閃乱ジード   作:BREAKERZ

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さて、新しい忍が登場回です。


正義・死塾月閃女学館
捜索だぜ、皆!


ー伏井出ケイsideー

 

「では、私に協力してくれるのですね?」

 

「・・・・・・・・(コクン)」

 

美しい日本庭園が見える屋敷の一室。襖の影によって顔が見えない老人に、伏井出ケイが問いかけ、老人はそれに頷いた。

 

「ーーーーーーーー」

 

老人が何かを言うと、伏井出ケイは『コピークリスタル』と『怪獣カプセル』を取り出し、その老人に献上した。

 

「これらを献上します。全てはーーーー正義の為に」

 

 

 

 

 

 

 

 

ーゼロsideー

 

『グワアアアアア!!』

 

『キュアアアアア!!』

 

『シュワァッ!!』

 

『セェヤッ!』

 

その日、胸に血管のような管が広がっている怪獣『超古代怪獣 ファイヤーゴルザ』と、巨大な目玉に手足が生えた異形な怪獣『奇獣 ガンQ』が、ウルトラマンジードとウルトラマンゼロと戦っていた。

 

「こっちです!」

 

「みんな避難して!」

 

「急げ!」

 

「ここは危険です!」

 

「早く逃げろ!」

 

飛鳥達は避難誘導をし、

 

「「「「「・・・・・・・・」」」」」

 

焔紅蓮隊も、不承不承ながらも、避難誘導をしていた。

 

『キュアアア!』

 

『シュッ! はぁあっ!!』

 

ガンQは目玉から光線を放つが、ジードはそれをジードクロウで防ぐ。

 

『グワアア!』

 

『フッ! シャァアアアアアアアア!!!』

 

ファイヤーゴルザは『強化超音波光線』で攻撃しているが、ゼロは軽快なフットワークで回避すると、拳をファイヤーゴルザに連続で叩き込む。

 

『グバァアッ!!』

 

ファイヤーゴルザはその拳の威力に吹き飛び、アスファルトを砕きながら倒れた。

 

『よし! 霧夜!』

 

『「ああ!!」』

 

霧夜先生が、『ギンガカプセル』を起動させる。

 

『「ギンガっ!」』

 

ショオラッ!

 

空色の光が幾つも現れ、『ウルトラマンギンガ』の姿がとなり、『ギンガカプセル』をナックルに装填すると、『オーブ オーブオリジンカプセル』を起動させた。

 

『「オーブっ!」』

 

デュワッ!

 

白い光が幾つも現れ、『ウルトラマンオーブ オーブオリジン』の姿となり、ジードライザーでナックルのカプセルを読み込む。

 

ドクンッ! ドクンッ!

 

ライザーのスイッチを押すと、空色と白の光が混ざり合った粒子が、『ニュージェネレーションカプセル・α』へと変化した。

 

[ウルトラマンギンガ! ウルトラマンオーブ オーブオリジン! ニュージェネレーションカプセル・アルファ!]

 

『ニュージェネレーションカプセル・α』を装填する。

 

『「ビクトリーっ!」』

 

テアッ!

 

『ビクトリーカプセル』を起動させ、黄色の光が幾つも現れ『ウルトラマンビクトリー』となりナックルに装填する。

 

『「エックスっ!」』

 

イィィィーッ! サァァァーッ!

 

『エックスカプセル』を起動させ、緑色の光が幾つも現れ、『ウルトラマンエックス』となりナックルに装填した。

 

ドクンッ! ドクンッ!

 

ライザーのスイッチを押すと、黄色と緑色の光が混ざり合った粒子が、『ニュージェネレーションカプセル・β』へと変化した。

 

[ウルトラマンビクトリー! ウルトラマンエックス! ニュージェネレーションカプセル・β!]

 

ウルトラゼロアイNEOとジードライザーを合体させると、『ニュージェネレーションカプセル・α』を起動させる。

 

『「ギンガ! オーブ!」』

 

ショオラッ!

 

デュワッ!

 

ギンガとオーブオリジンが向き合うように現れ、次は『ニュージェネレーションカプセル・β』を起動させる。

 

『「ビクトリー! エックス!」』

 

テアッ!

 

イィィィーッ! サァァァーッ!

 

ビクトリーとエックスが向き合うように現れ、『α』と『β』の『ニュージェネレーションカプセル』をナックルに装填し、ライザーで読み込む。

 

ドクンッ! ドクンッ!

 

[ネオ・フュージョンライズ!]

 

『「俺に限界はねぇっ! ハアァッ!!」』

 

霧夜先生は、合体させたジードライザーをウルトラゼロアイNEOで変身するように眼前に持っていき、

 

[ニュージェネレーションカプセル! α! β! ウルトラマンゼロビヨンド!!]

 

『ハァアアッ!!』

 

ゼロビヨンドへと変身した。起き上がったファイヤーゴルザは、雄叫びを上げてゼロビヨンドに迫ってくる。

 

『グワアアアアア!!』

 

『一気に終わらせてやる。『ゼロツインソード』!』

 

ゼロビヨンドは『ゼロツインソード』を持つと、スッと高速で移動し、ファイヤーゴルザとスレ違ったその瞬間ーーーー。

 

『『ツインギガブレイク』!』

 

ツインソードにエネルギーを流し、紫色エネルギーを纏って巨大化させると、ファイヤーゴルザの身体にZの文字で切り裂いた。

 

『グワゥッ!?』

 

『俺の刃を刻み込め・・・・!』

 

ドガァアアアアアアアアアアンンッ!!

 

静かに呟いたゼロビヨンド。その後ろでは、ファイヤーゴルザが静かに倒れ、爆散していった。

 

『・・・・・・・・』

 

ゼロビヨンドはジードの方に視線を向けるとーーーー。

 

『シュァッ!』

 

ジードクロウで光線を弾くと、波状光線を放つ。

 

『『レッキングリッパー』!!』

 

『キュアアアア!』

 

レッキングリッパーで吹き飛んだガンQが起き上がる隙に、ジードクロウのトリガーを二回押すと、全身に闇の力のエネルギーを纏い、ジードクロウを切っ先にして螺旋回転しながら突っ込んだ。

 

『『コークスクリュージャミング』!!』

 

『ギュワアアアアアッ!!』

 

ガンQのその巨大な眼を貫いた。

ジードは振り向くと、両腕を十字に組んで、赤黒い稲妻をスパークさせて、必殺光線を放った。

 

『『レッキングバースト』ッ!!』

 

放たれた光線を浴びたガンQはーーーー。

 

ドゴオオオオオオオオオオオオオオンンッッ!!

 

そのまま爆散した。

 

『『シュァッ!』』

 

二人のウルトラマンはそのまま、空高く飛び去っていった。

 

 

 

 

 

ー???sideー

 

ジードとゼロの戦いの様子を、ビルの屋上から眺めていた五人の少女達がいた。

身なりの良い灰色の制服に身を包んだ、制服の上からでも豊満な胸と非常に整ったプロポーションの良さが分かる上に、顔立ちも非常に整っている少女達、だが、1人般若面を被っている少女がいた。

 

「あれが『クライシス・インパクト』で現れたと言うウルトラマンゼロ。そして、ここ最近現れたウルトラマンジードか」

 

「うむ。こうして間近で見たのは初めてじゃな」

 

「う~わ、マジイカしてるし~。ウルトラマンゼロの紫色のオニュ~の姿も超クールでイカしてるし~。ウルトラマンジードもコワカッコイイし~!」

 

「うん! カッコいいよね! 私、ゼロさんもカッコいいけど、ジードさんがカッコいいと思う!」

 

「ええ~! ジードもカッコいいけどさ~。ゼロも負けてないし~!」

 

「・・・・・・・・」

 

般若面の少女とおかっぱ頭の少女がゼロとジードに定めるような視線を向けながら会話していると、金髪のギャルのような少女と雲雀のような小動物な雰囲気の少女が、ゼロとジードの話で盛り上がっている間、灰色の髪を肩口まで伸ばし、白い大きなリボンを付けた清楚な雰囲気の少女が、ウルトラマン達を、正確に言えば、ウルトラマンジードをジッと見据えていた。

 

「ーー。どうした?」

 

「・・・・いえ、では行きましょう。私達は確認しなければなりません。半蔵学院にいる、“唯一の男子”を・・・・」

 

少女の言葉に他の四人も頷くと、五人は音も立てず、その場から姿を消した。

 

 

 

 

ー理巧sideー

 

霧夜先生が2体の怪獣の事を上層部に報告に向かっている頃。

 

「「「・・・・・・・・・・・・」」」

 

理巧は基地の空中ディスプレイに地図を表示させ、鋭い視線で見据える。その両隣に飛鳥と焔が控え、二人も画面を睨む。近くではペガが内職をしていた。

そんな一同に、レムが声を発した。

 

『理巧。伏井出ケイの自宅を調査しに向かった柳生と雲雀、未来と春花から連絡が来ました』

 

「繋げてくれ」

 

《理巧様。伏井出ケイの自宅であるマンションに来てみたけど、やっぱり帰っている気配は無いわ。と言うよりも、ほとんど使われた形跡が無いようだから、やはりこの部屋はダミーね》

 

春花の報告に、飛鳥と焔は落胆し、ペガは残念そうにため息ももらした。が、理巧は想定内のようだったのか、あまり気落ちしていないようだ。

 

「やはりな。他の皆は?」

 

《何か手掛かりが無いか探っているけど、望みは薄いわね。・・・・あっ、今AIBの局員らしき人が来たのが見えたわ》

 

「すぐに戻ってきてくれ。痕跡は残すなよ」

 

《了解》

 

春花との通話を切ると、今度は伏井出ケイの本を出版している出版会社の調査に向かった斑鳩と詠に連絡を入れる。

 

「斑鳩姉さん。詠さん。そっちはどうですか?」

 

《収穫無し、でしたわ。やはり一ファンの高校生に、情報を簡単に教えてくれないようですわね》

 

《斑鳩さん。今AIBの方達が来ましたわ》

 

《っ。理巧くん》

 

「すぐに戻ってきてください」

 

《了解しましたわ》

 

そして次に、裏ルートから調査を行っている葛城と日影に連絡する。

 

「葛姐さん。日影さん。伏井出ケイの目撃情報は?」

 

《ワリィ全滅だぁ。日影の紹介で宇宙人関連にも精通している情報屋を片っ端から当たってみたけどよ。全然情報が入らなかったぜ・・・・!》

 

「そうか・・・・。AIBがそっちにも向かっているかも知れないから、二人とも戻ってきてくれ」

 

《ああ》

 

《はいな》

 

二人が通信を切ると、丁度柳生達が戻り、少しして斑鳩と詠が、最後に葛城と日影が戻ってきて、ペガや飛鳥と焔が皆にドリンクを渡し、一息つくと全員で情報整理を行った。

 

「皆、情報収集お疲れ様」

 

「と言っても、ほとんど情報は集まらなかったけどね」

 

「あの野郎・・・・! 何処に雲隠れしやがったんだっ!?」

 

春花が肩をすくめると、葛城が握り拳をもう片方の手に叩き、苦虫を噛んだような声をあげるが、それは他の皆も同じだった。

前回の戦いで伏井出ケイがウルトラマンベリアルの配下で、半蔵学院と蛇女子学園の戦いを裏から手を回していた黒幕である事が分かり、利用されていた借りを返したい元蛇女子学園の焔紅蓮隊と、これまでの怪獣騒動の元凶を捕縛したいと考える半蔵学院の間で利害が一致し、現在中立地帯として機能している理巧の秘密基地を中心に、協力して伏井出ケイの捜査を行っていた。

 

「ここまでしても情報が入らんとはな・・・・」

 

「やっぱりさ。“理巧の言うとおりなんじゃない”?」

 

日影と未来の言葉に、飛鳥達は渋面を作った。

 

話は、ウルトラマンヒカリが地球を離れ、皆でゼロ復活のお祝いをしている時に遡る。

 

 

* * *

 

 

【うわっ! 焔ちゃんの作った酢豚、スゴく美味しい!】

 

【(モグモグ)素材も均一に切られ、火が良く通っているし、素材の調和も取れている。味付けは濃い目だけど悪くないな】

 

【ま、これくらい楽勝だな】

 

焔が以外な女子力を見せ、

 

【詠さんの料理は、モヤシを重点的にしたモヤシ炒めですが、これも中々の味ですわ・・・・!】

 

【(シャキシャキ)それぞれの食材がお互いを引き立てている焔の料理と逆に、モヤシを主役にした料理だね。味付けも繊細だ】

 

【ウフフ♪ モヤシは至高にして究極の食材ですわよ!】

 

詠は相変わらずモヤシ信仰者で、

 

【・・・・未来の料理は、マグロの頭をそのまま焼いた物だな】

 

【何よぉ! アタシの料理は食べられないって言うの!?】

 

【(バリバリ)マグロの脳はトロより美味しいって聞くし、目玉はDHAが豊富だって聞いたけど、中々乙な味だね】

 

未来が火炎放射機で豪快に焼いたマグロの頭の丸焼きを、

 

【は、春花さん、これって何の料理なの?】

 

【私が特性に調合した薬膳スープ。食べれば元気溌剌よ!】

 

【む、向こうで葛姉ぇと日影さんが死にかけてるんだけど・・・・?】

 

【あっ・・・・あぁ・・・・こ、ここまで・・・・なの、か・・・・アタイ、は・・・・】

 

【・・・・・・・・】

 

口の端から春花が作った毒々しい紫色のスープを滴ながら死屍累々と倒れる葛城と頭に血管マークを浮かべながら倒れる日影。ちなみに日影は食べる専門との事で料理は不参加。

 

【(ズズズ・・・・)】

 

が、理巧は黙々と春花特性の薬膳(毒膳?)スープを飲んでいた。

 

【り、理巧くん大丈夫なの・・・・?】

 

【ん。炭酸入りのスープって感じだね】

 

が、毒に対して凄まじい耐性が出来ている理巧には、コーラかサイダーのスープでも飲んでいるようなモノであった。

 

【流石は理巧様♥️ 今度は媚薬でも入れちゃおうかしら?】

 

【そんなの作ってどうするの?】

 

【決まってるじゃない。興奮した理巧様を布団の中に入れてそのまま寝んごろりで既成事実を・・・・】

 

【【いけませぇん!!】】

 

と、春花の言葉を遮るように、斑鳩と詠が大声をあげた。

と、その瞬間、電話が来たので中座していた霧夜先生が戻ってきた。

 

【・・・・・・・・】

 

【あ、おじさん。どうかした?】

 

難しい顔をする霧夜先生に理巧が話しかけると、霧夜先生は唇を開いた。

 

【・・・・先ほど善忍上層部から、“伏井出ケイは無罪放免と知らせを受けた”】

 

【『っっ!!??』】

 

霧夜先生から聞こえた言葉に、その場にいた全員が肩を震わせ、理巧はスッと目を細め、思考するように顎に手をやった。飛鳥が霧夜先生に向けて口を開く。

 

【どう言うことですか先生!? 上層部が伏井出ケイを無罪放免にしたって!】

 

【・・・・ギャラクトロンの怪獣騒動に、伏井出ケイが関与していないと上層部は判断したようだ】

 

【それってどう言うことだよ!? アイツが怪獣を召喚したのは先生だって見ただろう!?】

 

【ああ。だが、伏井出ケイは“ザラブ星人達に脅されてそれを行った”か、変身能力を持ったザラブ星人の偽者ではないかと、上層部は言い出した】

 

飛鳥達も焔達も訳が分からないと言った風に眉根をよせるが、理巧はーーーー。

 

【おじさん。もっと詳しく教えて】

 

【・・・・上層部は変身能力を持ったザラブ星人が、伏井出ケイの姿に成りすまして今回の騒動を引き起こしたと考えた。奴は、ギャラクトロンを召喚した伏井出ケイは、ザラブ星人が変身した偽者であると判断したようだ。飛鳥達が発見した伏井出ケイもザラブ星人の偽者だったしな】

 

【ですが! ベリアル融合獣に変身していたからで!】

 

【それを、伏井出ケイがベリアル融合獣に変身した姿を、誰か見たか?】

 

【『・・・・・・・・』】

 

全員が見ていなかった。

 

【決定的な証拠が無い以上、伏井出ケイをベリアルの協力者と断定する訳にはいかない。伏井出ケイは行方不明になっているし、ザラブ星人によって拉致監禁されたか、抹殺されたのではないかと上層部は言い。さらに、ウルトラマンベリアルと言った宇宙人問題はAIBの領分であり、我々忍が動く案件ではない。と、言って、俺達半蔵学院にも、これ以上怪獣問題に関わるのを禁ずると命令がきた】

 

【そんな!】

 

飛鳥が前に出ようとするが、理巧がスッと、片腕を飛鳥の前に出して止めた。

 

【りっくん?】

 

【・・・・・・・・もしかしてだけどさ、おじさん】

 

理巧が何かを言いそうになったが、霧夜先生は片手をあげてその言葉を止めた。

 

【理巧。それ以上の言葉は、この場にいる全員に混乱を招くかも知れんぞ?】

 

【・・・・・・・・】

 

【お前の言いたい事も分かる。だが・・・・】

 

【ここまで皆関わってしまったんだ。今さらだよ】

 

【『・・・・・・・・』】

 

飛鳥達を見ると、全員が覚悟を決めた貌となっていた。

それを見た霧夜先生は、肩をすくめる。

 

【・・・・わかった。理巧、お前の考えを言ってくれ】

 

【・・・・伏井出ケイは、“善忍上層部と通じている”】

 

理巧の言葉に、焔紅蓮隊は「やっぱりな」と言いたげな顔となり、飛鳥達は、表情に驚愕の様相を浮かべた。

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