ホームレス拾いますか?《YES/NO》   作:御伽辰巳

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結構本気で、中学二年まで走馬灯を「そうとうま」。断末魔を「だんさつま」と読んでいた。
丁度5D’sの映画が上映して、アニメが満足タウン編だった頃です。

やべ、年齢がばれるww

デュエルが終わった瞬間、またデュエル風景が一切ない物語に戻ります(笑)


走馬灯と断末魔

-33-

 

 

 奥の部屋にいくと、姉はすぐに見つかった。

 イスの上に、縄で体中を縛られ、口にはガムテープが貼り付けられていた。

 

 その部屋は、他の埃っぽい部屋とは違い、生活感がただよう、人が最近まで住んでいたように整った部屋だった。

 恐らく、グールズはこの建物をアジトにしており、寝泊りするにはこの階を使っていたように思える。

 

 そんな事はまぁ、今はどうでもよく、僕は縛れた姉を助けるために、縄を解く作業に入る。

 ナイフとかカッターとかハサミとか、そんな道具は持っていないため、手で解こうとする。

 するとガムテープで口をふさがれた姉が「んーんー!」と唸りながら、体を無理やり動かそうとする。

 駄目だ、姉が動くから全然縄が解けない。

 すぐ解くからじっとしておいてくれよ。と思いながら作業を続けるも、姉は頑張って僕の作業を邪魔するために体を動かす。

 

 ああもう! 邪魔!

 と思っていたが、なんだが真剣な表情で、僕に伝えたい事があるのかもしれない、と僕は思い、まずは口のガムテープを取る作業に入った。

 姉の肌を傷つけないようにそっと剥がすと、姉はまず第一声に僕にこう大声でこういった。

 

「弟逃げてっ!」

 

 え? いや、だから僕は助けにきたんだよ。

 

「さっき部屋を出ていった奴以外に、もう一人いるのっ!」

 

 え?

 

「っ!?」

 

 ――殺気!?

 

 後ろからだった。

 姉の縄を解く作業で、意識が集中して、後ろの、もう一人のグールズの存在に、僕は気づけなかった。

 

 ――ガキンッ!

 

 そんな音がした。

 僕は、咄嗟に、本能に身を任せ、ギリギリに――紙一重でグールズからの攻撃を避けた。

 僕を背後から攻撃したグールズは、真っ黒な外套に身を守っており、腕には鉄パイプを持っていた。

 

 ちょ、ちょっと待て……

 

 グールズは、僕のそんな心の叫びなどお構いなしに、手に鉄パイプを持って攻撃を仕掛ける。

 振り上げて、振り下げる。

 今度は避けられない。僕はそう悟り、両腕を交差して頭部への攻撃を防ぐ。

 

 鉄パイプが腕に当たる。

 

「っ!?」

 

 『バキバキィッ』という、嫌な音がした。

 恐らく――いや――絶対今腕の骨折れた。

 痛い。初めて腕を折ったが凄い痛い。

 

 右腕の手首と肘の間が不自然に曲がっている。

 もちろん僕の体の構造は普通の人間なので、こんな所に関節はない。

 腕が折れた。

 自分の腕が折れて、不自然に曲がっているこの光景は、見ていて凄い怖かった。

 

 グールズの団員は、「よくもボスをっ!!」と怒りの表情で再び攻撃を繰り出す。

 サイコロで反撃をしたいのだが、生憎キースの時に持っていたサイコロを全て投げてしまった。

 畜生なんで取っとかないんだよ僕!!

 

 後悔しても遅い、グールズは鉄パイプを持って再び振り下ろす。

 僕は骨折した反対側の腕――左腕を頭の上に持ってきて鉄パイプによる攻撃を受ける。

 

 再び『バキバキィッ』という嫌な音。

 両方の腕が折れた。

 見事に肘と手首の間が不自然に折れている。

 もう僕の急所――頭部を守れる腕はない。

 

 終わった――死んだ。

 

 グールズの男が、鉄パイプを振り上げ、振り下げる。

 だが、その攻撃を防ぐ手段が僕には無い。

 ああ、どうしてか、攻撃がゆっくり見える。

 

 そして、その攻撃を避けようとは思わず、僕は過去の思い出を思い出す。

 

 そうか――走馬灯ってやつかこれが。

 

 兄が始めて作ったゲーム。

 『ダンジョン・ダイス・モンスターズ』略して『DDM』。

 あれって途中トラブルあったみたいだけど無事『インダストリアル・イリュージョン社』と契約して商品になったんだよなぁ。

 あれ、一時期僕の学校でも流行ったよ……。

 

 今は最近流行ってるオンラインゲームを進化させた、ソリットビジョンを使って仮想世界でゲームする『VRゲーム』の開発をしてるって言ってたな。

 ああ、遊びたかったな。

 

 兄が作ったゲームはどれも面白いんだもん。

 

 姉とは……結構仲よかったけど、一緒に住んでいたのに関わらず、最近会話してなかったな。

 ああ。僕がシャレイを拾うから、こんな事になって……ごめんなさい。

 

 姉は、弟が言うのは抵抗あるけど美人だから、良い人と結婚できただろうに……

 でも、僕のせいで姉の人生は無茶苦茶になっちゃったな……

 結局最後の最後で助けられなかったし……

 

 ――ネェちゃん……ごめんなさい。

 

 お父さん、お母さんも、ごめんなさい。

 謝っても許してくれないのは分かってます。

 

 死ぬことに対しては後悔とか、恐怖とかは、あまりないです。

 ただ……姉を――ネェちゃんを巻き込んでしまった事を、僕は皆に謝りたい。

 

 ――ごめんなさい。

 

「ごめんなさい」

 

 それが、僕の最後のセリフ――にはならなかった。

 

「!?」

 

 僕に最後の攻撃を繰り出そうとしていたグールズが、突然倒れたのだ。

 何か、見えない何かに頭を押されたような、そんな感覚だった。

 男は立ち上がるが、何故いきなり頭に衝撃が来たのか分かっていない。

 

 だが、僕には分かった。この不自然な動き、頭部への突然のダメージ。

 そして――地面に転がる……サイコロ。

 

 そう、僕以外に、このサイコロ投擲術が使える人間は――一人しかない。

 僕にこのサイコロ投擲術を教えてた――僕の兄ただ一人。

 

「どうやら……ギリギリ間に合ったみたいだね」

 

 部屋の入り口から、そんな声が聞こえた。

 その声の主を視界に捕らえる。その人間は、僕のよく知る人物だった。

 

 ノースリーブのタンクトップの上から、赤いシャツを羽織り、焼きそばみたいな髪の毛をポニーテールにして、額には真っ赤なバンダナ。

 耳にはサイコロ型のピアスが紐に結ばれて取り付けられている……奇抜なファッション。

 

「やぁ、僕の可愛い弟と妹……ケガはないかい?」

 

 僕の実の兄――御伽龍児(おとぎりゅうじ)が、そこにいた。




デュエルせず不意打ちしてくるグールズはグールズの風上にも置けないと思う。
あと、容赦なく腕折ってくる敵キャラもなかなかいないと思う。


DDM
正式名称は
D・ダイス
D・大好き
M・もっとくれ
→主人公

D・誰か
D・デュエル
M・盛り上げて
→過疎ってる

D・D
D・Dダイナ
M・マイト
→トドメに使うと嫌われる

D・
D・ドラゴンクエスト
M・モンスターズ
→一個余った

D・誰でもいい
D・誰でもいいから
M・揉ませて
→欲求不満
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