ホームレス拾いますか?《YES/NO》   作:御伽辰巳

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どんなサブタイトルだよ今回…………。

昨日は諸事情で更新できませんでした。
今日から更新再開です^^)ノ


肉球焦げますか?《YES/NO》

-21-

 

 

 近所のコンビニに入ると、トイレは運が悪い事に使用中だった。

 仕方なく僕は、シャツの内ポケットにしまってあるサイコロを手で弄(もてあそ)びながらトイレが空くのを待っていた。

 

 このサイコロは、前も言ったが兄特製の特殊なサイコロで、角が凄い尖っているので扱いに気を付けないと怪我をする恐れがある。

 間違って握りしめたりしたら手の中血まみれだ。

 だから投げる時はボールのように掴んで投げるのではなく、指で挟んで弾き飛ばすみたいな感じに投げる。

 練習すると、指と指の間にサイコロを挟んで、二個以上のサイコロを同時に投げる事も出来る。

 僕は親指から中指まで使って片手で三個までのサイコロを同時に投げられる。

 兄は小指までフルに使って片手で四個投げられるけど……つまり両手で八個だ。

 

 おっと……トイレが空いたみたいだ。別に漏れそうだった訳じゃないけどトイレの前に並んで待つというのは結構精神的に負担がある。なんでだろう?

 

 

 コンビニでトイレを済ませ、みかんジュース――なっちゃん――を二本買って僕は『カードショップパンドラ』に戻った。

 だが、店の中には、誰もいなかった。

 

「あれ? 店長とシャレイは……?」

 

 神隠しにあったように、店の中の人間が綺麗さっぱり消えていた。

 …………。…………。

 

「どうなっているんだ?」

 

 何か事件が発生したのだろうか? それとも僕は入る店を間違えてしまったのだろうか?

 いやいや、入る店を間違える訳がない、だってこの辺りには他にカードショップは存在しないのだから。

 まさかシャレイもトイレかな? すれ違いになった? なら店長は? 店長もトイレ?

 などと色々な仮説を立てていると――

 

「ん……トイレから帰ってきたのか?」

 

 ――シャレイが、レジカウンターの置くのスタッフルームから出てきた。店長と一緒に。

 

「シャレイ、何でそんな所に……?」

 

「いやいや、気にしないでくれ、ちょっと私と話していただけの事だから」

 

 シャレイの後にスタッフルームから出てきた店長が、いつもの優しそうな顔でそう言った。

 

「どんな話ですか?」

 

「ああ、いやいや。気にしないでくれ、本当なんでもないくだらない話だったからね。そう、私とシャレイ君は年齢が似ているだろう? だから昔見たアニメの話とかをしてね」

 

 一体何故、どういう理由で二人は置くの部屋でそんな話をしていた気になったが、どうやらあまり触れて欲しくない感じに見える。

 本来なら僕が帰ってくる前に話を済ませて元の位置み戻っていよう、みたいな、そんなコソコソとした心情を感じる。

 考えすぎか。

 

「まぁ、いいや。そうだ、店長。僕ら今日はこのカードを探しに来たんですけど、見つからなくて……ありますかね?」

 

 二人が本当はどんな話をしていたのか気になったが、別に聞き積める程の興味は無かったので、シャレイの新しいデッキ開発の話題に移した。

 必要なカードを書いたメモ用紙の切れ端を店長に見せる。

 

「あー。あーあー。このカードね、うん、丁度あるよ、ちょっと待ってなさい」

 

 店長は、レジカウンターの置くのスタッフルームに入っていき、一分ほどで、数枚のカードを持って帰ってきた。

 

「この紙に書いてあるカード全部買うのかい?」

 

「はい、一枚ずつお願いします」

 

「どうも、まいどあり」

 

 会計を済ませ、僕とシャレイは店を出た。

 合計金額は4500円。普通に予算オーバーだ。店長がまけてくれなかったら買えなかった、ありがとう店長。

 

 いつもと同じ帰り道を、僕とシャレイは並んで歩く。

 時刻はまだ十一時十分前で、昼食前にデッキの完成させられそうだ。

 昼食を食べたら試しにデッキを回してみよう。うん、楽しみだ。

 

 僕はそんな事を思いながら、シャレイは今日買ったカードを眺めながら、歩きなれた帰路に付いていた。

 でもそれがいけなかった。

 

 いつもと同じ道で、体が勝手に動くため、周りに注意していなかった。

 

「ぐっ…………!?」

 

 隣にいるシャレイが呻き声を上げる。

 視線を隣のシャレイに向けると、シャレイは正面から走ってきた男とぶつかってしまったようで、熱を帯びたコンクリートの上に今日買ったばかりのカードをばら撒いてしまった。

 

「ちっ。前みて歩けっ! 俺が走ってきてんだから避けろやっ!」

 

 シャレイにぶつかってきた男は、シャレイに向かってそう言い放ち、再び走りだしてしまった。

 

「って!? その言い方はないんじゃないですっ!?」

 

 僕が走っていく男にそう言ってみるも、男は聞こえてないみたいでドンドン距離が遠ざかっていく。

 

「いや、俺が余所見をしていたのが悪い……すまないが、カードを拾うのを手伝ってくれ」

 

「あ、うん」

 

 僕とシャレイは地面に落ちたカードを拾うために腰を屈めた。

 どうやら、新しく買ったカードと、家のあまり物のカードで作ったまだ未完成のデッキと、始めからもっていたエクゾディアのコピーカードのデッキを全てぶちまけたらしい。

 あーあ、ごちゃ混ぜだよ……。

 

 うん、夏のコンクリートは熱い。

 犬とかよくこんな地面を素足で歩けるな……肉きゅう火傷しないのかな?




店長とシャレイが二人っきりで秘密の会話…………アッ――――――



嘘ですごめんなさい。
タグにBLが入っていないように、この物語は健全ですので、期待してる人すいませんorz


次回、本当に物語が動く…………!?
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