閃乱ジード   作:BREAKERZ

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今回、理巧の過去を少しだけ見せます。


思い出したぜ、六年前!

ー霧夜先生sideー

 

さて、理巧達が森を歩き始めた頃、AIBの鷹丸達からの連絡を終えた霧夜先生のスマホに、斑鳩からの電話を来て、今の自分達の現状を聞くと、目を驚愕に見開いていった。

 

「何!? 蜘蛛の異形や雪女のような異形に襲われ、全員が分断されただと!?」

 

《はい。基地にはわたくしと飛鳥さん、焔さんと詠さん他には、ペガくんとレムしかおりません。理巧くん達とも連絡が取れない状態ですわ》

 

「(・・・・蜘蛛に雪女の異形・・・・まさか、いや、そんな事はありえん!)」

 

斑鳩の話から聞いた蜘蛛の怪物と雪女から、霧夜先生は“ある存在”の事を連想したが、すぐに違うと首を振って否定した。

 

「とにかく斑鳩。俺もすぐにソッチにーーーー」

 

《怪獣の出現を確認しました》

 

《『ええっ!?』》

 

「ーーーー何っ!?」

 

通話越しからのレムの発言に、斑鳩達だけでなく、霧夜先生も驚愕した。

すると今度は、AIBからの専用通信機が鳴り、それに出る。

 

「怪獣かっ!?」

 

《おっ、察しが良いな。あぁ、◯◯市の△△町の港に、二体の怪獣が現れたんだ》

 

「くっ、こんな時に・・・・いや、まさか狙ってきたのか?」

 

鷹丸の言葉に苦々しく顔を歪めそうになる霧夜先生は、あまりにも怪獣の出現のタイミングが良すぎる事に、訝しそうな顔色となった。

 

「まさかと思うが。鷹丸、少し待ってくれ。ーーーーレム。理巧はこの事を察しているか?」

 

《イエ、理巧が察していればすぐにジードに変身しています》

 

「と言う事は、現在動けるのは俺達か・・・・お前達、怪獣は俺とゼロで片付けておく。お前達は理巧や葛城達に柳生達ーーーーそして月閃女学館の忍達の捜索に当たってくれ」

 

《『了解!』》

 

通話を切った霧夜先生は、再度鷹丸の通信に出た。

 

「鷹丸。現れた怪獣はなんて言う怪獣だ?」

 

《『宇宙海獣 レイキュバス』に『超古代竜 メルバ』だ。急いでくれ!》

 

「ああ。行くぞゼロ!(デュォンッ!) 応よ!」

 

霧夜先生はゼロに変わり、ウルトラゼロアイNEOを取り出し、目に押し当てた。

 

「シェァッ!!」

 

ウルトラマンゼロへと変身すると、二体の怪獣が出現した場所へと向かって飛び立った。

 

 

 

 

 

ー雪泉sideー

 

雪泉達月閃女学館は、先行する理巧の後を追いながら、鬱蒼とした森を歩いていた。

 

「あぁもう! 理巧っち! ちょい背負うの手伝ってよ!」

 

「・・・・僕が近くにいるのが気に食わない人がいるから無理だよ」

 

美野里と一緒に夜桜に肩を貸していた四季が手伝ってと言うが、理巧に対して敵意を隠さない夜桜がいるので、理巧は雪泉達から距離を取っているのだ。

 

「・・・・・・・・」

 

「雪泉」

 

「何ですか叢さん?」

 

「妙ではないか? 我らの歩く道、枝に引っかかる事も、獣や虫、さらに先ほどの怪物共の気配すらない・・・・」

 

「ぁ・・・・」

 

雪泉は叢の言葉にハッとなると、前方を歩く理巧が、飛び出した枝を折ったり、蛇とか虫を追い払っており、足元にある石とかも足で蹴り飛ばし、雪泉達が歩きやすいようにしていた。

 

「暁月、さん・・・・」

 

「っ! 止まれ」

 

理巧が止まるように言うと、雪泉達はその場で止まった。すると理巧は、一瞬だけ瞑目して感知モードに移行し、すぐに元に戻る。

 

「約数百メートル先に、さっきの怪物達の気配が夥しい数にある。それに紛れて、葛姐さんと日影さんの気配もする」

 

「戦っている、と言う事ですか?」

 

「葛姐さんの性格上、敵陣の中で大人しくしている筈がない。十中八九交戦中だろうね」

 

理巧は軽く柔軟をすると、月閃の皆を一瞥した。

 

「ここからは全力疾走するけど、着いてこられる?」

 

「「「っ!」」」

 

雪泉と四季と美野里が渋面になる。負傷した夜桜と叢を担いで全力疾走するのは難しいからだろう。

 

「足手まといに、なるつもりはない」

 

「片足だけでも、ついていってやるわい!」

 

が、仲間達の心情を察したのか、二人は毅然と片足で立ち、問題ないと言わんばかりに跳ねて見せる。がーーーー。

 

「「(ビキッ!) ぐぅ・・・・っ!!」」

 

片足でピョンピョンと跳ねた振動で、ヒビの入ったもう片足が悲鳴をあげたのか、痛みで顔を歪める二人。

理巧はハァと息を吐くと、一瞬で叢と夜桜を片手で担ぎ上げた。

 

「なっ!?」

 

「ぬっ!?」

 

「うわぉ」

 

「わっ!」

 

「あ、暁月さん・・・・?」

 

月閃と忍達が唖然となる。

 

「な、何をするのじゃ貴様!」

 

「あ、暁月殿、このような・・・・!」

 

「めんどくさいからこのまま運んで、いく!!」

 

ーーーードゥっ!!

 

「「うわぁぁぁぁっ!!」」

 

「「「うっそぉっ!?」」」

 

凄まじい踏み込みで土煙をあげながら、理巧は森を駆けていき、雪泉と四季と美野里も驚愕しに目を見開いた。

 

「叢っちも夜桜っちも、色々な箇所が実ってるから結構重い筈なのに・・・・」

 

「理巧くん、凄く速~い・・・・」

 

「と、取り敢えず、追いかけましょう!」

 

雪泉達も遅れながら疾走した。

 

 

 

 

森を駆け抜け、脱出した理巧(全然余裕)の目の前には、目測で四十匹以上の蜘蛛の怪物に囲まれていた葛城と日影だった。

二人とも装束が少し汚れたりボロボロになっている所を見ると、かなり善戦していたが、数の暴力に押し潰されそうになっていたようだ。

 

「葛姐さん! 日影さん!」

 

「っ! 理巧!」

 

「理巧さん・・・・と、月閃の者やな」

 

理巧がそれぞれの手で抱えていた叢と夜桜を丁重に降ろすと、一拍遅れて全力疾走で来たせいか、肩で息をする雪泉達も駆けつけた。

 

「・・・・フッ!」

 

勢いを付けた理巧が駆け出すと、両手にクナイを持ち、蜘蛛の怪物達の間を駆け抜け、葛城と日影の元に到着した。

すると。

 

ーーーーザシュザシュザシュザシュザシュザシュザシュザシュザシュザシュザシュザシュザシュザシュザシュザシュザシュ!

 

『ギィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッッ!!』

 

理巧が駆け抜けた後に、蜘蛛の怪物達が切り捨てられ、黒い霞となって消滅した。

 

「お見事」

 

「流石やな」

 

葛城と日影がニッと笑いながら言うと、理巧は警戒を少しも抜かず、蜘蛛の怪物達を睨みながら口を開く。

 

「余計なお世話だった?」

 

「ま、少し助かったぜ」

 

「ちょいと飽きてきた所やったからな」

 

「気配から残り二十四体、一人八体で一気に終わらせよう!」

 

「「おうよ!/ああ!」」

 

三人がチャクラを練ると、一気に攻め立てた。

 

「『秘伝忍法 トルネードシュピンデル』!」

 

「ダイナさん。力借りるわ」

 

シュアッ!

 

「・・・・『瞬閃』」

 

葛城の竜巻の脚が凪ぎ払い、日影の『ダイナカプセル』を起動させると、手の平に拳大の光球を生み出し野球のように投げ飛ばして打ち破り、理巧は一瞬姿を消すと、閃光のような光が怪物達に走り、細切れに切り裂かれていった。

 

『ギィャァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッ!』

 

蜘蛛の怪物達は、霞のように散っていった。

 

「ふぅ~・・・・」

 

「漸く片付いたか・・・・」

 

「二人共、大丈夫?」

 

怪物達が消えると、疲労感から葛城と日影がその場に座り、理巧が声をかけた。

 

「はっ、余裕余裕!」

 

「最近運動不足やったからな、丁度ええストレス発散やったわ」

 

「ふっ・・・・所で葛姐さん、負傷者がいるから、治療をお願いできる?」

 

理巧が親指で月閃女学館の面々を指すと、葛城は豊満な胸の谷間から、『コスモスカプセル』を取り出して頷いた。

 

「おう、任せておけ。治療費はアイツらのおっぱいで払ってもらうぜ♪」

 

「ぶれんなアンタ」

 

「アタイにとっちゃ疲労回復の万能薬よ♪」

 

嬉々として月閃の元に行く葛城を、日影も理巧も呆れながら見ていた。

と、ソコで不意に、理巧が丘の上にある観測所を見上げたその時。

 

ーーーードクンッ・・・・!

 

「・・・・!!」

 

理巧の心臓が激しく脈動し、頭に記憶が沸き上がってくる。

 

「(な、何だ・・・・! こ、この感覚は・・・・!?)」

 

ーーーーキィィィィィィィィィィン・・・・!

理巧は自分に起こった異常に戸惑うと、次に激しい頭痛が襲いかかった。

 

「うっ!」

 

「理巧さん?」

 

手をワキワキさせながら雪泉達を治療する葛城の姿に呆れていた日影が、突然片足を着いて頭を押さえた理巧に、訝しそうに眉根を寄せた。

 

「ぐっ・・・・うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!」

 

「っ、理巧さん・・・・!」

 

『っ!』

 

苦悶の叫び声をあげて蹲る理巧に、日影は駆け寄り、葛城や雪泉達も気づいたのかすぐに駆けつける。

 

「(こ、これは・・・・!)」

 

理巧は心配そうに自分の名を呼ぶ葛城達の声に気づかず、脳裏にある記憶が浮かび上がっていた。

 

 

 

 

 

 

ーゼロsideー

 

『シェァッ!!』

 

『キシャァァァァァァァッ!!』

 

『ピュギャァァァァァァッ!!』

 

現場に到着したゼロは海老か蟹のような甲殻類の身体に左右非対称の鋏をもった怪獣、『宇宙海獣 レイキュバス』と、刃のような翼を持った巨大な鳥の怪獣、『超古代竜 メルバ』と交戦を開始した。

 

『一気に終わらせようぜ、霧夜!』

 

『「ああ!」』

 

霧夜先生が、『ギンガカプセル』を起動させた。

 

『「ギンガっ!」』

 

ショオラッ!

 

空色の光が幾つも現れ、『ウルトラマンギンガ』の姿がとなり、『ギンガカプセル』をナックルに装填すると、『オーブ オーブオリジンカプセル』を起動させる。

 

『「オーブっ!」』

 

デュワッ!

 

白い光が幾つも現れ、『ウルトラマンオーブ オーブオリジン』の姿となり、ジードライザーでナックルのカプセルを読み込む。

 

ドクンッ! ドクンッ!

 

ライザーのスイッチを押すと、空色と白の光が混ざり合った粒子が、『ニュージェネレーションカプセル・α』へと変化した。

 

[ウルトラマンギンガ! ウルトラマンオーブ オーブオリジン! ニュージェネレーションカプセル・アルファ!]

 

『ニュージェネレーションカプセル・α』に変化すると、次に『ビクトリーカプセル』を起動させる。

 

『「ビクトリーっ!」』

 

テアッ!

 

黄色の光が幾つも現れ『ウルトラマンビクトリー』となりナックルに装填し、『エックスカプセル』を起動させる。

 

『「エックスっ!」』

 

イィィィーッ、サァァァーッ!

 

緑色の光が幾つも現れ、『ウルトラマンエックス』となりナックルに装填した。

 

ドクンッ! ドクンッ!

 

ライザーのスイッチを押すと、黄色と緑色の光が混ざり合った粒子が、『ニュージェネレーションカプセル・β』へと変化した。

 

[ウルトラマンビクトリー! ウルトラマンエックス! ニュージェネレーションカプセル・β!]

 

ウルトラゼロアイNEOとジードライザーを合体させると、『ニュージェネレーションカプセル・α』を起動させる。

 

『「ギンガ! オーブ!」』

 

ショオラッ! デュワッ!

 

ギンガとオーブオリジンが向き合うように現れ、次は『ニュージェネレーションカプセル・β』を起動させる。

 

『「ビクトリー! エックス!」』

 

テアッ! イィィィーッ、サァァァーッ!

 

ビクトリーとエックスが向き合うように現れ、『α』と『β』の『ニュージェネレーションカプセル』をナックルに装填し、ライザーで読み込む。

 

ドクンッ! ドクンッ!

 

[ネオ・フュージョンライズ!]

 

『「俺に限界はねぇっ! ハアァッ!!」

 

[ニュージェネレーションカプセル! α! β! ウルトラマンゼロビヨンド!!]

 

『ーーーー俺の刃を刻み込め・・・・!』

 

ゼロビヨンドへと変身するとゼロツインソードを構え、レイキュバスとメルバに切り込んだ。

 

 

 

 

 

ー伏井出ケイsideー

 

空中モニタで状況を見ている伏井出ケイは、ニヤリと笑みを浮かべると、理巧達のいる場所から離れた森に転移した。

 

「因果、ですかねぇ。さあ、次はお前だ」

 

ーーーーキシャァァァ!

 

ほくそ笑む伏井出ケイは、コピークリスタルに起動させた怪獣カプセルを装填し、力一杯投げ飛ばすと、コピークリステルが怪物へと変貌した。

金のラインが入った黒い体に、両手は鎌のようになっている怪獣、『宇宙戦闘獣 超コッヴ』。

 

『キシャァァァァァァァッ!!』

 

「ーーーーでは、因縁の再会と行きましょう!」

 

伏井出ケイは次に、『ゴモラカプセル』を起動させた。

 

「ゴモラ!」

 

キシァアアアアアアッ!!

 

ゴモラの雄叫びが響き、『ゴモラカプセル』をナックルに装填した。

 

「レッドキング!」 

 

ピギャグゥゥゥゥゥッ!!

 

次に『レッドキングカプセル』を起動させて、ナックルに装填しスイッチを押す。

 

「これでエンドマークだ!」

 

ライザーで手に持ったナックルをスキャンする。

 

ドクンッ! ドクンッ!

 

ナックルのカプセルのエネルギーを読み込んだライザー中央のカプセルが、黄色と赤に発光し、音声が流れる。

 

[フュージョンライズ!]

 

「はぁぁぁぁぁ!」

 

ライザーのボタンを押すと、伏井出ケイの姿がベリアルの前にゴモラとレッドキングの姿が現れると、2体は赤と黄色の粒子となって、ベリアルの口の中へと吸い込まれた。

そしてベリアルの姿が、『ベリアル融合獣 スカルゴモラ』へと変身した。

 

[ゴモラ! レッドキング! ウルトラマンベリアル! スカルゴモラ!!]

 

『ピギャグワァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!』

 

スカルゴモラが、雄叫びを上げながら、その姿を現し、超コッヴの隣に出現し、理巧達のいる観測所へと歩を進めた。

 

 

 

 

 

ー理巧sideー

 

暁月理巧は幼少期に壮絶すぎる訓練を八年間も受け、殺しの技術や人体の破壊方法からあらゆる毒に対する抗体能力を得る為に、毒を常に摂取し続け、肉体的にはその頃から、柳生にも匹敵する実力を持っていたが、心は摩耗し、否、心など失われてしまい、言語も文字もろくに知らない、命令を遂行するだけの『人形』になっていた。

そんな理巧を戦部鷹丸と、その三人の妻、ハルカ、ナリカ、スバルの四人が拾い、二年間で少しずつ心が生まれ、『人形』から『人間』になっていった。

小学校に通い出した暫く経ち、家族五人でハイキングに来た。そしてその時にやって来た場所が、今理巧達がいる観測所だった。一家団欒の幸せな時間が過ぎていくかと思われたソコから、突如現れたのはーーーー。

 

【ーーーーーーーーーーーーーーーー!!!】

 

何と、姿は曖昧だが、『怪獣』が出現し、観測所に向かって闊歩した。観測所には当時職員達がおり、彼らが危険にさらされていた。

ハルカとナリカとスバルが飛び出し、手裏剣やクナイや刀を使って『怪獣』を止めようとするがその行く手を止められず、逆に三人が危険にさらされる。

 

【ハルカ! ナリカ! スバル!】

 

【ぁ・・・・】

 

離れた所に避難した鷹丸と理巧。劣勢に三人に鷹丸が声を張り上げるのを見て、理巧も声をあげた。

理巧は人の『死』に無関心だった。

凄惨な幼少期に、人が死ぬ光景を何度も見てきたが故に、『命』の重大さをまるで知らなかった。しかし、目の前の三人が死ぬと思ったその瞬間、理巧の身体が動いた。

 

【理巧!?】

 

【【【っ! 理巧(くん)ッ!!】】】

 

鷹丸から離れ、ハルカ達を通りすぎ、『怪獣』の足を飛び登りながら、曖昧な『怪獣』の姿が鮮明に見えてきて、その『怪獣』に拳を叩きつけた瞬間、その『怪獣』の全貌をーーーー。

 

【ピギャグワアアアアアアアアアアアッ!!!】

 

それは、『スカルゴモラ』だった。

拳を叩きつけられえスカルゴモラが頭を振るうと、理巧はそのまま57mの高さから落下していく。

 

【【【理巧っ!】】】

 

【理巧ーーーー!!】

 

と、ハルカ達が声を張り上げ、鷹丸が叫ぶと、鷹丸の身体が“金色の光に包まれた”。

 

 

 

 

* * *

 

 

 

「おい理巧! 大丈夫か!?」

 

「どないしたんや?」

 

「・・・・・・・・はっ!」

 

意識を取り戻した理巧は、自分に声をかけている葛城と日影、そしてその近くで自分を心配そうに見ている雪泉達の姿があった。

頭を軽く振った理巧は、口を開く。

 

「ここは・・・・六年前に、怪獣が現れた場所、だ・・・・」

 

「あん? それって、良く『クライシス・インパクト』の特番にも言われているアレか?」

 

「何で理巧さんが知ってるんや?」

 

「・・・・僕は、当時ここに、いた・・・・! ここで僕は、怪獣と出会っていたんだ・・・・!」

 

「「何っ!?/何やて?」」

 

『っ!』

 

全員が驚きに目を見開いたその時ーーーー。

 

『ピキャグワァァァァァッ!!』

 

『キシャァァァァァァァッ!!』

 

観測所の向こう側から、スカルゴモラと超コッヴが現れた。

 

「怪獣っ!?」

 

「何ッ!?」

 

「嘘じゃろう・・・・!」

 

「何でこんなトコに出てくんだしっ!?」

 

「うわ~ん!」

 

月閃の皆が驚愕するが、理巧と葛城と日影はスカルゴモラを、否、伏井出ケイを見据えた。

 

「融合獣ちゅう事は、ようやっと出てきたな」

 

「あの野郎! ここで会ったが百年目だっ!」

 

日影と葛城は漸く現れた伏井出ケイに敵愾心剥き出しで睨むと、理巧は立ち上がり、ジードライザーを取り出すのを見た。

 

「良いのか理巧? バレちまうぞ」

 

「やっと見つけたんだ。ここで奴を取っ捕まえる。後の事はその時に考えるさ」

 

「ほな。持っていきぃ」

 

「ウルトラマンとベリアルしかねぇんだ。無いよりマシだろう」

 

葛城と日影からそれぞれのウルトラカプセルを受け取った理巧は頷き、雪泉達の横を通り過ぎながら、ジードライザーを構えた。

 

「・・・・ジーッとしてても、ドーにもならない!」

 

カプセルホルダーから『ウルトラマン』のカプセルを取り出し、スイッチを押して起動させる。

 

「融合!」

 

シャアッ!

 

「アイ・ゴー!」

 

ヌェアッ!

 

『初代ウルトラマンカプセル』と『ウルトラマンベリアルカプセル』を装填ナックルに装填し、ジードライザーのスイッチを押して起動させる。

 

「ヒア・ウィー・ゴー!!」

 

装填したナックルを取り外し、ジードライザーにスキャンさせる。

 

ドクンッ! ドクンッ!

 

ジードライザーの中央のカプセルに、青と紫の光が交差するように交わる。

 

[フュージョンライズ!]

 

「決めるぜ、覚悟!! ハァアアアっ!」

 

理巧はジードライザーを掲げて胸の前でスイッチを押した。

 

「ハァッ! ジイィーーーーード!!」

 

ライザーのカプセルが回転し赤く輝き、理巧の身体が青く輝く。

 

『えっ!?』

 

そして、雪泉達は見た、理巧の身体が、自分達の知る『巨人』へと変貌していくのを。

 

[ウルトラマン! ウルトラマンベリアル! ウルトラマンジード!! プリミティブ!!]

 

光と闇の螺旋の中から『ウルトラマンジード プリミティブ』となって飛び出す。

 

『シャアッ!!』

 

ジードは地面に下り立つと、スカルゴモラと超コッヴに向かって構えた。

 

 

 

 

ー雪泉sideー

 

「えっ?・・・・えっ??・・・・ 」

 

「う、嘘・・・・」

 

「い、今のは、見間違い、では・・・・」

 

「ば、バッチリ見ちゃったし・・・・」

 

「り、理巧くんが・・・・」

 

雪泉達は戸惑いに愕然となりながらウルトラマンジードを見上げていた。

 

「エエんか?」

 

「エエんじゃねぇの?」

 

日影と葛城はどうにもでもなれ、と言わんばかりに達観としていた。そんな中、雪泉が口を開く。

 

「あ、暁月理巧、さんが・・・・・・・・ウルトラマンジード様ーーーーーーーーーーーー!!!???」

 

この時、雪泉は人生で一番の大声をあげた。




次回、新たなフュージョンライズが出ます!
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