>怖いよ、ある意味怖いよそんな小説。
>この小説を読んで僕も記憶が蘇りました!という読者が出てくるまで頑張ります!
>それはそれで結果おーらいだね。
>この小説を読んで僕もサイコロと友達になりました!という読者が出てくるまで頑張ります!
>そんな寂しい奴いねぇよ。
そんな訳で、シャレイの記憶が戻ります☆★
-24-
準備は万全だった。制服を脱ぎ捨て、私服に着替え、
後は、気合とか、勇気とか、そんな目に見えない、見えるけど見えない物があれば十分だ。
僕は、姉を助ける事に決めた。
奴の要求を呑むんじゃない、姉を助けるんだ。
僕が、この手で。
「シャレイ……付き合ってくれてありがとう」
「いや、礼はいらない。元はと言えば、全て俺が悪いのだ」
「え?」
「実は、俺の記憶は、もう……二週間ぐらい前に、全て戻っていた」
「え!?」
その事実は知らなかった。シャレイは、ずっと、いつも通りで、いままで通りでいたから。
「それは、君を騙していたのかもしれないな……いや、騙しているつもりはなかった。だた、言うタイミングが分からなかったのだ」
「シャレイ……」
「だから、今聞いてくれ。俺が何故、記憶を取り戻したのか? 俺の失った記憶には、何があったのか? それを、これから、君に話す」
「目的地に向かいながら話そう」と、シャレイは言って、僕とシャレイを家を出た。
シャレイの記憶は、戻っていた。そして、シャレイは全てを知っていた。
この、非日常の正体がなんなのか、僕の知らない全てをシャレイは話してくれた。
これは、シャレイから聞いた話を自分なりに理解し、再現してみた内容だ。
二週間前の日曜日、僕とシャレイがカードショップでシャレイの新デッキを作っている時だった。
僕は、その日、カードショップにいる最中、数分だけ、シャレイを一人にしていた時間があった。
その時らしい、シャレイの記憶が戻ったのは。
僕はトイレに行きたかった。でも、カードショップにトイレはなく、近所のコンビニを使うしか道がなかった。
よって、僕はその時店を出た。
そのときに、カードショップの店長が、シャレイを奥の部屋――スタッフルーム――に連れ込みとある話をしていたらしい。
「シャレイさん、貴方に話しがあります」
「俺に、話し?」
「そうです、ちょっと、奥の部屋まで来てくれますか?」
僕が店を出て行った瞬間、店長はシャレイにそう声をかけたらしい。
奥の部屋で、二人はテーブルを挟んでイスに座り、ある会話をした。
それは、シャレイの記憶の失った記憶に関する事だった。
何故店長が、シャレイの失った記憶を知っていたのか? それについては後々説明するとして、今は会話の内容だ。
「シャレイさん、単刀直入に言わせてもらいます……貴方は、記憶喪失ですね」
「…………」
最初シャレイは、沈黙を貫いていた、でもその抵抗も数秒で終わった。
「何故、分かった?」
「いえ、簡単な事です、私は貴方を知っている、シャレイさん。貴方と私はかつて知り合いだった」
「何っ!?」
シャレイは、驚きでイスから立ち上がり、店長に顔を近づけた。
「どういう事だっ!? 説明しろっ!?」
「ですから、これを今から説明します。ですから、まずは座ってください」
「っ……すまない」
シャレイは再びイスに座る。
「はぁ……この過去は、一人の例外なく、誰にも言わずに墓まで持っていくつもりだったんですがねぇ……」
店長はそう言いながらも、店長自身とシャレイの過去を話した。
「端的にいいます。私と貴方は、かつて……レアカード盗賊集団『グールズ』のメンバーでした」
「っ!?」
「まぁ、驚くでしょう。そう、今この町で起きてますよね、レアカードを狙う盗賊集団が。それは数年前に出没した『グールズ』、伝説の
「つまり……俺は……犯罪者だと言うわけか……!?」
「その通り」
店長は、短く答える。
シャレイは、自分の過去を知り、絶望する。
そして、その店長の話しの信憑性を高める事を、店長は話した。
「グールズには、カードをほぼ本物そっくりまでに複製出来る技術がありました。当時のグールズのそのカード複製術は、ありとあらゆる『デュエルモンスターズ』のソリットビジョンシステムすら誤魔化し、本物同然に扱えたのです。
「だから……俺は……この、コピーカードで作ったデッキを持っていたのか……!?」
「その通り、私もその時、コピーカードでデッキを作り、それ所か、カードを切り、印をつけるというイカサマまでしていました。貴方は、特殊なコンタクトレンズを着用し、デッキの一番上のカードを透視するイカサマを使っていましたがね」
「…………」
シャレイは、もう何も言わない。
否定なら簡単に出来た、でも、それは出来なかった。
何故なら――うっすらとだが、その脳味噌の片隅に、その記憶が残っていたからだ。
店長のその話しにより、シャレイは、今までなくしていた記憶を、少しずつだが思い出してきていたからだ。
だから……否定できない。
「最後に、私達、グールズは、ほぼ全員、総帥によって催眠術、つまり洗脳を受けていました。だからと言って私や貴方がかつて犯した罪がなくなる訳ではないのですが、それによってグールズという集団は、たった一人の総帥の手によって、完全に操られていたのですよ」
「その……総帥……とは……?」
そう、これこそ、始めに現れた謎であり、もはやすっかり忘れていた、シャレイの記憶。
悪魔に……体を支配される夢を見る。
グールズは、総帥によって、全員、洗脳を受けていた。
シャレイが言い残したキーワード「まり」。
「マリク・イシュタール――数年前の『海馬コーポレーション』主催の大会。『バトルシティ』の二位です」
――それがグールズの総帥です。
――マリク・イシュタール。
「まり」。「まりく」。「マリク」。
「うぅわわわわわぁぁぁぁああああぁぁぁぁっっっっっ━━━━━━!!!!!!」
シャレイは、イスから転び落ちた、悲鳴を上げながら、頭から地面にぶつかった。
床をのたうち回り、逆流して戻ってくる記憶の受け止める。
そして、数分間、その記憶の逆流による痛みは続き、それが終わった頃には、全ての記憶が戻っていた。
「私も総帥……マリク様によって洗脳されていました、でも、その洗脳が解かれた時に、幸い、運が良かったのか、大した後遺症も残りませんでした。でも、あなたは記憶を失ってしまった……そして、彼に拾われるまで、世界中をさ迷い続け、この地に流れ着き、力尽きた」
全ての謎が、一つに集まる。
何故、シャレイがエクゾエィアを持っている事がグールズに知られたのか?
二週間前、カードショップからの帰り道、突如シャレイにぶつかってきた男、その時シャレイは持っているカードを全て地面にぶちまけていた。
そう、そのときの男こそ、グールズの手先だったのだ。
何故、僕の家が突き止められたのか?
僕とシャレイはかつてそのレアカード盗賊集団、『新生グールズ』に襲われた事があった。
そのとき、奴等は僕に
だが、僕らは
それがいけなかったのだ、その
店長は、何故シャレイを初めて見たとき、苦そうな顔をしていたのか?
それは、シャレイの外見が怪しかったからじゃない、昔の知り合いに出会い、過去を捨てたはずなのに昔の事を思い出してしまったからだ。
でも、その全ての原因は、僕がシャレイを拾ったのが原因である。
僕が悪い。
僕の好奇心で、姉は危険な目にあっている。
記憶は戻った。でも、僕達の本当の闘いはこれから始まるのだ。
新生グールズとか、グールズの残党が再び盗賊を結成する展開とか他には絶対ないだろマジすげぇ!
とか調子乗っていた僕ですが、普通にありました。
宍戸丈の奇天烈遊戯王様が既に…………うわ、やべ、向こう遊戯王の看板さまだ。
い、いや、パクリじゃないんですよっ!!