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僕の趣味――趣味と言っていい物なのかちょっと判断しづらいけど――は、サイコロを振る事と、コイントスをする事。
僕は幼稚園児の頃から、何故かサイコロに興味を持っていた。
カクカクしている所がいいのか、四角い所がいいのかは分からないけど、何故かサイコロが好きな子供だった。
サイコロを振って、出た目を確認して、また振る。
何が面白いんだ? という遊びをひたすらしていた、お陰で僕は幼稚園時代、先生にすら話しかけられない可哀想な園児だった。
その後、サイコロとは一から六の目が同じ確立で出る物という事をしり、実際にそうか試した事もある。
百回振って、一が十八回、二が十五回、三が二十一回、四が十一回、五が十七回、六が十八と、誤差はあるものも大体同じ割合で出た。
本気で百回もサイコロを振ってその目を記録する作業をした当時、僕は小学一年生だった。
お陰で小学校低学年までは友達はサイコロだった。今思い出しても悲しい子供だな僕……。
でも、そんな異常なまでなサイコロ好きは、どうやら僕だけではなかったようで、兄もサイコロが好きだったようだ。
つうか、兄は偶に家に帰ってくるけど、サイコロの形のピアスを耳に付けてる人間で僕でも引く。
サイコロ魂は兄の方が高かった。僕は多分大人になってもサイコロ型のピアスは付けないと思う。
そして、護身術としての『サイコロ投げ』も、兄に教えてもらった。
サイコロを投げて、単純な物理攻撃で敵を怯ませる技。
だが、兄が開発した特性サイコロは中に鉛が入っていてサイコロの割りに重量があり、角がとても鋭い。
これを人間の急所。顔面、腹、性器。何処に当たっても結構なダメージを与える事が出来る。
習得するまで半年掛かった、それが小学生中学年の頃だ。
今思い出すと、サイコロばっか振ってないで友達作ればよかったと後悔している。
ついでにそのサイコロ
それに兄はなんとサイコロで変化球まで出来る。
兄が僕に向かってサイコロを投げたと思うと、そのサイコロは僕の体を横に避けて、再び軌道を元に戻し、僕の背後にあった花瓶を割った事が出来る。
ついでに、その後母親に怒られた。
ですよねー。
そんな訳で、僕も兄レベルではないが、それなりにサイコロで身を守れる事は出来る。
しかし、そのサイコロ投擲術が役に立ったのは過去一度、というより、先ほどのレアカード盗賊との遭遇にしか使った事がないのだが……。
まぁしかし、その子供時代の努力あって、今回は窮地の逃れられたのだから、僕の寂しい小学生時代も報われるという奴だろう。
家に帰ると、速攻で家の鍵を閉め、シャレイが隣にいるのを確認してから、「はぁぁぁ~」と長い息を吐く。
危なかった……。いきなり五人の大人に襲われてカード奪われる所だった。
だが、兄に教えてもらった護身術でなんとか乗り切った。後でサイコロ補充しておかないと。
「シャレイ……大丈夫?」
全力で走って苦しい。息を切らしながら、隣のシャレイを心配する。
「ああ。問題ない。君のお陰で助かった」
「そっか、よかった」
シャレイも、流石にいつもの無表情とは言えない感じで、顔に汗を浮かべている。
「それにしても……君は、強いんだな」
「はは……必死だったからね」
「あー。やっと帰ってきた、遅いぞ二人とも」
僕らがいつまでも玄関に留まっていると、リビングから姉が出てきて、僕らを出迎える。
「ただいま、遅くなっちゃった……ごめんなさい」
「申し訳ない」
「別にいいわよ。丁度昨日のカレーを温めてた所だし、手を洗って早く来なさいよ」
「う、うん……でも、僕とシャレイは自分の部屋で食べるから」
「あぁ、それね……うん」
姉は、ちょっといつもと声をトーンを下げ、ちょっと顔を赤くして、言った。
「別に、シャレ……シャレイが危ない人間じゃないって、分かったから。うん、昨日何もなかったし、私も信用してあげる事にしたの。だから、今日から一緒に皆で食べましょ」
姉が、そんな事を言ってくれて、僕はちょっと嬉しかった。
シャレイを、家族と認めてくれた。その事実が僕にとってはとても嬉しかった。
「ほら、二人とも手ェ洗う!」
「はーい」
「了解した」
僕らは一緒に洗面所で手を洗って、その後一緒に夕飯を食べた。
うん、やはり二日目のカレーは美味しい。
友達……作れよ;;
リアリティを出すために本気でサイコロ百回振った時は「何してんだろう僕」と悲しくなりましたorz
>すいません、私がサイコロを振ると全部六になってしまって。
>何処のアブノーマル!?