「これが次のライブのMCの台本ね。しっかり読んでおいて当日に対応できるようにしておかないと」
「時間をかけて作ったくれたものと聞いているし、きっといいものになっているはずだわ」
【Roseleiaの湊友希那よ。私たちRoseliaは『自分だけの音楽』を見つけ出すことを目標としているわ】
【そのためにも高みを目指す心意気はいついかなる時も忘れたことがないわ】
「まずはバンドの紹介ね。観客にRoseliaの名前と実力を覚えてもらわないと」
【知っての通り『高み』という言葉はそのまま『高いところ』という意味を表すわ。『高みの見物』という句にも使われているわね】
【そして対義語は『低み』であり、こちらもそのまま『低いところ』という意味よ】
「何の解説よこれ!? バンドの紹介でしょ今は!」
【時には困難もあったけれど、メンバーのみんなで乗り越えてきたこともあったわ。そしてこれからも上へと進むために技術を磨き続けるわ】
【そんなRoseliaをよろしくお願いします。Roselia~、Roseliaです】
「選挙活動みたいになってる!」
【続いてはRoseliaを支え続けてくれたメンバーの紹介よ】
「私も何か喋らないといけないけど……ここはとりあえず当り障りのない返答をしておこうかしら」
【まずはベースの今井リサ。彼女はメンバーの精神面を支えてくれているわ】
【彼女はよくクッキーを焼いてくれては休憩中に差し入れとして持ってきてくれるの】
「そうね。今井さんのクッキーは私も好きだわ」
【リサがいない日の練習は禁断症状を起こして倒れそうになったこともあったわ】
「依存しすぎでしょ! どれだけ影響大きいのよあのクッキー!?」
【続いてはパンジャンドラムの宇田川あこ】
「ドラム! それ兵器だから!」
【彼女は最年少で最初は不安なところもあったけど、今では立派なドラマーとなり高い志を持ってバンドに参加してくれているわ】
【ちなみに高いという字は門の上にある建物を成り立ちとした象形文字よ。旧字体の字もあるけれどこちらはいわゆる俗字にあたるわ】
「いやだから『高い』の説明はいいから! 宇田川さんの紹介の時間でしょ!?」
【今コンビニへいっているのがキーボードの白金燐子】
「いないの!? ライブ中よね!?」
【彼女には他にも衣装などのデザインを担当してもらっているわ。今日の衣装も彼女が考えてくれたの】
【青い薔薇の飾り、ゆらめく炎の模様、たなびく値札……まさに技術の結晶だわ】
「最後の明らかにいらないわよね!?」
【そして先ほどからそこで逆立ちをしているのがギターの氷川紗夜】
「私逆立ちしてるの!? しかもMC中ずっと!」
【なぜ逆立ちしているのかは……触れないであげて】
「私から始めたみたいになってるじゃない! やらないわよ!」
【彼女は練習も真面目にこなし、自分に妥協を許さないストイックな人物よ。性格が似てるのかしら、考えが合うことも多いわ】
【そんな彼女のギターと逆立ちの腕は私が保証するわ】
「だから逆立ちはしない!」
【最後に私がボーカルの湊友希那。好きな作戦は『ガンガンいこうぜ』】
「それを紹介する必要性!」
【私は音楽を経て育ってきた。だから音楽に多大な情熱をかけているわ】
【私のこの想いは体文字ではきっと表せないでしょうね】
「そりゃそうでしょう!」
【――以上がRoseliaのメンバーよ。……私たちは必ず最高のバンドになってみせる。ここにいる5人ならきっとそれが叶うって私は信じている】
【だからこそ一曲一曲を全力でやりきってみせるわ。そして、私たちの音楽を聴きに今日ここへ来てくれた人たちにも改めて感謝を申し上げたい】
【本日は電気が落ちて真っ暗な中、ありがとうございます】
「演奏できないじゃない!!」
どうもありがとうございました。