閃乱ジード   作:BREAKERZ

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理巧は立ち上がれるのか?


知るぜ、生きる意味

ーゼロsideー

 

異空間でゾグ・第二形態とマガオロチと交戦を始めたウルトラマンゼロと霧夜先生。

 

『霧夜!』

 

『「ああ!」』

 

ゼロの掛け声に霧夜先生は頷くと、『ストロングコロナゼロカプセル』を起動させた。

 

ーーーーセェヤァッ!

 

装填ナックルにカプセルを入れると、ライザーで読み込む。

 

[ウルトラマンゼロ! ストロングコロナゼロ!]

 

『ブラックホールが! 吹き荒れるぜぇぇぇッ!!!』

 

ーーーーギュィィィィィンン!!

 

身体が銀の身体が赤に染まり、金のラインが走り、スラッガーも金色に染まった姿、『ストロングコロナゼロ』にタイプチェンジしたゼロは、マガオロチへと向かうと両手の握り拳を叩き合わせ、エレキギターのような音を響かせる。

 

『キュァァァァァァっ!!』

 

『『ストロングコロナアタック』!!』

 

炎を纏ったパンチとキックの連続コンボで、マガオロチを殴り飛ばした。

 

『キュァァァッ!?』

 

『っ! 次だ!』

 

『「良し!」』

 

ーーーーフッ!

 

[ウルトラマンゼロ! ルナミラクルゼロ!]

 

次は『ルナミラクルゼロカプセル』を起動させ、装填し読み込ませると、赤から青に、スラッガーも青に染まったクールな印象を受ける姿、『ルナミラクルゼロ』へと変わると、ハープの音が鳴り響く。

 

『俺のビックバンは、もう止められないぜ!』

 

『キャァァァァァァっ!!』

 

ゾク・第二形態が波動球を撃ち出すが、ゼロはシュン、とその場から一瞬消えると、ゾク・第二形態の頭上から急降下しながら光のゼロスラッガーを作り、無数に分裂させると、それを発射した。

 

『『ミラクルゼロスラッガー』!』

 

無数のスラッガーがゾク・第二形態の巨体を切りつけていく。

がーーーー。

 

『キャァァァァァァっ!!』

 

コピークリスタルから生まれた偽物とは言え、流石は『根源破滅天使』。スラッガーでは決定的なダメージには程遠い。

 

『キュァァァァッ!!』

 

さらにマガオロチも戻ってきた。

 

『くっ!』

 

ゼロは苦々しい声を漏らしながら、果敢に二体の強力怪獣と戦う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー理巧sideー

 

「ーーーーふむ。中々苦戦しているようじゃの。流石のゼロと霧夜も、暫くは帰れそうにないのう」

 

そして、地球の飛鳥の実家の寿司屋で巻寿司を半蔵と共に作っている理巧。半蔵が上を、否、『リトルスター』の力てゼロ達の様子を見ているだろう、肩を竦めながら声を発し、理巧はふとした疑問を口にした。

 

「所で半蔵さん」

 

「うん? 何かのぉ?」 

 

「善忍組織と悪忍組織。この両組織は何で伏井出ケイとベリアルに対して、不自然な程に消極的と言うか、無関心と言うか、まるでーーーー“関わらないようにしているような感じがあります」

 

「・・・・何故、そう思うのじゃね?」

 

理巧の疑問に、半蔵は少し声色を固くして尋ねる。一応、両組織の不毛な睨み合いと言う『建前』があるが、理巧も妙な確信を込めて応える。

 

「似てるんですよ。中学時代。虐めを受けていた僕の姿を、“見て見ぬふりをしていた人達”に、“自分達に飛び火してこないように、関わらないようにしていた人達”に、ね」

 

そう。中学時代に虐めを受けていた理巧だが、何も学校中の人間全員が理巧を虐めていた訳では無い。理巧の容姿が気に入らなくて、一方的に目の敵にしていた教師や生徒は、全員合わせてほんの十人にも満たない数だったが、それでも、主任教師だったり、親が有力者だったり、腕っぷしが強い奴等(斑鳩の兄・村雨以下)だったりと、かなり学園カーストの上位にいる連中だった。

そんな奴等に目を付けられたくないから、理巧に関わらないで日和っていた教師や生徒達の態度を両組織から感じたのだ。

半蔵は、理巧の指摘を聞くと、ふぅ~、とため息を吐いてから、一旦作業を止めて口を開いた。

 

「全くもって情けない話なのじゃがな、理巧くん。君の推察通りじゃ。善忍組織も 悪忍組織も、伏井出ケイの調査や捜索に手を貸さん理由はーーーー“ベリアルが生きている事を、認めたくないから”、じゃ」

 

「・・・・それって、ベリアルをーーーー“恐れているから”、ですか?」

 

理巧の言葉に、半蔵は小さく首肯すると話を続けた。

 

「今の両組織の主だった幹部達の大半以上は、十数年前の凄惨な悲劇、『クライシス・インパクト』を経験してきた者達ばかりじゃ。故に、飛鳥達よりも、凛や大道寺よりも知っておるのじゃ。ーーーーベリアルの強大さを、その恐ろしさを・・・・」

 

半蔵は、かつての『クライシス・インパクト』の情景を思い出しているかのように目を閉じた。

 

「ーーーー故に、彼らは認めたくないのじゃ。向き合いたくないのじゃ。ウルトラマンベリアルが生きている『事実』を。彼奴がこの星に目を付けている『現状』を。いずれまたこの星に現れる『可能性』を、な。だから、その『現実』に目を向けたくないから、ベリアルの配下と思われる伏井出ケイと関わり合いたくない。〈AIB〉と協力すれば、ベリアルの存在がより鮮明に浮かび上がってくる。だから『善忍と悪忍の長きに渡る因縁』、と言う『建前』を使って、関わらないようにしているのじゃ。ようはーーーー恐いのじゃよ」

 

「・・・・それを悪いとは思いませんよ。それだけ、ベリアルの力が恐ろしいって事なんですから」

 

理巧はやれやれと肩を落とした。そして、まるで自嘲するかのように呟く。

 

「ーーーーま。ビビっているなら、僕も似たようなものですから、あんまり強くは言えませんけどね」

 

そう言って、再び作業続ける理巧。

 

「ーーーー理巧くん。君は畏れているのかね? 伏井出ケイを、ベリアルを?」

 

「かも、知れませんね。・・・・僕は、一体何故、何の為にーーーー生きているんでしょうね?」

 

理巧は作業の手を止めず、何処か遠くを見つめながら呟いた。

 

 

 

 

 

 

ー飛鳥sideー

 

理巧が半蔵と巻寿司作りをしている頃。

飛鳥達半蔵学院組。焔達紅蓮隊。雪泉達月閃女学館組は、大道寺先輩の指揮の元、伏井出ケイ、ペダニウムゼットンから市民を避難誘導していた。

警察や救助隊、さらにAIBとも協力していると、飛鳥は倒れたまま動かないペダニウムゼットンに目を向けた。

その時ーーーー。

 

『ーーーーーーーーーーピポポポポポポ、グワン! グワン! ゼットォォォン!!』

 

「ッ! ペダニウムゼットンがっ!」

 

「活動をっ!!」

 

「再開したっ!?」

 

飛鳥、焔、雪泉が言うのと当時に、ペダニウムゼットンが『ペダニウム・メテオ』を放とうとする。

 

「ーーーー皆ぁっ!! 逃げてーーーーっっ!!」

 

飛鳥の叫びと共に、『ペダニウム・メテオ』か放たれ・・・・。

 

ーーーードゴオオオオオオオオオオオオオオオンンっっ!!

 

飛鳥達の上空を横切った『ペダニウム・メテオ』が、街の一を破壊し、その衝撃によって巻き上がった土煙が津波のようになり、飛鳥達が呑み込まれた。

 

 

 

 

 

 

ー理巧sideー

 

ーーーーォォォォォンン・・・・!

 

と、ソコで理巧達は、遠くから聞こえる爆発音に気づき、さらに店全体が少し揺れた。地震ではない。遠くで爆発が起き、その余波で店が揺れたのだ。

 

「っ」

 

理巧はすぐにスマホのテレビを見ると、ペダニウムゼットンが起き上がり、再び破壊活動をしながら移動しているのが分かった。

すると、半蔵が声を発する。

 

「ーーーーふむ。どうやら儂の『リトルスター』に気づいたのかも知れん」

 

「え?」

 

「これまではバリアーのお陰で隠し通せていたが・・・・限界かも知れんのぅ」

 

「・・・・・・・・」

 

理巧がペダニウムゼットンの進路方向に目を向けると、確かに、この店に近づいてきていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

理巧は、出来上がった巻寿司を弁当箱に詰め込むと、半蔵さんをリヤカーに乗せ、弁当箱を持たせ、リヤカーを引っ張りながら走る。

 

「頑張れよペガ!」

 

『よいしょ! よいしょ! よいしょ!』

 

台車の後ろでは『ダークゾーン』にいるベガも、リヤカーを押していた。

 

「すまんのぉ。流石の儂も寄る年波には勝てんわい。ーーーーお礼に儂の『リトルスター』の力、『千里眼』で、何か教えてやろうかのぉ? 何か見たい物はあるか?」

 

「ーーーーそれじゃ幾つか! 避難誘導に行っているあーちゃん達はっ!?」

 

「うむ。・・・・・・・・どうやら融合獣の攻撃に巻き込まれたようじゃが・・・・。おぉ。全員無事じゃ。髪も服も土煙で汚れまくっておるが、全員五体満足じゃよ。他には何が聞きたいのじゃ? できるだけ答えてやるぞい?」

 

「そうですか! それじゃーーーー僕の『父親』、『ウルトラマンベリアル』は今、何処にいますか?」

 

「うぅ〜む・・・・“この宇宙から、少しズレた場所におるのう”。ーーーーん! ゼロの奴が、ベリアルのすぐ近くまで接近しているぞ」

 

「えっ?」

 

 

 

 

 

 

ーゼロsideー

 

『キュァァァァ!!』

 

『キャァァァァ!!』

 

『うおっ!?』

 

マガオロチとゾク・第二形態と激戦を繰り広げていたゼロだが、『コピークリスタル』によって作られた疑似生命体とは言え、流石は魔王や破滅を冠する怪獣達、一筋縄ではいかない。

 

『だがなぁ! 霧夜!!』

 

『「ああ!」』

 

霧夜先生は、ジードライザーをウルトラゼロアイNEOに合体させて。

 

『「俺に限界はねぇっ! ハアァッ!!」』

 

霧夜先生は、合体させたジードライザーをウルトラゼロアイNEOでゼロビヨンドに変身する。

 

[ニュージェネレーションカプセル! α! β! ウルトラマンゼロビヨンド!!]

 

『『ゼロツインソード』!』

 

ゼロツインソードを持って高速で移動すると、マガオロチとゾク・第二形態に斬りつける。

 

『キャアアアアアアアアアアアアっ!!』

 

『キュアアアアアアアアアアアアっ!!』

 

斬りつけられた二体怪獣が悲鳴を上げる。

 

『俺に勝とうなんざ! 二万年早いぜっ!』

 

 

 

 

 

 

 

ー理巧sideー

 

「【二万年早いぜっ!】って、言っているのぅ」

 

「ーーーーそれじゃ、ベリアルには近づいているって事てすね」

 

「近い内に、君は『父親』と会うじゃろうのう。戦って君が負けてしまっては、この世界は今度こそ終わってしまう」

 

ーーーードガァアアアアアアアンン!!

 

「「っ!」」

 

『あっ! ペダニウムゼットン!!』

 

『グワン! グワン! ゼットーーン!!』

 

後ろを振り抜くと、ペダニウムゼットンが近くにまで迫って来ていた。

 

『危ない!』

 

ペガが叫ぶと同時に、ペダニウムゼットンがレーザー光線を放つと、理巧達の近くにある建物の外壁を撃ち、爆発を起こした。

 

ーーーードゴォォォォォォォォォンン!!

 

「「うわぁっ!!」」

 

爆発に巻き込まれた二人はその場で倒れる。

 

「半蔵さん!」

 

「大丈夫じゃ! 弁当箱も無事じゃ!」

 

すぐに起き上がった理巧が半蔵に駆け寄ると、リヤカーは半壊し、タイヤもひん曲がり、もはや使い物にならない状態であった。

 

『ペガ、別の物を持ってくるね!』

 

「頼むペガ!」

 

『ダークゾーン』にいたペガは攻撃を回避し無傷であったので、リヤカーに代わる乗り物を探しに行く。

がーーーー。

 

『グワン! グワン!』

 

ペダニウムゼットンが、半蔵の『リトルスター』に反応したのか、ゆっくりとこちらに近づいてきていた。

 

「くっ・・・・!」

 

「ーーーー理巧くん。戦うのじゃ」

 

「しかし、今の僕には、『カプセル』が・・・・!」

 

『カプセル』が無ければ、ジードになれない。理巧は戦えない事を悔しく感じていると、半蔵は理巧の両頬に手を置いて、自分と顔を突き合わせた。

 

「しっかりしろっ! 暁月理巧! 鷹丸の奴が、何故お前に『暁月』と言う名を! 『理巧』と言う名を付けたと思っておる!?」

 

「っ!ーーーー鷹、丸さん・・・・」

 

鷹丸の名前を聞き、理巧の目に光が宿る。半蔵はそれを見て、優しく笑みを浮かべて続ける。

 

「ーーーー『暁』とはの、夜の世界を強い光で照らす『太陽』の事じゃ。お主に、『太陽』のように人々を照らす存在になって欲しいと言う想いを込めたのじゃ」

 

「太陽・・・・」

 

「ーーーーじゃが。人々の中には、太陽の強過ぎる光の中では背を向けてしまう。それ故に『月』なのじゃ。『月』とは、暗い夜の世界を優しく包み込んで照らす光なのじゃ」

 

「月・・・・」

 

「ーーーーそして『理巧』とは・・・・」

 

「正しい筋道を、真っ直ぐ進む子になって欲しいって願いを込めて・・・・」

 

理巧は、半蔵の言葉に続くと、半蔵は大きく頷いた。

 

「そうじゃ。お主はこれまでその強く、温かい程の太陽のような光で飛鳥達を照らしてきた。そして優しく、気高い月の光で、焔達を暗い世界から光に導いた。黒影の正義に染まってしまった雪泉達もまた、お主によって救われたのじゃ」

 

「僕が・・・・」

 

「何の為に生きているのか、それは生きる者達が多かれ少なかれ考える『一生の問題』じゃろう。しかし、お主には、お主の事を想い、お主を愛している皆がおる! その手には、その心にはーーーー何があるのじゃ!?」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

理巧は、自分の両手を見る。

鷹丸から、『名前』を貰い。

ハルカ、ナリカ、スバルから、『愛情』を貰い。

ペガから、『勇気』を貰い。

霧夜先生から、仲間を作る『チャンス』を貰い。

飛鳥達や焔達や雪泉達から、『絆』を貰った。

 

「(僕は、皆からいっぱい『大切な物』を貰っていたんだ・・・・!)」

 

ーーーードガァアアアアンン!!

 

ペダニウムゼットンがゆっくりと近づき、地響きが響く。

 

「っ! 理巧くん、逃げよ。黒影も老い先短い命を使って彼奴を討とうとした。次は、儂の番じゃ。この爺の命でも、足止め程度はできるじゃろうてーーーー」

 

半蔵がペダニウムゼットンに向かおうとする。

が、理巧がその手を握って止めた。

 

「・・・・せない・・・・」

 

「理巧くん・・・・」

 

「死なせない・・・・! 半蔵さん! アンタが死んだら、あーちゃんが泣くんだ! 奥さんや娘夫婦も泣くぞ! アンタの命は! あんなヤツの為なんかに使わせる訳にはいかないんだ!!」

 

「・・・・・・・・」

 

「アンタにだって! まだ見届けたい事があるだろう!? あーちゃん可愛いから、すぐに男できるぞ! あーちゃんの花嫁姿も! 曾孫だって生まれたら! その子を見る事すらできないんだぞ! 諦めるなよ! ウルトラマンなんかになれなくたって! 僕がーーーーアンタを守るっ!!」

 

普段はやる気を見せない理巧が、目に薄っすらと涙を浮かばせながら、そう伝える。その瞳に宿る『光』に、半蔵は足を止めて。

 

「理巧くん・・・・・・・・確かにのう。儂も、飛鳥の花嫁姿や、いずれ生まれるかも知れん曾孫の顔を拝まずに、くたばるのはゴメンじゃのう・・・・」

 

半蔵はそう言うと、懐から巻物を取り出し、理巧に渡した。

 

「これは?」

 

「巻物の中に書かれている印を押せ、そうすれば刀や爆弾と言った武器が出てくる。ーーーーやれるかの?」

 

「ーーーーやります。僕は皆から皆から、かけがえの無い物を貰ってきた! ウルトラマンになれなくても、僕が、あなたを、あーちゃん達も、この星も、皆を守って見せる!」

 

「ーーーーうむ。理巧くん。生きていれば、誰しも必ず『壁』にぶつかる時がある。大抵の人間は乗り越えられず、回り道をして別の道を行く。そして、今お主の目の前に聳え立っているのは『壁』などと甘い物ではない。近づく物を下に落とし砕くーーーー『大瀑布』じゃ」

 

目の前に立つペダニウムゼットンを見据えて言う半蔵に、理巧は視線を鋭くする。

 

「この『大瀑布』に打ち勝てないようじゃ、ベリアルには届かない。って事ですね?」

 

「うむ。儂にできるのは、ほんの少しの助言だけじゃ。後は、お主次第じゃ!」

 

そう言うと、半蔵が理巧に“幾つかの助言”を与えると、理巧は力強く頷いてからダッと駆け出し、ペダニウムゼットンの巨体を飛び昇り、ペダニウムゼットンの眼前に到達した。

 

『ピポポ・・・・ゼットーン!?』

 

「ーーーーうぉぉらぁあああああああああああああああああああああああああっっっ!!!!!」

 

ーーーーバキィィィンン・・・・!!

 

ペダニウムゼットンが理巧の姿を捉えると、一瞬動きが止まった。その隙に、理巧は渾身の、それこそ全身全霊全力全開の力を込めた拳を叩きつけた。

 

『ゼ・・・・ットン・・・・!』

 

ペダニウムゼットンは僅かに身体をよろけさせ後退りする。

 

『ピポポ・・・・!!』

 

すぐに体制を整えたペダニウムゼットンが辺りを見回すと、近くのビルの避雷針の上に立つ理巧を見つける。

 

「(・・・・・・・・感じる。ドス黒い『悪意』を・・・・ソコにいるな。伏井出ケイ・・・・!!)」

 

理巧は手招きするようして、ペダニウムゼットンに、否、その内部にいる伏井出ケイに向けて声を発する。

 

「ーーーー来いよペダニウムゼットン・・・・嫌、伏井出ケイ。ウルトラマンになれないただの人間、暁月理巧が、相手になってやるよ!」

 

その緋色の瞳に宿った、静かに、しかし熱い炎が、ペダニウムゼットンを見据えた。

 

『ピポポポポポポポ、ゼットォオオオオオオンンッ!!』

 

ペダニウムゼットンが、伏井出ケイが、雄叫びを上げると、理巧のいるビルに向けて、『ペダニウム・メテオ』を放ったーーーー。




次回。変身できない理巧が、ベリアル融合獣に単身戦いを挑む。
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