閃乱ジード   作:BREAKERZ

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遂にこの日が来た。

そして新キャラが。


世界の終わりが始まる日
忍び寄るぜ、最強最悪の影


ー???sideー

 

銀河座標銀経二百十三度・銀緯マイナス十三度の宇宙宙域。

以前、ウルトラマンベリアルの拠点の『異空間の穴』の僅かな隙間を抉るようにーーーー“カギ爪の様な手が現れた”。

 

『ーーーーハァァァァ・・・・ヌゥアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!』

 

ーーーービキッ・・・・ビキビキビキビキビキビキビキビキビキ!! グワシャァアアアアアンン!!

 

閉じられた穴から現れたのは、黒い身体に血のように真っ赤なラインが巻かれ、両手には禍々しいカギ爪を装備し、ウルトラマンのような頭部は歪な形となり、口も裂けているようになっており、カラータイマーの色は紫色、禍々しい赤みがかかったオレンジの目はジードのように釣り上がり、妖しく輝いていた。

 

『ーーーーフハハハハハハハハハハハハハハハ!! 待ってろよ! ウルトラマンジード‹息子›よ!!』

 

最強最悪のウルトラマンーーーー『ウルトラマンベリアル』が、遂にその姿を現した。

 

 

 

 

 

 

 

ー理巧sideー

 

「っっっ!!?」

 

育て親である鷹丸から『リトルスター』のような物が発現し、すぐに連絡したハルカ達が駆けつけ、〈AIB〉の医療施設へと運び込まれ。

ハルカ達に帰され、モヤモヤとした気持ちを抱えたまま数日が経過し、空中モニタに映し出されたニュースを見ながらソファに寝転がって昼寝をしていた理巧は突然、全身に強烈な戦慄が走り、ガバっと飛び起きた。

 

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・・」

 

「りっくん、どうしたの?」

 

「汗が凄いですよ」 

 

「大分うなされていたぜ?」

 

理巧を心配するように覗き込む飛鳥。ハンカチで理巧の顔の汗を拭う雪泉。水の入ったペットボトルを持ってくる焔。周りを見ると、他の皆も思い思いに基地の中を過ごしながら、理巧を心配そうに見つめていた。

と、ソコで、ニュースからウルトラマンジードに対する特別番組が放送されていた。

 

《ーーーーウルトラマンジードを応援する声が増えています》

 

「んん?」

 

《先日の怪獣災害でも、ウルトラマンジードが目覚ましい活躍をしていました!》

 

「理巧くん大人気だね!」

 

「ま、アレだけ大活躍してればね!」

 

雲雀と未来が当然と言わんばかりに言う。

が、次にゲストの大学教授が辛辣なコメントを言った。

 

《ーーーーしかし、彼は危険な存在です》 

 

『は?』

 

その言葉に、忍達は目を細める。

キャスターが大学教授に聞き返す。

 

《それは何故です?》

 

《あの力が我々に向けられた場合、防衛の手段がない。彼が強くなればなる程、不安が増していきます》

 

『酷いよ! 理巧だって、面倒くさい怪獣災害に関わりたくて関わってる訳じゃないのに!』

 

「いえペガくん、それもそれでどうかと思いますわよ・・・・」

 

「それにあまり気にする事ないわよ。あぁ言う偉い学者先生って言うのは、辛辣なコメントを言えば儲かると思っているようなものよ」

 

「理巧っちが戦わなかったら戦わなかったらで、あーだこーだグチャグチャと、重箱の隅をつつくようなイチャモンつけるだけだしぃ」

 

斑鳩が頬を引き攣らせ、春花と四季が大学教授に辛辣な事を言う。

 

「・・・・・・・・」

 

理巧は再びソファに横になり、基地の天井を見上げていた。

 

 

 

 

 

ー鷹丸sideー

 

「・・・・手が、熱い・・・・」

 

と、その頃、〈AIB〉の医療施設のベッドにいた鷹丸が、手の平に奇妙な熱さを感じていた。

と、その時。

 

ーーーー。

ーーーーーーーー。

ーーーーーーーーーーーー。

 

「っ!」

 

鷹丸は頭の中に響いてくる『声』に、眉根を寄せた。

 

「何故だ・・・・? あの時、『六年前』に俺は、失った筈だ・・・・」

 

「鷹丸様・・・・」

 

「っ、ハルカ。ナリカ。スバル・・・・」

 

と、病室の扉が開き、ハルカ達が入って来ると、ナリカが鷹丸の手を取り、熱くなっている事に気づいた。

 

「・・・・やっぱりこれって、『リトルスター』、よね?」

 

「もう、理巧に教えてやるべきではないか?」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

スバルの言葉に、鷹丸は少し顔を俯かせるが、『決意』をしたように顔を上げた。

 

 

 

 

 

 

 

ー理巧sideー

 

理巧達は、突如基地にやって来たゼナとスバルに連れられ、鷹丸が入院している病院にやって来ると、丁度退院しようと身支度を整えた鷹丸とナリカと出会った。

 

「鷹丸さん・・・・! 大丈夫なんですか?」

 

「ああ。ちょっと大袈裟な検査をしただけさ。・・・・それよりも理巧。落ち着いて聞いてくれ」

 

鷹丸は理巧に、真剣な顔つきと目で話しかけると、理巧も、ペガも、飛鳥達に焔達に雪泉達も黙って聞く。

 

「ーーーー頭の中で、『何者』かの声がするんだ。威厳のある声でそいつが言うんだが、その内容は・・・・“ベリアルが来る”、ってな」

 

『っっっっっ!!!!????』

 

その言葉に、全員が目を見開いた。

ーーーー『ウルトラマンベリアル』。十数年前にこの『並行宇宙』を崩壊させる大厄災『クライシス・インパクト』を引き起こした『光の国』の裏切り者にして、ウルトラマンゼロの不倶戴天の宿敵。

そして、理巧の“遺伝子上の父親”。

 

『・・・・暁月理巧。それに『元リトルスター』の忍達よ。一緒に来てもらおう』

 

「・・・・俺達〈AIB〉が掴んだ。『リトルスター』の情報を君達に教えるよ」

 

ゼナと鷹丸の言葉に、理巧達は静かに頷いた。

 

「(・・・・遂に来る、のか・・・・ベリアル)」

 

理巧の胸の中には、言いようの無い『不安』と『戦慄』が、グルグルとマーブル模様を描きながら渦巻いていた。

 

 

 

 

 

ー霧夜sideー

 

「・・・・ん? 大道寺か」

 

「ーーーー然り」

 

街で買い物をしていた霧夜先生の直ぐ側に、あの戦いから行方不明となった伏井出ケイの居所を探っていた大道寺が現れる。

 

「何かあったのか?」

 

「鈴音先生‹凜先輩›から連絡があってな。焔達に代わる新たな『選抜メンバー』全員に、『リトルスター』が発現した、と」

 

「っ! 何!?」

 

「それと、ハルカ達からも報告。鷹丸に『リトルスター』が発現し、『ウルトラマンベリアル』が間もなくこの星にやって来る、と」

 

「(デュォォンッ!)ーーーー何だと?」

 

ゼロは霧夜先生と交代すると、目を鋭くして大道寺を見据えた。

 

 

 

 

ー理巧sideー

 

そして理巧達は、〈AIB〉のワゴン車三台に乗り、都内にある建物に到着し、建物の入り口では、先に来ていたハルカと、白衣を着た研究員らしき男女が立っており、お互いに会釈した。

 

「ようこそ皆。ここは〈AIB〉が保有する研究施設です。そしてこちらのお二人は、ここの研究員であるーーーー」

 

「ーーーーお待ちしてました。『ゴドー=ウィン』です」

 

「『トリィ=ティプ』です。久しぶりナリカ」 

 

「久しぶりトリィ。元気してた?」

 

「うん!」

 

ナリカと仲良さそうに挨拶をすると、一同は建物に入っていった。

 

「この研究施設は、民間の建物を〈AIB〉が借り上げて、再利用する為に運用されています」

 

と、ゴドーに施設内を解説しながら歩いていくと、セキュリティに隔離されたエリアに付いた。

 

「ここは、私の認証がないと開かないの」

 

そう言って、トリィが暗証番号をセキュリティ端末に入力し、さらに指紋認証を読み込ませた。

すると、ロックが解除された音が響いた。

 

「ーーーーどうぞ」

 

ゴドーが扉を開けて入り、理巧達も入るとソコにはーーーー鈴音先生と蛇女子学園の制服を着た五人の女子がソファに座っていた。

 

『鈴音先生!?』

 

焔達が、上座のソファに座る恩師との再会に目を剥いた。

 

『・・・・・・・・・・・・』

 

そして理巧は、自分に多種多様な視線を送る五人の女子を見る。

先ず最初に目が惹かれたのは、五人の中央にいる女性だろう。背丈は170近くはある長身で、雪のように白い白髪をボーイッシュなショートにし金色の目は鋭く、顔立ちも非常に端正で、一見すると美男子にすら見えてしまうが、首から下は女性らしい丸みのある曲線と、最早お約束でもある豊満に膨らんだ胸元が、その人物が女性である事を如実に表していた。

次はその隣にいる亜麻色のフワとした髪を肩口まで伸ばしサイドポニーに結わえ、緑色の瞳に眼鏡を掛け、その胸元の膨らみも大きく、まるで委員長のような風貌の少女だが、何故か理巧に対して警戒するような眼つきと、若干頬を赤らめていた。

次に目を向けたのは、肩口まで伸ばした金髪に、左右の目が緑と青のオッドアイの少女。何故だろうか、理巧に対して邪念が混じった目線を送り、頬が紅くなって呼吸も若干荒くなって、その胸元の豊満な胸が揺れている。

さらにその隣にいる少女は、金髪の少女と顔つきが似ていて、色が逆なオッドアイをし、茶髪を後ろに二束のツインテールにし、赤いカチューシャにピョコン、とアホ毛が伸びた小柄で未来と同じく平坦な胸をした少女が値踏みするように理巧を見ていた。

最後に目を向けたのは、委員長のような少女の後ろに隠れた小柄な少女である。紫色の髪に黒いリボンをカチューシャようにし、髪と同じ瞳をした豊満過ぎる胸元をした少女が理巧をジッと見据えており、理巧自身も、何処かで見た覚えがある。

 

「・・・・・・・・90センチのFカップ。88センチのEカップ。98センチのIカップ。69センチのAAAカップ。そしてーーーー何とぉっ! 105センチのKカップだとぉっ!? アタイのバストスカウターが悲鳴をあげてるぜぇ! ゲヘヘへへへ(ガキィ!)バグボォっ!」

 

「「半蔵学院の恥・・・・!」」

 

涎を垂らして手をワキワキさせている葛城に、斑鳩と柳生が『クロスボンバー』と言うサンドイッチラリアットで沈没させた。

 

「・・・・な、何かあの二人、アタイに対するツッコミの攻撃が日に日に増しているような・・・・」

 

「・・・・自業自得やな」

 

倒れた葛城に日影がバッサリと切り捨てる。そして詠がそんな何とも言えない空気を変えようと話を続ける。

 

「ーーーーゴドーさん。彼女達は?」

 

「ーーーー彼女達も、『リトルスター』保持者です。心配ありません。この場所は特殊なバリアに覆われています。『リトルスター』の波動を遮蔽し、怪獣から隠す事ができるのです」

 

「ふぅ~ん。それで、鈴音先生はどうしてここに?」

 

「ああ。紹介しよう。お前達の後釜として『選抜メンバー』に選ばれた、三年生の『雅緋』と『忌夢』。二年生の『紫』。一年生の『両備』と『両奈』だ」

 

「ーーーー先生。『後釜』、と言うのは失礼だな。実力的には、私と忌夢の方が上なのだ。いわば私達こそ、『真正選抜メンバー』だ!」

 

『あ?』

 

『雅緋』と呼ばれた忍がそう宣言すると、焔達は片眉をピクリと跳ね上げた。

そして、焔が代表して前に出ると、雅緋もソファから立ち上がり、お互いに近づくと、二人の豊満な胸元がぶつかり、フニョン、と音を立てながら潰れ、互いにメンチを切りあった。

 

「随分と大口たたくじゃあねえか、ええ後輩?」

 

「ふん。『特別忍務』に未だ成果を上げられていない三下が、先輩面はしないで欲しいなぁ?」

 

最早お互いの額をぶつけ合い、青い火花をバチバチと散らせるリーダー達。そんな二人に触発されてか、他のメンバーも視線をバチバチとさせていた。

 

「えぇ〜・・・・これどうなるの?」

 

「ーーーーと言うよりも、蛇女と言う事は、この人達も悪忍と言う事ですよね・・・・!」

 

飛鳥達が半眼になり、雪泉達は個人差はあれど、物騒な炎を燃やしていた。

 

「・・・・・・・・」

 

が、理巧はそんな空気に構わず、何処か物思いに耽っていた。

 

「ーーーー理巧。鈴音。話が進まないから、すぐに終わらせてくれ」

 

「あっ、はい・・・・」

 

「ああ」

 

鷹丸に言われ、理巧と鈴音先生は焔と雅緋に近づきーーーー。

 

ーーーーゴン!×2

 

「「ギャン!?」」

 

二人の脳天に拳骨を振り下ろし、強制的にやめさせた。




次回、雅緋達だけでなく、焔達と雪泉達のリトルスター能力が明かされる。
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