ホームレス拾いますか?《YES/NO》   作:御伽辰巳

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 そろそろタイトルのネタが尽きてきた、といいますかもう半分ぐらい尽きている状態です。
 調子乗って法則性付けるといつもこうなります(笑)


ホームレス笑いますか?《YES/NO》

-6-

 

 

 風呂から上がった男性は、僕が用意した新しい衣服に着替え、再びダイニングのテーブルに向かい合うように僕と座っていた。

 湯上りの為、体の汚れは落ちて随分と綺麗なものだった。

 長く無造作に伸びた白髪(はくはつ)は、オールバックのように全部掻き揚げていた。

 癖でこういう髪型にしたみたいで、記憶を失う前はいつもこんな感じにセットしていたのだろう。

 伸びきっていたヒゲも、父親の剃刀を勝手に貸して剃ってもらった。綺麗になったホームレスは思った以上にイケメンでびっくりした。目が怖いけれども。

 そして、綺麗になった記憶喪失のホームレスは、石の様ににピクリと動かず、ただ、僕の言葉を待っているかのように、二つの目を僕に向けていた。

 

「えっと……」

 

「なんだ」

 

「とりあえず、聞きたい事があるのですが……あなたの着ていたやつから出てきたのですが、これ」

 

 と僕は、さっき見つけた『デュエルモンスターズ』のデッキを取り出す。

 超レアカード、エクゾディアが入っていたデッキだ。

 

「このカードは、何処で手に入れたんですか?」

 

「覚えてない――」

 

 と、先ほどの質問ラッシュと同じように答える男性、しかし、今回は若干違った。

 

「――うっ……なんだ、これは……!?」

 

 急に頭痛が襲ってきたのか、男性は手を頭にあて、苦しそうな顔をする。

 まるで、失った記憶が戻ってきたときの衝撃みたいだ。実際に見たことないけど、ほら、アニメでもあるじゃん、記憶が戻るときに頭痛が来るシーン。

 

「痛い……!」

 

「だ、大丈夫ですかっ!?」

 

 僕が心配そうに駆け寄ると、男性は「大丈夫だ」と短く答えるが、やはり顔は辛そうだ。

 暫くこの状態が続き、頭痛と意識との闘いが終わったのか、男性は辛そうな顔を元に戻した。

 しかし、さっき風呂に入ったばっかなのにもう顔に汗が浮き出ている。

 

「えっと……もしかして、何か思い出しましたか?」

 

「いや、なにも、思い出せない。ただ……何か感じた」

 

「はぁ……」

 

 どうやら記憶は戻ってこなかったみたいだ。

 でも、このカードゲームはこの人の記憶に深く関係していると、そう思った。

 何を聞いても反応しなかったのに、『デュエルモンスターズ』にはこの人が反応した。

 だからきっとこの人の記憶を元に戻すには『デュエルモンスターズ』が鍵になってくるのかもしれない。

 そして、僕は、興味が湧いた。

 

 この人が一体何者なのか知りたい。この人は何故記憶が失ったのか知りたい。

 ただの興味本位だ。

 でも、この湧き出る好奇心を抑えることが出来なかった。

 いままで、面倒事を避けて生きてきたのに、僕の大好きなカードゲーム『デュエルモンスターズ』が関わると、無性に首を突っ込みたくなってきた。

 

「あの、よければ、記憶が戻るまで……うちにいてもいいですよ?」

 

「…………いいのか?」

 

「ええ」

 

 僕は答えた。

 そう、これは、平凡な人生を歩んできた僕が珍しく非日常に巻き込まれた、中学三年生。受験生の夏の物語である。

 

「ありがとう」

 

 男性はそう答えた。

 やはり、そういうマナーが出来る人だから、きっといい人なのだろう。

 ほら、悪の組織に襲われて記憶を消された、みたいな?




ホームレスと会話しているだけの小説…………。
いや、次回から物語りは動きます。むしろこっから本番です!

遊戯王の二次って多少文章崩れてる方が読みやすい気がします。
ガッチガチなのは読んでて疲れますもの……。
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