃した女性の逆手で構えた小太刀を両手の小太刀を交差する事で防ぐが。

 

「貰った!」

 

「しまった!」

 

ぶら下がっていた手刷りが崩れ、少女の体制が崩れると、女性は少女の豊満な胸元に挟まれていた“巻物”を取り上げ、別のビルの屋上に逃げる。

手に持っていた物を確認すると、それは“巻物”ではなく、“少女が着ていた制服の上着”だった!

 

「っ!? 『空蝉の術』!?」

 

驚く女性の近くのビルの鉄棒に、鉄線を付けたクナイが絡んだ。

 

「残念でした!」

 

上着を失い、赤と白と緑と黄色の横縞のブラジャーをさらした少女がロープアクションで女性にキックをおみまいした!

 

「ふんっ!」

 

「ぐぁっ!!」

 

女性をふっ飛び、着地した少女に、さらに追撃を仕掛ける女性陣。

 

「時間無いんだらぁ! 邪魔しないで!!」

 

少女は焙烙火矢を女性陣に投げつけて、女性陣は爆発に呑まれた。

少女はそのまま屋上にたどり着いた。

 

「ぃ良し! ゴール!・・・・えっ?」

 

『グルルルルルルルルル・・・・』

 

ガッツポーズを取る少女の目の前には、スカルゴモラの巨体が見え、見上げるとスカルゴモラの真っ赤な瞳と目があった。

 

「ウッソ~~・・・・」

 

唖然となる少女に向けて、スカルゴモラが無慈悲に手を上げ、振り下ろす。

 

「・・・・・・・・あっ、走馬灯・・・・・・」

 

少女は迫り来る『死』に対して、これまでの人生が過り、その中で、『綺麗な赤い髪の毛と瞳をした少年』の顔が浮かび、呆然と呟く。

 

「私、死ぬのかな?・・・・ゴメンね・・・・『りっくん』・・・・」

 

出来れば、もう一度会いたかった“初恋の人”に謝罪した少女は目を瞑ろうとしたーーーーその瞬間。

 

『シュワッ!!』

 

『グワァッ!!』

 

「っ!」

 

突然、白と黒が混ざったような光が、スカルゴモラを蹴り飛ばし、光が人の形となって、大地に降り立った!

 

銀色の身体に赤のラインと、黒の稲妻模様が走り、腕には鋭い刃のような突起物が生え、胸にはカプセルの形をしたクリスタルを付け、その目付きはかなり鋭く悪い印象を与えるが、その目の色は鮮やかな青に染まっていた。

 

暁月理巧が、『ジードP<プリミティブ>』へと変身し、大地へと降り立ち、スカルゴモラの前に立ち塞がる。

 

 

ーペガsideー

 

その様子を基地から見ているペガとレム。

 

『フュージョンライズ、成功しました』

 

『アッ! アレは・・・・!』

 

と、レムは理巧が変身に成功したことを伝えるが。理巧の変身した姿を見たペガは、その姿を見て、驚いた様子を見せていた。

 

 

ー???sideー 

 

助けられた少女は、ジードPを見上げていた。

 

「あの目の感じ、どこかで・・・・」

 

昼間に見かけたニュースのことを思い出していた。ジードPの姿は、『クライシス・インパクト』の原因、『ウルトラマンベリアル』とそっくりだった。

 

 

ー理巧sideー

 

『・・・・・・・・』

 

理巧は、変貌した自分の身体を見ていた。

 

『(僕は今、どんな格好なんだ?)』

 

『グゥゥゥ! ピギャグゥゥゥゥゥッ!!』

 

起き上がったスカルゴモラが、ジードPに向かう。

 

『ハァアアアッ!!』

 

ジードPがジャンプすると、地面が陥没し、車が吹き飛んだ。

 

『(なにっ!?)』

 

ジードPは、自分のジャンプに少し驚くが、スカルゴモラの近くに着地すると、直ぐに気持ちを切り替えて、スカルゴモラの頭を押さえようとするが、スカルゴモラは押さえようとするジードPの腕を振りほどき、ジードPの腹部に角で突き押した!

 

『ウワァッ!』

 

押し出されたジードPは、後方に倒れ、その際ビルを巻き込み、ビルを破壊してしまった。

 

『(ちぃっ、ビルを巻き添えにしてしまった)』

 

《理巧! 聞こえる?!》

 

理巧の耳に、基地にいるペガの声が聞こえた。

 

『(ペガ、どうなってしまったんだ? 建物も道路も、柔らかい。まるで砂で作ったみたいに脆いんだ)』

 

《今の君、まるで・・・・》

 

『ピギャグァァァァァァッ!!』

 

『ハッ!』

 

ペガの言葉を遮るように、スカルゴモラの雄叫びに、ジードPは再び構える。

 

『(くそっ! まだこの身体に馴れていないのに! 仕方ない、行くぞ!)』

 

飛び上がったジードPは、スカルゴモラに飛び膝蹴りを繰り出し、反撃してきたスカルゴモラの腕を回避し、肘打ちをしようとしたが、スカルゴモラの豪腕に殴られ、近くにあった、大きな池に叩きつけられ、スカルゴモラも池に入り込み、ジードPに大きな口を開けようとしたが、ジードPは回避して起き上がると、スカルゴモラに向けて、上段蹴りや回し蹴り、ジャブや拳底打ちで攻め立て、腹部にドロップキックを繰り出し、ヒラリとバク宙して片膝をついて着地する。

 

『ピギャグゥゥゥゥゥッ!!』

 

着地したジードPに、空かさず踏みつけようとしてスカルゴモラの足を転がって回避したジードPは、池の水に濡れながらも立ち上がり、爪を立てるように掌を広げ、交差するように構えた。

 

「シャアッ!」

 

「・・・・・・・・」

 

ジードPの戦う様子を、ビル屋上でブラジャーを晒した少女と、避難しようとしていた人々、そしてテレビのヘリコプターの放送で、大勢の人達が見ていた。

 

『ハァァァァァッ!!』

 

『グワッ! ギュゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!』

 

ジードPはスカルゴモラの腹部にスタンプキックをし、スカルゴモラは腕を振り下ろすが、ジードPは腕を避け、スカルゴモラの後ろに回ろうとするが、スカルゴモラは大きな尻尾を振り回し、ジードPを攻撃した。

 

『うぅわっ!!』

 

ジードPは尻尾の攻撃に一回転して倒れ、池の水を巻き上げた。

 

『ピギャガァァァァァァッ!!』

 

『フッ! ハッ! ハッ!!』

 

ようやくジードPの身体に馴れてきたのか、スカルゴモラが攻め立てようとするのを、バク転で回避した。

 

『ハァッ!』

 

跳び上がったジードPは、スカルゴモラに馬乗りとなり、チョップを繰り出すが、スカルゴモラは上体を上げてジードPを振り落とした。

 

『ピギャグゥゥゥゥゥッ!!!』

 

スカルゴモラは起き上がって、ジードPに向かって、頭部の角を突き立てようとするが、ジードPがそれを受け止めると、スカルゴモラの角が赤く発光し、『スカル振動波』をジードPに直撃させた。

 

『グアァッ!!』

 

それをまともに喰らったジードPは、身体中から火花を散らして池に倒れ込んでしまう。

 

『ウグアアアアアっ!!!??』

 

倒れこんだジードPはビルの押し潰した。

 

『あぁ・・・・!』

 

ビコンッ! ビコンッ! ビコンッ! ビコンッ!

 

《理巧っ!!》

 

すると、ジードPの胸部にあるカプセル型のクリスタルである『カラータイマー』は、鮮やかな青から赤色になり、激しく点滅した。

 

『ウゥゥゥゥゥゥ・・・・!(なんて破壊力だ・・・・!)』

 

ジードPは、身体から力が抜けていく感覚を感じた。

 

《間も無く活動限界時間です》

 

『(なに?!)』

 

《この星で、ウルトラマンジードでいられるのは、およそ“3分間”。次に変身できるのは、およそ20時間後です》

 

『(20時間って、随分長いインターバルだな・・・・!)』

 

スカルゴモラは、池から離れ、街を踏み潰しながら、再び進行を開始しようとした。

 

『(ダメだ! このままでは・・・・! 何とかしなければ・・・・!)』

 

それを見て、大勢の人達が悲鳴を上げ、それを見て、ジードはどうにか立ち上がった。

 

《光子エネルギーを放射しますか?》

 

『(やり方は?!)』

 

《すでに知っているはずです》

 

『(何っ!? っ・・・・嫌、頭に浮かんだぞ!)』

 

レムの言葉に理巧の頭にある映像が浮かんだ。

 

~BGM.『GEEDの証』~

 

『フゥッ・・・・イヤァッ!!』

 

ジードPは跳び上がり、スカルゴモラの前に、人々を守るように立ち塞がった。

 

「っ!」

 

それを見て、少女はジードPを見据え、避難しようとする人達もジードPを見つめる。

 

『フッ!ハッ!』

 

ジードPは再び、両手に爪を立てるように掌を構え、水平にする。

 

『キヤァアアアアアアッ!!』

 

スカルゴモラは、角を赤黒く発光させて、角を突き立てながら、ジードPに向かって突進した!

 

『ハッ!・・・・フゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ・・・・!!』

 

腕を下ろしたジードPは両手首を交差させ、全身を発光させながら、赤黒い稲妻状の光子エネルギーを両手にチャージさせ、交差させた両腕を上げると、両手を広げ、目を眩く光らせた!

 

『ハァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!! ハァッ!!!』

 

両手に光子エネルギーがチャージされ、両腕を十字に組んで放つ、赤黒いプラズマを纏わせた青い必殺光線を、スカルゴモラに向かって発射する。

 

『デヤッ!!』

 

『ピギャッッ!!!!!』

 

チュドォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンンッ!!!!

 

ジードPの放った光の奔流がスカルゴモラに直撃し、身体中から火花を散らしながら、スカルゴモラはそのまま爆発したのだった!

スカルゴモラの爆発を屋上で見ていた少女は、身を屈めて、爆風を回避すると、スカルゴモラの小さな破片が、火を纏って少女のブラジャーのサイドベルトを掠り、ベルトに小さな切れ目が生まれた。

それに気づかず少女は身を起こすと、ジードPの勝利の姿が目に入った。

 

「・・・・や、やったぁっ!!」

 

ジードPがスカルゴモラに勝利し、ビルの上の少女や、避難しようとしていた『桃色の髪の少女』も、避難しようとした子供達と喜びの声を上げた。

しかし、他の人達は、ジードPを訝しげに見つめていた。

 

『フゥッ、フゥッ、フゥッ・・・・』

 

ジードは肩で息をしながらも、見えないが、鷹丸達を守れたと思った。

ふと近くのビルの屋上を見ると、上半身には、赤と白と緑と黄色の横縞のブラだけで、豊かな胸の谷間には、なぜか巻物を挟めた少女が、その豊かな胸をダイナミックに弾ませながら、喜んでいる姿が目に入った。

 

『(・・・・・・・・露出狂か? しかしデカい胸してるなぁ。『ハルカさん』くらいはあるかも・・・・)』

 

「やった! やった! やったぁっ!!」

 

はしゃいでピョンピョン跳ねている少女のダイナミックに揺れる胸の動きに、ベルトの切れ目が大きくなりーーーー。

 

ビリビリ、ブチンッ! ブルルンっ!!

 

「えっ・・・・?」

 

『(えっ・・・・?)』

 

少女が胸元を見ると、ブラが屋上の床に落ち、挟んでいた巻物も足元に落ちており、少女の豊満な胸元が夜の屋上に晒され、たゆんっ、たゆんっ、と揺れていた。

 

「・・・・・・・・い、いやぁああああああああああああああんんっ!!!」

 

少女は悲鳴を上げながらブラと巻物を拾って、胸元を両手で隠しながら、その場を去っていった。

 

『(何だったんだ?・・・・あの露出狂は??) 』

 

ジードPはそのまま、その姿を光の粒子に変えて消え去った。

 

 

 

ーペガsideー

 

『何はともあれ、理巧が勝ったんだ!』

 

『はい。先ほどの光線は、『レッキングバースト』です』

 

レムがジードの必殺光線の名称を教えるが、ペガは気持ちが晴れなかった。

 

『でも、理巧のあの姿・・・・。まるで・・・・』

 

ペガは、『ウルトラマンジード プリミティブ』の姿の映像を、ジッと見つめた。

 

 

ー???sideー

 

夜明けを迎え、半壊し、火災が発生した街には救急車や消防車のサイレンと上空を飛ぶヘリコプターのプロペラ音がけたたましく鳴り響く街の一角の道に、ゴモラとレッドキングの『怪獣カプセル』が、白い蒸気を上げて落ちており、それを“黒いスーツを着た男”が拾い上げる。

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

男は、『怪獣カプセル』を握りしめながら、無表情に去っていった。

 

 

 

ー理巧sideー

 

《昨晩出現した巨大生物は、謎の巨人と格闘した末、爆発を起こし、消滅しました》

 

理巧はビルに設られたテレビから流れるニュースの声を聞きながら、鷹丸達を探していた。

 

「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、鷹丸さん、ハルカさん、ナリカさん、スバルさん、どこにいるんだ・・・・?」

 

戦闘での疲労があるのに、変身が解除されると直ぐに走り回り、息も上がっていた。

ふと、テレビのニュースに目を向けた。

 

《突然現れた謎の巨人の正体も、依然として、不明のままになっています》

 

「っ! あれは・・・・!?」

 

理巧は、テレビに映された昨晩の戦いの映像に映る、ジードの姿を見ると、装填ナックルに手にして、レムと通信する。

 

「レム・・・・あれが、僕なのか?」

 

 

ーペガsideー

 

『レム。理巧の中にある、“強大な力”って・・・・』

 

『血液から『Bの因子』が確認されました。理巧はこの基地の本来のマスターと、99.9%の確立で親子関係です』

 

それは、理巧にも通じていた。

 

『親子っ!? 理巧が誰の子か、知ってるの!?』

 

『はい。理巧の父親は・・・・『ベリアル』、『ウルトラマンベリアル』です』

 

 

 

ー理巧sideー

 

「・・・・僕が、ベリアルの、息子・・・・?」

 

暁月理巧の父親は、かつて『クライシス・インパクト』を引き起こした最凶最悪のウルトラマン、『ウルトラマンベリアルの息子』であった。

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

理巧は、公園のベンチに腰かけると、手に握った、『ウルトラマンベリアルのウルトラカプセル』をジッと見つめていた。

 

「『Bの因子』、『BELIAL<ベリアル>』の頭文字か・・・・。ま、薄々そんな気はしてたけど・・・・」

 

『ウルトラマン』、『Bの因子』、そしてあのジードの姿、これだけのピースが揃っており、ある程度推察していても、それでもショックだった。

心に『暗雲』が立ち込めていた理巧は、装填ナックルに手を付けた。

 

《理巧、戻ってこないのですか? ペガも心配してますよ?》

 

「すまない。もう少ししたら戻るよ。ペガにも伝えておいてくれ・・・・」

 

《了解しました》

 

装填ナックルから手を離すと、理巧のスマホに着信のバイブが響き、理巧は気だるそうにスマホを見ると。

 

【鷹丸さん】

 

と表示されていた。

 

「っ・・・・鷹丸さん?」

 

理巧はスマホに出ると、鷹丸の声が聞こえた。

 

《もしもし理巧? 無事か? 怪我はしてないか?》

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

《悪いな、こっちもゴタゴタしていて電話に出られなくてさ。ハルカ達も大丈夫だぞ》

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

理巧は、顔は無表情だったが、赤い瞳には涙を貯めていた。

 

《どうした理巧?》

 

「いえ、その、鷹丸さんの声を聞いたら、何か安心しちゃって・・・・!」

 

《大丈夫なのか?》

 

「はい、僕は、大丈夫ですから・・・・!」

 

《ナリカ達にも代わるな》

 

「はい・・・・!」

 

《理巧、怪我は無い? あとアタシの苺大福どうしたの?》

 

「ナリカさん・・・・はい、怪我はありません。それとゴメンなさい、避難しようと慌ててたから、持ってこれませんでした・・・・」

 

《そっか、まぁ仕方ないわね。気にしなくて良いわよ。あ、スバルさんに代わるね》

 

《理巧、無事で何よりだ》

 

「スバルさん・・・・はい、スバルさんとの修行のお陰です・・・・!」

 

《そうか。帰ったらまた修行を見てやるからな》

 

「っ・・・・はい・・・・!」

 

《ハルカに代わるな》

 

《理巧君。怪我は無いんですね? 具合も悪く無いですよね?》

 

「はい、大丈夫です・・・・! 僕は、大丈夫です。ハルカさん達の声を聞いたら、何か、大丈夫になりました・・・・!」

 

鷹丸達の優しい声を聞く内に、理巧の頬に一筋の涙が零れていた。

 

《・・・・理巧君》

 

「はい・・・・」

 

《何か辛くなったり、苦しい時は、私達に言って下さいね。私達は、“家族”なんですから》

 

その一言は、理巧の心に生まれた『暗雲』が霧散した。 

 

「はい、ハルカさん・・・・!」

 

《鷹丸様に代わりますね》

 

ハルカは鷹丸に代わった。

 

《理巧。もう知っていると思うけど、お前の高校潰れたぞ》

 

「えっ?」

 

鷹丸からの一言で、理巧は唖然となり、涙が引っ込んだ。

 

「ちょっと待っててください・・・・」

 

《ああ》

 

理巧はコッソリ装填ナックルに触れてレムに連絡する。

 

「レム! 僕の高校が潰れたって聞いたけど!?」

 

《はい。昨日の夕方、スカルゴモラの進行先に理巧の通う高校が有りましたが、スカルゴモラが通りすぎて破壊しました》

 

「マジか・・・・。もしもし鷹丸さん。いま知りましたけど、僕の高校が破壊されたんですけど、どうしましょうか?」

 

《ああ。実はな、以前からお前を転入させようと思っていた学校が有るんだ。今の高校は破壊されちまったから、その高校に行ってくれ。話は向こうの学園長に通してある》

 

「はぁ、昨日はその手続きで出掛けていたんですね・・・・。で、その高校の名前は?」

 

《聞いて驚け。その名も『国立半蔵学院』。理巧、お前はその学院で、『忍者』を目指すんだ!》

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ハァッ?」

 

 

ー???sideー

 

スカルゴモラが現れて3日程が経ち、被害にあった街には復興作業が執り行われ、それまで休校状態だった各学校も、ようやく再開された。その中の1つにある学院。

 

『国立半蔵学院』。

 

矢羽状になった『半』の漢字のバックに手裏剣が描かれ、そこにカエルの手足が刻印されている校章があり。

今年で、創立100周年を迎える長寿な学院で、全校生徒はおよそ1000人のマンモス進学校として名高い『普通科』の高等学校である。

 

「ふわぁ〜! 久しぶりに帰ってきたあぁ〜!!」

 

その学院に、半蔵学院の白い制服を着て、首には赤いスカーフを纏い付け、黒髪を白い紐でポニーテールにし、顔立ちも可愛らしく整い、制服の胸元を押し上げるバストも大きく、括れは砂時計のように細く、臀部もプリンッとしており、手足は細く、制服越しでもそのナイスバディが分かる、少女がいた。

その少女は、理巧<ウルトラマンジード>とスカルゴモラの戦いをビルの屋上で見て、最後にジードの前に胸を晒した少女であった。

少女は他の男子生徒に声を掛けられそうになったので、一瞬で木ノ上に隠れ、男子生徒から「可愛い」と呼ばれ照れていた。

教室に向かおうと飛び出そうとすると、さっきの男子生徒の声が聞こえた。

 

「おい見ろよ! アイツ、スッゲェ派手な髪してるぜ!」

 

「ん? おっ、本当だ! 真っ赤かな髪だなぁ!」

 

少女は、木ノ上から男子生徒の視線を追うと、その先にはーーーーーー。

色鮮やかな赤、いや“緋色の髪の毛”をした男子生徒の後ろ姿が目に入った。

 

「(うわぁ~! 綺麗な髪の毛・・・・あれ? あの人・・・・)」

 

じ~っと、その少年を見ていると、少年が顔を振り向かせ、自分の方へ視線を送り、少女は、少年の髪の毛と同じく『鮮やかな緋色の瞳』と目があった。

 

「(えっ? まさか・・・・)『りっくん』・・・・?」

 

「・・・・・・・・?」

 

その少女、『飛鳥』は思わず呟き、暁月理巧は『飛鳥』を見て首を傾げた。

 

『社会の正義と規律を影から守る忍び・善忍』と、『最凶最悪のウルトラマンの遺伝子を持つ少年』が、邂逅した。

 

この時、『飛鳥』は知らなかった。“初恋の人・暁月理巧”が背負った“運命”と、自分と別れてからの理巧の過酷な“理不尽”を。

暁月理巧は知らない。己の背負った宿命の重さを。そして、これから出会う“少女達”との日々を。

 




ようやく、閃乱カグラ(アニメ)と本格的に混じることができます。

ー次回予告ー

半蔵学院に転入する事になった僕。でも『ウルトラマン』も『忍び』も、はっきり言って興味無いんだよね。
そんな中、またスカルゴモラが現れた。クラスメートの子犬っぽい女の子が襲われている。
けど、僕には関係ない。

次回、『閃乱ジード』

【半蔵学院とリトルスター】

ジーとしてても、ドーにもならない!
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