ー柳生sideー
『キシャァァァァァァァッ!!』
『ピキャグワァァァァァッ!!』
葛城達のいる地点に向かう途中、忍兎の背に乗っていた柳生達は、超コッヴとスカルゴモラの姿を捉えた。
「柳生ちゃん! 怪獣だよ! しかも一匹は融合獣だよ!」
「と言う事は、伏井出ケイか!?」
「痺れを切らして漸く現れたようね」
そして次に、ウルトラマンジードが現れ、二体の怪獣の戦いを始めた。
『シュアッ!』
「理巧か! 良し。オレ達も急いでーーーー」
と、ソコで、柳生の視界の端で捉えた異形が目を入った。
「っ! 雲雀。方向転換だ」
「えっ?」
「あれを見ろ」
忍兎を急停止させ、全員が柳生の視線の先に目を向けると、自分達を吹き飛ばした雪女の異形がおり、何やら全身からオーラを放ちながらその場に留まっていた。
「ーーーー成る程。どうやらあの怪物が、この場所の通信障害を起こしているようね?」
「前にアタシ達が半蔵学院を襲撃した時の方法と同じね」
「じゃあ、あの怪物さんをやっつければ飛鳥ちゃん達と連絡が取れるの?」
「・・・・試してみる価値はあるな」
柳生達にもお互いに頷くと、雪女の異形へと向かった。
ー雪泉sideー
「あ、あぁ・・・・そんな・・・・! 暁月理巧さんが、ジード様・・・・!?」
「・・・・・・・・」
「(ぎゅぅぅぅ~)あいたたたたた! 四季さん! 何で私のほっぺをつねるんですかっ!」
「痛いって事は、これ夢じゃないって訳・・・・?」
「ご自分のほっぺをつねって下さい!」
唖然となる雪泉の頬を、同じく唖然となった四季がつねり、一応正気に戻った。
「あ、暁月理巧が、ウルトラマンジード・・・・!?」
「わ、ワシらが憧れていたウルトラマンジード様が・・・・!」
「スっゴ~い! 理巧くんがウルトラマンジードだったんだぁ!」
実は雪泉にも負けず劣らずに、ウルトラマンジードに尊敬と憧れを抱いていた叢と夜桜は愕然となり、美野里は憧れのヒーローが懐いていた相手であった事を素直に喜んでいた。
ージードsideー
『シュアッ!!』
『ピギャグワァッ!』
『キシャァァァッ!!』
ジードはスカルゴモラと押し合いをすると、後ろから超コッヴが鉤爪を振り下ろそうとする。
『はぁっ!』
『キシャゥゥ!!』
が、後ろ蹴りで腹部を蹴ると、超コッヴは怯んで後ろに退く。
『ピギャグワァアッ!』
片足になり、踏ん張りが半減したジードに、スカルゴモラは力を込めて押し出す。
『うわっ!!』
押し出されたジードは地面に削りバランスを崩しそうになる。
『シャァッ!!』
地面についている片足に力を込めて跳ねると、そのまま身体をのけ反らし、スカルゴモラに踵落としを叩き込む。
『ピギャグゥゥッ!』
一瞬怯んだスカルゴモラの腕から脱出し、踵落としをした足でスカルゴモラの顔を蹴って、スカルゴモラから離れる。
『『レッキングリッパー』!!』
『ピギャグアァッ!』
技を放ってスカルゴモラを引かせると、超コッヴが額から光弾を放って、ジードを攻撃する。
『っ!ーーーーぐぅっ!!』
回避しようとしたジードだが、何故なのか、その場を動かず、腕を交差した防御の姿勢で、光弾を受けた。
『くぅ・・・・『レッキングロアー』ッ!!』
『キシャァァァッ!?』
ジードは防御を解いて、口からの衝撃波で超コッヴを後退させると、再び構えて、超コッヴとスカルゴモラと交戦した。
ー葛城sideー
「な、何故ジード様・・・・いえいえ! あ、暁月理巧は、かわさなかったのですか」
「んなの決まってんだろうが」
「ワシらに攻撃が当たると思って、動けなかったんや」
ジードの後ろに葛城と日影、雪泉達がおり、ジードは一同を守る為に、防御に入っていたのだ。
「・・・・・・・・・・・・」
「おらっ!」
ーーーーボニュンッ!!
「きゃぁっ!!? な、なにするんですか! 葛城さん!」
「いつまで!」
ーーーームニュンッ!!
「んあっ!?」
「なぁっ!?」
「呆けてやがる!」
ーーーーフニュンッ!!
「あんっ!?」
「ひゃぁっ!?」
呆けている雪泉の胸を両手でグワシっと掴んだ後、片手で他のメンバーの胸を揉んで正気に返した葛城は、月閃の一同に向けて声を上げた。
「とっととここから離れるぞ!」
「理巧さんの邪魔になるで」
葛城と日影に連れられ、雪泉達はその場を離れていった。
ー柳生sideー
そして柳生達はーーーー。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・・」
「ぜぇ、ぜぇ、ぜぇ、ぜぇ・・・・」
「これは、強敵、ね・・・・!」
「へ、へっくちゅんっ!」
『フゥゥゥ・・・・』
雪女の異形は思いの外手強く、木に隠れた柳生と未来は肩で息をし、同じく木に隠れた春花と雲雀。
雪女の異形は口から冷気を纏った吹雪を吹き出し、木を盾にしているが、四人は寒さを防ぐ事ができず、身体をガタガタと震わせていた。
「さ、最後の、手段だ、皆、聞け・・・・!」
柳生が作戦を口にすると、三人はコクリと頷き、一二の三と、柳生は左に、春花が雲雀と右にと、左右に別れる。雪女の異形がどっちを攻撃するか迷っていると、未来が木の影から飛び出し、傘のマシンガンを連射すると、雪女の異形は口からの冷気を強める。
「こんのぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!! 皆! 今よっ!」
「春花!」
「ええ!」
雪女の異形の首が未来に向いている隙に、柳生達が左右から雪女の異形へと向かっていく。
『っ!!』
が、雪女の異形は両手を柳生と春花と雲雀に向けると、そこからも吹雪を放出し、三人を動けなくした。
「ぐぅ! くぅ・・・・!」
「さ、寒い・・・・!」
「うぁぁぁぁっ!」
が、その時、春花の隣にいた雲雀が吹き飛ぶと、身体がガランっと崩れ、雲雀の顔を肌が捲れ、木の人形になった。
『っ!』
雪の異形が目を見開くと、柳生が上に向かって叫ぶ。
「雲雀! 決めろ!」
「『秘伝忍法 お尻がドーン!』」
『っ!?』
ーーーードォォォォォォォォォォンンッ!!
突如、雪女の頭上から雲雀がヒッププレスをし、雪女を押し潰した。
「やったな、雲雀」
「うん!」
そう。これが柳生の作戦である。春花と一緒にいたのは、春花の傀儡人形を雲雀に変装させた物で、本物の雲雀は木に登り、上から奇襲するという物だ。
「ヒッププレスで潰すって」
「雲雀の大きなお尻の勝利ね」
「むっ! 雲雀、そんなにお尻大きくないもんっ!」
春花と未来が、雲雀の尻を見て、ニヤニヤするが、雲雀がプンスカと怒りながら声を上げた。
「まぁまぁ、大きいお尻は安産型って言うから、理巧様との子供は、丈夫な子が生めるわよ?」
「えっ? 雲雀と理巧くんの、子供・・・・?」
春花の言葉に、雲雀は少し考えると、自分と同じ髪の毛と理巧に似た瞳をした子供を抱いている自分と、その子供を見て笑みを浮かべる理巧の姿を想像した。
「えへへへへへへへ」
「雲雀。満更ではない想像している場合ではないぞ。理巧と雲雀の子供なんて、きっと天使のような子なのだろうが、今はそれ所ではない(ボタボタボタボタボタボタボタボタ・・・・)」
「いや、妄想して鼻血を流してるアンタが言っても説得力皆無よ」
キリッとした顔つきだが、柳生の鼻から止めなく流れる血を見て、未来が半眼でツッコム。
と、ソコで。
《ぎゅう・・・・ちゃん! ひ、ば・・・・ちゃん!》
《み・・・・い! ・・・・る・・・・か!》
『ん?』
突然の声が響き、柳生と雲雀は胸の谷間からインカムを取り出した。
《雲雀ちゃん! 柳生ちゃん! 聞こえる!?》
《春花! 未来! 返事をしろ!》
インカムから、飛鳥と焔の声が響いていた。
「飛鳥ちゃん! 無事なのっ!?」
「焔!?」
《あぁ良かった! 皆大丈夫!? 私と焔ちゃん、斑鳩さんと詠さんは基地にいるよ! 通信が突然回復したと思ったら、りっくんと融合獣や怪獣が戦っているのを見て驚いたよ!》
どうやら柳生の見立て通り、あの雪女の異形が通信妨害の結界を張っていたようだ。そしてその異形を倒したから、回復したようだ。
《お前ら! すぐにエレベーターを送るから、すぐに戻ってこい!》
焔が言うのと同時に、柳生達のすぐ隣に、転送エレベーターが現れた。
『(コクン!)』
四人はお互いを見て頷くと、すぐにエレベーターに入っていき、基地へと降下していった。
ージードsideー
《理巧。聞こえますか?》
『「ん? レム? 通信が回復したの?」』
《はい。柳生と雲雀、春花と未来が、ここら一帯を覆っていた結界を作る異形を撃破したようです。基地には飛鳥と焔、斑鳩に詠がいます。柳生と雲雀、春花と未来もたった今基地に戻りました》
『「よし。それじゃ葛姐さんと日影さん、雪泉さん達も基地に入れてくれ」』
《宜しいのですか?》
『「この際だ! 足元にいられても危ないしね!」』
《了解》
『「よし。それじゃ、丁度試してみたかった融合をーーーー使ってみるか!」』
理巧は『ウルトラマンダイナカプセル』を取り出して起動させた。
『「融合!」』
シュァッ!
カプセルから水色の光の線が幾つもの放たれ、『ウルトラマンダイナ』の姿が現れ、カプセルを装填ナックルにいれる。
『「アイ・ゴー!」』
カプセルホルダーから『コスモスカプセル』を持って起動させると、白い光の線が幾つもはなたれ、『ウルトラマンコスモス』の姿が出現した。
フワッ!
『ウルトラマンコスモスカプセル』をナックルに装填し、ジードライザーのスイッチを押して起動させた。
『「ヒア・ウィー・ゴー!!」』
装填したナックルを取り外し、ジードライザーにスキャンさせる。
ドクンッ! ドクンッ!
ジードライザーの中央のカプセルに、水色と白の光が交差するように交わる。
[フュージョンライズ!]
『「進むぜ、彼方! ハァアアア・・・・っ!」』
理巧はジードライザーを掲げて胸の前でスイッチを押した。
『「ハァッ! ジイィーーーーード!!」』
ライザーのカプセルが回転し赤く輝き、理巧の身体が青く輝く。
[ウルトラマンダイナ! ウルトラマンコスモス! ウルトラマンジード!! マイティトレッカー!!]
ウルトラマンダイナとウルトラマンコスモスの姿が合わさり、新たなる光の戦士となった。
『ショワァッ!!』
青と白の中から、ブルーメタリック身体に赤の手袋とブーツと金のプロテクターを纏い、顔には横にV字状のパーツが目の上部を覆っている姿。
かつてウルトラマンゼロと共に戦った『闘志の戦士 ウルトラマンダイナ』。『慈愛の勇者 ウルトラマンコスモス』の力を一つにした、勇気の炎と優しさの月の戦士『ウルトラマンジード マイティトレッカー』が飛び出し、V字のパーツを左手の親指であげるようなポーズを取ると直ぐに構え、怪獣達と戦い初めた。
ー雪泉sideー
葛城と日影に連れられ、避難しようとしていた雪泉達の前に地面から、転送エレベーターが現れた。
驚く雪泉達を葛城と日影が半ば無理矢理エレベーターに放り込むと、扉が閉じて降下していき止まって扉が開くと、SF映画のような部屋に着いた。
ソコには他の半蔵学院の忍達と、元蛇女の悪忍が揃っており、空中のディスプレイには、先ほどと姿が変わったウルトラマンジードがいた。
「あれって、新しい姿か!?」
《はい。ウルトラマンダイナ。ウルトラマンコスモスの力で変身した、新たなフュージョンライズです》
「何や。ワシらのやったカプセルで新しいフュージョンを見つけとったんかいな」
葛城と日影が小さく笑みを浮かべると、雪泉達はその姿に目を奪われた。
ージードsideー
『キシャァァァッ!!』
超コッヴがマイティトレッカーに両腕の鉤爪を振り上げて襲い来るが、
『ハァッ! シャァッ!!』
マイティトレッカーはその爪を両手で受け止め、逆に上に万歳させるように受け流しながら、超コッヴのボディをがら空きにし、両手を擦り合わせ、三日月型の刃のエネルギーを生み出した。
『「『ルナビームスライサー』!!」』
『キシャァァァッ!?』
エネルギーの刃を受けて、超コッヴは後ろに吹き飛ぶ。
『ピギャグゥゥゥゥッ!!』
スカルゴモラが雄叫びを上げると、炎を纏った岩が幾つも現れ、マイティトレッカーに迫り来る。
『フッ! 『ムーンライトソルジェント』!!』
が、マイティトレッカーは腕を円月を作るように回してから十字に組むと瑠璃色の光線『ムーンライトソルジェント』が発射され、岩を全て打ち砕き、スカルゴモラの身体に当たった。
『ピギャグワァァァァァァァァァァァァッ!!』
光線を受けたスカルゴモラは、そのまま身体が仰向けに倒れそして・・・・。
ーーーーチュドォォォォォォォォォォォォンンッ!!
火柱を上げて爆散した。
『「あーちゃん! 焔! 斑鳩姉さん! 詠さん! 伏井出ケイの確保を頼む!」』
ーーーーピコン! ピコン! ピコン! ピコン! ピコン! ピコン!・・・・。
他の皆よりも余力があり軽傷な四人に伏井出ケイの捕獲を任せ、カラータイマーが鳴り始めたマイティトレッカーは超コッヴに目を向けた。
『キシャァァァッ!!』
超コッヴは額から光線を放つが、
『ハァァァァ!』
マイティトレッカーは両手が真っ赤に発光すると、超コッヴの光線を全て殴り飛ばしながら接近すると。
『オオオォォォォォォォォォォォォッッ!!』
『ギジャァァァァァァァァァァァァッッ!!』
超コッヴの身体に連続で拳を叩き込み、最後に超コッヴの顎にアッパーカットを叩き込んだ。
『キシャ・・・・!!』
倒れた超コッヴがヨロヨロと起き上がろうとする瞬間、マイティトレッカーの両手を前に付きだし、マイティトレッカーの前でエネルギーを放出し炎の塊を形成してように腕を回していく。
『「ハァァァァァァァ・・・・『フレイムコンプレムションウェーブ』・・・・!!」』
マイティトレッカーの収束したエネルギーを超コッヴに打ち込んだその時ーーーー。
『ギジャァァァァァァァァァーーーー』
超コッヴは炎のエネルギーを受けると同時に、後ろに異空間が生まれ、呑み込まれて超圧縮されてしまった。
『フゥゥゥゥ・・・・』
マイティトレッカーは構えを解く。
『シュッ!』
身体を光に包んで、元の理巧の姿に戻ると、装填ナックルで通信する。
「こちら理巧。あーちゃん。伏井出ケイは?」
《ゴメン! スカルゴモラが爆発した周囲を探しているけど見つからないよ!》
「・・・・そう簡単には捕まらない、か。ーーーー分かった。もう少し捜索して見つからなかったら、基地に戻ってきて」
《分かりましたわ。理巧くん、月閃の皆さんはどうしますか?》
「・・・・悪いと思うけど、僕の事をそれなりに話すよ」
《それは、下手をすれば彼女達と、本格的に敵対する可能性も十分ありますわ・・・・》
『憧れのヒーロー』の正体を知れば、彼女達は少なからずショックを受ける。それを心配する理巧だが、斑鳩は、黒影の過激な正義論を教え込まれた彼女達がどう動くのか予想しており、それを危惧していた。
「でも、隠しておく訳には、いかないからさ」
《・・・・りっくん》
「ん?」
《もし、雪泉さん達がりっくんの敵になっても、私達はりっくんの味方だからね。1人で抱え込まないでね!》
「・・・・うん」
理巧は頷き、通信を終えると同時に、転送エレベーターがやって来て、乗り込んで基地へと到着すると、雪泉達月閃の忍達と対面した。
ーゼロsideー
『『バルキーコーラス』!!』
『キシャァァァァァァァァァァァァァッ!!』
『ピギュァァァァァァァァァァァァァッ!!』
ーーーードゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンンンッ!!
と、その頃、ゼロビヨンドはレイキュバスとメルバに最強光線を放ち、二体の怪獣は爆散した。
『フゥゥゥゥ・・・・』
『「ゼロ! たった今柳生から連絡が入った。理巧達が見つかったようだ」』
『よし! 直ぐに行こうぜ! シュアッ!』
ゼロビヨンドは直ぐにその場を飛び立ち、理巧達の元へと向かった。
ー伏井出ケイsideー
「フフフフフ・・・・」
スカルゴモラが爆散した瞬間に、ゼロビヨンドが戦っていた場所にテレポートした伏井出ケイは、『レイキュバス』と『メルバ』、そして、仔蜘蛛の異形が回収してきた『超コッヴ』の『怪獣カプセル』を握り締めながら、唇の端を歪めて笑みを浮かべていた。
「さぁーーーー次のステップですね」
ー理巧sideー
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・」
「り、理巧さ・・・・暁月、理巧・・・・! 貴方が、ウルトラマンジード様が・・・・あの忌まわしい最悪の悪、ウルトラマンベリアルの・・・・息子?」
基地から出て天文台に戻り、理巧から放たれた言葉に、絶句する月閃の一同を代表して、雪泉が震える声で問うてきた。
「・・・・あくまで、“遺伝子上の”、ですけどね。僕がそれを知ったのは、ジードとして初めて戦った後ですけど」
『・・・・・・・・・・・・』
「皆さん、行きますよ」
沈黙する月閃のメンバーに雪泉がそう告げると、他のメンバーも、雪泉と一緒にその場を去ろうとする。
「・・・・・・・・・・・・」
理巧は何も言わず、その背中を見送る。ふと、雪泉が立ち止まる首だけ振り返り、険しい瞳で理巧を睨む。
「次に会った時を覚悟しておいてください。私達月閃女学館は、貴方をーーーー“ウルトラマンジード”を抹殺します!」
雪泉はそう宣告すると、月閃女学館はその場から姿を消えた。
「・・・・まぁ、こうなったら、仕方ないか」
理巧は何処かやりきれないといった気分で、後頭部をかいた。
ー黒影sideー
そしてここに、暁月理巧の正体を“事前に知っていた”黒影は、タブレットに表示された理巧の姿をジッと見据える。
「・・・・似ている・・・・“あの子”に・・・・」
黒影は暁月理巧の姿に、“一人の少女の姿が重なった”。
ただ1つ違うのは、暁月理巧のーーーーその燃えているような緋色の瞳は、絶望の色に染まっておらず、光と闇、相反する二つが同時に存在しているような、不思議な輝きを放っていた。
「もしや・・・・この少年、ならば・・・・!」
黒影は、先日伏井出ケイから提供された『ガンQ』と『ファイヤーゴルザ』の『怪獣カプセル』と、『コピークリスタル』を見つめ、何かを決意するように呟いた。
マイティトレッカーの他の技はイメージで作りました。
そして次回で、月閃編を終わらせたいと思います。
ー次回予告ー
月閃の皆に僕の正体、そして、ジードとベリアルを関係を知られた。今まで通りに行かなくなるだろうな。えっ? 貧民街が潰される!? 一体どうして!? 雪泉さん達も関わっているって、一体どうなってるんだ?
そしてアンタはーーーー黒影だって!? 僕に、何を証明して欲しいんだ? そんな事言っている間に、新しい融合獣と・・・・なにッ!? 黒影が合体怪獣になった!?
何を証明して欲しいのか分からないけど、貧民街の人達を守るしかないか!
次回、『閃乱ジード』
【正義の証明】
挑むぜ! 神秘!