氷川紗夜の休暇   作:(仮)ユーザー

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氷川紗夜の休暇:お菓子作り

「新しいお菓子を作ってみようと思ったけど……いざ作ろうとするとなかなかいいアイデアが思いつかないわね」

 

「そういえば。この前お母さんが買ってきた料理ナビがあったはずよね。せっかくだから使わせてもらおうかしら」

 

 

【お料理ナビです。作りたい料理を選んでください】

 

 

「まずはジャンルから選ぶのね。お菓子、っと……」

 

 

【お菓子ですね。想定する味・見た目・カロリーを入力してください】

 

 

「いろいろと細かく設定できるのね。それじゃ、甘くて彩り豊かで低カロリーなのをお願い」

 

 

【条件にあった料理を検索しています……。検索が終了しました】

 

【それでは『カツ丼』の作り方を紹介します】

 

 

「なんでそうなるのよ!? お菓子って言ってカツ丼を紹介するのは明らかにおかしいでしょ!?」

 

「大丈夫かしらこれ……。もう一回入力し直しね」

 

 

【お料理ナビです。作りたい料理を選んでください】

 

 

「お菓子で、甘さはやや控えめで色はシンプル、カロリーは普通。これでどうかしら」

 

 

【条件にあった料理を検索しています……。検索が終了しました】

 

【それでは『頭痛薬』の作り方を紹介します】

 

 

「料理ですらないじゃない! なんで料理ナビが薬の調合勧めてくるのよ!」

 

 

「検索は当てにならないわね……。手元にある材料でアップルパイでも作りましょ。レシピを出してもらえるかしら」

 

 

【アップルパイですね。レシピを表示します】

 

【ではまず手元のりんごの皮をムキムキにしてください】

 

 

「皮剥きでしょ!? 皮がムキムキってどういう状態よ!」

 

 

【次に切ったりんごを細かく切ってください】

 

 

「細かく……ね。具体的な大きさが分からないと難しいけれど、ここは適当にやっていいのかしら。とりあえず半分にして……」

 

 

【『またつまらぬものを切ってしまった……』】

 

 

「…………。8等分か16等分辺りにでも……」

 

 

【『またつまらぬものを切ってしまった……』】

 

 

「切る度にいちいち言うのやめてもらえない!?」

 

 

【切ったりんごを鍋、砂糖、レモン汁を入れて10分煮ます】

 

 

「今のうちに出てきた洗い物を処理しておきましょうか。時間は有効に使わないと」

 

 

【…………】

 

 

「オーブンは事前に温めておいてあるし……他にやり忘れたことはあったっけ……」

 

 

【…………】

 

【暇です】

 

 

「知らないわよ!」

 

 

「……さて、10分経ったけど次はどうすればいいの?」

 

 

【マテリアに禁断の果実を捧げ灼熱の拷問器具にて地獄の業火へと誘え!】

 

 

「何言ってるか全然分からないから! 白金さんいないから翻訳してくれる人いないのよ!」

 

「もう、全然使えないわねこのナビ……。はぁ、頭痛くなってきたわ……」

 

 

【それでは『頭痛薬』の作り方を紹介します】

 

 

「もういいから!」




どうもありがとうございました。
来週(12/15)は作者の都合により投稿はお休みします

※今回の話もイラストにしてみました。

【挿絵表示】
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