ー理巧sideー
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・・!」
初めて使った『秘伝忍法』の疲労で、理巧は片膝を付いた。
『ーーーーゼットォォォォォンン!!』
しかし、ペダニウムゼットンを斃す程のダメージは与えられなかったようで、すぐに融合獣は立ち上がる。
「起き上がりやがった!?」
「何という耐久力!」
「・・・・・・・・!!」
理巧はヨロヨロと立ち上がる。そんな理巧を見て、半蔵が声をかける。
「まだ戦うかね理巧くん?」
「当たり、前です! まだ、終わっていない・・・・! さっさとアイツをぶちのめして、皆と帰るんだ!」
その目に宿る力強い闘志と気高い意志を見て、半蔵は頷くと。
ーーーーコーン・・・・!
『っっ!』
全員が目を見張った。半蔵の胸元から『光』が、『リトルスターの光』が発せられていたからだ。
「じ、じっちゃん! まさかそれって・・・・!」
「ほっほっほっ。もう隠す必要はないのう。ーーーー暁月理巧くん。お主に託そう。『宇宙を見渡す力』を持つ光の戦士の、偉大なる『宇宙警備隊大隊長』の『光』を!!」
半蔵からリトルスターが飛び出すと、理巧の手に収まり、その姿を露わにした。
ーーーーダァッ!
雄々しい二本角を伸ばしたウルトラマン、『宇宙警備隊大隊長 ウルトラの父』のウルトラカプセルだった。
「半蔵さん・・・・!」
理巧が目を向けると、半蔵はコクリと頷き、理巧はジードライザーを手にする。
が、ペダニウムゼットンに向かう際、飛鳥がその手を取って止めた。
「ーーーーあーちゃん?」
「りっくん・・・・」
その目には、不安と悲しみが交じていた。また理巧一人が戦い。
「大丈夫だよ、あーちゃん。コレが終わったらさ。半蔵のおじいさんと巻き寿司を作ったから、皆で食べよう」
「・・・・・・・・」
「僕を信じて」
そう言って、理巧は飛鳥の頭をソッと優しく撫でた。
「でも、いつもりっくんばかり、戦って、辛い思いして、そんなの・・・・!」
それでも言い続ける飛鳥に、理巧は声を発する。
「僕は、面倒だと思った事はあっても、辛いと思った事はないよ」
「え?」
「今まで僕の世界は、家族とペガだけがいればそれで満足な小さな世界だった。だけど、いつの間にか、あーちゃんが、斑鳩姉さんが、葛姐さんが、柳生ちゃんが、雲雀ちゃんが、霧夜おじさんが、ゼロが、大道寺先輩が、焔が、詠さんが、日影さんが、未来ちゃんが、春花さんが、雪泉さんが、叢さんが、夜桜さんが、四季ちゃんが、美野里ちゃんがーーーー皆が、集まって、ちっぽけで狭かった世界が、少し広くなった気がした。そしてそんな世界が、大切になったんだ」
「理巧くん・・・・」
そう言う理巧の目は、今までに見た事の無い程に澄み切り、そして真っ直ぐだった。
『ピギュポポポポポポポポポ、ゼットォォォォォォォォォォォンンンッ!!!』
しかし、ペダニウムゼットンが起き上がった瞬間、理巧は氷のように冷え切り、そして炎のように燃え上がっているような視線を向けた。
「ーーーーだからさ、僕の大切な世界に、クッソ面倒くさい怪獣やらを持ち込んでくる無粋な輩には、さっさと退場してもらいたいんでね。だから僕は戦うんだ!」
理巧はそう言って、数歩前に出て飛鳥達と離れると、ペダニウムゼットンに目をむけ『ジードライザー』を構えた。
「絶対に、護ってみせるっ!!」
『ウルトラマンゼロカプセル』のスイッチを押して起動させる。
「融合!」
ーーーーセェアッ!
カプセルから青い光の線が幾つもの放たれ、『ウルトラマンゼロ』の姿が現れ、カプセルを装填ナックルにいれる。
「アイ・ゴー!」
次に『ウルトラの父カプセル』を持って起動させると、緑色の光の線が幾つもはなたれ、『宇宙警備隊大隊長ウルトラの父』の姿が出現した。
ーーーーダァッ!
『ウルトラの父カプセル』をナックルに装填し、ジードライザーのスイッチを押して起動させた。
「ヒア・ウィー・ゴー!!」
装填したナックルを取り外し、ジードライザーにスキャンさせる。
ドクンッ! ドクンッ!
ジードライザーの中央のカプセルに、青と緑の光が交差するように交わる。
[フュージョンライズ!]
「守るぜ、希望!! ハァアアア・・・・っ!」
理巧はジードライザーを掲げて胸の前でスイッチを押した。
「ハァッ! ジイィーーーーード!!」
ライザーのカプセルが回転し紫色に輝き、理巧の身体が青く輝く。
[ウルトラマンゼロ! ウルトラの父! ウルトラマンジード! マグニフィセント!!]
『ハァァァ・・・・!!』
ーーーーバキッ!!
新たな姿となったジードが、拳一発でペダニウムゼットンを殴り飛ばす。
『・・・・!!』
そして、飛鳥達は目を見張った。
ウルトラマンゼロとウルトラの父の姿が合わさり、重厚なプロテクターと、頭に大きな角ウルトラホーンと鋭いスラッガーをした光の戦士ーーーー未来を守護する光り輝く崇高な巨神『ウルトラマンジード マグニフィセント』の、その雄々しくも美しい勇姿に。
《ーーーーおかえりなさい、理巧》
『「ただいまレム。心配をかけたね」』
レムと挨拶を交わし、
『・・・・・・・・』
『(コクン!)』
飛鳥達にソッと振り向いたジードに、飛鳥達が頷いた。
『ゼットォォォォォン!!』
ペダニウムゼットンは起き上がり、身体についた瓦礫を振り払うと、マグニフィセントと対峙する。
『シュヮ・・・・!』
マグニフィセントは両腕を突き出すような構えを取る。
『ギュギュギュギュギュギュ、ゼットォォォォォンン!!』
ペダニウムゼットンが『ペダニウム・メテオ』を連続で放った。
『「『アメイジングジードバリア』!」』
アレイの形の光を両手から生み出すと、光が高速回転し、光のバリアとなって次々と放たれる『ペダニウム・メテオ』を防いだ。
ー飛鳥sideー
『っ・・・・!』
足元にいる飛鳥達は爆風にさらされるが、全員瞬きせずに、マグニフィセントの戦いを見据える。
ージードsideー
『ゼットォォォォォン!!』
ペダニウムゼットンは威力を落とした『ペダニウム・メテオ』を連射し、さらにレーザーを放つがーーーー。
『フン! フン! フゥン!!』
マグニフィセントは火球を全て上空へと殴り砕きながら飛ばし、さらにレーザーも片手で防いだ。
『「『メガスライサークロス』」!!』
『っっ!!』
マグニフィセントは緑色の手裏剣状の光輪を投げると、ペダニウムゼットンに当たる。
『「感じる・・・・ヤツは、伏井出ケイは、あの中にいる!」』
理巧は、ペダニウムゼットンの中から発せられる、ドス黒い悪意と殺気を感知し、伏井出ケイの存在を感じた。
『「アンタの薄汚い殺気が駄々漏れなんだよ! ソコにいるんだろう! 伏井出ケイ! 『メガニストラトス』!!」』
マグニフィセントがその巨体で飛び上がり、肩と肘の間に光の回転ノコギリを生み出して、ペダニウムゼットンを切り裂いていく。
『「まだまだぁ! 『メガエレトリックホーン』!!」』
雄々しい二本のウルトラホーンから発せられる鞭状の電撃を浴びせる。
『!!!』
ペダニウムゼットンは後ろにあったビルを潰すように倒れる。
『ーーーーピギュルルルルルルルルルルルルル!!』
上体を起こしたペダニウムゼットンは、身体が痙攣するかのようにブルブルと震わせると、プラズマ攻撃を遮二無二に辺りに放った。
『クゥッ!』
マグニフィセントが飛鳥達の前に移動し、プラズマを防ぐ。
『「ーーーーゥゥゥゥゥゥ、ああああああああああああああああああ!!!」』
『「っ! 伏井出ケイ、なのか?」』
と、ソコでマグニフィセントの目に、ペダニウムゼットンの内部のインナースペースが見えソコにいる伏井出ケイが、まるでケダモノのような唸り声を上げなから立ち上がっていた。
つい先日にあった時の残忍性と狡猾さが合わさった高慢な雰囲気がまるで見る影もなく、インナースペースの中の伏井出ケイは全裸で、目を血走らせ、歯を剥き出しにし、狂気に満ち歪みきった顔でマグニフィセントを、理巧を睨んでいた。
『「アアアアアアアアア!! ベリアル様ァァァァァァァァァ!! あのような子供に何ができましょうっ!?」』
狂ったように吠える伏井出ケイの声と共に、ペダニウムゼットンが横に移動しながら火球を放ち、マグニフィセントも後を追いながら拳で弾き、『メガスライサークロス』を放つが、ペダニウムゼットンもパリアで防ぐ。
『「造られた『道具』がぁ! 『創造主』に歯向かうなど! カカッ、アアア跪けぇ! 地を舐めろ額を擦り付け赦しを請えェェェェ!!」』
『「喧しいっ! 『メガボンバーパンチ』!!」』
拳に緑色のエネルギーをパンチを連続で叩き込み、さらに両腕からも放つ。
『「『メガボンバーダイナマイト』!!」』
『ギュルルル!!』
ペダニウムゼットンは倒れるが、またすぐに上体だけを起こすと、プラズマ光線を巻き散らかす。
『「終わる時が来たのだぁああああ!!」』
『ウァッ!』
『「貴様の首をベリアル様への手土産とするぅっ!!」』
周囲に巻き散らかすプラズマ光線が、街を破壊する。
ー飛鳥sideー
飛鳥達は柳生が『セブンカプセル』で展開したバリアの中で、戦いを見ていた。
「何か、ペダニウムゼットンの様子、おかしくない?」
「・・・・ふむ。己が力に呑まれてしまい、精神がおかしくなっておるのじゃろう。アレでは長く保たんのう。ーーーー皆、良く見ておくのじゃ。力に溺れ、力に振り回され、力に呑まれた愚か者の末路を、のう」
半蔵の言葉に、飛鳥達はペダニウムゼットン、伏井出ケイも見据えた。
ージードsideー
マグニフィセントがペダニウムゼットンと組み合う。
『「貴様の『価値』は! ベリアル様の遺伝子を持っている事! それ以上の何物でもない『模造品』だっ!! 『No.〇七九号』!!」』
『「『模造品』なんかじゃない! 僕の『価値』を! お前なんかが勝手に決めるなっ! ただのベリアルの! 使いっぱしりがぁ!!」』
マグニフィセントがペダニウムゼットンの巨体を持ち上げ、地面に叩きつける。
『「それに! 僕は理巧! 暁月理巧だっ! 戦部鷹丸と! ハルカとナリカとスバルの! 息子だぁ! ベリアルなんて知った事かぁっ!!」』
さらにペダニウムゼットンを持ち上げると、『メガボンバーパンチ』を連続で叩き込み、ペダニウムゼットンは数歩後退する。
『「ぐぅぅ! あああ! 貴様の人生に『価値』等ない! お前と言う肉片に生命を与えたのはこの私だぁぁっ!! 産声を上げた瞬間にすり潰す事もできたんだぁぁっ!!」』
ペダニウムゼットンが反撃で殴る。が、マグニフィセントもその一撃に臆せず殴り返す。
『「アンタには分からないだろうな! 人の『幸せ』が! 僕には! 『家族』がいる! 『仲間』がいる! 『友達』がいる! 僕が『愛する人達』が! こんな僕を『愛してくれる人達』がいる! 『帰る場所』がある事が! どれ程『幸せ』な事なのか! それを理解できないアンタの方が! 『くだらないヤツ』だぁっ!!」』
そして再び組み合う両者。
『「僕は僕の人生を生きている! お前にも! 勿論ベリアルにも価値が無いだなんて言わせない!」』
『「貴様が価値と信じている全ての物は『クズ』だぁっ! 薄っぺらい貴様のような存在にはお似合いだがなぁっ!!」』
『「・・・・・・・・・・・・」』
血走った目で理巧を見据えて吠える伏井出ケイが、理巧の『大切な物』を『クズ』と嘲笑し侮辱した。
だがその瞬間、理巧の目から一切の光が消えた。闘気と怒気がなく、只々ーーーー『哀れな存在』を見るような目と、憐れみに満ちた声を発する。
『「・・・・アンターーーー“可哀そうなヤツだな”」』
『「なんだと!?」』
『「“アンタには何にも無い”。『空っぽ』だよ。『薄っぺらい』のは、『価値』が無いのはーーーーアンタの方だよ、伏井出ケイ!」』
『「っ!!」』
その時、伏井出ケイは理巧の姿がベリアルと重なり、ベリアルの言葉が頭に鮮明に蘇った。
【『ーーーーやはり"私の息子"の方がお前ごときよりも遥かに優れているようだ』】
『「うぅぅぅッ!! アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアーーーー!!」』
『ゼットォォォォォォォォォォォォォンン!!!』
それを思い出した瞬間、伏井出ケイは、ペダニウムゼットンは狂乱し、マグニフィセントとの組み合いを解いて襲おうとする。
がーーーー。
『ハァアッ!!』
『メガボンバーダイナマイト』を受けて、後方に押し戻され、ビルの破片に脚を引っ掛けて、盛大に、無様に転がる。
『ゼットォォォォォォォォォンン!!』
『フン! ハァァァァァ・・・・!!』
マグニフィセントが拳を合わせ、緑色のエネルギーをスパークさせた後、腕をL字に組んで、起き上がったペダニウムゼットンに向けて光線を放つ。
『「『ビックバスタウェイ』!!!」』
極大な光の本流が、ペダニウムゼットンに迫る。
『ゼットーーーーン!!』
バリアを張って防ごうとする。が、光の本流を防ぐ事が出来ず、ペダニウムゼットンの身体に光線が入り、その身体を砕いていく。
『「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアっっっっ!!!!!!」』
ーーーーチュドォオオオオオオオオオオオオンンッ!!
ペダニウムゼットンが爆砕した。
『・・・・・・・・・・・・・・・・』
マグニフィセントが飛鳥達の方を振り向くと。
『(コクン)』
全員が笑みを浮かべて頷いた。
『ーーーーシュゥワッチ!!』
そして、マグニフィセントが空を飛んで去っていった。
ーゼロsideー
そしてその頃、ウルトラマンゼロはーーーー。
『ーーーー『バルキーコーラス』!!』
ーーーードガァアアアアアアアンンっっ!!
異次元空間でゾク第二形態とマガオロチを撃破して脱出し、ビヨンドから通常に戻った。
『たくっ、酷い目に合った・・・・! おい霧夜、大丈夫か?』
『「何とかな。無駄足だったのか・・・・」』
『いや、そうでもない。中に入って解った。『出口』はこの一つだけだ』
『「ほう、それでどうする?」』
『へへっ。こうするのさ!!』
[ウルトラマンゼロ! ルナミラクルゼロ!]
ゼロはルナミラクルゼロに変身すると、両手からエネルギーを発し、異次元空間の『孔』を塞いだ。
『「おおっ」』
『良し。嫌がらせ完了! これで暫くは出てこれないだろう。帰るぞ、地球へ』
『「ああ」』
ゼロはそのまま踵を返し、地球へと向かって飛んでいった。
ー???sideー
そして、塞がれた『孔』の小さな隙間から、去りゆくゼロを鋭く見据える釣り上がった赤い眼。
『ーーーーウルトラマンゼロ。待っていろ。間もなく俺は『強大な力』を手に入れる。その時お前は、『真の絶望』を知るだろう!』
隙間から、ゾク第二形態とマガオロチの『怪獣カプセル』を持って、ウルトラマンベリアルが睨んだ。
ー理巧sideー
戦いの後、ペダニウムゼットンが爆発すると、体内の六個の『ウルトラカプセル』が街に散らばり、皆で一晩かけて回収した。
半蔵も『ウルトラ父カプセル』を失った事により、『千里眼』を失ってしまった。しかし、半蔵自身はあまり気にしていなかったが、これからの理巧と飛鳥達のラブコメを盗み見できないのが残念だと言っていた。 理巧が作った巻寿司は好評だった。
それと飛鳥に、
【早く曾孫の顔を拝ませてくれ。何なら押し倒すくらいの根性を出せ!】
【じっちゃーーーーーーーーーーん!!//////////】
と、まだまだ元気に生きるようだ。
そして、理巧と飛鳥達はその日、展望台にて、やっと帰ってきた霧夜先生とゼロに伏井出ケイとの戦いを説明した。
「まさか、そんな戦いが繰り広げられていたとはなぁ。すまん皆」
「気にしないでよ。それよりもーーーー今日は大切な日だ」
理巧は服装を整えると、展望台に一台の車がやって来た。
「りっくん? お客さん?」
「うん。皆に、ちゃんと紹介したいと思ってさ。僕のーーーー『家族』を」
『っ!』
それはつまり、理巧のご両親が来たと言う事。それを聴いて飛鳥達も焔達も雪泉達も、身嗜みを慌てて整えた。
車のドアが開くと、ソコには、〈AIB〉の黒服を着た四人の男女がいた。
「鷹丸さん! ハルカさん! ナリカさん! スバルさん!」
『理巧!』
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・へ???』
その四人、否、三人の女性を見た瞬間、飛鳥達忍達は目を丸くし、間の抜けた声を発した。
何故ならその三人の女性はーーーー。
「皆。紹介するね、戦部鷹丸さんと、その奥さんであるハルカさんとナリカさんとスバルさん。ハルカさんは旧姓『鷹守ハルカ』。ナリカさんは旧姓『四方堂成香』」
「彼女達は、お前達を含めて、全国のくノ一の憧れ。十年前の『ノロイ党事件』を終結させた『伝説の閃忍』だ!」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ええええええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇとぇぇぇぇっっっ!!!!!?????』
飛鳥達(日影と柳生も小さく「えぇ〜・・・・」と言う)の叫び声はそのまま青空へと吸い込まれていった。
「あ、そうだ理巧。鷹丸達〈AIB〉に勤務しているから、お前が〈ウルトラマンジード〉だって知ってるからな」
「ーーーーえっ?」
「後、数年前から家に内緒で住まわせていたペガくんの事も知ってたからな」
『「ーーーーえぇっ?」』
ーベリアルsideー
「・・・・ル様・・・・!・・・・ベリアル様・・・・!」
そしてーーーー『超光速思念体通信』の空間に、ヨロヨロと身も心もズタボロの状態になり、おぼつかない足取りで伏井出ケイがやって来た。
「・・・・私の身体に・・・・! 何が起こっているのでしょうか・・・・?」
ほぼ死人も同然の顔色の伏井出ケイが顔を上げると、ベリアルが顔を近づけて声を発する。
『ーーーーやはり、“私の息子”には敵わなかったか。しかし、案ずるな、『ストルム星人』。俺はお前の側にいる』
「・・・・ベリアル様・・・・! やはり、あのような『模造品』よりも、私の方を・・・・!!」
それだけ言うと、伏井出ケイはその場でドタッと盛大に倒れ、動かなくなった。
『だから今は眠れ。ーーーー“体内に宿った『悪意』を育てる為にな”。それがお前の、“唯一の価値”だ。・・・・フフッ、ハハハハハハハハハハハハハハハ・・・・!』
ベリアルは不気味に笑いながら、闇の中へと消えていったーーーー。
次回、遂に伝説の閃忍である理巧の両親と出会った飛鳥達が、姑(仮)三人から修行を受ける?
ー次回予告ー
鷹丸さん達が〈AIB〉の職員!? 驚く僕を他所に、ハルカさん達があーちゃん達や焔達、それに雪泉さん達と本格的模擬戦を始めちゃったよ。え? シャドウ星人のゼナって人の知り合いが、悪さを始めてる? 何かゼナさんとも妙な因縁があるみたいたし。はあぁ、まぁた面倒臭い事が起きそうだよ・・・・。えっ? 鷹丸さんが行方不明になった?ーーーー絶対に探し出す!
次回、閃乱ジード。
【シャドウの影】
決めるぜ、覚悟!